あなたにおすすめの小説
婚約破棄されたので田舎で静かに暮らすはずが、なぜか王太子に溺愛されています
ほーみ
恋愛
婚約破棄されたその日、世界の色が少しだけ薄くなった気がした。
「……以上をもって、君との婚約は解消とする」
静まり返った広間でそう告げたのは、かつての婚約者――第二王子レオナルドだった。彼の隣には、いつの間にかぴたりと寄り添うようになっていた令嬢がいる。周囲の貴族たちはざわめき、同情とも興味ともつかない視線が私に集まっていた。
鉄壁の宰相は知らない——書記官令嬢の足音を、自分が回廊の端から聞き分けていることを
歩人
ファンタジー
王国宰相ヴァルター・グリュンヴァルトは「鉄壁」と呼ばれる男だった。
表情を変えず、書類を捌き、人を寄せ付けない。
だがある日、回廊から聞こえる足音で「あと十七歩で扉が開く」と確信していることに気づいてしまう。
それは下級書記官の少女が運ぶ機密書類の足音だった。
気づいたとて、彼は鉄壁の宰相。気持ちなど顔に出すはずがない——そう、思っていた。
「閣下、そろそろ我慢の限界なのは閣下のほうですよ」
副官の溜息と、少女の困惑顔が、物語を動かす。
隣国の刺客が動く前に、彼は自分の心を鎮められるのか。
攻め視点・鈍感溺愛短編。
異世界で『サレ妻スレ』立てたら、オフ会に王妃様が降臨して夫終了のお知らせ
こじまき
恋愛
乙女ゲームの世界に転生し、心血注いで攻略した夫に不倫されたソフィア。
怒りのままに魔法の匿名掲示板で『サレ妻スレ』を立てると、サレ妻たちが続々と集結。そしてその正体は…王妃や元宰相夫人など、国家レベルの大物ばかりだった!
「腹いせに夫の裏帳簿を公開してやったら、斬首されたわよ」
「馬車を暴走させてやったら全治三カ月」
彼女たちは協力して、不倫夫を処理するテンプレルートを作り上げる。
――サレ妻を、舐めんなよ。
※小説家になろうにも投稿しています。
「わたくしがいない日の家計簿を、十年書き続けておりました」
歩人
ファンタジー
侯爵令嬢リゼロッテ・ベルナルトは、十三歳で家計簿をつけ始めた。父は「姉なんだから、家のことを学んでおけ」と言った。翌年、彼女は二冊目をつけ始めた。表紙にはこう書いてある。「わたくしのいない、ベルナルト家の家計簿」。
家令の着服癖、妹の浪費傾向、父の投資判断の甘さ——十年間、彼女が家から消えた後の金の流れを、日付単位で予測し続けた。
婚約者の公爵子息は「令嬢が帳簿などつけるのは見苦しい」と婚約を破棄した。リゼロッテは二冊の帳簿を父の机に並べ、辺境の母方の伯母のもとへ去った。
父は一冊目を開き、笑った。綺麗な家計簿だった。
二冊目を開いた瞬間、笑いが消えた。今月の支出が、日付まで的中していた。
四十三日後、ベルナルト家の食器棚が空になる。九十二日後、小麦の蔵が尽きる。百六十七日後、領地の税収が予測の下限を割る。
「君は飾りだ」と言われた公爵令嬢、契約通りに王太子を廃嫡へ導きました
富士山麓
恋愛
「君は優秀だが、王妃としては冷たい。正直に言えば――飾りとしては十分だった」
そう言って婚約者である王太子に公然と切り捨てられた、公爵令嬢アデルフィーナ。
さらに王太子は宣言する。
「王家は外部信用に頼らない」「王家が条文だ」と。
履行履歴も整えず、契約も軽視し、
新たな婚約者と共に“強い王家”を演出する王太子。
――ですが。
契約は宣言では動きません。
信用は履歴の上にしか立ちません。
王命が止まり、出荷が止まり、資材が止まり、
やがて止まったのは王太子の未来でした。
自ら押した承認印が、
自らの継承権を奪うことになるとも知らずに。
公然侮辱から始まる、徹底的な強ザマァ。
救済なし。
やり直しなし。
契約通りに処理しただけですのに――
なぜか王太子が廃嫡されました。
「殿下と二人だけの合言葉を、わたくしだけが覚えておりますの」
歩人
ファンタジー
伯爵令嬢イヴリン・ファルケンシュタインは、十三歳で第三王子の乳母になった。夜泣きを抱き、熱を冷ますうちに、二人だけの合言葉が生まれた。絵本の三十二ページの挿絵を合図にする鼻歌、肩を叩く三回のリズム、夢で会ったと伝える暗号——誰にも教えなかった。
婚約者の近衛大尉は「令嬢の品位を乳母歴が汚す」と断じ、婚約を破棄した。イヴリンは殿下に別れを告げぬまま、辺境の孤児院へ去る。
三ヶ月後、王宮で陰謀が起きた。第一王子派が「第三王子は替え玉だ。本物は海外留学中に死んだ」と告発し、王子の首に剣を突きつける。議会は判別できない。書類は完璧に偽造され、影武者は容姿まで一致する。
議場に引き出された王子に、第一王子が問う。「お前が本物なら証明してみろ」。
王子は答えない。ただ、肩を三回——叩いた。
議会が、凍りつく。その合図を知る者は、この国に、ただ一人しかいない。
片思いの貴方に何度も告白したけど断られ続けてきた
アリス
恋愛
幼馴染で学生の頃から、ずっと好きだった人。
高校生くらいから何十回も告白した。
全て「好きなの」
「ごめん、断る」
その繰り返しだった。
だけど彼は優しいから、時々、ご飯を食べに行ったり、デートはしてくれる。
紛らわしいと思う。
彼に好きな人がいるわけではない。
まだそれなら諦めがつく。
彼はカイル=クレシア23歳
イケメンでモテる。
私はアリア=ナターシャ20歳
普通で人には可愛い方だと言われた。
そんなある日
私が20歳になった時だった。
両親が見合い話を持ってきた。
最後の告白をしようと思った。
ダメなら見合いをすると言った。
その見合い相手に溺愛される。