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第二王子
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ドナガガの町はいつも通りで賑わっていた。変わったことは守備隊がチルティの兵士にすり替わったこととドナガガの町長はチルティが用意した影武者にすり替えられたことくらいだ。誰もが気がつかない。気がついたのは定時連絡がないので確かめようとしたフルナールの王宮軍だった。
毎日の定時連絡がないので二人の兵士が確認にいったところ、見張りの兵が見知らぬ顔の二人なので、その場で引き返し応援を連れてきた。見張りの兵に声をかける。
「お疲れ様。アンドレ隊長の新しい女って知ってる? また美人捕まえたって噂だ」
「お疲れ様です。そうなんですね。羨ましい会ってみたいものです」
「俺もだ!! 」
剣を抜いて首元をサッと切る。隣の兵士も同様に切られて悲鳴も上げずに倒れた。アンドレ隊長のことくらい調べておけよ。愛妻家って王宮軍で知らないものはいないぞ。
応援の兵士たちに緊張が走る。魔法部隊ホギィの兵士が上空にむかう。ピーサレフの開始だ。ユスポで連絡が入る。守備隊の敷地内に人の姿はない。建物のまわりを一気に進み包囲する。建物の中にいる屈強な男たちは酒を飲み盛り上がっているようだ。声がうるさいほどに聞こえてくる。どうやら中心にいる人物がまとめ役のようだ。そいつを残してあとは殺すように指示をだす。
「行くぞ!! 」
「おう!! 」
剣を抜いてドアを蹴破りなだれ込む。酒がまわった体で反撃してくるが相手にならない。次々と切られて倒れていく。まとめ役は強かったが拘束魔法が二つ同時に飛んでくると逃げようがなかった。両手を止められ何もできなくなった。
「お前は誰だ? 目的は何だ? 」
「言わねえよ」
「強がりもいつまで続くかな、拘束魔法を強く!! 」
「イテテ」
「まだか、もっと!! 」
「わかった!! 俺はチルティの国境を守る兵士だ。王宮軍の命令でドナガガに入るように言われた」
「目的は何だ? 」
「本当に知らねえ。近いうちに連絡兵が来るはずだ」
「わかった。それまではお前を生かしておく」
首都フリシュの王宮軍に応援を依頼する早馬を飛ばす。翌日に連絡兵が指示書を持ってやってきた。まとめ役を呼び出す。
「よく来たな。これが指示書か? なんて書いてある? 」
「中身は俺も知らない。開けてくれ」
「ああ、そうだな」
五人の兵士が取り囲む。
「何だ? 」
「お前以外はみんな死んだ。様々な質問もしたがお前は質問に答えない。ならば、お前も諦めろ」
指示書を取り上げ開封する。ドナガガに兵士を次々と送り込んでくるつもりらしい。本気でフルナールを取りに来るつもりか。それならこちらも用意しよう。フリシュに早馬を走らせる。
遅くなったが俺はピエール。フルナールの第二王子ピエール・ル・シャトリエが公式の名前でノア皇太子は俺の兄上になる。兄貴には世話になっているが、性格は違う方向に進んでいるので今は理解できない境地にまできた。
だから隔たりを感じている。
すべての事柄は効率よく時間をかけずに進めて行くのが当たり前ではないのか?
兄の優柔不断ぶりにイラつきを感じながらに過ごしているが心に引っかかっている何かがある。
そこがイラつく。
第二王子は第二王子の役割がある。
そこを踏まえて今あることをこなしていこう。
フルナールを守りドナガガを守る。
翌日には王宮軍の応援部隊が到着した。
ドナガガの南、チルティとの国境付近の街道沿いに兵士を隠し迎え撃つ。
息を潜めて静かに待つ。
陽が徐々にあがっていく頃にチルティ軍がこちらに向かってくる。
砂埃が舞い上がり馬の鳴き声や兵士の雑談が聞こえてきた。
今だ!!
「矢の雨を降らせろ。休むな」
チルティの先頭の兵士たちが矢の雨で次々と倒れていく。
チルティ軍の足が止まったところで合図のラッパが鳴らされる。
後方に潜んでいた兵士が左右に展開して突撃してくる。
チルティ軍は挟まれて大混乱に陥った。
自分の命を顧みずに勇敢に戦う兵士もいたが、全員討ち取られた。
あとは武器を捨てて白旗を上げる。
「殿下、投降した兵はいかがいたしますか? 」
「フルナールに寝返るように伝えよ。無理なら石切り場行きだ」
「承知いたしました」
チルティなどはサザンギオンの使い捨ての駒に過ぎない。
俺が王ならチルティなど滅ぼしてしまうがな。
父上や兄貴はどうするだろうか?
毎日の定時連絡がないので二人の兵士が確認にいったところ、見張りの兵が見知らぬ顔の二人なので、その場で引き返し応援を連れてきた。見張りの兵に声をかける。
「お疲れ様。アンドレ隊長の新しい女って知ってる? また美人捕まえたって噂だ」
「お疲れ様です。そうなんですね。羨ましい会ってみたいものです」
「俺もだ!! 」
剣を抜いて首元をサッと切る。隣の兵士も同様に切られて悲鳴も上げずに倒れた。アンドレ隊長のことくらい調べておけよ。愛妻家って王宮軍で知らないものはいないぞ。
応援の兵士たちに緊張が走る。魔法部隊ホギィの兵士が上空にむかう。ピーサレフの開始だ。ユスポで連絡が入る。守備隊の敷地内に人の姿はない。建物のまわりを一気に進み包囲する。建物の中にいる屈強な男たちは酒を飲み盛り上がっているようだ。声がうるさいほどに聞こえてくる。どうやら中心にいる人物がまとめ役のようだ。そいつを残してあとは殺すように指示をだす。
「行くぞ!! 」
「おう!! 」
剣を抜いてドアを蹴破りなだれ込む。酒がまわった体で反撃してくるが相手にならない。次々と切られて倒れていく。まとめ役は強かったが拘束魔法が二つ同時に飛んでくると逃げようがなかった。両手を止められ何もできなくなった。
「お前は誰だ? 目的は何だ? 」
「言わねえよ」
「強がりもいつまで続くかな、拘束魔法を強く!! 」
「イテテ」
「まだか、もっと!! 」
「わかった!! 俺はチルティの国境を守る兵士だ。王宮軍の命令でドナガガに入るように言われた」
「目的は何だ? 」
「本当に知らねえ。近いうちに連絡兵が来るはずだ」
「わかった。それまではお前を生かしておく」
首都フリシュの王宮軍に応援を依頼する早馬を飛ばす。翌日に連絡兵が指示書を持ってやってきた。まとめ役を呼び出す。
「よく来たな。これが指示書か? なんて書いてある? 」
「中身は俺も知らない。開けてくれ」
「ああ、そうだな」
五人の兵士が取り囲む。
「何だ? 」
「お前以外はみんな死んだ。様々な質問もしたがお前は質問に答えない。ならば、お前も諦めろ」
指示書を取り上げ開封する。ドナガガに兵士を次々と送り込んでくるつもりらしい。本気でフルナールを取りに来るつもりか。それならこちらも用意しよう。フリシュに早馬を走らせる。
遅くなったが俺はピエール。フルナールの第二王子ピエール・ル・シャトリエが公式の名前でノア皇太子は俺の兄上になる。兄貴には世話になっているが、性格は違う方向に進んでいるので今は理解できない境地にまできた。
だから隔たりを感じている。
すべての事柄は効率よく時間をかけずに進めて行くのが当たり前ではないのか?
兄の優柔不断ぶりにイラつきを感じながらに過ごしているが心に引っかかっている何かがある。
そこがイラつく。
第二王子は第二王子の役割がある。
そこを踏まえて今あることをこなしていこう。
フルナールを守りドナガガを守る。
翌日には王宮軍の応援部隊が到着した。
ドナガガの南、チルティとの国境付近の街道沿いに兵士を隠し迎え撃つ。
息を潜めて静かに待つ。
陽が徐々にあがっていく頃にチルティ軍がこちらに向かってくる。
砂埃が舞い上がり馬の鳴き声や兵士の雑談が聞こえてきた。
今だ!!
「矢の雨を降らせろ。休むな」
チルティの先頭の兵士たちが矢の雨で次々と倒れていく。
チルティ軍の足が止まったところで合図のラッパが鳴らされる。
後方に潜んでいた兵士が左右に展開して突撃してくる。
チルティ軍は挟まれて大混乱に陥った。
自分の命を顧みずに勇敢に戦う兵士もいたが、全員討ち取られた。
あとは武器を捨てて白旗を上げる。
「殿下、投降した兵はいかがいたしますか? 」
「フルナールに寝返るように伝えよ。無理なら石切り場行きだ」
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チルティなどはサザンギオンの使い捨ての駒に過ぎない。
俺が王ならチルティなど滅ぼしてしまうがな。
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