ボールド国年代記 史上初3D作戦誕生で世界は平和になる?

虎徹周磨

文字の大きさ
39 / 81

ケイトとラウラ

しおりを挟む

「アーロ殿下。今なんとおっしゃいましたか?」
「ケイトとラウラは姉妹です。本人に確認は取りますが、我が国の調査では間違いないです。魔法のスペックの高さが群を抜いているのも同じです」
「確かにあれだけのスキルを持つ女性が年も近くいるのが奇跡に近いと思いましたが、姉妹なら腑に落ちます」
「訓練が終わりましたらケイトとラウラ殿をお呼びして四人でお話ししたいと思います。わかっていることをすべてお伝えします」
「承知いたしました。ラウラには私から話ししておきます」



殿下二人が戻るとラウラとケイトのまわりに人だかりができていた。「私もペアカミで移動させて!」「俺も移動してみたい!頼むラウラ!」アーロ殿下と私とで場を鎮める。


「みんな聞いてくれ!ペアカミの魔法は人を移動して入れ替える魔法だ。ただし、中途半端な情報を元に唱えると違う場所に移動する。ここが恐ろしいポイントだ。過去の例を挙げると人質役が戻ってきて入れ替わる役が隣町に行ってしまったことがある。唱える瞬間になぜか雑念が入り隣町の情報が入ってしまったのだ。この失敗から原因を掴みその後はライセンス制にしたのだ。ラウラ殿はケイトが合格のライセンスを発行したと理解してくれ」
おおおおお!!!同時に拍手が沸き起こった!!



「ケイト。防御の魔法=マルディの実践を頼む。今日はそれで終わりにしよう」
「かしこまりました。殿下。それでは説明いたします」


防御の魔法=マルディは魔法の消費が多いために模擬演習では三人の兵士に模擬用の矢が十本飛んでくる想定で行われた。三人の兵士が砦で守りを固めている。その頭上に突然十本の矢が飛んできた。近くの魔法使いはその矢の進む先に向けて呪文を唱える。
「マルディ!」
紫の雲のような物が突然現れ十本の矢の前に広がる。矢は紫の雲のような物体に絡まり空中で停止した。おあああああ!!!なんでどうして?兵は口々に騒ぐ。その注目の矢と雲のようなものが魔法使いのもとにゆっくりと移動してきたので兵が集まる。魔法使いの元に届いた瞬間に雲のようなものは消えて矢だけが残った。


ケイトから説明がはじまる。
「防御の魔法=マルディは魔法で矢を通さずに絡みつく雲のようなものを作りだし矢を止めます。飛び道具には最適な防御です。相手の矢を減らせるメリットもあります。回収して味方の矢にしてしまうこともできます。デメリットは守る人数分の魔力を消費しますので魔力が多い人物しか使えません。それと伏兵などから守ることもできるのはないかと思いますが、攻撃の質量・重さに耐えられる厚さが必要となりますので矢とか投石等の飛び道具までが限界です」
「それならば、マルディを複数の魔法使いで同時に唱えれば厚い雲は作れますか?」
「いい質問をありがとうございます。確かに検証では三人で三枚の雲を作ることで伏兵を止めることはできました。でも三人で作った雲で武装した兵士を三人止めるのがやっとなのです。伏兵などの防御での対応となるとその兵と同じ数の魔力が多い魔法使いを配置する必要があるので現実的ではないのです」
「説明ありがとうございます。難しいことがわかりました」



「訓練後のダウンに入ってくれ。ボールドのみんな、我が国では訓練後に明日への訓練と緊急的な要請も考えて身体を整える筋トレとストレッチのダウンを取り入れている、物は試しと考えて真似してくれ」
おっす!!
はい!

アーロ殿下についていってしまっているな。こいつら(^^♪



兵たちは休憩に入った。夕食待ちの幸せな時間だ。アーロ殿下とケイト殿とラウラと私が集まりケイトとラウラ姉妹の人生を変えるかもしれない会合だ。緊張は気にしていないつもりだが・・・ついてきた。アーロ殿下からこの会合の重みが伝わる言葉で緊張が増す。
「今日の合同訓練お疲れ様でした。俺で気がついたことを確認して話したいからアンドレア殿下も入って頂いてこの場を設けた。つまり有り得ないほどのことが分かったからあつまってもらったのだ」ケイトとラウラが頷く。


「ケイトは御父上との二人暮らしだね」
「はい」
「ラウラ殿は御母上との二人暮らしだね」
「はい」
「ケイトの母上は小さいころに亡くなっていると聞いている」
「私が三歳のときに流行り病と父上から聞いています」
「ラウラ殿の父上は小さいころに戦死と聞いている」
「その通りでございます。屈指の戦士だった父上は国を守るために最前線で体を張って戦い戦死したと聞いていて私の誇りです」
「みんな、ありがとう。でもそれがある事情のために違ったと知ったらどう思う?」
・・・・・・・


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

盾の間違った使い方

KeyBow
ファンタジー
その日は快晴で、DIY日和だった。 まさかあんな形で日常が終わるだなんて、誰に想像できただろうか。 マンションの屋上から落ちてきた女子高生と、運が悪く――いや、悪すぎることに激突して、俺は死んだはずだった。 しかし、当たった次の瞬間。 気がつけば、今にも動き出しそうなドラゴンの骨の前にいた。 周囲は白骨死体だらけ。 慌てて武器になりそうなものを探すが、剣はすべて折れ曲がり、鎧は胸に大穴が空いたりひしゃげたりしている。 仏様から脱がすのは、物理的にも気持ち的にも無理だった。 ここは―― 多分、ボス部屋。 しかもこの部屋には入り口しかなく、本来ドラゴンを倒すために進んできた道を、逆進行するしかなかった。 与えられた能力は、現代日本の商品を異世界に取り寄せる 【異世界ショッピング】。 一見チートだが、完成された日用品も、人が口にできる食べ物も飲料水もない。買えるのは素材と道具、作業関連品、農作業関連の品や種、苗等だ。 魔物を倒して魔石をポイントに換えなければ、 水一滴すら買えない。 ダンジョン最奥スタートの、ハード・・・どころか鬼モードだった。 そんな中、盾だけが違った。 傷はあっても、バンドの残った盾はいくつも使えた。 両手に円盾、背中に大盾、そして両肩に装着したL字型とスパイク付きのそれは、俺をリアルザクに仕立てた。 盾で殴り 盾で守り 腹が減れば・・・盾で焼く。 フライパン代わりにし、竈の一部にし、用途は盛大に間違っているが、生きるためには、それが正解だった。 ボス部屋手前のセーフエリアを拠点に、俺はひとりダンジョンを生き延びていく。 ――そんなある日。 聞こえるはずのない女性の悲鳴が、ボス部屋から響いた。 盾のまちがった使い方から始まる異世界サバイバル、ここに開幕。 ​【AIの使用について】 本作は執筆補助ツールとして生成AIを使用しています。 主な用途は「誤字脱字のチェック」「表現の推敲」「壁打ち(アイデア出しの補助)」です。 ストーリー構成および本文の執筆は作者自身が行っております。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

貧弱の英雄

カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。 貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。 自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる―― ※修正要請のコメントは対処後に削除します。

悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業

ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

【完結】おじいちゃんは元勇者

三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話… 親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。 エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…

処理中です...