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転生者の少女の章
どうか、モデルになってください!
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「あい、りょーじょ」
可愛い声が聞こえましたよ!
「レイしゃん、わんわん、りょーじょ!」
『六槻、無理強いはダメだぞ』
「あやちゃも、おやちゅ」
『あぁ、もらおう』
おぉう!
コロコロしてて、したったらずの可愛い可愛い声の間に、澄んだ声が聞こえる。
これがグランディア語!
まるっきり日本語じゃないか!
ついでに、現代語でもちょっと硬い印象。
その声の方角に、幸矢さまと蒼記さんとエドワードさんで向かう。
ちなみに、セイファートさまはリオンお兄さんと先に報告に向かうのだそうです。
よろしくお願いします。
勝手知ったると言う風に三人は歩いて行かれますが、ここは、カズール伯爵家の住まわれるチェニア宮です。
カズール伯爵家は、伯爵家とはいえ、王族と姻戚関係で、現在の伯爵であるルーンさまはお母様は、先代国王陛下の第三皇女、現在の陛下の姉上の唯一の娘になります。
私のようなものが入っていいのでしょうか?
気後れしつつ入っていった先には、女神と精霊と妖精がいました……。
一人は、真っ黒な生き物の前に腰を下ろし、のんびりクッキーを口に運んでいらっしゃいます。
その衣装は、そう! 前世の絵本にあったような、奈良時代などの女性の衣装に似ています。
領巾を肩に垂らしている女官さんです。
真っ直ぐな長い髪は漆黒で、艶があり、瞳はブラックオニキスです。
黒曜石は鋭さがありますが、オニキスは柔らかく好奇心に満ちています。
顔立ちは、色白で華奢、でも無表情なところが逆に色っぽいです。
続いては……。
「幸矢さまから迫力を抜いて、可愛さを増した女の子がいます……」
「迫力って何?」
「オーラとも言います」
銀色の髪に、右が青、左が真紅の瞳の神秘的な女の子です。
目鼻立ちは、幸矢さまを彷彿とさせますが、垂れ目ではにかむ仕草は初々しいです。
三人目は……。
「にーちゃ! おかいり!」
ぴょんぴょん飛び跳ねて、トコトコ走ってくる……何? この激かわプリティなお姫様は!
しかも、
「ぴゅえ!」
何もないところでつまづいた!
顔色を変えた幸矢さまが、駆け寄って抱き上げて事なきを得る。
「六槻、ダメだよ? 走らなくていいから」
「おかいり、しちゃ、めーでしゅか?」
「俺が抱っこしてから言ってね?」
「あい! じゃぁ、おかいりーにゃの!」
何という事でしょう!
女神さまが、風の小鳥を抱っこしているみたいです!
しかも、女神さまが満面の笑みを浮かべていらっしゃいます。
これです!
これが刺繍に写せれば、私は天国にいってもいいと思います。
私が想像した、理想的な風の小鳥のイメージそのままです!
純白よりもちょっと淡い……多分プラチナブロンドというのでしょうか、光を浴びるとキラキラ輝き、風が優しく吹きくとふわふわ揺れるクルンクルンの髪。
瞳はパパラチアサファイアかピンクダイヤモンド……の色かもしれない、ちょっと赤に近いピンクの瞳。
うん、パパラチアサファイアとかピンクダイヤモンドの実物は見た事ないからね。
実物は。前世で写真では見たけど。
顔立ちは色白の肌に、極端に大きな大きなまんまるのお目目、整っているけれど全体的に小さい唇、ちょこんとした鼻……先の二人が15歳前後なら、この子は10歳なってないんじゃないかな……。
「あ、紹介するね? ナオミ。俺が抱っこしてるのが父さん……シエラシール卿の娘で六槻。黒髪の子が綾ちゃん。右の子が妹の清夜。六槻は俺たちの一つ下で、清夜はその一つ下。そして三人とも、この子が父さんの友人の娘さんで、ナオミ。歳は、俺たちの一つ上のだよ」
「よろしくお願いします……女神さま、精霊さま、小鳥さま。是非、モデルになってください!」
「ダメダメ! うちの子は貸しません!」
「これを献上します!」
「こらこら! 蒼記の冗談をまに受けない!」
私がマジックバッグに手を突っ込もうとしたのを、彗さんが止めます。
なんですか!
タペストリーとか未完成のリアルサイズタイガーは差し上げられませんが、他は全部献上いたしますよ!
「ここでしないで! するなら室内で! 蒼記、綾ちゃんを抱っこして!」
「はーい」
目の前で蒼記さんは、綾さまをお姫様抱っこしています。
おぉぉ……目の保養!
彗さんも清夜ちゃんの手を繋いでいます。
真っ黒な大きな生き物は、さっき保護したナムグの首を咥えて運んでいます。
黒くて金の瞳の……ドラゴンじゃないですね?
「この子は……なんていう……?」
「あぁ、俺の愛獣のレイだよ? 種族はエンナ」
「え、えぇぇぇ? エンナって、今までで2頭しか……あ、この子で三頭目ですか?」
「そうなの? レイは普通の子だと思うんだけど……って、六槻に何をあげてるの?」
「賄賂です」
嘘です。
実際は黒毛玉バージョンのドラゴンベビー、足裏ピンクちゃん……つまりホワイトドラゴンちゃんを献上させていただきました。
お目目キラキラで嬉しそうです。
あ、いいないいなぁって言う目をされている綾さまと清夜さまには、それぞれ足裏黒ちゃんと赤ちゃんです。
そういえば、オオサンショウウオとイアルベのぬいぐるみは、大丈夫でしたっけ?
『……蒼記……あれ……本物か?』
腕を回すようにベビードラゴンを抱きしめている綾さまが、プルプルしながらこちらを見ています……あ、私の出したオオサンショウウオに興味があるのですね。
目が輝いてますよ?
おぉう! 綾さまはイアルベもオオサンショウウオ、お好きなんですね!
なーかま♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪ですね!
あ、脳内の顔文字多発してしまいましたよ。
『いやいやいや……本物持ち歩けないから。イアルベ入れてたら燃えるから。あの子が作ったんだって』
『す、すごいではないか!』
「喜んでいただいて嬉しいです! 後ほど献上させていただきます!」
『えっ? 構わないのか? これももらったのに』
「構いませんよ。また作りますし、喜んでもらえるのは本当に嬉しいのです」
綾さまがぬいぐるみにしがみついているの……可愛いですね。
六槻さまは、ミニドラゴンを幸矢さまに見せながらきゃっきゃと喜んでいるのも、眼福です。
作者としては嬉しく満足です。
可愛い声が聞こえましたよ!
「レイしゃん、わんわん、りょーじょ!」
『六槻、無理強いはダメだぞ』
「あやちゃも、おやちゅ」
『あぁ、もらおう』
おぉう!
コロコロしてて、したったらずの可愛い可愛い声の間に、澄んだ声が聞こえる。
これがグランディア語!
まるっきり日本語じゃないか!
ついでに、現代語でもちょっと硬い印象。
その声の方角に、幸矢さまと蒼記さんとエドワードさんで向かう。
ちなみに、セイファートさまはリオンお兄さんと先に報告に向かうのだそうです。
よろしくお願いします。
勝手知ったると言う風に三人は歩いて行かれますが、ここは、カズール伯爵家の住まわれるチェニア宮です。
カズール伯爵家は、伯爵家とはいえ、王族と姻戚関係で、現在の伯爵であるルーンさまはお母様は、先代国王陛下の第三皇女、現在の陛下の姉上の唯一の娘になります。
私のようなものが入っていいのでしょうか?
気後れしつつ入っていった先には、女神と精霊と妖精がいました……。
一人は、真っ黒な生き物の前に腰を下ろし、のんびりクッキーを口に運んでいらっしゃいます。
その衣装は、そう! 前世の絵本にあったような、奈良時代などの女性の衣装に似ています。
領巾を肩に垂らしている女官さんです。
真っ直ぐな長い髪は漆黒で、艶があり、瞳はブラックオニキスです。
黒曜石は鋭さがありますが、オニキスは柔らかく好奇心に満ちています。
顔立ちは、色白で華奢、でも無表情なところが逆に色っぽいです。
続いては……。
「幸矢さまから迫力を抜いて、可愛さを増した女の子がいます……」
「迫力って何?」
「オーラとも言います」
銀色の髪に、右が青、左が真紅の瞳の神秘的な女の子です。
目鼻立ちは、幸矢さまを彷彿とさせますが、垂れ目ではにかむ仕草は初々しいです。
三人目は……。
「にーちゃ! おかいり!」
ぴょんぴょん飛び跳ねて、トコトコ走ってくる……何? この激かわプリティなお姫様は!
しかも、
「ぴゅえ!」
何もないところでつまづいた!
顔色を変えた幸矢さまが、駆け寄って抱き上げて事なきを得る。
「六槻、ダメだよ? 走らなくていいから」
「おかいり、しちゃ、めーでしゅか?」
「俺が抱っこしてから言ってね?」
「あい! じゃぁ、おかいりーにゃの!」
何という事でしょう!
女神さまが、風の小鳥を抱っこしているみたいです!
しかも、女神さまが満面の笑みを浮かべていらっしゃいます。
これです!
これが刺繍に写せれば、私は天国にいってもいいと思います。
私が想像した、理想的な風の小鳥のイメージそのままです!
純白よりもちょっと淡い……多分プラチナブロンドというのでしょうか、光を浴びるとキラキラ輝き、風が優しく吹きくとふわふわ揺れるクルンクルンの髪。
瞳はパパラチアサファイアかピンクダイヤモンド……の色かもしれない、ちょっと赤に近いピンクの瞳。
うん、パパラチアサファイアとかピンクダイヤモンドの実物は見た事ないからね。
実物は。前世で写真では見たけど。
顔立ちは色白の肌に、極端に大きな大きなまんまるのお目目、整っているけれど全体的に小さい唇、ちょこんとした鼻……先の二人が15歳前後なら、この子は10歳なってないんじゃないかな……。
「あ、紹介するね? ナオミ。俺が抱っこしてるのが父さん……シエラシール卿の娘で六槻。黒髪の子が綾ちゃん。右の子が妹の清夜。六槻は俺たちの一つ下で、清夜はその一つ下。そして三人とも、この子が父さんの友人の娘さんで、ナオミ。歳は、俺たちの一つ上のだよ」
「よろしくお願いします……女神さま、精霊さま、小鳥さま。是非、モデルになってください!」
「ダメダメ! うちの子は貸しません!」
「これを献上します!」
「こらこら! 蒼記の冗談をまに受けない!」
私がマジックバッグに手を突っ込もうとしたのを、彗さんが止めます。
なんですか!
タペストリーとか未完成のリアルサイズタイガーは差し上げられませんが、他は全部献上いたしますよ!
「ここでしないで! するなら室内で! 蒼記、綾ちゃんを抱っこして!」
「はーい」
目の前で蒼記さんは、綾さまをお姫様抱っこしています。
おぉぉ……目の保養!
彗さんも清夜ちゃんの手を繋いでいます。
真っ黒な大きな生き物は、さっき保護したナムグの首を咥えて運んでいます。
黒くて金の瞳の……ドラゴンじゃないですね?
「この子は……なんていう……?」
「あぁ、俺の愛獣のレイだよ? 種族はエンナ」
「え、えぇぇぇ? エンナって、今までで2頭しか……あ、この子で三頭目ですか?」
「そうなの? レイは普通の子だと思うんだけど……って、六槻に何をあげてるの?」
「賄賂です」
嘘です。
実際は黒毛玉バージョンのドラゴンベビー、足裏ピンクちゃん……つまりホワイトドラゴンちゃんを献上させていただきました。
お目目キラキラで嬉しそうです。
あ、いいないいなぁって言う目をされている綾さまと清夜さまには、それぞれ足裏黒ちゃんと赤ちゃんです。
そういえば、オオサンショウウオとイアルベのぬいぐるみは、大丈夫でしたっけ?
『……蒼記……あれ……本物か?』
腕を回すようにベビードラゴンを抱きしめている綾さまが、プルプルしながらこちらを見ています……あ、私の出したオオサンショウウオに興味があるのですね。
目が輝いてますよ?
おぉう! 綾さまはイアルベもオオサンショウウオ、お好きなんですね!
なーかま♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪ですね!
あ、脳内の顔文字多発してしまいましたよ。
『いやいやいや……本物持ち歩けないから。イアルベ入れてたら燃えるから。あの子が作ったんだって』
『す、すごいではないか!』
「喜んでいただいて嬉しいです! 後ほど献上させていただきます!」
『えっ? 構わないのか? これももらったのに』
「構いませんよ。また作りますし、喜んでもらえるのは本当に嬉しいのです」
綾さまがぬいぐるみにしがみついているの……可愛いですね。
六槻さまは、ミニドラゴンを幸矢さまに見せながらきゃっきゃと喜んでいるのも、眼福です。
作者としては嬉しく満足です。
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