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再会の魔導研究室編
116話 光る短剣と巨槍の変化
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116話 光る短剣と巨槍の変化
おかえり~春途!元気…か?
ごめん。いまはそういう気分じゃないんだ。1人にしてくれ。すまん
…なんか大変なのね。
わかった。私はいいよ、向こうにいってるから。
気が変わったら教えてね。
朱里は部室の外に出た。
殺した…?刃張を?なんで?
ほんとの顔がどうとかはわからないけど、強くて人当たりのいい子だったのに?
春途は完結することのない自問自答で脳を埋め尽くす。
守りたかった…
俺の剣は守るための剣……なのに…なのに……!!
守ることができなかった、ただ1点を悔やむ春途。
世界中のヒトを守るなんてことは不可能
それは理解しているつもりだ。けど、
同じ部活の仲間なら、守れなくてどうするんだ。
刃張…俺……俺は…
…
……
………
刃張みたいな惨事を2度と起こさないために、どうするか。それだったら俺にもわかる。
強くなろう。誰にも負けないくらい。
そしたらきっと、みんなを守ることができる。焔乃猛の前に、仲のいい剣導部へ連絡して立会を申し込んでみよう。
プルルルルルル…プルルルルルル…と電子音が鳴り、少しして相手が出る。
はいはいっ、こちら東縁高校剣導部です。
どちらさまですか?
あー、俺だよ。春途
あー!!春途さんですか!
交流戦おつかれさまでした!
あ、うん。おつかれ。
えっと、それで今回はどういったご用件で…?
あの、逸先輩いないかな?
あ、今代わりますねー!せんぱーいっっ!!
逸へ代わると言わずに先輩と言ってしまう、なんて気にはしない。
おお!春途少年!!交流戦、熱かったじゃないか!
けど息吹との立会に敗れてから、いったいどこへ行っていたのだ?
ああそれは…
(そうだった。閉会の式に出席できなかったんだ。あの後すぐ、イズミさんの屋敷につれられてだもんな……)
よい!言わずとて!!あれだろう?武者修行!
あはは…まあそんな感じです。
だれだ!?相手はだれなんだー!!
黄泉って選手ですよ。常世黄泉
むむ?それは…ひょっとして「凶星の礫」の、か?
え?ああ、知ってるんですね。そうです。惑星落とすわ刃落とすわでとてもすごい人でしたよ。しかも、こっちの考え全部よんで、その上利用してきて。全く敵いませんでした。
そうか。まあそうだろうな。
え?黄泉ってそんなにすごい選手なんですか?
なんだ、知らないのか。常世黄泉、凶星の礫と呼ばれている剣導選手。高校生にして20才以降のランクにいる選手だぞ。魔導カードの扱いが上手いと思われているが、全く違う!……いや、違くはないが、それよりも他人をよむ能力が尋常ではないのだ。今さっき春途少年が言った「全部よんで利用された」はそういうことだ。
その能力だけをとれば最強に並ぶか、或いは…
上?だと、そういうんですか?
ああ。そもそも情報が少なすぎてどういう選手かがわかっていない。惑星を降らすは知っているが、刃を降らすとはいったい。
は?いや、だから刃を降らせて、刺し壊す、みたいな感じで……
ふむ。聞いたことがないな。
ああ、すまない!それで?連絡したのはこの話をするためではないのだろう?
ええまあ。俺、このままじゃだめな気がしているんです。もっともっと強くならないとって。そのために立会を引き受けてくれる選手を探しているんです。
なるほどな。だがすまん!俺は忙しいんだ!そうだな…那由多にでも話してみたらどうだ?
那由多って花園那由多ですか?
おう!!あいつは強い!武者修行にもうってつけだろう!!
そうですか。じゃあまたです。
おう!いつでも連絡してくれよ!
ガチャ…通話を切る。那由多くんってたしか…
そう、学校名がわからない。というのも那由多は死郎と破天の2人と一緒に剣導をやっているということしか知らない。
どこなんだろう…あ
春途は死郎と連絡先を交換しているのを思い出した。
「なあしろう。那由多って近くにいるか?」
「はあ?うんと、いねえな。
つかアイツ今エレナんとこだろうよ。なんか用か?」
「ああ。立会を申し込みたいなって。」
「なるほどな。なら、今から書く住所に向かってみろ。そこにいるぞ」
「本当か?助かるよ」
春途はおくられてきた住所に向かった。
意外と…遠いな……っと。ここか。
天神から2時間かけてようやく到着したその場所は古きよき木造建築の一軒家だった。
ピンポーーン
人気のない夕暮れにインターホンが鳴り響く。
はーい。だあれ?
えっと、那由多の友だちです。那由多は今、いますか?
えええーー!!那由多のダチぃ!?
あーはいはい!いる!いるから入って~!!!
(ナイス死郎!
友だちって言えばいいってこういうことか…。)
そう。死郎に住所を教えてもらった他に余計なことが書かれていた。
友人だと言えばいれてくれるから
困ったらそういえ。
お邪魔します。
もう、ねぇねってば。僕に友だちなんていないって。…ん?あ、春途さんじゃないですか!お久しぶりです!
おう、この間の交流戦欠席してただろ?立会したかったのに残念だったな~。けど、やるじゃん。
えへへ……まああの2人を見ていれば…ね?
そういう気を遣えるところ、ねぇね大好きだぞっ!
はいはい、そういうのいいよもう。
それで、春途さんが僕にどういったご用ですか?まさか…立会を?そんな訳―
そのまさかだよ。立会、やろう。
えええ!?いいんですか!?やったあ!あの刃張とかって子にも負けないようにしないと!!えへへ!
…刃張、さ。亡くなったよ。
…どういうことですか?
そのまま。俺もびっくりした。あいつ、ちょっと狂気じみてるときあるけど、それ以外は真面目な子だったし、いなくなると悲しいな……
ですね…
あーはいはい!なんかいやだそれやめだやめ!
立会やろう!…ん?場所がない?
それならねぇねの貸したげっから遠慮すんなよ!
うがっ!?な、なんですかそれ…!
笑顔でバシバシと背中を叩かれ、びっくりした
んまあ、アタシ最強だしね。そんくらい持ってるんよ。さあさあ今からやる?やるよね!?
いや、えっと…その……はい
よーろーしーいー!じゃあじゃあ
アタシ見てっからさ!いこいこー!
な、なあ那由多…君のお姉さんってなんかこう…グイグイくるね?
ええはい。初対面でもこんな感じです。えっとその、諦めてください。そして立会、よろしくお願いしますね。
まあそうだよな、うん。そんな人に見える。
立会場へ移動。両者剣を構える。
あれ?那由多ってそんな槍使ってたっけ?
あーこれは最近ですね。前使っていた霊剣が割れてしまったので。
けど剣から槍って難しくないか?
まあ少しは。けど僕には槍の方が馴染むみたいで。不思議なものです
そうなんだな。よし、いくぞ!はああ!!!
ルードステアを縦に振り下ろす。そこから切り上げた。
見えていますよ!っと!はあっ!!
それを那由多は古の巨槍で綺麗に弾く。そこから流れるようなひと突きに春途は堪らず2、3歩後退する。
っと。すごいな那由多!2連撃、結構狙ったのに
えへへ…春途さんもすごいですよ!狙いすました1撃を避けられました。
けど次は/けど次の1撃は
決める!/決めます!!
(トリク)
それも見えています!そこ!
那由多は巨槍でそれを弾き消した。
そして加速、距離を殺して決めに掛かる
それくらい…!
パシンッ!
ならこれでどうだーーっ!
また突き?それじゃあさっきと―――
春途へ突きが直撃するその刹那、なんと巨槍は軌道を変えなぎ払いへと移行した。
ドゴ!と大きな音をたて春途の腹部をなぐ。
うあっ!?
…ってて……
さあそろそろ、終わりです。
いいや。まだだ
まだ?もう勝敗は決したも同然ではないですか。
まあ、ルードステアならな。
そういうと春途は首にかけたアクセサリーを引っ張り、パリンッと引き抜くと春途が光に包まれ、元に戻ると手元には短剣を握っていた。
なんですかそれ。見たことのない…刀剣?
ああそうだよ。チームメイト…って訳じゃないけどほぼそれのやつにもらった刀剣「ユーアマイン」だ。さ、やるぞ!ここからが全力だ!!
短剣に持ち変えても、なにも変わりません!たあっ!
那由多は巨槍を振り抜き、引いての突き刺しを繰り返す。
キンッ!ジジジ……ガシンッ!!!
躱せるところは躱して、どうしようもないところは短剣で受ける。それを続ける。
そろそろっ…疲れて来たんじゃないです……か?
はあっ…はあっ……!
っ…はは……それは…那由多もだろ…?はあっ…はあ
来い!リーゼ!!
(妾は少し眠い。なに用じゃ?主よ)
ラストスパート、おまえの力が必要だ!頼めるか?
(なにを今更…そのようなこと。そぉれ!)
立会場を暗黒で包み、視覚を潰した。
どうだ那由多。みえないだろ?
はい。やっぱりマスター魔導はすごいですね。けど
恍惚と照らし出す吉星よ。我が眼に集え!
(アメイジングアイ)
なんだそれ
この魔導カードは視覚遮断効果を軽減してくれる魔導カードですよ春途さん。さ、これでイーブン。たあっ!
タメ突きを放つ那由多。それを間一髪で躱す春途。
そんな攻撃、遅いぞ!はあっ!!
ユーアマインを振り下ろす。そして切り上げる。間髪入れずに突きを連打した
うっ!…くぅっ!?うがあっ!!?
防御の姿勢を崩された那由多は立会場の壁にうちつけられた。
さあ、今度こそだ。チェックだぞ、那由多!
あはは…そうですね……っはぁ。やっぱり僕じゃだめだあ。なんて、少し前の僕なら諦められたかもしれません。
今は…なんかもう、ワガママなんですよ。なので春途さん。受け止めてくださいね。
刺し抜き殺せ…っ!!
(テンペストレイン)
那由多の前方、3方向に刃が飛ぶ
っ!?あぶな!!よっと!
頬を掠めたほどで事なきを得た春途。
そんじゃ、チェック…チェックメイト!
春途はユーアマインを振り下ろす。
その刃は静に那由多の右肩に触れた。
いやあ…さすが優勝チームのリーダーだねえ!!うんうん!すごいよ春途!そして那由多も
強くなったね、うん!ねぇね嬉しい!!勝ちにワガママになれるのは強いヤツの証拠だよっ!
うん…そうだね。
あー、春途ぉ、ちょっとしゃがんで?
ん?ああ、はい。これでいい?
うん!ありゃ、結構深いね…ちと痛いぞ?
…
……
………
ほい終わりっ!傷を軽視しちゃうと治の人に怒られるからさ。傷には敏感なくらいがちょうどいいぞ!それとね…?
ん?
その子を亡くして悲しいって思うより
その子の分まで強くなろうぜ。もしまた悩んだらねぇねのとこ、来な。いつでも相談に乗るからさ!
そう…だね。
よし、次はアタシとやろっか!
はあああ~~!?
無邪気な笑顔とその内にある面倒見の良さが暖かい那由多のお姉さん「エレナ」さんと話し、少しだけ前を向けそうな気がした。けど真面目な立会のあとに最強との立会はやめてくれ
おかえり~春途!元気…か?
ごめん。いまはそういう気分じゃないんだ。1人にしてくれ。すまん
…なんか大変なのね。
わかった。私はいいよ、向こうにいってるから。
気が変わったら教えてね。
朱里は部室の外に出た。
殺した…?刃張を?なんで?
ほんとの顔がどうとかはわからないけど、強くて人当たりのいい子だったのに?
春途は完結することのない自問自答で脳を埋め尽くす。
守りたかった…
俺の剣は守るための剣……なのに…なのに……!!
守ることができなかった、ただ1点を悔やむ春途。
世界中のヒトを守るなんてことは不可能
それは理解しているつもりだ。けど、
同じ部活の仲間なら、守れなくてどうするんだ。
刃張…俺……俺は…
…
……
………
刃張みたいな惨事を2度と起こさないために、どうするか。それだったら俺にもわかる。
強くなろう。誰にも負けないくらい。
そしたらきっと、みんなを守ることができる。焔乃猛の前に、仲のいい剣導部へ連絡して立会を申し込んでみよう。
プルルルルルル…プルルルルルル…と電子音が鳴り、少しして相手が出る。
はいはいっ、こちら東縁高校剣導部です。
どちらさまですか?
あー、俺だよ。春途
あー!!春途さんですか!
交流戦おつかれさまでした!
あ、うん。おつかれ。
えっと、それで今回はどういったご用件で…?
あの、逸先輩いないかな?
あ、今代わりますねー!せんぱーいっっ!!
逸へ代わると言わずに先輩と言ってしまう、なんて気にはしない。
おお!春途少年!!交流戦、熱かったじゃないか!
けど息吹との立会に敗れてから、いったいどこへ行っていたのだ?
ああそれは…
(そうだった。閉会の式に出席できなかったんだ。あの後すぐ、イズミさんの屋敷につれられてだもんな……)
よい!言わずとて!!あれだろう?武者修行!
あはは…まあそんな感じです。
だれだ!?相手はだれなんだー!!
黄泉って選手ですよ。常世黄泉
むむ?それは…ひょっとして「凶星の礫」の、か?
え?ああ、知ってるんですね。そうです。惑星落とすわ刃落とすわでとてもすごい人でしたよ。しかも、こっちの考え全部よんで、その上利用してきて。全く敵いませんでした。
そうか。まあそうだろうな。
え?黄泉ってそんなにすごい選手なんですか?
なんだ、知らないのか。常世黄泉、凶星の礫と呼ばれている剣導選手。高校生にして20才以降のランクにいる選手だぞ。魔導カードの扱いが上手いと思われているが、全く違う!……いや、違くはないが、それよりも他人をよむ能力が尋常ではないのだ。今さっき春途少年が言った「全部よんで利用された」はそういうことだ。
その能力だけをとれば最強に並ぶか、或いは…
上?だと、そういうんですか?
ああ。そもそも情報が少なすぎてどういう選手かがわかっていない。惑星を降らすは知っているが、刃を降らすとはいったい。
は?いや、だから刃を降らせて、刺し壊す、みたいな感じで……
ふむ。聞いたことがないな。
ああ、すまない!それで?連絡したのはこの話をするためではないのだろう?
ええまあ。俺、このままじゃだめな気がしているんです。もっともっと強くならないとって。そのために立会を引き受けてくれる選手を探しているんです。
なるほどな。だがすまん!俺は忙しいんだ!そうだな…那由多にでも話してみたらどうだ?
那由多って花園那由多ですか?
おう!!あいつは強い!武者修行にもうってつけだろう!!
そうですか。じゃあまたです。
おう!いつでも連絡してくれよ!
ガチャ…通話を切る。那由多くんってたしか…
そう、学校名がわからない。というのも那由多は死郎と破天の2人と一緒に剣導をやっているということしか知らない。
どこなんだろう…あ
春途は死郎と連絡先を交換しているのを思い出した。
「なあしろう。那由多って近くにいるか?」
「はあ?うんと、いねえな。
つかアイツ今エレナんとこだろうよ。なんか用か?」
「ああ。立会を申し込みたいなって。」
「なるほどな。なら、今から書く住所に向かってみろ。そこにいるぞ」
「本当か?助かるよ」
春途はおくられてきた住所に向かった。
意外と…遠いな……っと。ここか。
天神から2時間かけてようやく到着したその場所は古きよき木造建築の一軒家だった。
ピンポーーン
人気のない夕暮れにインターホンが鳴り響く。
はーい。だあれ?
えっと、那由多の友だちです。那由多は今、いますか?
えええーー!!那由多のダチぃ!?
あーはいはい!いる!いるから入って~!!!
(ナイス死郎!
友だちって言えばいいってこういうことか…。)
そう。死郎に住所を教えてもらった他に余計なことが書かれていた。
友人だと言えばいれてくれるから
困ったらそういえ。
お邪魔します。
もう、ねぇねってば。僕に友だちなんていないって。…ん?あ、春途さんじゃないですか!お久しぶりです!
おう、この間の交流戦欠席してただろ?立会したかったのに残念だったな~。けど、やるじゃん。
えへへ……まああの2人を見ていれば…ね?
そういう気を遣えるところ、ねぇね大好きだぞっ!
はいはい、そういうのいいよもう。
それで、春途さんが僕にどういったご用ですか?まさか…立会を?そんな訳―
そのまさかだよ。立会、やろう。
えええ!?いいんですか!?やったあ!あの刃張とかって子にも負けないようにしないと!!えへへ!
…刃張、さ。亡くなったよ。
…どういうことですか?
そのまま。俺もびっくりした。あいつ、ちょっと狂気じみてるときあるけど、それ以外は真面目な子だったし、いなくなると悲しいな……
ですね…
あーはいはい!なんかいやだそれやめだやめ!
立会やろう!…ん?場所がない?
それならねぇねの貸したげっから遠慮すんなよ!
うがっ!?な、なんですかそれ…!
笑顔でバシバシと背中を叩かれ、びっくりした
んまあ、アタシ最強だしね。そんくらい持ってるんよ。さあさあ今からやる?やるよね!?
いや、えっと…その……はい
よーろーしーいー!じゃあじゃあ
アタシ見てっからさ!いこいこー!
な、なあ那由多…君のお姉さんってなんかこう…グイグイくるね?
ええはい。初対面でもこんな感じです。えっとその、諦めてください。そして立会、よろしくお願いしますね。
まあそうだよな、うん。そんな人に見える。
立会場へ移動。両者剣を構える。
あれ?那由多ってそんな槍使ってたっけ?
あーこれは最近ですね。前使っていた霊剣が割れてしまったので。
けど剣から槍って難しくないか?
まあ少しは。けど僕には槍の方が馴染むみたいで。不思議なものです
そうなんだな。よし、いくぞ!はああ!!!
ルードステアを縦に振り下ろす。そこから切り上げた。
見えていますよ!っと!はあっ!!
それを那由多は古の巨槍で綺麗に弾く。そこから流れるようなひと突きに春途は堪らず2、3歩後退する。
っと。すごいな那由多!2連撃、結構狙ったのに
えへへ…春途さんもすごいですよ!狙いすました1撃を避けられました。
けど次は/けど次の1撃は
決める!/決めます!!
(トリク)
それも見えています!そこ!
那由多は巨槍でそれを弾き消した。
そして加速、距離を殺して決めに掛かる
それくらい…!
パシンッ!
ならこれでどうだーーっ!
また突き?それじゃあさっきと―――
春途へ突きが直撃するその刹那、なんと巨槍は軌道を変えなぎ払いへと移行した。
ドゴ!と大きな音をたて春途の腹部をなぐ。
うあっ!?
…ってて……
さあそろそろ、終わりです。
いいや。まだだ
まだ?もう勝敗は決したも同然ではないですか。
まあ、ルードステアならな。
そういうと春途は首にかけたアクセサリーを引っ張り、パリンッと引き抜くと春途が光に包まれ、元に戻ると手元には短剣を握っていた。
なんですかそれ。見たことのない…刀剣?
ああそうだよ。チームメイト…って訳じゃないけどほぼそれのやつにもらった刀剣「ユーアマイン」だ。さ、やるぞ!ここからが全力だ!!
短剣に持ち変えても、なにも変わりません!たあっ!
那由多は巨槍を振り抜き、引いての突き刺しを繰り返す。
キンッ!ジジジ……ガシンッ!!!
躱せるところは躱して、どうしようもないところは短剣で受ける。それを続ける。
そろそろっ…疲れて来たんじゃないです……か?
はあっ…はあっ……!
っ…はは……それは…那由多もだろ…?はあっ…はあ
来い!リーゼ!!
(妾は少し眠い。なに用じゃ?主よ)
ラストスパート、おまえの力が必要だ!頼めるか?
(なにを今更…そのようなこと。そぉれ!)
立会場を暗黒で包み、視覚を潰した。
どうだ那由多。みえないだろ?
はい。やっぱりマスター魔導はすごいですね。けど
恍惚と照らし出す吉星よ。我が眼に集え!
(アメイジングアイ)
なんだそれ
この魔導カードは視覚遮断効果を軽減してくれる魔導カードですよ春途さん。さ、これでイーブン。たあっ!
タメ突きを放つ那由多。それを間一髪で躱す春途。
そんな攻撃、遅いぞ!はあっ!!
ユーアマインを振り下ろす。そして切り上げる。間髪入れずに突きを連打した
うっ!…くぅっ!?うがあっ!!?
防御の姿勢を崩された那由多は立会場の壁にうちつけられた。
さあ、今度こそだ。チェックだぞ、那由多!
あはは…そうですね……っはぁ。やっぱり僕じゃだめだあ。なんて、少し前の僕なら諦められたかもしれません。
今は…なんかもう、ワガママなんですよ。なので春途さん。受け止めてくださいね。
刺し抜き殺せ…っ!!
(テンペストレイン)
那由多の前方、3方向に刃が飛ぶ
っ!?あぶな!!よっと!
頬を掠めたほどで事なきを得た春途。
そんじゃ、チェック…チェックメイト!
春途はユーアマインを振り下ろす。
その刃は静に那由多の右肩に触れた。
いやあ…さすが優勝チームのリーダーだねえ!!うんうん!すごいよ春途!そして那由多も
強くなったね、うん!ねぇね嬉しい!!勝ちにワガママになれるのは強いヤツの証拠だよっ!
うん…そうだね。
あー、春途ぉ、ちょっとしゃがんで?
ん?ああ、はい。これでいい?
うん!ありゃ、結構深いね…ちと痛いぞ?
…
……
………
ほい終わりっ!傷を軽視しちゃうと治の人に怒られるからさ。傷には敏感なくらいがちょうどいいぞ!それとね…?
ん?
その子を亡くして悲しいって思うより
その子の分まで強くなろうぜ。もしまた悩んだらねぇねのとこ、来な。いつでも相談に乗るからさ!
そう…だね。
よし、次はアタシとやろっか!
はあああ~~!?
無邪気な笑顔とその内にある面倒見の良さが暖かい那由多のお姉さん「エレナ」さんと話し、少しだけ前を向けそうな気がした。けど真面目な立会のあとに最強との立会はやめてくれ
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