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第一章
【番外編】青銀大公ドミツィアーノ夫妻、愛する家族を心配する。
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ドミツィアーノはやっと尻尾を掴んだと、特に第一側室と第二側室達は馬車にも乗せずほぼ着の身着のまま追い出した。
その上、大公家のお金で散財したものは返却させ、足りないものは二人の実家に請求書を送りつけるように命じた。
あぁ、やり切ったと満足感を覚えたのだった。
その代わり、元々第四と第五側室は嫁いできた時はまだ現在のアルカンジェロと同じ年頃で幼く、結婚していたと言うより、ドミツィアーノの友人の妹達で、友人の頼みで匿っていたと言う感じだった。
その為、約10年の間養ってくれ勉強や教養、マナーなど、様々に気を使ってくれたドミツィアーノと、姉のように面倒を見てくれたアンナマリアに何度もお礼を言い、二人やその子供達からの贈り物や荷物を乗せた馬車に乗り、護衛たちに守られながらそれぞれの将来の夫の元に送られていった。
見送りながら、ドミツィアーノは呟く。
「……アンナマリア。あの別棟は壊してくれようか?」
「それは勿体無いですわ。緊急時の兵の休憩所や、領地にいる朱金大公ご夫妻がこちらに来られた時に、夫妻は本邸でも、その他の者の部屋に使っては如何ですか? もしくは、アルカンジェロたちが大きくなって、独立する時に……」
「それが、アンナマリア……姉上が、子供を産みたくない。次の王にアルカンジェロを養子にしたいと言うのだ。ダメなら私を王にと……私にはアルカンジェロとエラルドと二人の息子がいる。アルカンジェロはもうこの年で出仕する程……エラルドもまだ幼いが聡い子だ。私が姉上の後を継ぎ、私の次の青銀大公はエラルドを鍛えてとも思ったが、まだ子供たちは幼すぎる。だから、姉上に何年か頑張って頂き、アルカンジェロを次期王として、エラルドを次期青銀大公として、姉上が認めて下さるように育てたいと思っている。どうだろうか?」
ドミツィアーノは妻を見つめる。
「私一人で決めて、悪かったと思っている。だが、姉上は子供がいない、妹の所には女の子。いや、これから生まれるだろうが、成長するまで時間がかかるだろう。私達にはすでに二人の男児がいる。王になると言うのは本当に辛い、重責を担うことになるだろう。だが、躊躇っていた時に、アルコバレーノ様の生まれ変わりがアルカンジェロの側にいると言う。虹の女神様の祝福を頂いたアルカンジェロの側に、女神様が遣わされたのだと思った。……今まで伝えなくて済まなかった」
「あなた……分かっておりますわ。お姉様も大変なことを。仕事に忙殺されているのに微笑みながら外遊、そして他の妖精王方と会合に外交と眠る暇がないのではと……でも、アルカンジェロはまだ子供ですわ、王と言う位に押し潰されないかと心配です」
「大丈夫だ。私も父として、姉上や朱金大公夫妻も支えてくれる。私を信じてくれ」
アンナマリアはドミツィアーノに擦り寄り、そして頬にキスをする。
ドミツィアーノも妻の唇にキスをして、
「アルカンジェロとアルコバレーノ様がこの国の未来を守っている。親として絶対に手を離さないでいよう」
「そうですわね」
二人は腕を組み、ゆっくりと屋敷の中に入っていったのだった。
その上、大公家のお金で散財したものは返却させ、足りないものは二人の実家に請求書を送りつけるように命じた。
あぁ、やり切ったと満足感を覚えたのだった。
その代わり、元々第四と第五側室は嫁いできた時はまだ現在のアルカンジェロと同じ年頃で幼く、結婚していたと言うより、ドミツィアーノの友人の妹達で、友人の頼みで匿っていたと言う感じだった。
その為、約10年の間養ってくれ勉強や教養、マナーなど、様々に気を使ってくれたドミツィアーノと、姉のように面倒を見てくれたアンナマリアに何度もお礼を言い、二人やその子供達からの贈り物や荷物を乗せた馬車に乗り、護衛たちに守られながらそれぞれの将来の夫の元に送られていった。
見送りながら、ドミツィアーノは呟く。
「……アンナマリア。あの別棟は壊してくれようか?」
「それは勿体無いですわ。緊急時の兵の休憩所や、領地にいる朱金大公ご夫妻がこちらに来られた時に、夫妻は本邸でも、その他の者の部屋に使っては如何ですか? もしくは、アルカンジェロたちが大きくなって、独立する時に……」
「それが、アンナマリア……姉上が、子供を産みたくない。次の王にアルカンジェロを養子にしたいと言うのだ。ダメなら私を王にと……私にはアルカンジェロとエラルドと二人の息子がいる。アルカンジェロはもうこの年で出仕する程……エラルドもまだ幼いが聡い子だ。私が姉上の後を継ぎ、私の次の青銀大公はエラルドを鍛えてとも思ったが、まだ子供たちは幼すぎる。だから、姉上に何年か頑張って頂き、アルカンジェロを次期王として、エラルドを次期青銀大公として、姉上が認めて下さるように育てたいと思っている。どうだろうか?」
ドミツィアーノは妻を見つめる。
「私一人で決めて、悪かったと思っている。だが、姉上は子供がいない、妹の所には女の子。いや、これから生まれるだろうが、成長するまで時間がかかるだろう。私達にはすでに二人の男児がいる。王になると言うのは本当に辛い、重責を担うことになるだろう。だが、躊躇っていた時に、アルコバレーノ様の生まれ変わりがアルカンジェロの側にいると言う。虹の女神様の祝福を頂いたアルカンジェロの側に、女神様が遣わされたのだと思った。……今まで伝えなくて済まなかった」
「あなた……分かっておりますわ。お姉様も大変なことを。仕事に忙殺されているのに微笑みながら外遊、そして他の妖精王方と会合に外交と眠る暇がないのではと……でも、アルカンジェロはまだ子供ですわ、王と言う位に押し潰されないかと心配です」
「大丈夫だ。私も父として、姉上や朱金大公夫妻も支えてくれる。私を信じてくれ」
アンナマリアはドミツィアーノに擦り寄り、そして頬にキスをする。
ドミツィアーノも妻の唇にキスをして、
「アルカンジェロとアルコバレーノ様がこの国の未来を守っている。親として絶対に手を離さないでいよう」
「そうですわね」
二人は腕を組み、ゆっくりと屋敷の中に入っていったのだった。
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