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キスキア魔法協会
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重い身体を動かしてノア殿下が倒れている場所に向かう。兵士隊にはアーロ殿下に補佐役が走っていった。
ノア殿下の容態は呼吸をしているが意識がない。声掛けにも反応がなかったが手に温もりはあるので移動してベッドに寝かせよう。兵士たちは残念ながら犠牲者が多数で全身やけどで十三人が犠牲となり、残りの二十人もやけどで治療が必要だ。セントアイに応援を依頼する。
その日は訓練どころではなくバタバタと治療や後始末に追われていた。夜になり各隊長と集まり遅い夕食を兼ねての今後の会議に入る。
「報告ですが、ノア殿下は拘束魔法で気を失ったのが原因で倒れましたが、魔力切れのマイナスに落ちましたのでしばらく意識は戻りません。私もガルグイユを取り消しされましたが体力と魔力をごっそり持っていかれて膝をついて肩で息をするほどまでに落とされました。兵士十三人には国からのお詫びを致します。治療中の二十人は危険なものが三名おり、あとの十七名は二週間程度で復帰できる予定です」
「アンドレア殿下、ありがとう。ケイトにラウラ殿にナディア殿は今日の相手を知っているか? 」
「噂で聞いたデス魔術師だと思われます。南の果てに住む集団で世界の魔法を管理するキスキア魔法協会があると聞いています」
「攻撃的な集団とは聞かないのですが、こちらの魔法の運用に問題があったのでしょうか? 」
「デス魔術師は攻撃に特化した魔術師で破壊を意味するデスと呼ばれるのでデス魔術師と呼ばれているそうです」
三人が知っていることを述べていった。
「そうなるとノマキ東での魔法の使う量と召喚獣の使う回数なども察知されていると思ったほうがいいと。そうなるか」
「そうですね。この訓練場で召喚獣を毎日召喚しているのでキスキア魔法協会に目をつけられたのかも知れないですね。ただノア殿下の召喚でのときなのでノア殿下が気にされなければいいのですが」
「私からもよろしいですか? 」
「アンナ王女、どうぞ」
「ノア兄は気にする性格です。殿下の二人の前では絶対強がっていいませんけど。そこは私にお任せください」
「アンナ王女に頼らせてもらうことにしよう。アーロ殿下、キスキア魔法協会の真意は警告でしょうか? それとも召喚獣の停止や禁止などを考えているのでしょうか? 」
「警告はあるとは思うが、デス魔術師は本気になれば我々を全滅させることも簡単だったはずだ。見たこともない召喚獣の威力は軽く炎を吐いただけで三十三名が一瞬で炎に包まれたわけだ。わざと手加減させたわけだ。隊長や魔法部隊からの意見はどうだ? 」
ハンド―ラのリッキー隊長が手を上げる。
「私見が入りますが、今までの魔法訓練で怪我人は出ていましたが死者はいなかった。そのようなことまでキスキア魔法協会は情報を集めているのではないでしょうか? 我々は自覚がないが調子に乗っていたのでないでしょうか? 」
ボールドのアロルド隊長が手を上げた。
「自分もリッキー隊長とほぼ同意見です。キスキア魔法協会は我々では想像をつかない分野までの情報を持っておりました。ルーシアに知られていないとわかったことはありがたかったのですが、どこかの国に漏れているとわかったことは問題です」
フルナールのアンドレ隊長が加わる。
「お二人の隊長の意見と同じです。ルーシア以外が嗅ぎつけている話が本当であれば、心当たりがあります。調査中の件ですが共有させてください。フルナールの南の国チルティですが南の大国サザンギオンの属国になる気配です。経済的支援に貴族へのサザンギオンからの政略結婚が進んでおります。フルナールの南のハンズ―川沿いの貿易都市ドナガガにチルティからの商人が貿易にきております。その中には情報員も紛れております」
「ありがとう。隊長。魔法部隊はどうか? 」
私からよろしいですか。ハンド―ラのケイトだ。
「私どものベテランなら個人の魔法量の使用量や魔法の残り香からどの魔法が何回使用したかがわかります。キスキア魔法協会なら私どもが知らない魔法を持っているか必要に迫られて開発しているかと考えます」
ボールドのラウラが続く。
「先ほど隊長同士で話したのですが、キスキア魔法協会なら世界全体の魔法の資料量や魔法の利用の履歴などを調査する調査員を派遣しているのではないかと思います。それに違う職種の人間に扮することもありえるかも知れません。例えば商人とか大道芸人とかなら国境はありませんからどこでも入り込めます」
フルナールのナディアも続く。
「そこで魔法使いの全体の底上げとしての勉強会に魔法の練習の制限などを計画してはどうかと思います。今までは魔法の訓練は屋外でするものと決まっていましたが、魔力を屋外に出さない残さない仕組みを作っての屋内での訓練はどうでしょうか? 召喚獣はそうはいかないので場所を分散すればいいと思います」
「魔法部隊ありがとう。様々な意見を考えてくれて感謝する。アンドレア殿下はいかがですか? 」
「みんなの意見を反映して魔法と召喚獣の訓練の見直しに加えてフルナールのドナガガ辺りになにか起きそうだと思います。先日のバンスの東の傭兵部隊の首謀者はまだ取り調べ中ですが北からなのか南からなのかも不明です。それとキスキア魔法協会に協力をもう出たところ”面白い奴だな。事情はわかっている。頼むなら準備が必要だ”の言葉が気になります。連絡が取れないか探ってみようと考えます」
「そうですね。協力者は少しでも多くがいいです。アンドレ隊長、ドナガガの警備を厳しくできるようにお願いできませんか? 」
「承知いたしました。陛下と宰相に報告します」
今晩のアーロ殿下の部屋では明日からの訓練の変更やキスキア魔法協会のことの話をしよう。アンナ王女はノア殿下が回復するまでこの訓練場に残るので話をする機会もある。厳しい状況だが楽しみも希望もある。
フルナールの南のチルティからの諜報員はかなりの数がドナガガに入り込んでいた。兵士はヤギと羊を連れてハンズ―川沿いに草を求めて北上してきている。
ノア殿下の容態は呼吸をしているが意識がない。声掛けにも反応がなかったが手に温もりはあるので移動してベッドに寝かせよう。兵士たちは残念ながら犠牲者が多数で全身やけどで十三人が犠牲となり、残りの二十人もやけどで治療が必要だ。セントアイに応援を依頼する。
その日は訓練どころではなくバタバタと治療や後始末に追われていた。夜になり各隊長と集まり遅い夕食を兼ねての今後の会議に入る。
「報告ですが、ノア殿下は拘束魔法で気を失ったのが原因で倒れましたが、魔力切れのマイナスに落ちましたのでしばらく意識は戻りません。私もガルグイユを取り消しされましたが体力と魔力をごっそり持っていかれて膝をついて肩で息をするほどまでに落とされました。兵士十三人には国からのお詫びを致します。治療中の二十人は危険なものが三名おり、あとの十七名は二週間程度で復帰できる予定です」
「アンドレア殿下、ありがとう。ケイトにラウラ殿にナディア殿は今日の相手を知っているか? 」
「噂で聞いたデス魔術師だと思われます。南の果てに住む集団で世界の魔法を管理するキスキア魔法協会があると聞いています」
「攻撃的な集団とは聞かないのですが、こちらの魔法の運用に問題があったのでしょうか? 」
「デス魔術師は攻撃に特化した魔術師で破壊を意味するデスと呼ばれるのでデス魔術師と呼ばれているそうです」
三人が知っていることを述べていった。
「そうなるとノマキ東での魔法の使う量と召喚獣の使う回数なども察知されていると思ったほうがいいと。そうなるか」
「そうですね。この訓練場で召喚獣を毎日召喚しているのでキスキア魔法協会に目をつけられたのかも知れないですね。ただノア殿下の召喚でのときなのでノア殿下が気にされなければいいのですが」
「私からもよろしいですか? 」
「アンナ王女、どうぞ」
「ノア兄は気にする性格です。殿下の二人の前では絶対強がっていいませんけど。そこは私にお任せください」
「アンナ王女に頼らせてもらうことにしよう。アーロ殿下、キスキア魔法協会の真意は警告でしょうか? それとも召喚獣の停止や禁止などを考えているのでしょうか? 」
「警告はあるとは思うが、デス魔術師は本気になれば我々を全滅させることも簡単だったはずだ。見たこともない召喚獣の威力は軽く炎を吐いただけで三十三名が一瞬で炎に包まれたわけだ。わざと手加減させたわけだ。隊長や魔法部隊からの意見はどうだ? 」
ハンド―ラのリッキー隊長が手を上げる。
「私見が入りますが、今までの魔法訓練で怪我人は出ていましたが死者はいなかった。そのようなことまでキスキア魔法協会は情報を集めているのではないでしょうか? 我々は自覚がないが調子に乗っていたのでないでしょうか? 」
ボールドのアロルド隊長が手を上げた。
「自分もリッキー隊長とほぼ同意見です。キスキア魔法協会は我々では想像をつかない分野までの情報を持っておりました。ルーシアに知られていないとわかったことはありがたかったのですが、どこかの国に漏れているとわかったことは問題です」
フルナールのアンドレ隊長が加わる。
「お二人の隊長の意見と同じです。ルーシア以外が嗅ぎつけている話が本当であれば、心当たりがあります。調査中の件ですが共有させてください。フルナールの南の国チルティですが南の大国サザンギオンの属国になる気配です。経済的支援に貴族へのサザンギオンからの政略結婚が進んでおります。フルナールの南のハンズ―川沿いの貿易都市ドナガガにチルティからの商人が貿易にきております。その中には情報員も紛れております」
「ありがとう。隊長。魔法部隊はどうか? 」
私からよろしいですか。ハンド―ラのケイトだ。
「私どものベテランなら個人の魔法量の使用量や魔法の残り香からどの魔法が何回使用したかがわかります。キスキア魔法協会なら私どもが知らない魔法を持っているか必要に迫られて開発しているかと考えます」
ボールドのラウラが続く。
「先ほど隊長同士で話したのですが、キスキア魔法協会なら世界全体の魔法の資料量や魔法の利用の履歴などを調査する調査員を派遣しているのではないかと思います。それに違う職種の人間に扮することもありえるかも知れません。例えば商人とか大道芸人とかなら国境はありませんからどこでも入り込めます」
フルナールのナディアも続く。
「そこで魔法使いの全体の底上げとしての勉強会に魔法の練習の制限などを計画してはどうかと思います。今までは魔法の訓練は屋外でするものと決まっていましたが、魔力を屋外に出さない残さない仕組みを作っての屋内での訓練はどうでしょうか? 召喚獣はそうはいかないので場所を分散すればいいと思います」
「魔法部隊ありがとう。様々な意見を考えてくれて感謝する。アンドレア殿下はいかがですか? 」
「みんなの意見を反映して魔法と召喚獣の訓練の見直しに加えてフルナールのドナガガ辺りになにか起きそうだと思います。先日のバンスの東の傭兵部隊の首謀者はまだ取り調べ中ですが北からなのか南からなのかも不明です。それとキスキア魔法協会に協力をもう出たところ”面白い奴だな。事情はわかっている。頼むなら準備が必要だ”の言葉が気になります。連絡が取れないか探ってみようと考えます」
「そうですね。協力者は少しでも多くがいいです。アンドレ隊長、ドナガガの警備を厳しくできるようにお願いできませんか? 」
「承知いたしました。陛下と宰相に報告します」
今晩のアーロ殿下の部屋では明日からの訓練の変更やキスキア魔法協会のことの話をしよう。アンナ王女はノア殿下が回復するまでこの訓練場に残るので話をする機会もある。厳しい状況だが楽しみも希望もある。
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