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10.サナさんの悲しみ
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しばらく歩いたり浮かんだりしながらサナさんを探したが、見つからない。
(サナさん、どこにいるんだろう?)
そのとき、ミルクがふと立ち止まった。
「どうしたの? ミルク」
「なんだか、あっちから悲しい気配がしてる。まゆかちゃんが泣いてるときと、おんなじ空気がしてる」
まゆかはミルクがむいている方向を見たけれど、とくになにも感じなかった。もしかすると、ミルクがぬいぐるみだから感じられるのかもしれない。
「まゆかちゃん、行ってみよう」
ミルクはまゆかが返事をする前にかけ出していった。
「待ってよ、ミルクっ」
まゆかはミルクを見失わないように、追いかけた。
ミルクの足がゆるまったのは、一分くらい走ったときだった。女の人の丸まった背中が見える。しかし座っているその女の人は、高校生くらいで制服を着ている。
(サナさんじゃないみたい。でもこんなところにいるってことは、泊まってる人だよね? きっとよどみに、とりこまれたんだ)
まゆかは声をかけることにした。お姉さんの顔を見ようとのぞきこんでいるミルクを抱き上げる。
「あの、どうしたんですか?」
お姉さんが顔を上げてこちらを見た。初めて会うはずなのに、なんとなく会ったことがあるような気がする。
お姉さんはなみだをぬぐいながら答えた。
「友達だと思ってた子が、友達じゃなかったの。……わ、ワタシが話したことを、ほかの人の前で笑ってたの。ワタシを笑うために、ワタシといっしょにいたの」
さっき、ジートさんから聞いた話と内容がほとんど同じだ。お姉さんは大きななみだをこぼした。
「ねえ、なんでワタシがそんなこと、されなくちゃいけないの? ワタシ、なにか悪いことしたの?」
まゆかの心がズキリと痛む。まゆかもイラストを破かれたとき、同じことを思った。
「そんなこと、ないですよ。なにか悪いことをしたからといって、だれかを傷つけていい理由にはならないから」
まゆかはミルクをそっと下ろすと、かがんでお姉さんをそっと抱きしめた。
「悲しいですよね。くやしいですよね。本当は……謝ってほしかったですよね」
「……うん。謝ってほしかった」
ごめんね。その一言があるのとないのでは、ずいぶんとちがう。やったほうは軽い気持ちでも、そんなつもりがなくっても、されたほうは心が壊れて、鎖で縛られたような苦しみが生まれるのだから。
「あたしも、謝ってほしかった。心のあるごめんねって言葉がほしかった」
「あなたも……なにかあったの?」
お姉さんに尋ねられ、離れたまゆかはイラストを破かれたことを話した。
「ひどいわ、そんなことをするなんて。きっとすてきなイラストだったんでしょうに」
「そこから、イラスト描くの、こわくなっちゃって」
「それはそうよ」
「お姉さんは……もうだれかと友達になるのはこわいですか?」
まゆかが尋ねると、お姉さんはうつむいた。
「わからない。……ずっと、ずっと一人は苦しいの。毎晩のように、なみだが流れるの。でも、もしまただれかと仲よくなって、同じことをされたらって思うと、すごく、すごくこわいの」
目の前のお姉さんがまるで、小さな子どもに見えた。まゆかは、そんなお姉さんの手をそっとにぎる。
(このお姉さんはきっと……)
お姉さんの手は温かい。きっと、本当は心も温かい人なのだろう。
「じゃあ、あたしと友達になりませんか? それにね、もう一人ミカラちゃんっていう子もいるんです。その子もきっと、友達になってくれます。だから、もうわすれましょう。もう、苦しい日々なんて送らなくていいです。そんな人のこと、わすれましょう。お姉さんは……サナさんは楽しい日を過ごして、笑っていいんです」
お姉さん――サナさんの目が大きく見開かれる。
「ワタシ、もう、悲しまなくていいの?」
「はい」
「苦しいって思わなくていいの?」
「はい」
「でも、今すぐになんてわすれられないわ……」
「だいじょうぶです。あたしやミカラちゃん、それにジートさんもいます。いっしょに楽しいことを、たくさんしていたら、知らないうちにわすれられますよ」
お姉さんがなみだをほほから落とすたびに、身長や髪がのび、今のサナさんの姿になった。
「ほんとう? ほんとうにわすれられる?」
「はい」
「アタシと、友達になってくれるの?」
「はい」
「……ありがとう」
サナさんは小さく笑った。
すると暗かった周りが、まるで氷が溶けるかのように消えていった。家具やぬいぐるみたちがゆっくりとその場に着地する。
「わあ、もとの場所にもどってきたよ。やったね、まゆかちゃん」
「うんっ」
「巻きこんでしまって、ごめんなさい。みんなやジートにも謝らなくちゃ」
「ぼくらは平気だよー。あ、あのね、ぼく、ミルクっていうんだ。こっちはまゆかちゃん」
ミルクの言葉に、サナさんは今までに見たことのない、穏やかな笑みを浮かべた。
「ミルクくん、まゆかちゃん、助けてくれてありがとう。……みんなのところに行かなくちゃね」
まゆかは床を見る。ぬいぐるみたちはまだ、気を失っている。
「あたしたちは、ここのぬいぐるみたちを起こします。サナさんは、ジートさんたちのところへ。ジートさん、すごく苦しそうでした」
「そう、ね。……ジートはきっと、ワタシのために言ってくれたんだと思う。でも、ワタシはどうしてもそう受けとれなくて」
まゆかはサナさんの色白の手を、そっとにぎった。
「わかります。あたしも、同じこと言われたら……苦しいと思うから。なんでわかってくれないの、って感じると思います」
まゆかが正直な気持ちを話すと、ミルクが言った。
「まゆかちゃん、やっぱりサナさんと行ってあげて。ここの子たちは、ぼくが起こすから」
「ミルク。……うん、わかった。じゃあ、行ってくるね」
「うん」
まゆかはそのまま、サナさんと手をつなぐ。
「行きましょう、サナさん」
「二人とも、ありがとう」
まゆかはサナさんと、フロントへむかった。
フロントに行くと、たくさんの大人がいた。きっとジートさんが言っていた、よどみの管理者たちだろう。大人たちと話しているジートさんの後ろに、うつむいたミカラちゃんがいる。
「ジートさん、ミカラちゃん」
まゆかは二人の名前を呼んだ。するとこちらを見たジートさんと、ミカラちゃんは目を見開いた。そしてミカラちゃんがこちらにかけ寄ってきて、まゆかに勢いよく抱きついた。支えきれず、そのまましりもちをつく。
「なにやってるのっ、すごく……すごく心配したんだからっ。せっかく、友達になれたのに、こんなお別れなんて、絶対いやなんだからっ」
まゆかは、ハッとした。自分と同じ思いを、ミカラちゃんにさせていたのだ。
「ごめんね、ミカラちゃん」
「許さない。またいっしょに遊んでくれなくちゃ、許さない」
「うん。遊ぼ」
「じゃあ、よし。許す」
まゆかとミカラちゃんは、にっこり笑い合った。
ジートさんもこちらにきていた。サナさんの正面に立つと、頭を下げた。
「ごめん、サナ。ぼく……」
「いいの、ジート。ワタシのために言ってくれたんでしょ。でも……ワタシは、だれかといっしょに、なみだを流してほしかったの。泣いていいんだよって、言ってもらいたかったんだと思う。まだ、もう少しかかりそうだから……このホテルにいさせてくれないかしら?」
「ああ、もちろんだよ」
そのとき、後ろから「おーい」とミルクの声がした。体をねじって後ろを見ると、ミルクを先頭に、ホテルの制服が着たぬいぐるみたちが続々とやってきた。
「みんな、無事だよー」
「ミルク。おつかれさま、ありがとう」
「えへへ」
ジートさんの足元に、ぬいぐるみたちが集まる。サナさんが静かに頭を下げた。
「ごめんなさい。みんなを……巻きこんでしまって」
すると、サナさんの足元にイタチのぬいぐるみがやってきた。
「サナ様、だいじょうぶですよ。それより、よどみからもどれて、よかったです」
サナさんが目になみだを浮かべていると、たくさんの大人のなかから、知らない女の人がこちらにやってきた。
「初めまして。わたくし、よどみの管理をおこなっている者です。もし差支えなければ、よどみになっていたときのことを、話していただけませんか? 少しでもよどみについて、知りたいのです。そうすれば、ほかの人たちも、助けられるかもしれませんから」
「もちろんです。なんでも聞いてください」
サナさんがそう答えると、ミカラちゃんは一人小さくうなずき、口を開いた。
「あの。アタシ、よどみになりかけたこと、あります。アタシの話、役に立ちますか?」
するとサナさんに話しかけた女の人がうなずく。
「もちろん。それじゃあ、きみの話も聴かせてもらっていいかな?」
「はい。まゆかちゃん、行ってくるね」
「うん、いってらっしゃい」
まゆかは手をふって、ミカラちゃんを見送った。
まゆかが立ち上がると、ジートさんが声をかけてきた。
「よどみの管理者の人たちが、遠藤様にもお話を聴いてくるかもしれません」
「だいじょうぶです。そのときは、きちんと話します」
「わかりました、ありがとうございます。おつかれでしょう、少しあちらで休んでください」
そこは、いつもサナさんが座っていたソファー席。まゆかはミルクといっしょに座った。
「まゆかちゃん、ふかふかだねっ」
「うん、ミルクみたい。……でも、なんだか、急に、眠くなってきちゃった」
まゆかは大きくあくびをして、そのまま意識を手放してしまった。
(サナさん、どこにいるんだろう?)
そのとき、ミルクがふと立ち止まった。
「どうしたの? ミルク」
「なんだか、あっちから悲しい気配がしてる。まゆかちゃんが泣いてるときと、おんなじ空気がしてる」
まゆかはミルクがむいている方向を見たけれど、とくになにも感じなかった。もしかすると、ミルクがぬいぐるみだから感じられるのかもしれない。
「まゆかちゃん、行ってみよう」
ミルクはまゆかが返事をする前にかけ出していった。
「待ってよ、ミルクっ」
まゆかはミルクを見失わないように、追いかけた。
ミルクの足がゆるまったのは、一分くらい走ったときだった。女の人の丸まった背中が見える。しかし座っているその女の人は、高校生くらいで制服を着ている。
(サナさんじゃないみたい。でもこんなところにいるってことは、泊まってる人だよね? きっとよどみに、とりこまれたんだ)
まゆかは声をかけることにした。お姉さんの顔を見ようとのぞきこんでいるミルクを抱き上げる。
「あの、どうしたんですか?」
お姉さんが顔を上げてこちらを見た。初めて会うはずなのに、なんとなく会ったことがあるような気がする。
お姉さんはなみだをぬぐいながら答えた。
「友達だと思ってた子が、友達じゃなかったの。……わ、ワタシが話したことを、ほかの人の前で笑ってたの。ワタシを笑うために、ワタシといっしょにいたの」
さっき、ジートさんから聞いた話と内容がほとんど同じだ。お姉さんは大きななみだをこぼした。
「ねえ、なんでワタシがそんなこと、されなくちゃいけないの? ワタシ、なにか悪いことしたの?」
まゆかの心がズキリと痛む。まゆかもイラストを破かれたとき、同じことを思った。
「そんなこと、ないですよ。なにか悪いことをしたからといって、だれかを傷つけていい理由にはならないから」
まゆかはミルクをそっと下ろすと、かがんでお姉さんをそっと抱きしめた。
「悲しいですよね。くやしいですよね。本当は……謝ってほしかったですよね」
「……うん。謝ってほしかった」
ごめんね。その一言があるのとないのでは、ずいぶんとちがう。やったほうは軽い気持ちでも、そんなつもりがなくっても、されたほうは心が壊れて、鎖で縛られたような苦しみが生まれるのだから。
「あたしも、謝ってほしかった。心のあるごめんねって言葉がほしかった」
「あなたも……なにかあったの?」
お姉さんに尋ねられ、離れたまゆかはイラストを破かれたことを話した。
「ひどいわ、そんなことをするなんて。きっとすてきなイラストだったんでしょうに」
「そこから、イラスト描くの、こわくなっちゃって」
「それはそうよ」
「お姉さんは……もうだれかと友達になるのはこわいですか?」
まゆかが尋ねると、お姉さんはうつむいた。
「わからない。……ずっと、ずっと一人は苦しいの。毎晩のように、なみだが流れるの。でも、もしまただれかと仲よくなって、同じことをされたらって思うと、すごく、すごくこわいの」
目の前のお姉さんがまるで、小さな子どもに見えた。まゆかは、そんなお姉さんの手をそっとにぎる。
(このお姉さんはきっと……)
お姉さんの手は温かい。きっと、本当は心も温かい人なのだろう。
「じゃあ、あたしと友達になりませんか? それにね、もう一人ミカラちゃんっていう子もいるんです。その子もきっと、友達になってくれます。だから、もうわすれましょう。もう、苦しい日々なんて送らなくていいです。そんな人のこと、わすれましょう。お姉さんは……サナさんは楽しい日を過ごして、笑っていいんです」
お姉さん――サナさんの目が大きく見開かれる。
「ワタシ、もう、悲しまなくていいの?」
「はい」
「苦しいって思わなくていいの?」
「はい」
「でも、今すぐになんてわすれられないわ……」
「だいじょうぶです。あたしやミカラちゃん、それにジートさんもいます。いっしょに楽しいことを、たくさんしていたら、知らないうちにわすれられますよ」
お姉さんがなみだをほほから落とすたびに、身長や髪がのび、今のサナさんの姿になった。
「ほんとう? ほんとうにわすれられる?」
「はい」
「アタシと、友達になってくれるの?」
「はい」
「……ありがとう」
サナさんは小さく笑った。
すると暗かった周りが、まるで氷が溶けるかのように消えていった。家具やぬいぐるみたちがゆっくりとその場に着地する。
「わあ、もとの場所にもどってきたよ。やったね、まゆかちゃん」
「うんっ」
「巻きこんでしまって、ごめんなさい。みんなやジートにも謝らなくちゃ」
「ぼくらは平気だよー。あ、あのね、ぼく、ミルクっていうんだ。こっちはまゆかちゃん」
ミルクの言葉に、サナさんは今までに見たことのない、穏やかな笑みを浮かべた。
「ミルクくん、まゆかちゃん、助けてくれてありがとう。……みんなのところに行かなくちゃね」
まゆかは床を見る。ぬいぐるみたちはまだ、気を失っている。
「あたしたちは、ここのぬいぐるみたちを起こします。サナさんは、ジートさんたちのところへ。ジートさん、すごく苦しそうでした」
「そう、ね。……ジートはきっと、ワタシのために言ってくれたんだと思う。でも、ワタシはどうしてもそう受けとれなくて」
まゆかはサナさんの色白の手を、そっとにぎった。
「わかります。あたしも、同じこと言われたら……苦しいと思うから。なんでわかってくれないの、って感じると思います」
まゆかが正直な気持ちを話すと、ミルクが言った。
「まゆかちゃん、やっぱりサナさんと行ってあげて。ここの子たちは、ぼくが起こすから」
「ミルク。……うん、わかった。じゃあ、行ってくるね」
「うん」
まゆかはそのまま、サナさんと手をつなぐ。
「行きましょう、サナさん」
「二人とも、ありがとう」
まゆかはサナさんと、フロントへむかった。
フロントに行くと、たくさんの大人がいた。きっとジートさんが言っていた、よどみの管理者たちだろう。大人たちと話しているジートさんの後ろに、うつむいたミカラちゃんがいる。
「ジートさん、ミカラちゃん」
まゆかは二人の名前を呼んだ。するとこちらを見たジートさんと、ミカラちゃんは目を見開いた。そしてミカラちゃんがこちらにかけ寄ってきて、まゆかに勢いよく抱きついた。支えきれず、そのまましりもちをつく。
「なにやってるのっ、すごく……すごく心配したんだからっ。せっかく、友達になれたのに、こんなお別れなんて、絶対いやなんだからっ」
まゆかは、ハッとした。自分と同じ思いを、ミカラちゃんにさせていたのだ。
「ごめんね、ミカラちゃん」
「許さない。またいっしょに遊んでくれなくちゃ、許さない」
「うん。遊ぼ」
「じゃあ、よし。許す」
まゆかとミカラちゃんは、にっこり笑い合った。
ジートさんもこちらにきていた。サナさんの正面に立つと、頭を下げた。
「ごめん、サナ。ぼく……」
「いいの、ジート。ワタシのために言ってくれたんでしょ。でも……ワタシは、だれかといっしょに、なみだを流してほしかったの。泣いていいんだよって、言ってもらいたかったんだと思う。まだ、もう少しかかりそうだから……このホテルにいさせてくれないかしら?」
「ああ、もちろんだよ」
そのとき、後ろから「おーい」とミルクの声がした。体をねじって後ろを見ると、ミルクを先頭に、ホテルの制服が着たぬいぐるみたちが続々とやってきた。
「みんな、無事だよー」
「ミルク。おつかれさま、ありがとう」
「えへへ」
ジートさんの足元に、ぬいぐるみたちが集まる。サナさんが静かに頭を下げた。
「ごめんなさい。みんなを……巻きこんでしまって」
すると、サナさんの足元にイタチのぬいぐるみがやってきた。
「サナ様、だいじょうぶですよ。それより、よどみからもどれて、よかったです」
サナさんが目になみだを浮かべていると、たくさんの大人のなかから、知らない女の人がこちらにやってきた。
「初めまして。わたくし、よどみの管理をおこなっている者です。もし差支えなければ、よどみになっていたときのことを、話していただけませんか? 少しでもよどみについて、知りたいのです。そうすれば、ほかの人たちも、助けられるかもしれませんから」
「もちろんです。なんでも聞いてください」
サナさんがそう答えると、ミカラちゃんは一人小さくうなずき、口を開いた。
「あの。アタシ、よどみになりかけたこと、あります。アタシの話、役に立ちますか?」
するとサナさんに話しかけた女の人がうなずく。
「もちろん。それじゃあ、きみの話も聴かせてもらっていいかな?」
「はい。まゆかちゃん、行ってくるね」
「うん、いってらっしゃい」
まゆかは手をふって、ミカラちゃんを見送った。
まゆかが立ち上がると、ジートさんが声をかけてきた。
「よどみの管理者の人たちが、遠藤様にもお話を聴いてくるかもしれません」
「だいじょうぶです。そのときは、きちんと話します」
「わかりました、ありがとうございます。おつかれでしょう、少しあちらで休んでください」
そこは、いつもサナさんが座っていたソファー席。まゆかはミルクといっしょに座った。
「まゆかちゃん、ふかふかだねっ」
「うん、ミルクみたい。……でも、なんだか、急に、眠くなってきちゃった」
まゆかは大きくあくびをして、そのまま意識を手放してしまった。
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