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17話:物理部の本気(前編)
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大会1週間前になり、会場の下見ができるようになった。一同は梓馬先生引率で向かった。下原は会場とその規模に驚いた。
「これはクオリティ高めにして良かったな。石角はこの大会のポイントなんだと思う?」
「そうだね…このフィールドアスファルトだから地盤を考えないとダメだ。本来なら地盤まで到達して作ることで耐震性を高めるけど爪楊枝タワー大会だから上に乗せるようなものだから、考えないとね」
無防備な爪楊枝タワーを強化することはいつもの事だったが、節目となるこの年はどうなるのか予測が難しいと分析した。人任せのゲーム3人組は学校へ帰宅した後、集中して爪楊枝タワーに取り組んでいた。
「珍しい人間が集中して爪楊枝を加工してるなんて今年は予選敗退かな…?」
石角が冗談混じりに話すが、3人は石角に対して大反論した。
「予選敗退?そりゃ無いわ。ここまでやってきて水素自動車受け取れなかったら青春に悔い残すぞ」
「確かに遊んでたけど、話は聞いてるわけだからそんな言い方はないでしょ!」
「遊んでた僕らも悪いけど冗談で予選敗退とか言ったらダメだよ。何故なら俺たちはチームだろ?」
何という心強い一言だろうと思ったが、石角はそんな3人の力が強大に感じていた。大会主催者の梓馬が部室に珍しく現れた。
「おーい、って石角とサボり3人組だけか。俺がいない間どうなってたか報告してくれないか?ジャッジが難しいからな」
「サボり3人組は酷すぎですよぉ~」
湯田は、そう言ったがその一言は決して気持ちの良いものでは無かった。石角は全ての企画書を取り出して説明をした後、梓馬はこう言った。
「結論を言うと、ここが優勝に近い。でも油断禁物だからそこはちゃんと研鑽した上で準備はしろよ」
優勝に近い…そんな濁らせるような一言に引っ掛かる一同だったが大会の会場下見から帰ってきた4人で最後の調べを行った。石角の長距離全国大会も控えているので尚更油断が出来ない、まさに配線だらけの爆弾解除をしているような状態だった。
「こんな感じで良いかな…。よし、喬林と湯田!キリの良いところで終わらせていつもの食事処で食ってゲームしようぜ!」
下原の合図と同時に片付けが始まった。大会に使う加工した爪楊枝と研鑽に研鑽を重ねた爪楊枝に分けて加工した時に出た木屑を掃除して、荷物を背負い物理室を後にした。食事処についた3人は注文した後、オンラインゲームを楽しんだ。どうやら、3人がするオンラインゲームも大会が行われているようで3人以外にも前山と加賀木も参加しているようだ。
「やっぱ飯食ってオンラインゲームするひと時が1番だわ!流石としか言えん」
「それなー」
「今日こそキル取ってやる!」
この3人も大会前最後の動き確認をするという勉強の大会とゲームの大会二刀流をこなしていた。いつもなら大富豪の敗北数で決めるが、今回はオンラインゲームのキル数が少ない人が片付けるようでもあった。湯田は世界ランク3位と勉強の両立で下がってしまったものも、仲間を後押しした。5~6戦してキル数が少なかったのは喬林だった。
「あー負けた。認めるから私が今回片付けてやろう!」
喬林は、あっさり負けを認めてその様子が珍しかったのか下原はナチュラルに携帯を取り出して写真を撮った。
「クソ下原!何勝手に写真撮ってんだよ」
「珍しいからぁ~」
2人の追いかけっこがまた始まったが、いつものように店主から怒られて下原が最後は綺麗に片付けた。帰宅した物理部一員だったが、学校では不穏な動きが…。
「これが爪楊枝か…今のうちに潰して欅を取り戻そう。俺たち化学部にとってあいつはピースだからな」
翌日、石角が1番に着くと異変に気づいた。
「すごい木屑だ…。3人が掃除したはずなのに誰がしたんだろ。え!?大会用の爪楊枝が壊されてる!嘘だろ…」
その後続々と来る中、緊急会合を開いた。内容は、夜中に何者かが爪楊枝タワーで使う大会用の爪楊枝を破壊されたというものだ。
「みんな!夜中の話になると思うけど爪楊枝が壊された。しかも全部だ…。後6日しかないけどどうにか間に合わせて欲しい。材料はまだ残ってるけど柿渋が…」
石角が泣いていると、寺野は任せろと言わんばかりに走る準備をした。
「大丈夫。また貰ってくるから!時間指定してくれるか?その時間までに間に合わせるから」
石角が求める時間を指定した後、寺野はハイペースで走り出した。爪楊枝の在庫が運良く残っていたので一気に作り始めた。石角は、加工した爪楊枝を誰が破壊したのか真相を突き止めようと決心した。
「これはクオリティ高めにして良かったな。石角はこの大会のポイントなんだと思う?」
「そうだね…このフィールドアスファルトだから地盤を考えないとダメだ。本来なら地盤まで到達して作ることで耐震性を高めるけど爪楊枝タワー大会だから上に乗せるようなものだから、考えないとね」
無防備な爪楊枝タワーを強化することはいつもの事だったが、節目となるこの年はどうなるのか予測が難しいと分析した。人任せのゲーム3人組は学校へ帰宅した後、集中して爪楊枝タワーに取り組んでいた。
「珍しい人間が集中して爪楊枝を加工してるなんて今年は予選敗退かな…?」
石角が冗談混じりに話すが、3人は石角に対して大反論した。
「予選敗退?そりゃ無いわ。ここまでやってきて水素自動車受け取れなかったら青春に悔い残すぞ」
「確かに遊んでたけど、話は聞いてるわけだからそんな言い方はないでしょ!」
「遊んでた僕らも悪いけど冗談で予選敗退とか言ったらダメだよ。何故なら俺たちはチームだろ?」
何という心強い一言だろうと思ったが、石角はそんな3人の力が強大に感じていた。大会主催者の梓馬が部室に珍しく現れた。
「おーい、って石角とサボり3人組だけか。俺がいない間どうなってたか報告してくれないか?ジャッジが難しいからな」
「サボり3人組は酷すぎですよぉ~」
湯田は、そう言ったがその一言は決して気持ちの良いものでは無かった。石角は全ての企画書を取り出して説明をした後、梓馬はこう言った。
「結論を言うと、ここが優勝に近い。でも油断禁物だからそこはちゃんと研鑽した上で準備はしろよ」
優勝に近い…そんな濁らせるような一言に引っ掛かる一同だったが大会の会場下見から帰ってきた4人で最後の調べを行った。石角の長距離全国大会も控えているので尚更油断が出来ない、まさに配線だらけの爆弾解除をしているような状態だった。
「こんな感じで良いかな…。よし、喬林と湯田!キリの良いところで終わらせていつもの食事処で食ってゲームしようぜ!」
下原の合図と同時に片付けが始まった。大会に使う加工した爪楊枝と研鑽に研鑽を重ねた爪楊枝に分けて加工した時に出た木屑を掃除して、荷物を背負い物理室を後にした。食事処についた3人は注文した後、オンラインゲームを楽しんだ。どうやら、3人がするオンラインゲームも大会が行われているようで3人以外にも前山と加賀木も参加しているようだ。
「やっぱ飯食ってオンラインゲームするひと時が1番だわ!流石としか言えん」
「それなー」
「今日こそキル取ってやる!」
この3人も大会前最後の動き確認をするという勉強の大会とゲームの大会二刀流をこなしていた。いつもなら大富豪の敗北数で決めるが、今回はオンラインゲームのキル数が少ない人が片付けるようでもあった。湯田は世界ランク3位と勉強の両立で下がってしまったものも、仲間を後押しした。5~6戦してキル数が少なかったのは喬林だった。
「あー負けた。認めるから私が今回片付けてやろう!」
喬林は、あっさり負けを認めてその様子が珍しかったのか下原はナチュラルに携帯を取り出して写真を撮った。
「クソ下原!何勝手に写真撮ってんだよ」
「珍しいからぁ~」
2人の追いかけっこがまた始まったが、いつものように店主から怒られて下原が最後は綺麗に片付けた。帰宅した物理部一員だったが、学校では不穏な動きが…。
「これが爪楊枝か…今のうちに潰して欅を取り戻そう。俺たち化学部にとってあいつはピースだからな」
翌日、石角が1番に着くと異変に気づいた。
「すごい木屑だ…。3人が掃除したはずなのに誰がしたんだろ。え!?大会用の爪楊枝が壊されてる!嘘だろ…」
その後続々と来る中、緊急会合を開いた。内容は、夜中に何者かが爪楊枝タワーで使う大会用の爪楊枝を破壊されたというものだ。
「みんな!夜中の話になると思うけど爪楊枝が壊された。しかも全部だ…。後6日しかないけどどうにか間に合わせて欲しい。材料はまだ残ってるけど柿渋が…」
石角が泣いていると、寺野は任せろと言わんばかりに走る準備をした。
「大丈夫。また貰ってくるから!時間指定してくれるか?その時間までに間に合わせるから」
石角が求める時間を指定した後、寺野はハイペースで走り出した。爪楊枝の在庫が運良く残っていたので一気に作り始めた。石角は、加工した爪楊枝を誰が破壊したのか真相を突き止めようと決心した。
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