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勉強会② (美咲ver)
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「美咲、そろそろ起きて。」
葵先輩の優しい声に起こされる。
「先輩…。」
そして、冷静になった私は先ほどまでの恥ずかしい行動を思い出して思わず葵先輩胸に飛び込んだ。
最初は葵先輩の指示でやっていたのに後半そんな事を忘れてしまっていた。
本当はずっと呼んでみたかったものをこんな形で呼ぶことができて、気持ちが抑えられなくなってしまった。
それに、今日は今までの欲求が爆発してしまい勉強をしなければならないのに私の方からそれを破ってしまった。
「ごめんね。」
と優しく頭を撫でてくれる。
「すみません。私、我慢できなくて…。」
「それは全然大丈夫。むしろ、嬉しかったし。」
先輩が照れながら言っているのがわかる。
その先輩の言い方に私までまた恥ずかしくなってしまう。
「だから、ごめん。私の方が年上だしちゃんと我慢しないといけないのにさ…。」
「そ、そんなことないです!」
私が勢いよく言ってしまったので先輩が少しびっくりしていた。
でも、先輩に我慢なんてして欲しくなかった。
それはきっと私が我慢出来ないからだ。
「あはは、勉強しよっか!」
先輩がとても優しい笑顔でそう言った。
「はい…。」
机に向かってみたが、勉強になんて集中できるわけがなかった。
恥ずかしさや幸せの余韻で全然集中できない。
正直もう勉強なんてどうでも良かった。
正直に言うとただこの時間を先輩とくっついていたかった。
「美咲?勉強しないの?」
心配するように聞いてくる先輩ももちろん勉強なんて進んでいなかった。
「できないです。」
そう言って先輩の肩へ頭を傾ける。
「そっかあ。」
そう言って先輩が手を私の手の上に添える。
それに応えるかのように私は握り返した。
「ちゃんと頭ではわかってるんです。でも、なんだか色々ありすぎて…。こんな幸せな時間があるなんて思ってなかったんです。だから、ちょっと休憩したい。もう何にも考えないで先輩と一緒にいたい。」
「うん、そうだね。ありがとう。いっぱい頑張ってくれて。」
「私は何にも。先輩のおかげです。」
「そんなことないよ。」
そう言う先輩にまた抱きついた。
「美咲大丈夫だよ。何とかするよ。だからさ、やっぱりもう休憩しよっか。頑張るの疲れたよね。」
とても優しい声だった。
私はその日1つも勉強をしなかった。
勉強しなければならないことはわかっていたがずっと悩んでいた問題から解放され、勉強を頑張る気力が戻らないでいた。
そんなことだからやっぱりテストはダメだった。
わかってはいたけれどその結果を受け入れる余裕はどこにもなかった。
結果を確かめて呆然と立ち尽くす私を先輩がこっそり手を引いていつもの場所へ手を引いて連れて行ってくれる。
「いやー、見事にどっちもダメだったねー。」
いつものように呑気そうに話す。
先輩も今回は3位だった。先輩はそれでも良いと思えるだけの余裕があるのだろう。
私は7か8ぐらいだったけどよく覚えていない。
「すみません…。私、部活続けられないかもしれないです。」
「大丈夫だよ。」
「いや、でも…。私のお母さん毎回本気ぽくて…。」
「大丈夫だから。」
そう言って優しく抱きしめてくれる。
正直何を根拠にそう思えるのかわからなかったけど、先輩が大丈夫だと言うと不思議と大丈夫な気がしてきた。
その日家に帰って報告をした。
母はもちろん怒っていた。今までで1番怖かった。
でも、部活を辞めろとは言われなかった。
「次は必ず頑張るって約束しなさい?」
「は、はい。」
「必ずよ?」
「うん。」
そうして説教が終わった。
なぜなのかはちっともわからなかった。
しかし、掘り返すように母に尋ねてめんどくさい事になるのが怖くて何も聞けなかった。
とりあえず明日からも部活へ行ける。
先輩に会える。
それが何よりも嬉しい。
葵先輩の優しい声に起こされる。
「先輩…。」
そして、冷静になった私は先ほどまでの恥ずかしい行動を思い出して思わず葵先輩胸に飛び込んだ。
最初は葵先輩の指示でやっていたのに後半そんな事を忘れてしまっていた。
本当はずっと呼んでみたかったものをこんな形で呼ぶことができて、気持ちが抑えられなくなってしまった。
それに、今日は今までの欲求が爆発してしまい勉強をしなければならないのに私の方からそれを破ってしまった。
「ごめんね。」
と優しく頭を撫でてくれる。
「すみません。私、我慢できなくて…。」
「それは全然大丈夫。むしろ、嬉しかったし。」
先輩が照れながら言っているのがわかる。
その先輩の言い方に私までまた恥ずかしくなってしまう。
「だから、ごめん。私の方が年上だしちゃんと我慢しないといけないのにさ…。」
「そ、そんなことないです!」
私が勢いよく言ってしまったので先輩が少しびっくりしていた。
でも、先輩に我慢なんてして欲しくなかった。
それはきっと私が我慢出来ないからだ。
「あはは、勉強しよっか!」
先輩がとても優しい笑顔でそう言った。
「はい…。」
机に向かってみたが、勉強になんて集中できるわけがなかった。
恥ずかしさや幸せの余韻で全然集中できない。
正直もう勉強なんてどうでも良かった。
正直に言うとただこの時間を先輩とくっついていたかった。
「美咲?勉強しないの?」
心配するように聞いてくる先輩ももちろん勉強なんて進んでいなかった。
「できないです。」
そう言って先輩の肩へ頭を傾ける。
「そっかあ。」
そう言って先輩が手を私の手の上に添える。
それに応えるかのように私は握り返した。
「ちゃんと頭ではわかってるんです。でも、なんだか色々ありすぎて…。こんな幸せな時間があるなんて思ってなかったんです。だから、ちょっと休憩したい。もう何にも考えないで先輩と一緒にいたい。」
「うん、そうだね。ありがとう。いっぱい頑張ってくれて。」
「私は何にも。先輩のおかげです。」
「そんなことないよ。」
そう言う先輩にまた抱きついた。
「美咲大丈夫だよ。何とかするよ。だからさ、やっぱりもう休憩しよっか。頑張るの疲れたよね。」
とても優しい声だった。
私はその日1つも勉強をしなかった。
勉強しなければならないことはわかっていたがずっと悩んでいた問題から解放され、勉強を頑張る気力が戻らないでいた。
そんなことだからやっぱりテストはダメだった。
わかってはいたけれどその結果を受け入れる余裕はどこにもなかった。
結果を確かめて呆然と立ち尽くす私を先輩がこっそり手を引いていつもの場所へ手を引いて連れて行ってくれる。
「いやー、見事にどっちもダメだったねー。」
いつものように呑気そうに話す。
先輩も今回は3位だった。先輩はそれでも良いと思えるだけの余裕があるのだろう。
私は7か8ぐらいだったけどよく覚えていない。
「すみません…。私、部活続けられないかもしれないです。」
「大丈夫だよ。」
「いや、でも…。私のお母さん毎回本気ぽくて…。」
「大丈夫だから。」
そう言って優しく抱きしめてくれる。
正直何を根拠にそう思えるのかわからなかったけど、先輩が大丈夫だと言うと不思議と大丈夫な気がしてきた。
その日家に帰って報告をした。
母はもちろん怒っていた。今までで1番怖かった。
でも、部活を辞めろとは言われなかった。
「次は必ず頑張るって約束しなさい?」
「は、はい。」
「必ずよ?」
「うん。」
そうして説教が終わった。
なぜなのかはちっともわからなかった。
しかし、掘り返すように母に尋ねてめんどくさい事になるのが怖くて何も聞けなかった。
とりあえず明日からも部活へ行ける。
先輩に会える。
それが何よりも嬉しい。
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