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2番目の敵
3日目の朝
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譲は昨夜、雛乃に対して感情的に投げてしまった言葉が気にはなっていた。
でも、いつも八つ当たりしても無かった事にしてくれるからと甘えていた部分があった。と今、自覚した。
すぐに謝っていれば良かった。
そうすれば、朝になって雛乃が居ないなんていう緊急事態は起きなかったのに。
「さっきから見ないけど、雛乃ちゃんは?」
今日も早く起きていた典明が見かけてもいないという事はかなり早朝に出て行っているという事だ。
「防具も剣も無い。
雛乃は一人でドリアードを倒しに向かった。」
「は!?」
当然、典明も予想だにしない展開に目を丸くする。
ましてや昨日の言い争いなど関知していないのだから、完全に青天の霹靂だ。
青天といえば、今日は対ドリアード戦の日としては運が良く曇天だ。
ただ、いつ雨が降ってもおかしくない雲の厚さだから喜べない。
雨が降り出せば、野外での炎魔法の威力が補正により下がってしまう。
更にはドリアードは雨でも晴天でもメリットがある厄介な敵だ。
雨は水を吸い上げて回復、晴れなら光合成をして回復。
せめて合流するまで曇り続けてくれる事を祈るしかない。
けど、そもそもいつ出発したのかもわからない。
今既に戦っていたり、もう結果が出ているかもしれない。
そう考えると、居ても立っても居られなかった。
「おい、そのままで行くのか!?」
雛乃が用意したローブにだけ腕を通して、返事もせずに普段居住スペースとして活用している理科室を飛び出した。
典明も用意そこそこに後を追う。
「お前ならまだしも、雛乃ちゃんが単独行動とか
有り得ないだろ。
昨日俺が居ない間に何かあったのか?」
「別に。」
明らかに様子がおかしい癖に、話そうとしない事から譲が原因の可能性もあるな。と言及するのを止める。
「でも、雛乃ちゃん
ドリアードの居場所分かってるのか?」
「雛乃は初日にコレットに訊いて、
ボスや強敵の出現場所を地図にメモしてた。」
その地図も無くなっていた。
代わりに違う地図の本に同じ内容のメモ書きが写されていて、机の上に置いてあった辺り、雛乃は自分が死ぬ場合も考えていたんだろうと推察できる。
死ぬかもしれない危険を理解した上で、新しい地図にメモを書いて出て行った。
その時雛乃がどんな気持ちだったかは譲には想像出来ない。
今の譲にわかるのは、昨日のは失言だった。という一点だけだった。
それと、もう一つ。
「走るより、コレット捕まえて
飛ばしてもらえば早かった!」
「あ!」
瞬間移動が存在しない世界で生きてきた譲達の思考回路には、咄嗟の判断時にスッと出てくる程、ワープ機能がまだ定着していない。
「典明ちょっと戻ってよ!
もしかしたらそっちのが早いかもしれない!
とにかく雛乃を守って!」
必死になっているからか、言い方がまるで駄々っ子のように幼くなっていた。
むしろ元は14歳という事を鑑みれば年相応というべきか。
「くっそ…!了ー解!」
迷っている暇はなかった。
でも、いつも八つ当たりしても無かった事にしてくれるからと甘えていた部分があった。と今、自覚した。
すぐに謝っていれば良かった。
そうすれば、朝になって雛乃が居ないなんていう緊急事態は起きなかったのに。
「さっきから見ないけど、雛乃ちゃんは?」
今日も早く起きていた典明が見かけてもいないという事はかなり早朝に出て行っているという事だ。
「防具も剣も無い。
雛乃は一人でドリアードを倒しに向かった。」
「は!?」
当然、典明も予想だにしない展開に目を丸くする。
ましてや昨日の言い争いなど関知していないのだから、完全に青天の霹靂だ。
青天といえば、今日は対ドリアード戦の日としては運が良く曇天だ。
ただ、いつ雨が降ってもおかしくない雲の厚さだから喜べない。
雨が降り出せば、野外での炎魔法の威力が補正により下がってしまう。
更にはドリアードは雨でも晴天でもメリットがある厄介な敵だ。
雨は水を吸い上げて回復、晴れなら光合成をして回復。
せめて合流するまで曇り続けてくれる事を祈るしかない。
けど、そもそもいつ出発したのかもわからない。
今既に戦っていたり、もう結果が出ているかもしれない。
そう考えると、居ても立っても居られなかった。
「おい、そのままで行くのか!?」
雛乃が用意したローブにだけ腕を通して、返事もせずに普段居住スペースとして活用している理科室を飛び出した。
典明も用意そこそこに後を追う。
「お前ならまだしも、雛乃ちゃんが単独行動とか
有り得ないだろ。
昨日俺が居ない間に何かあったのか?」
「別に。」
明らかに様子がおかしい癖に、話そうとしない事から譲が原因の可能性もあるな。と言及するのを止める。
「でも、雛乃ちゃん
ドリアードの居場所分かってるのか?」
「雛乃は初日にコレットに訊いて、
ボスや強敵の出現場所を地図にメモしてた。」
その地図も無くなっていた。
代わりに違う地図の本に同じ内容のメモ書きが写されていて、机の上に置いてあった辺り、雛乃は自分が死ぬ場合も考えていたんだろうと推察できる。
死ぬかもしれない危険を理解した上で、新しい地図にメモを書いて出て行った。
その時雛乃がどんな気持ちだったかは譲には想像出来ない。
今の譲にわかるのは、昨日のは失言だった。という一点だけだった。
それと、もう一つ。
「走るより、コレット捕まえて
飛ばしてもらえば早かった!」
「あ!」
瞬間移動が存在しない世界で生きてきた譲達の思考回路には、咄嗟の判断時にスッと出てくる程、ワープ機能がまだ定着していない。
「典明ちょっと戻ってよ!
もしかしたらそっちのが早いかもしれない!
とにかく雛乃を守って!」
必死になっているからか、言い方がまるで駄々っ子のように幼くなっていた。
むしろ元は14歳という事を鑑みれば年相応というべきか。
「くっそ…!了ー解!」
迷っている暇はなかった。
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