漫画家へGO プロ漫画家インタビュー

No. 3異世界で『黒の癒し手』って呼ばれています
村上ゆいち先生

わたしの履歴書

第2回 村上先生の制作環境&スケジュールを大公開!

美麗な画面の秘密、それはタブレットのダブル使いにあった?

――第2回は仕事場を拝見しながら、パソコンや周辺機器等の制作環境、お仕事の進め方等について具体的にお伺いできればと思います。まずは制作環境についてですが……。

実は最近、パソコンを買い換えたんです。今まで使っていたパソコンがここ2〜3ヶ月、作業中に動きがガクガクして、Photoshopを起動するとすぐ「容量が足りません」というエラー表示が出てくるような状態になってしまっていて、これじゃダメだと。今はモニタがiiyamaのゲーミング4Kディスプレイ28型、パソコンがインテル Core i7でメモリが64GB、HDDが3TBという形になりました。そういえばタブレットも変えたんですよ。前はこれを使っていたんですけど……。(と、立てかけてあった大きな液晶タブレットを引っ張り出す)

――お、大きいですね!

大きくて重い液タブ、cintiq27QHDです(笑)。絵を表示させるメインウィンドウ以外の諸々をタブレット画面に表示できるので、モニタを広く使えて良かったんですが、タブレットが重くて簡単に動かせない上に、大きいせいでモニタが隠れて肝心の絵が見えなくなってしまうデメリットもあって。今はお試しでペンタブレットのintuos proとcintiq13HDを並行して使っています。

後ろが以前使っていた液晶タブレット、手前が現在使用中の板タブレット。全く違う大きさに驚かされます!

――試行錯誤中ということでしょうか。

たまに昔のものも使いたくなるんですよね。なので全部揃えておいて、その時の気分で組み合わせを変えたりします。

――なぜ板タブと液タブを併用しているんですか?

板タブだとモニタを見ながら手を動かすので、絵全体を俯瞰で見られるんですよ。液タブはタブレットを見ながら作業するので、手元に近い分、絵に集中できるんですが、モニタを見た時に自分が考えていたバランスと違ってしまっていることもあって。なのでそれぞれの良いとこ取りができる場面で使い分けています。

――なるほど、合理的ですね。では続けて、使用ソフトを教えてください。

下書きはCLIP STUDIO PAINT EX(以下クリスタ)、線画はPhotoshop CC、トーン作業はまたクリスタに戻る感じです。カラーイラストの塗りはSAIで、最後の色調整時にPhotoshopを使っています。

――線画でPhotoshopを使うのはあまり聞かないですね。

たぶんマイナー派だと思います。「なんで?」とよく聞かれるので(笑)。線がアナログっぽい感じになるのが好きなんですよね。

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