ボールド国年代記 史上初3D作戦誕生で世界は平和になる?

虎徹周磨

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魔法石との契約

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朝食後にハンド―ラ宰相と皇太子三人と付き人二人が集められた。召喚獣の魔法の三つ目の条件が揃うのだ。ルーシアとの決戦への切り札が手に入るのだ。最終兵器や大魔王兵器と称されてもいい。みんな心して待つ。



ハンド―ラの宰相マッティア閣下が到着した。
「アンドレア殿下とルカ殿、陛下からの情報を持ってきましたぞ」
「お疲れ様です。閣下。こちらがアーロ殿下、ノア殿下とマチアス殿になります」
「よろしく」
「初めましてよろしくお願いいたします」
「こちらこそしばらく厄介になります」



召喚獣の魔法にはもうひとつ重要な要素が必要となる。それは強力な魔法を国として安全に運用すること。魔法使いの裏切りやパニックや錯乱による魔法事故を抑制するための仕組みを用意することになる。その仕組みがボールドの魔法使い部隊ウィードでできたので導入することになった。



一言で片付けてしまえば、魔法石と契約を結ぶと強大な魔法が手に入る反面、国を裏切る行為をすれば自らの命が無くなる契約だ。命が無くなる前に思考が危険と判断されると身体が停止する。その警告を理解しながら契約した魔法を唱えると途端に心臓が凍ることになり周辺の魔法使いに同時に連絡が飛ぶ仕組みだ。この仕組みに召喚獣の三つの魔法を加えて契約魔法として精鋭魔法使いと契約させることで国の魔法と軍の秩序を保つことができる。



魔法石とは王宮でも国王と皇太子と王宮軍の隊長と魔法使い部隊の隊長の四人しか入れない部屋があり、契約魔法を結ぶときのみに入室できる。四人の立ち合いのもとで国への忠誠を誓い国王陛下の許可を得て結ぶことができる。魔法石と契約魔法を結ぶ魔法使いは生涯一度だけ魔法石を見ることができる。つまり一度契約魔法を結ぶと解除することはできない。生涯責任を持つ覚悟がある人物のみが契約できるのだ。




これで召喚獣の魔法の準備はできた。人選は今も続きセントアイに集結している王宮軍では八人のみとなる。人数を増やそうかとの意見もあるが少なくともここに六人が追加されるので問題とは思わない。追加される六人とは皇太子三人と魔法使い部隊の隊長三人になる。この六人は母国で魔法石とは契約済みであるから、合計十四人が対象になるのでこれ以上は増やさなくていいとなった。明日宰相閣下三人でもう一度検討していただくが、ハンド―ラの宰相とボールドの宰相の目を通っているので問題ないと思われる。



「次は召喚獣の魔法かな。三つの召喚獣ってどんなのができるのかな?」
マチアス殿が耳元でささやく。
「手紙で困っていらっしゃるとか?私で良ければ相談していただけませんか?」
「頼むわ」
「では、部屋の外でお願いいたします」
「了解」



二人の移動のタイミングを外して部屋から出る。
「殿下、私の話を聞いて下さってありがとうございます。ノア殿下から頼まれた次第でお声がけいたしました」
「ありがとう。ノア殿下が気を使って下さったのだな。助かるよ。アンナ王女への手紙が書けていない件だよね」
「御意」
「もう少し砕けて接してもらってもいいのだが、マチアス殿は几帳面でいいよね。正直に話すとここセントアイに来てから書いた手紙は五行なのだ。内容なんて模範的な挨拶分だけ。これダメだよね」
「修正できる内容と思われます。もしよろしければ拝見できますでしょうか?」
「ああ、恥ずかしいけど、これだ」
「失礼いたします・・・三十分ほどいただけますでしょうか?失礼にあたらなければ修正させてもらった文章を見ていただきとうございます。よろしいでしょうか?」
「本当?では多分今日も私の部屋で飲み会だろうから持ってきてもらえる?頼む!」
「御意」



夕食も終わりノア殿下が酒を大量に持ってきて私の部屋で昨日の続きがはじまる。
「アンドレア陛下、こちらをご確認ください」
「ありがとう。マチアス殿」
修正して頂いたのは私の何も才能もないようなラブレターを美麗な文句に変えてしまったマチアス殿の才能に驚かされた。しかしこの内容でアンナ王女へ送ると勘違いされそうな危険な予感がする。


「マチアス殿、素晴らしい内容で感謝します」
その横でノア殿下が便箋を持っていった。しまった!!


「マチアス!OKOK!!百二十点だよ」
「ノア殿下、この盛った内容の手紙では問題があるかと思いますが」
「心配ないね。アンドレア殿下はもっともっと上がっていくからこれでも控えめだから。マチアスこれで送って。アンドレア殿下サインしといて。よろしく。今日はアーロ殿下おススメのハーブのグルートビールを堪能するよ」


仕方ないけど
「マチアス殿サインするから用意してもらえる?終わらせてハーブのグルートビールを楽しもう」
「承知いたしました。ありがとうございます」
心の声で(ノア殿下だからね。マチアスも楽しもうよ)



「アーロ殿下?ノア殿下?今日もルカとマチアス殿もこの場は身分差なしで楽しみますよ!」
「いいです」
「もちろん」
今晩も雑魚寝決定だな。夜具を先に頼んでおこう。




明日は三か国の宰相は集まる。今後五年の計画を詳細に皇太子と王宮軍の隊長と魔法使い部隊の隊長と練ることになる。



しかし、三か国だけで世界は動いているわけではない。



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