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第一章……ゲームの章
34……vier und dreißig (フィーアウントドライスィヒ)
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先輩の久我直之に聞いた話に、ゲームとともに、台本とともに納めていた特別パスワードを確認する。
アテレコにそれぞれ参加した声優と役の名前の後にパスワードがあり、何故か雅臣のパスワードは、
『Sir*Lancelot****』
「……嫌がらせかな。直之さんはTristanだったのに、普通の機械じみたパスワード。でも、俺だけ何でランスロット……」
呟く。
ランスロットは、『アーサー王伝説』で《円卓の騎士》の中の第一の騎士、別名《湖の騎士》である。
アーサー王の王妃グィネヴィアとの恋愛と、カーボネックのエレインとの間にガラハッドという聖杯を見つける同じく《円卓の騎士》の息子をもうけることで知られる。
無名で新人の雅臣が初めて声優として声を当てたのが、イングランドの映画『アーサー王物語』の再吹き込みでランスロットと、『アーサー王物語』でランスロットを演じたガウェイン・ルーサーウェインが日英合作映画で本人役で登場した映画の声を当てた。
当時はまだ高校を卒業したばかり、声優の専門学校すら通っておらず、本来ならすぐにそんな重要な役など割り振られるはずもないのだが、母が今で言うオタクでコスプレーヤーとして長年イベントに参加しており、アニメや映画にはまり、中学生の雅臣は母と色々な映画やアニメのDVDやネット動画を見た。
その時に母は、
「この声優さんは素敵な声なのよね。ほらこーんな感じで……」
「違うよ、母さん。もっとこうだよ」
まだ変声前だったこともあり、少女の声を真似する。
「あら、まぁ……そっくりだわ」
「と言うか、もっと優しい声だよ。それに声優さんはちゃんとレッスンしてるし」
「じゃぁ、臣くんもレッスンする? 声楽とか、発声とか練習しておくと良いんじゃない?」
ということで、声優ではなく声楽……合唱団に入ったり、喋り方のレッスン講座に通った。
それは高校2年まで続け、本当は音楽大学受験をと思っていたのだが、悩んだ末にと言うよりも、母に声優の道を勧められ試験に合格した。
その時の面接で、何人かのキャラクターの声やガウェインの声を真似、余りにもよく似ていたので周囲を愕然とさせたことで業界で知れ渡っている。
新人にしてはレベルが高いと即、最低限のレッスンだけで大役に送り込まれた。
母に小さい頃から観せられてきた映画の吹き替えにチャレンジし、当初、まだ高卒で無名の新人にと周囲は鼻で笑ったが、声を聞き目を見張った。
それからは吹き替え中心で年齢層も高かったのだが、瞬のファンレターで他のジャンル……アニメやゲームなどにチャレンジできた。
ランスロットは自分という人間を声優にしてくれたのだが、その代わり、それが人気になった分似たような役柄ばかりが舞い込み、自分と言う殻を破れずあがいていた自分を思い出し、一時期は本当にランスロットあっての自分と卑屈になりかけた時もあった。
けれど、ランスロットは出発点であって、自分には沢山の道がある。
そう教えてくれたのは瞬だった。
一度も会ったことはない。
代わりに何度か声を聞いた。
そして、文通をしていた。
写真を交換した。
ただそれで満たされた……。
それが突然失われるとは、思ってもみなかった。
どうすればいいのか混乱した。
でも、道が見えた。
「瞬ちゃんに会いたい……それに取り戻す」
家族の為……いや、自分の為にそうしなければならないと、雅臣はゲームをセットし、パスワードと共に書かれた特別パスワード入力方法まで操作して、ゲームを始めた。
画面上には、
『貴方は、
【名前:ディーデリヒ・アーダルベルト・ディレンブルク(声優:丹生雅臣)
ディーツ伯爵嫡男カシミールの親友であり、隣の領主ディレンブルク伯爵の嫡男。
年齢:19歳
性別:男性
髪:緩やかなウェーブの金髪
瞳:濃いめのブルー
家族設定:父、義母、腹違いの姉妹5人
職業:【Ein(エイン) Edelmann(イーデルマン)】……貴族
ディレンブルク家の嫡子。実母はすでになく、同母兄弟もいない。
快活で幼い頃からカシミール同様、後継者として育つ。
領民にはとても慕われている。
端正な顔立ちと金色の髪から『太陽の王子』と呼ばれている。
初期レベル:23
初期体力:552(最高数値)
初期精神力:552(最高数値)
初期敏捷性:460
初期知力:414
HP:1104
MP:1104
武器:Zweihänder
特殊能力:炎魔法、光の矢、など攻撃魔法特化。
その代わり防御魔法、回復魔法はほぼ初級。
動物の子供や鳥の雛などを拾っては育てている。可愛いもの好き】
で間違いありませんか?
はい いいえ』
と出る。
自分が『太陽の王子』というのも苦笑するが、『はい』をクリックする。
『では、最初から始めますか? それとも、特別ルートに向かいますか?』
「特別ルート?」
画面上の『特別ルートとは?』というところをクリックする。
すると、
『特別ルートは、隣のディーツ領の娘、15歳のアストリットと共に旅に出るものです。現在ディレンブルク領から一度アストリットとエルフのイタル、そして、アストリットの伯父たちと共にディーツ領に戻る途中です。ディーデリヒはイタルと狼やドラゴンたちと野宿。アストリットは伯父のヒュルヒテゴットと街の宿で一泊しています。
ノーマルルートは……。』
「特別ルートでいいな」
躊躇いもなく即クリックする。
すると音楽が流れ、画面にはお人形のようなアストリットが、狼……アナスタージウスに抱きついたり、お腹に頭を乗せ狼の子供と一緒に昼寝をしている。
「ねぇ、アナスタージウス。もうちょっと寝てていい?」
アナスタージウスのもふもふとした毛を撫でて見上げる様は、当初のゲームでは見られなかった生き生きとした、一人の少女なのだと理解する。
そして画面が変わり、ゲームが始まったのだった。
アテレコにそれぞれ参加した声優と役の名前の後にパスワードがあり、何故か雅臣のパスワードは、
『Sir*Lancelot****』
「……嫌がらせかな。直之さんはTristanだったのに、普通の機械じみたパスワード。でも、俺だけ何でランスロット……」
呟く。
ランスロットは、『アーサー王伝説』で《円卓の騎士》の中の第一の騎士、別名《湖の騎士》である。
アーサー王の王妃グィネヴィアとの恋愛と、カーボネックのエレインとの間にガラハッドという聖杯を見つける同じく《円卓の騎士》の息子をもうけることで知られる。
無名で新人の雅臣が初めて声優として声を当てたのが、イングランドの映画『アーサー王物語』の再吹き込みでランスロットと、『アーサー王物語』でランスロットを演じたガウェイン・ルーサーウェインが日英合作映画で本人役で登場した映画の声を当てた。
当時はまだ高校を卒業したばかり、声優の専門学校すら通っておらず、本来ならすぐにそんな重要な役など割り振られるはずもないのだが、母が今で言うオタクでコスプレーヤーとして長年イベントに参加しており、アニメや映画にはまり、中学生の雅臣は母と色々な映画やアニメのDVDやネット動画を見た。
その時に母は、
「この声優さんは素敵な声なのよね。ほらこーんな感じで……」
「違うよ、母さん。もっとこうだよ」
まだ変声前だったこともあり、少女の声を真似する。
「あら、まぁ……そっくりだわ」
「と言うか、もっと優しい声だよ。それに声優さんはちゃんとレッスンしてるし」
「じゃぁ、臣くんもレッスンする? 声楽とか、発声とか練習しておくと良いんじゃない?」
ということで、声優ではなく声楽……合唱団に入ったり、喋り方のレッスン講座に通った。
それは高校2年まで続け、本当は音楽大学受験をと思っていたのだが、悩んだ末にと言うよりも、母に声優の道を勧められ試験に合格した。
その時の面接で、何人かのキャラクターの声やガウェインの声を真似、余りにもよく似ていたので周囲を愕然とさせたことで業界で知れ渡っている。
新人にしてはレベルが高いと即、最低限のレッスンだけで大役に送り込まれた。
母に小さい頃から観せられてきた映画の吹き替えにチャレンジし、当初、まだ高卒で無名の新人にと周囲は鼻で笑ったが、声を聞き目を見張った。
それからは吹き替え中心で年齢層も高かったのだが、瞬のファンレターで他のジャンル……アニメやゲームなどにチャレンジできた。
ランスロットは自分という人間を声優にしてくれたのだが、その代わり、それが人気になった分似たような役柄ばかりが舞い込み、自分と言う殻を破れずあがいていた自分を思い出し、一時期は本当にランスロットあっての自分と卑屈になりかけた時もあった。
けれど、ランスロットは出発点であって、自分には沢山の道がある。
そう教えてくれたのは瞬だった。
一度も会ったことはない。
代わりに何度か声を聞いた。
そして、文通をしていた。
写真を交換した。
ただそれで満たされた……。
それが突然失われるとは、思ってもみなかった。
どうすればいいのか混乱した。
でも、道が見えた。
「瞬ちゃんに会いたい……それに取り戻す」
家族の為……いや、自分の為にそうしなければならないと、雅臣はゲームをセットし、パスワードと共に書かれた特別パスワード入力方法まで操作して、ゲームを始めた。
画面上には、
『貴方は、
【名前:ディーデリヒ・アーダルベルト・ディレンブルク(声優:丹生雅臣)
ディーツ伯爵嫡男カシミールの親友であり、隣の領主ディレンブルク伯爵の嫡男。
年齢:19歳
性別:男性
髪:緩やかなウェーブの金髪
瞳:濃いめのブルー
家族設定:父、義母、腹違いの姉妹5人
職業:【Ein(エイン) Edelmann(イーデルマン)】……貴族
ディレンブルク家の嫡子。実母はすでになく、同母兄弟もいない。
快活で幼い頃からカシミール同様、後継者として育つ。
領民にはとても慕われている。
端正な顔立ちと金色の髪から『太陽の王子』と呼ばれている。
初期レベル:23
初期体力:552(最高数値)
初期精神力:552(最高数値)
初期敏捷性:460
初期知力:414
HP:1104
MP:1104
武器:Zweihänder
特殊能力:炎魔法、光の矢、など攻撃魔法特化。
その代わり防御魔法、回復魔法はほぼ初級。
動物の子供や鳥の雛などを拾っては育てている。可愛いもの好き】
で間違いありませんか?
はい いいえ』
と出る。
自分が『太陽の王子』というのも苦笑するが、『はい』をクリックする。
『では、最初から始めますか? それとも、特別ルートに向かいますか?』
「特別ルート?」
画面上の『特別ルートとは?』というところをクリックする。
すると、
『特別ルートは、隣のディーツ領の娘、15歳のアストリットと共に旅に出るものです。現在ディレンブルク領から一度アストリットとエルフのイタル、そして、アストリットの伯父たちと共にディーツ領に戻る途中です。ディーデリヒはイタルと狼やドラゴンたちと野宿。アストリットは伯父のヒュルヒテゴットと街の宿で一泊しています。
ノーマルルートは……。』
「特別ルートでいいな」
躊躇いもなく即クリックする。
すると音楽が流れ、画面にはお人形のようなアストリットが、狼……アナスタージウスに抱きついたり、お腹に頭を乗せ狼の子供と一緒に昼寝をしている。
「ねぇ、アナスタージウス。もうちょっと寝てていい?」
アナスタージウスのもふもふとした毛を撫でて見上げる様は、当初のゲームでは見られなかった生き生きとした、一人の少女なのだと理解する。
そして画面が変わり、ゲームが始まったのだった。
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