これでお仕舞い~婚約者に捨てられたので、最後のお片付けは自分でしていきます~
それを聞いた侯爵令嬢は、すべてを受け入れる。
戸惑う王子を置いて部屋を辞した彼女は、その足で、王宮に与えられた自室へ向かう。
たくさんの思い出が詰まったものたちを自分の手で「仕舞う」ために――。
※この作品は、「小説家になろう」にも掲載しています。
おもしろかったです。それから、切ない気持ちになりました。
楽しかった思い出が消えていくのは侯爵令嬢も一緒だから、もう目の前にいる人はほんとうに赤の他人。元婚約者ですらない。記憶って切ないですね。持て余す時もあれば、ゆっくりでも慣れていくこともある。
愛していたのに婚約破棄されたショックに対して、本人以外何も言うことはできないけれど、この後、家族でも友人でも寄り添ってくれる人がいますように。
別に良いでしょう?婚約者を裏切って別の女を選ばれたのですから、『婚約者との思い出が無くなって』も。
思い出せずに『思い出が消えてしまう』事が、第三王子の、婚約者であった彼女へのせめてもの『償い』です。
直に苦しむ事も無くなるでしょう。忘れて幸せになりなさいね。
『自分の我儘で何の落ち度も無い婚約者を婚約破棄して棄てた』のだから、元婚約者との思い出を、『遠い将来に思い出して懐かしむ』なんて傲慢な贅沢を望みませんように。
とても心に沁みました。
ひとつだけ質問を。
王子が今後失うものののひとつとして、「愛していたのかもしれない婚約者」とは
主人公のこと、と思っていいのでしょうか?
そうだとしたら、幼少時は「愛していた」。でも今は別な令嬢が好きで
今は「愛していない」けれど、大事に思っていたことを忘れたくない、ということ?
自分の悲劇に酔っているだけじゃないか。勝手だなぁ とは、思いますが。
それとも、思い出を消されていって、本当に失いたくない愛した人は彼女だったと
今更ながらに気が付いたのでしょうか?
すみません。
どちらにもとれるな、と考えを巡らせてみてはいたのですが
悲しいけれど素敵なお話しなので、読み間違えしたくないなと思いまして。
もし、機会があれば陛下との謁見時のお話し、
王子サイドの気持ちの変化や、思い出が消去されていくコトに気が付いた時の感情、
彼のその後なども読んでみたいです。
あなたにおすすめの小説
【完結】仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが
ゆらゆらぎ
魅了魔法にかかって婚約者を死なせた俺の後悔と聖夜の夢
鍋
冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
「今なら妹も許してくれるから、きちんと謝ろう」夫が優しく謝罪の強要をした日、侯爵夫人をやめて家を出ました~デラミネーションによる夫の終焉~
水上
「言ってくれれば手伝ったのに」過労で倒れた私に微笑む無神経な夫。~親友を優先させ続けた夫の末路~
水上