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第一章……ゲームの章
12……zwolf(ツヴェルフ)
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アストリット……瞬……はため息をつく。
いや、緊張から解放され、ぐったりとする。
「どうしたの? アスティ」
「いえ……大丈夫です……お兄様」
「大丈夫とは思えないよ。ちょっと待って」
カシミールが額に手を当てると、
「熱がある。癒しの魔法を何度もかけたから、疲れたんだね」
「だい、大丈夫ですよ……お兄様。ほとんど、ラウちゃんの力なんです」
「ラウ……アスティ。『Blau Drache』はね。数が少ないんだよ。私はディと南に旅をした時、『Grün Drache』はよく見かけた。分かっているだけで幾つかの繁殖地と生息地域があると、ギルドが教えてくれた。『Drache』の生息域は決まっている。緑色は私たちの住まう帝国に多い。それからもっと南部に、暑い地域に住まうと言われる『Rot Drache』……炎のドラゴン。後は、ここからずっと東に蛇のような『Drache』がいるというんだ」
「『Chinesischer Drache』ですね」
「『Chinesischer Drache』……」
お金を預け軽くなった鞄から本を出し、ペラペラめくると、
「これは、こちらの『Drache』のようにいるかどうかはわかりません。私の地域で信じられている龍神……主に水の神です。確か、今はそんなに人口はいませんが、最盛期になると、Japanの首都、江戸は、人口が世界で一番になります」
「ん? どれ位? 数千人?」
「今……1600年頃は15万人です。でも、100年後には100~120万人いたそうです。今から約200年後のこの地域で最も大都市が80万人、ここの南のパリが55万人です。あ、これが想像上の『Chinesischer Drache』です」
「……バケモノ……」
顔をひきつらせる。
「『Chinesischer Drache』は竜とも言います。神獣・霊獣とも言われていて、神聖な生き物です。水中か地中、泉や淵に棲むとされることが多いのです。啼き声によって雷雲や嵐を呼び、また竜巻となって天空に昇り、自在に飛翔すると言われています。そこから、知識があって仕える主人の見つからない賢人を、地に伏せる龍『臥龍』『伏龍』と言うのです」
「へぇ……賢人……知識のある人か……」
「そうなのです。そして、口辺に長髯をたくわえていて、手足が小さいですがあります。喉下には一尺四方の逆鱗があります。ここが龍の弱点でもあるので触られるのを嫌がります。で、人を本当に怒らせた時には、『逆鱗に触れる』とも言います。で、顎下、もしくは手に宝珠を持っていると言われていて、『如意宝珠』とも、龍が黒いと『驪龍の珠』というそうです。秋になると淵の中に潜み、春には天に昇るとも言われます」
「……神の使い……神そのもの……なのかな?」
「Japanではそうです。水神……水の神が龍神です。そして、こっちの生き物が虎です。虎はお兄様も知っていると思います。ここの東に生息します。猫の大きなものです。Japanではいないので、神の使いと言われるのです。この絵はJapanの画家が描いたものの写しです」
まじまじと見つめ、感心する。
「黒いインク……」
「墨と言います。液体の墨だけではさらっとしているので、煤に動物の皮膚や骨、腱をクツクツ煮込んで冷やすと、プルプルとしたものができます。それを混ぜて練って、塊を作るんです。そしてそれらを石でよく擦って、筆に染み込ませ描きます」
「……だから黒いんだね」
「水墨画と言います。これは衝立になっているんですよ」
「目を開けたら、これだとかなり怖いね」
クスクス笑う兄にアストリットは、
「神様ですよ。でも、こちらだと一人の神ですよね……」
「うーん。アスティは知らないかな? 父上は、『Christentum』を信仰してる。でも、母上の祖先は『Nordische Mythologie』……北の方の神々を信仰していたと伺っている」
「『Christentum』ですね。で、『Nordische Mythologie』。私たちのご先祖は、もっと北の方に住んでいたのですか?」
「そうらしいよ。母上は先祖返りしたって伺ってる。そちらの地域は髪や瞳、肌も色が淡い姿の人が多いらしい」
「じゃぁ、私たちも『Christentum』を?」
その問いかけに、真顔でカシミールは答える。
「『Hexenverfolgung』があるからね。異宗教を信仰しては命に関わる」
「『Hexenverfolgung』!」
思い出す。
詳しくはないが、勉強した。
「お、お兄様……どうしましょう! わ、私も……」
「大丈夫だよ。アスティは私や父上……皆で守る。それに、アスティを魔女だと言いそうな馬鹿は追い出したしね」
ニヤリと笑う。
しかし、ビクビクするアストリットを抱きしめ、
「大丈夫。父上と私やディの力を見くびらないで。それにね? 珍しい『Blau Drache』を懐かせるアスティに、手を出す馬鹿はいないよ。私もディも見ているし、ばあやもきっと父上や母上に伝えている。アスティは人間の魔法よりも優れた魔法を使う……特に、癒しの魔法を使う人間はわずか。そして、ラウもディとアスティにしか懐かないと噂に流したら、アスティに危害を加える人間はいないよ。逆な意味で害意を持つものはいるかな……」
「害意、ですか?」
「……ここから連れ去って、事実上の婚姻を結んだとかね」
ざぁぁ……
青ざめる。
「あ、の……お兄様。わ、私の世界では15歳の人間に手を出すと犯罪です……」
「じゃぁ、何歳なら結婚できるの?」
「じゅ、16……あぁぁ! 黙っておけばよかった! 私、来月誕生日!」
「……ぷっ、あははは! アスティ! いつものアスティは大人しいけれど、今のアスティも表情がコロコロ変わって面白いよ。可愛い!」
「お兄様、酷いです!」
むぅぅ……
頬を膨らませるアストリットに、
「あはは、ごめんごめん。さぁついた。ベアタ」
「まぁ! 若様、姫さまも! いかがなさったのですか!」
幼い頃からアストリットを実の子供のように育ててきたベアタは、心配そうにする。
「あのね……」
「あぁ、ベアタ。アスティは、さき、ディーデリヒの連れてきた『Blau Drache』と癒しの魔法を使ってね、食事の途中で倒れたんだ。ほら」
「まぁまぁ! せっかくのドレスがドロドロではありませんか!」
「その前にもディに聞いたら、一回めまいを起こしていたのに、我慢していたみたいでね?熱が出てる」
「……本当ですわ! あぁ、姫さま、まずはお座りになって手足だけでも綺麗に……誰か、薬師を!」
準備を始めるベアタを尻目に、カシミールは椅子に座り膝に妹を座らせる。
「お兄様……お食事は大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ。それよりも少し休みなさい」
「すみません……少し……」
抜けるように白い頰が、紅潮している。
瞳は潤み、へにゃっと表情を崩すと目を閉じた。
アストリットの頭を撫でながら、カシミールは、
「……幸せになれ……アスティ」
と呟いたのだった。
いや、緊張から解放され、ぐったりとする。
「どうしたの? アスティ」
「いえ……大丈夫です……お兄様」
「大丈夫とは思えないよ。ちょっと待って」
カシミールが額に手を当てると、
「熱がある。癒しの魔法を何度もかけたから、疲れたんだね」
「だい、大丈夫ですよ……お兄様。ほとんど、ラウちゃんの力なんです」
「ラウ……アスティ。『Blau Drache』はね。数が少ないんだよ。私はディと南に旅をした時、『Grün Drache』はよく見かけた。分かっているだけで幾つかの繁殖地と生息地域があると、ギルドが教えてくれた。『Drache』の生息域は決まっている。緑色は私たちの住まう帝国に多い。それからもっと南部に、暑い地域に住まうと言われる『Rot Drache』……炎のドラゴン。後は、ここからずっと東に蛇のような『Drache』がいるというんだ」
「『Chinesischer Drache』ですね」
「『Chinesischer Drache』……」
お金を預け軽くなった鞄から本を出し、ペラペラめくると、
「これは、こちらの『Drache』のようにいるかどうかはわかりません。私の地域で信じられている龍神……主に水の神です。確か、今はそんなに人口はいませんが、最盛期になると、Japanの首都、江戸は、人口が世界で一番になります」
「ん? どれ位? 数千人?」
「今……1600年頃は15万人です。でも、100年後には100~120万人いたそうです。今から約200年後のこの地域で最も大都市が80万人、ここの南のパリが55万人です。あ、これが想像上の『Chinesischer Drache』です」
「……バケモノ……」
顔をひきつらせる。
「『Chinesischer Drache』は竜とも言います。神獣・霊獣とも言われていて、神聖な生き物です。水中か地中、泉や淵に棲むとされることが多いのです。啼き声によって雷雲や嵐を呼び、また竜巻となって天空に昇り、自在に飛翔すると言われています。そこから、知識があって仕える主人の見つからない賢人を、地に伏せる龍『臥龍』『伏龍』と言うのです」
「へぇ……賢人……知識のある人か……」
「そうなのです。そして、口辺に長髯をたくわえていて、手足が小さいですがあります。喉下には一尺四方の逆鱗があります。ここが龍の弱点でもあるので触られるのを嫌がります。で、人を本当に怒らせた時には、『逆鱗に触れる』とも言います。で、顎下、もしくは手に宝珠を持っていると言われていて、『如意宝珠』とも、龍が黒いと『驪龍の珠』というそうです。秋になると淵の中に潜み、春には天に昇るとも言われます」
「……神の使い……神そのもの……なのかな?」
「Japanではそうです。水神……水の神が龍神です。そして、こっちの生き物が虎です。虎はお兄様も知っていると思います。ここの東に生息します。猫の大きなものです。Japanではいないので、神の使いと言われるのです。この絵はJapanの画家が描いたものの写しです」
まじまじと見つめ、感心する。
「黒いインク……」
「墨と言います。液体の墨だけではさらっとしているので、煤に動物の皮膚や骨、腱をクツクツ煮込んで冷やすと、プルプルとしたものができます。それを混ぜて練って、塊を作るんです。そしてそれらを石でよく擦って、筆に染み込ませ描きます」
「……だから黒いんだね」
「水墨画と言います。これは衝立になっているんですよ」
「目を開けたら、これだとかなり怖いね」
クスクス笑う兄にアストリットは、
「神様ですよ。でも、こちらだと一人の神ですよね……」
「うーん。アスティは知らないかな? 父上は、『Christentum』を信仰してる。でも、母上の祖先は『Nordische Mythologie』……北の方の神々を信仰していたと伺っている」
「『Christentum』ですね。で、『Nordische Mythologie』。私たちのご先祖は、もっと北の方に住んでいたのですか?」
「そうらしいよ。母上は先祖返りしたって伺ってる。そちらの地域は髪や瞳、肌も色が淡い姿の人が多いらしい」
「じゃぁ、私たちも『Christentum』を?」
その問いかけに、真顔でカシミールは答える。
「『Hexenverfolgung』があるからね。異宗教を信仰しては命に関わる」
「『Hexenverfolgung』!」
思い出す。
詳しくはないが、勉強した。
「お、お兄様……どうしましょう! わ、私も……」
「大丈夫だよ。アスティは私や父上……皆で守る。それに、アスティを魔女だと言いそうな馬鹿は追い出したしね」
ニヤリと笑う。
しかし、ビクビクするアストリットを抱きしめ、
「大丈夫。父上と私やディの力を見くびらないで。それにね? 珍しい『Blau Drache』を懐かせるアスティに、手を出す馬鹿はいないよ。私もディも見ているし、ばあやもきっと父上や母上に伝えている。アスティは人間の魔法よりも優れた魔法を使う……特に、癒しの魔法を使う人間はわずか。そして、ラウもディとアスティにしか懐かないと噂に流したら、アスティに危害を加える人間はいないよ。逆な意味で害意を持つものはいるかな……」
「害意、ですか?」
「……ここから連れ去って、事実上の婚姻を結んだとかね」
ざぁぁ……
青ざめる。
「あ、の……お兄様。わ、私の世界では15歳の人間に手を出すと犯罪です……」
「じゃぁ、何歳なら結婚できるの?」
「じゅ、16……あぁぁ! 黙っておけばよかった! 私、来月誕生日!」
「……ぷっ、あははは! アスティ! いつものアスティは大人しいけれど、今のアスティも表情がコロコロ変わって面白いよ。可愛い!」
「お兄様、酷いです!」
むぅぅ……
頬を膨らませるアストリットに、
「あはは、ごめんごめん。さぁついた。ベアタ」
「まぁ! 若様、姫さまも! いかがなさったのですか!」
幼い頃からアストリットを実の子供のように育ててきたベアタは、心配そうにする。
「あのね……」
「あぁ、ベアタ。アスティは、さき、ディーデリヒの連れてきた『Blau Drache』と癒しの魔法を使ってね、食事の途中で倒れたんだ。ほら」
「まぁまぁ! せっかくのドレスがドロドロではありませんか!」
「その前にもディに聞いたら、一回めまいを起こしていたのに、我慢していたみたいでね?熱が出てる」
「……本当ですわ! あぁ、姫さま、まずはお座りになって手足だけでも綺麗に……誰か、薬師を!」
準備を始めるベアタを尻目に、カシミールは椅子に座り膝に妹を座らせる。
「お兄様……お食事は大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ。それよりも少し休みなさい」
「すみません……少し……」
抜けるように白い頰が、紅潮している。
瞳は潤み、へにゃっと表情を崩すと目を閉じた。
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「……幸せになれ……アスティ」
と呟いたのだった。
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