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最初の敵
ボスダンジョン
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入り口付近は明るく、簡単だった。
だが今、フィンの足取りは非常に重かった。
奥になるにつれ明かりが減り、足跡が探しにくくなったのも原因の一つではある。
とはいえ、足跡を探すのは前方の二人だから問題ない。
フィンにとって耐え難いのは、奴隷にされて働かされている人間が現れ出した事だ。
顔は痩せこけていたり、殴られたのか腫れていたり、人間かすら分からなかったり。
もしかしたら知っている人間かもしれないと考えると目を向けていられなかった。
「おい!」
叫ぶ声が聞こえて振り返ると、典明が腕を掴んでいた。
「アイツらなら、左に行った。」
前を見れば、足跡の無い道。
「無理はしなくていい。
お前にとってここは辛いだろ。」
「典明は辛くないの。」
貴方のせいでこうなったのに。と言われた気がして、言葉に詰まる。
「辛いとか、言える立場じゃない。
それに、俺は助ける為に来たんだ。
少しでも早くな。」
言いながら、典明が左の道に足を踏み出す。
顔色は真っ青なままだが、フィンもそれに続いた。
一歩目以降は、コレットが説明していた通り、止まりたくても足が勝手に動いて突き進む。
奴隷の一人がフィンに向かって何か叫んだ様な気もしたが、振り返る余地はなかった。
足が止まった時、先に向かっていた3人はもうボスの部屋に着いていた。
「なんか、特に敵も出ず来れちゃったね。」
と拍子抜けした様子の雛乃。
「あまりにレベルが高過ぎる相手には
襲いかかってこない設定になっていますので。」
と譲を見ながら説明するコレット。
譲のレベルは既にこのボスダンジョンの適正レベルをかなり超えているという事だ。
「俺が戦闘にまともに参加したのは
コイツと次のボスまでだからわからねーけど、
補助程度の参加だったとはいえ、
俺のレベルで生き延びてんだ。
譲のレベルなら余裕だろ。」
東条 譲(Male)16歳
Level: 31 Job: 魔導士
HP 8500 MP 10500
攻撃力 3400~4800
防御力 6300
回避率 3.51%
装備武器 無し
装備防具 新品の制服
アクセサリー 無し
必殺技 氷の槍
次のLevelまであと563800の経験値が必要です。
だが今、フィンの足取りは非常に重かった。
奥になるにつれ明かりが減り、足跡が探しにくくなったのも原因の一つではある。
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顔は痩せこけていたり、殴られたのか腫れていたり、人間かすら分からなかったり。
もしかしたら知っている人間かもしれないと考えると目を向けていられなかった。
「おい!」
叫ぶ声が聞こえて振り返ると、典明が腕を掴んでいた。
「アイツらなら、左に行った。」
前を見れば、足跡の無い道。
「無理はしなくていい。
お前にとってここは辛いだろ。」
「典明は辛くないの。」
貴方のせいでこうなったのに。と言われた気がして、言葉に詰まる。
「辛いとか、言える立場じゃない。
それに、俺は助ける為に来たんだ。
少しでも早くな。」
言いながら、典明が左の道に足を踏み出す。
顔色は真っ青なままだが、フィンもそれに続いた。
一歩目以降は、コレットが説明していた通り、止まりたくても足が勝手に動いて突き進む。
奴隷の一人がフィンに向かって何か叫んだ様な気もしたが、振り返る余地はなかった。
足が止まった時、先に向かっていた3人はもうボスの部屋に着いていた。
「なんか、特に敵も出ず来れちゃったね。」
と拍子抜けした様子の雛乃。
「あまりにレベルが高過ぎる相手には
襲いかかってこない設定になっていますので。」
と譲を見ながら説明するコレット。
譲のレベルは既にこのボスダンジョンの適正レベルをかなり超えているという事だ。
「俺が戦闘にまともに参加したのは
コイツと次のボスまでだからわからねーけど、
補助程度の参加だったとはいえ、
俺のレベルで生き延びてんだ。
譲のレベルなら余裕だろ。」
東条 譲(Male)16歳
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HP 8500 MP 10500
攻撃力 3400~4800
防御力 6300
回避率 3.51%
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次のLevelまであと563800の経験値が必要です。
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