28 / 44
正義027・巣と魔法陣
しおりを挟む
探索を再開して約30分、エス達は昨日鬼熊を倒した場所を通過した。
「改めて見るとすごいわね……」
巨大な溝を横目に見つつ、こめかみに汗を流すユゼリア。
そこからさらに1時間半ほど進むと、邪獣の出現頻度がぐっと上がった。
「恐らく、巣が近いわ。邪獣もCランクの割合が多いし」
邪獣の種類自体は大きく変わらないが、上小鬼、森狼、牙大蜘蛛、怪木等の割合が増えている。
ユゼリアが開いた地図を覗き込むと、実際に巣まであと少しだということが分かった。
巣の近くにあるという目印の大岩が、遠くにポツリと見えている。
そうして、大岩まで数分の距離まで進んだところで、体長3メートルほどの邪獣が現れる。
「グオオォォッ!」
「こいつは……!?」
「鬼熊よ! これが普通サイズなの!」
どこか見覚えのある邪獣だと思っていると、ユゼリアが杖を構えて言う。
昨日のものよりも随分と小さいが、これが通常の鬼熊らしい。
「貫け――【風矢】! 切り裂け――【風刃】!!」
「グオォ……!!」
ユゼリアが風の魔法を数発食らわせると、鬼熊はあっさりと絶命した。
「まあ、こんなもんね」
「さすがだね、ユゼリア!」
「ふふん」
ユゼリアは久々のドヤ顔で鬼熊の魔核を回収する。
「本来は魔法数発で倒せるの! 昨日の奴が異常だっただけ」
「そうなんだね」
たしかに、先ほどは通用していた風の刃も、昨日の鬼熊は黒い魔力で容易く防いでいた。
昨日のような迫力も感じられなかったし、スピードも数段下だった気がする。
「それに普通は、これぐらい巣に近いところで活動するはずの邪獣なの。黒い魔力で狂っていたのが分かるでしょ」
「うん」
ユゼリアと共に爪等の素材を回収した後、再び大岩のほうを目指す。
その時、それまで大人しくしていたジャスティス1号が、「ジャス」と怪しむような鳴き声を上げた。
「ジャスティス1号、どうした?」
「……ジャス!」
「え、本当?」
「どうしたの?」
ユゼリアがエスに尋ねる。
「正面……巣の方向から、微かに嫌な気配を感じたって」
「……っ! そうなの?」
「ジャス!」
ジャスティス1号がユゼリアの言葉に鳴く。
「ジャス! ジャスジャス!!」
「ふむふむ……」
「何て言ってるの?」
「えっとね――」
ジャスティス1号の話によれば、昨日森で感じた嫌な気配と似た雰囲気があるとのこと。
方向を惑わせるような感覚も同じくあるが、距離が近いからかぼんやりと方向が掴め、昨日よりは分かりやすいということだ。
「……やっぱり、巣に何かあるのかしら」
「どうだろう……とりあえず巣のほうに急ごう」
「ええ」
エス達はジャスティス1号を先頭にして、巣のある方向へと急ぐ。
大岩のポイントを抜け、木々の間を進むこと2~3分、目の前に開けた円形のスペースが現れた。
「これが巣よ」
「そっか。これが……」
巣の直径は、目測で100メートル程度。
道中の休憩で使った開けたエリアとは異なり、不自然に地面の土が露出している。
外縁部にはまばらに生えた植物も見られるが、円の中心に向かうほど地面が黒ずみ、植物も一気に数を減らしていた。
「邪獣の数も多いね」
「ええ。最近巣に到達した冒険者はいないみたいだから、そう考えると妥当な数ね」
エス達は木の陰から観察しながら言葉を交わす。
さすがは邪獣が生まれる場所というだけあり、至るところに種々の邪獣の姿がある。
種類は森で出会った中でも高ランクのものがほとんどで、中心付近には数体の鬼熊もいた。
「このまま突撃する?」
「待って! まずは大規模な魔法を撃ちこむわ。遠くからある程度数を減らすのが巣に入る時のセオリーなの。まあ、エスには関係なさそうだけど……」
ユゼリアはそう言いながら、巣に向けて杖を構える。
「炎よ、真紅の輝きを纏い、我が前に現れん。紅蓮の炎は花弁となり、渦巻く花弁は大輪となる――」
大魔法の詠唱なのだろう、ユゼリアは呪文のようなものを唱えて、杖の先端に魔力を集めていく。
「咲き誇れ、勇壮たる炎よ。どこまでも猛々しく、赫々と燃えて殲滅せん――【獄炎花】!!」
ユゼリアが魔法名を唱えた直後、杖の先端から真っ赤な炎が射出され、巣の中心部に着弾した。
着弾した炎は瞬く間に膨れ上がり、直径数十メートルの巨大な花を作り上げる。
炎の大輪は渦を巻きながらエリア内の邪獣を燃やしていった。
「おお! すごいね!」
エスがこれまで見た魔法の中でも、1番派手で高威力だ。
「ふふん、上級炎魔法の【獄炎花】よ。詠唱に時間がかかるのが欠点だけど、こういう場面では使えるわ」
「へえ。なんて言ったっけ……短縮詠唱? は使えないの?」
「そうね……今の私の技量じゃ厳しいかも。悔しいけど」
ユゼリアは首を横に振って言う。
上級魔法は扱いが難しく、ただでさえ難しい詠唱の短縮を取り入れるのは至難の業なのだそうだ。
また、消費する魔力も莫大なため、連発するのも難しい。
「まだまだ修練が必要ね」
ユゼリアはそう言うと、魔力を回復させるという魔力ポーションをぐっと呷る。
「じゃ、行きましょう」
「オーケー!」
突入の準備が整った後、いよいよ巣に足を踏み入れる。
先ほどの魔法で約半分の邪獣が死んでおり、残る邪獣も手負いのものがほとんどだ。
エス達はサクサクと討伐していき、巣の中心部に辿り着いた。
「見た感じは一般的な巣みたいね」
「そうなの?」
「大体こんな感じよ。ここから一定周期で邪獣が生まれるの」
ユゼリアは頷きながら言う。
巣の中心部は地面全体が黒ずんでおり、植物の類が一切生えていない。
「ただ……おかしいわね。普通ここまで近付いたら主邪獣が現れるはずなんだけど……」
「そっか!」
エスは先日の資料室で学んだことを思い出す。
巣には守護者的なポジションである主邪獣が存在し、近付くと出現するという話だった。
そうしてユゼリアと話していると、ジャスティス1号が奥のほうを指で示して鳴く。
「どうした?」
「ジャス!」
どうやら、そちらのほうから嫌な気配を感じるらしい。
彼のあとに付いていくと、エスもわずかな気配を感知する。
(ん? これは……?)
エスが何かを感じたのは、中心部の中でも一段と黒ずんでいる部分。
地面に顔を近付けると、薄っすらと模様が描かれているのが分かる。
「ユゼリア! これって……」
「ええ……魔法陣ね。特殊な形のようだけど……これが異変の原因?」
ユゼリアはエスの隣に膝を突き、魔法陣を観察する。
「複雑でよく分からないわね……一体どんな効果が――」
彼女がそう言って首を傾げた時、ふいに紋様が黒く発光する。
「ジャス!」
「「……っ!!」」
警戒の鳴き声を上げるジャスティス1号と、咄嗟に飛び退くエスとユゼリア。
紋様の光は血管のように広がっていき、その先々に黒い魔力溜まりが発生する。
そして、次の瞬間――
「「「ギィィィ!!」」」
「「「ヴォォォ!!!」」」
「「「グオォォッ!!」」」
そこら中に出来た魔力溜まりから、黒い魔力を纏った邪獣達が出現した。
「改めて見るとすごいわね……」
巨大な溝を横目に見つつ、こめかみに汗を流すユゼリア。
そこからさらに1時間半ほど進むと、邪獣の出現頻度がぐっと上がった。
「恐らく、巣が近いわ。邪獣もCランクの割合が多いし」
邪獣の種類自体は大きく変わらないが、上小鬼、森狼、牙大蜘蛛、怪木等の割合が増えている。
ユゼリアが開いた地図を覗き込むと、実際に巣まであと少しだということが分かった。
巣の近くにあるという目印の大岩が、遠くにポツリと見えている。
そうして、大岩まで数分の距離まで進んだところで、体長3メートルほどの邪獣が現れる。
「グオオォォッ!」
「こいつは……!?」
「鬼熊よ! これが普通サイズなの!」
どこか見覚えのある邪獣だと思っていると、ユゼリアが杖を構えて言う。
昨日のものよりも随分と小さいが、これが通常の鬼熊らしい。
「貫け――【風矢】! 切り裂け――【風刃】!!」
「グオォ……!!」
ユゼリアが風の魔法を数発食らわせると、鬼熊はあっさりと絶命した。
「まあ、こんなもんね」
「さすがだね、ユゼリア!」
「ふふん」
ユゼリアは久々のドヤ顔で鬼熊の魔核を回収する。
「本来は魔法数発で倒せるの! 昨日の奴が異常だっただけ」
「そうなんだね」
たしかに、先ほどは通用していた風の刃も、昨日の鬼熊は黒い魔力で容易く防いでいた。
昨日のような迫力も感じられなかったし、スピードも数段下だった気がする。
「それに普通は、これぐらい巣に近いところで活動するはずの邪獣なの。黒い魔力で狂っていたのが分かるでしょ」
「うん」
ユゼリアと共に爪等の素材を回収した後、再び大岩のほうを目指す。
その時、それまで大人しくしていたジャスティス1号が、「ジャス」と怪しむような鳴き声を上げた。
「ジャスティス1号、どうした?」
「……ジャス!」
「え、本当?」
「どうしたの?」
ユゼリアがエスに尋ねる。
「正面……巣の方向から、微かに嫌な気配を感じたって」
「……っ! そうなの?」
「ジャス!」
ジャスティス1号がユゼリアの言葉に鳴く。
「ジャス! ジャスジャス!!」
「ふむふむ……」
「何て言ってるの?」
「えっとね――」
ジャスティス1号の話によれば、昨日森で感じた嫌な気配と似た雰囲気があるとのこと。
方向を惑わせるような感覚も同じくあるが、距離が近いからかぼんやりと方向が掴め、昨日よりは分かりやすいということだ。
「……やっぱり、巣に何かあるのかしら」
「どうだろう……とりあえず巣のほうに急ごう」
「ええ」
エス達はジャスティス1号を先頭にして、巣のある方向へと急ぐ。
大岩のポイントを抜け、木々の間を進むこと2~3分、目の前に開けた円形のスペースが現れた。
「これが巣よ」
「そっか。これが……」
巣の直径は、目測で100メートル程度。
道中の休憩で使った開けたエリアとは異なり、不自然に地面の土が露出している。
外縁部にはまばらに生えた植物も見られるが、円の中心に向かうほど地面が黒ずみ、植物も一気に数を減らしていた。
「邪獣の数も多いね」
「ええ。最近巣に到達した冒険者はいないみたいだから、そう考えると妥当な数ね」
エス達は木の陰から観察しながら言葉を交わす。
さすがは邪獣が生まれる場所というだけあり、至るところに種々の邪獣の姿がある。
種類は森で出会った中でも高ランクのものがほとんどで、中心付近には数体の鬼熊もいた。
「このまま突撃する?」
「待って! まずは大規模な魔法を撃ちこむわ。遠くからある程度数を減らすのが巣に入る時のセオリーなの。まあ、エスには関係なさそうだけど……」
ユゼリアはそう言いながら、巣に向けて杖を構える。
「炎よ、真紅の輝きを纏い、我が前に現れん。紅蓮の炎は花弁となり、渦巻く花弁は大輪となる――」
大魔法の詠唱なのだろう、ユゼリアは呪文のようなものを唱えて、杖の先端に魔力を集めていく。
「咲き誇れ、勇壮たる炎よ。どこまでも猛々しく、赫々と燃えて殲滅せん――【獄炎花】!!」
ユゼリアが魔法名を唱えた直後、杖の先端から真っ赤な炎が射出され、巣の中心部に着弾した。
着弾した炎は瞬く間に膨れ上がり、直径数十メートルの巨大な花を作り上げる。
炎の大輪は渦を巻きながらエリア内の邪獣を燃やしていった。
「おお! すごいね!」
エスがこれまで見た魔法の中でも、1番派手で高威力だ。
「ふふん、上級炎魔法の【獄炎花】よ。詠唱に時間がかかるのが欠点だけど、こういう場面では使えるわ」
「へえ。なんて言ったっけ……短縮詠唱? は使えないの?」
「そうね……今の私の技量じゃ厳しいかも。悔しいけど」
ユゼリアは首を横に振って言う。
上級魔法は扱いが難しく、ただでさえ難しい詠唱の短縮を取り入れるのは至難の業なのだそうだ。
また、消費する魔力も莫大なため、連発するのも難しい。
「まだまだ修練が必要ね」
ユゼリアはそう言うと、魔力を回復させるという魔力ポーションをぐっと呷る。
「じゃ、行きましょう」
「オーケー!」
突入の準備が整った後、いよいよ巣に足を踏み入れる。
先ほどの魔法で約半分の邪獣が死んでおり、残る邪獣も手負いのものがほとんどだ。
エス達はサクサクと討伐していき、巣の中心部に辿り着いた。
「見た感じは一般的な巣みたいね」
「そうなの?」
「大体こんな感じよ。ここから一定周期で邪獣が生まれるの」
ユゼリアは頷きながら言う。
巣の中心部は地面全体が黒ずんでおり、植物の類が一切生えていない。
「ただ……おかしいわね。普通ここまで近付いたら主邪獣が現れるはずなんだけど……」
「そっか!」
エスは先日の資料室で学んだことを思い出す。
巣には守護者的なポジションである主邪獣が存在し、近付くと出現するという話だった。
そうしてユゼリアと話していると、ジャスティス1号が奥のほうを指で示して鳴く。
「どうした?」
「ジャス!」
どうやら、そちらのほうから嫌な気配を感じるらしい。
彼のあとに付いていくと、エスもわずかな気配を感知する。
(ん? これは……?)
エスが何かを感じたのは、中心部の中でも一段と黒ずんでいる部分。
地面に顔を近付けると、薄っすらと模様が描かれているのが分かる。
「ユゼリア! これって……」
「ええ……魔法陣ね。特殊な形のようだけど……これが異変の原因?」
ユゼリアはエスの隣に膝を突き、魔法陣を観察する。
「複雑でよく分からないわね……一体どんな効果が――」
彼女がそう言って首を傾げた時、ふいに紋様が黒く発光する。
「ジャス!」
「「……っ!!」」
警戒の鳴き声を上げるジャスティス1号と、咄嗟に飛び退くエスとユゼリア。
紋様の光は血管のように広がっていき、その先々に黒い魔力溜まりが発生する。
そして、次の瞬間――
「「「ギィィィ!!」」」
「「「ヴォォォ!!!」」」
「「「グオォォッ!!」」」
そこら中に出来た魔力溜まりから、黒い魔力を纏った邪獣達が出現した。
0
あなたにおすすめの小説
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました
まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。
その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。
理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。
……笑えない。
人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。
だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!?
気づけば――
記憶喪失の魔王の娘
迫害された獣人一家
古代魔法を使うエルフの美少女
天然ドジな女神
理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ
などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕!
ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに……
魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。
「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」
これは、追放された“地味なおっさん”が、
異種族たちとスローライフしながら、
世界を救ってしまう(予定)のお話である。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~
北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。
実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。
そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。
グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・
しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。
これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる