もう行き詰まったので、逃亡したい私〜異世界でこの中途半端な趣味を活かしてお金を稼ぎたいと思います〜

刹那玻璃

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地下室探検

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「地下にも行ってみようかな……」

 四人で階段を降り、店舗部分の地下……書庫に入る。
 ヴァーロが術で光の玉を出し、中を探検する。
 琴葉の身長程度の本棚が地下室を埋め尽くしているが、中は空で、

「本を入れたいですね」
「そうだね~あ、これだけいい書庫があるなら、ボクの本も置いていいかな? 一応術の本」
「いいですよ? なんならアルスさんやソフィアさんの本もどうぞ。ここの本は貸し出したりしませんし、貴重な本もお好きなところに並べてくださいね」

【それとか上の本で、調べたいものがあるから取り置きたいって思うものも入れておくといいと思うわよ。上に置いて置けない、入り切らないものも置くらしいわよ】

「ほとんど、桜智さんの本です」

【それは言わないでよ!】

 琴葉と桜智の言い合いにアルスとソフィアは微笑む。

 ちなみに琴葉は四字熟語やことわざ辞典、冠婚葬祭辞典に家庭の医学などの雑学書から、ハンドメイドの雑誌やハーブ、お菓子作りの本、アロマテラピーと言ったものが多く、残りは小説はファンタジー小説や児童文学書、絵本が多かった。
 そして、桜智のものだという本は主に実用書とでもいえばいいだろうか?
 参考書、辞書、経済学研究、そして、一気に飛んでカクテル辞典、心理学、哲学、孫子の兵法書、ビジネス関係の本、会話を弾ませるものから、ファッション誌……趣味というか、幅が広い。
 美術館の絵画集などもあり、段ボールも結構溜まっていた。
 小説ももちろんあるが、ホラー関係や推理小説、歴史小説が多い。
 そして意外なことに、寺社仏閣の雑誌や、仏像の書籍も桜智の本の中に大量にあり、アルスがぜひ読んでみたいと言っていた。
 逆に琴葉の荷物にはアンティークやヴィンテージのおもちゃ図鑑にテディベア図鑑があり、ソフィアに貸していた。

「そういえば、いつ本格的に開店するんだ?」
「落ち着いてから……後20日くらいしてと考えてます」
「そっか、新しい空間の中も落ち着かせたいし、いいかもしれないな」

 一度書庫を出て、一階に戻り、今度は生活スペースに移動し、階段の下の地下倉庫に降りていく。
 こちらは、書庫のように日に焼けては困る本がないため、庭から日が入る設計になっているらしく、明るい。
 そして、食糧や消耗品がおける棚があった。

「結構広いし明るいな……」

 アルスが周囲を見回す。

「あれ? あっちに階段がある」

 ヴァーロが明るい庭に面した窓の横を指差し向かうと、階段の上に扉があり、登ったアルスがドアを開ける。

「庭に出た。つまり、一度正面から出なくても、ここから出ていけるってことか……遠回りしなくて済むな……」
「それに、ここにスコップとかバケツ、ジョウロも置いておけるわね」
「ありがたい」

 一番庭に出ている二人が嬉しそうに話している。

 この家の改装が吉と出たのかもしれない。
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