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幼少期
襲撃されました!
しおりを挟む折角の外出だが全部…いやこの状況まで飛ばさせてもらおう、俺が好きだった本によくある凄い可愛い村娘との出会いはなかったしなんというか想像通りの農村や街だった
あえていうなら区画整理がきちんとできていたり、武器屋・雑貨屋みたいな色々な物が売っている店が少なく剣を売る店なら剣だけ、薬を売るならそれだけみたいな専門店が多く繁盛している事が気になったぐらいかな。
それで今の状況だが…
平原で200以上の魔物と約10人の魔族に囲まれている
馬車に乗っていたらセバスさんが囲まれているのに気づいたのだ。
この世界では様々にいる種族の中で魔族だけが敵対視されている、というか魔族を共通の敵にすることで種族間が仲良くなった過去もあるようだ。
では魔族はかわいそうな種族なのかと聞かれるとそういう訳ではない
まずは基本的に生き物を殺す事に快楽を得る者が多いからだ、抗う力のないものからしたら無差別に殺しにくる人間は魔物と大差ないからな。
次に魔族は魔物を使役できるのだ
魔物は魔素と呼ばれるものが集まり霧となった所から現れ魔素は人の負の感情…つまり悲しみや怒り、憎しみから産まれるので人のいない所より人の多くいる街の方が産まれやすい、つまり魔族が戦争を始めるとすればするほど魔族側の兵が増えていくようになるのだ。
そして昔に魔族をまとめ全大陸を支配しようとした魔王がいて、残虐の限りを尽くし世界の80%を支配したのが200年前…長命種なら余裕でまだ当時の事を知っている人が生きている、その時の恨みも残っているのだろう
余談になるがその残虐の限りを尽くしたという魔王から世界を救ったのは異世界からの転移者で名を『坂本龍馬』というらしい。
それが本物かどうかは置いといて勇者と呼ばれたその男が食事の前と後に言う言葉『いただきます』や『ごちそうさまでした』が残っているので日本人というのは間違いないだろう。
その自称坂本龍馬は魔王討伐後も残党狩りに精をだし、敵対する魔族や魔物を徹底的に始末し、そこから三年は新しく産まれた弱い魔物しかいなくなったらしい。
それでも魔族がまだ残っているのは勇者の目から逃れた者や争いを望まない、所謂『平和派』と呼ばれる魔族は見逃されたからだ。
あ、自称坂本龍馬が死ぬと二代目魔王を名乗る魔族が続々と出てきてセバスさんが倒したのはその一人だったのだがセバスさんが倒した魔王は自称坂本龍馬の倒した魔王より戦闘力が高くあの頃の再来かと言われていたらしい。調子ついていた時にやられたんどろうね。
もっと話が外れるがその自称さんは旅や残党狩りを終えると各国王女や旅の途中で出会った女性と結婚しその数100人を超える嫁を得たという
それの影響なのだろうが嫁の数が多ければ多いほどいい男となるらしい。
…さて、そろそろ現実を見るとするか
もう敵の軍勢は俺の目にも視認できるぐらいには近づいてきている。
え?今まで見えてなかったのかって?見える訳ないんだよね、2km先の人物の顔を余裕で見ることができるセバスさんが遠くにいるって言うんだ…見えたとしても何か蠢いてるなぐらいだろう。
いかにセバスさんとメリーとポルタがいるといっても武器はないし…これは死を覚悟した方が良いだろうな…!
「なあ、大将!俺に任せてくれよ!」
「いえ、ここは私に任せて下さい旦那様」
「あ、あのぉ…出来れば僕にやらせてほしいなって思うんですけどぉ…」
そう父さんに詰め寄る三人。
どうやら逃げるなんて事はありえないようだ
…あれ?なんか危機感全然ないなー?
もしかしてアニメのチートシーンみたいな感じになるとか?…まさかね。
「よし、なら三人とも行って来なさい。喧嘩はするなよ?そうだ、ライムも見ておきなさい」
「「「はーい!」」」
「わかったよ、父さん」
父さんにいわれ戦ってる所をじっと見ていたのだが…
まあ、結果を言うと圧勝だったね。
まず最初にポルタが斬撃波を敵のど真ん中に飛ばして三分の一が消えてセバスさんのどこから出て来てるのかわからない大量の投げナイフによって的確に確実に数を減らしていき、生き残った者(再生能力のあるやつね。まず当たったら死んでるから)や運良く狙われなかった者はメリーさんの降らした剣によって死んでいった。さっき言ったまさかがフラグになったのかな。…あれ?ポルタの持っていた剣はどうから出てきたんだ?
さっきの戦いで特に印象に残ったのはメリーさんかな
確かに魔法?で剣を降らしたのも凄かったんだけど戦いが始まると「クハハハハ!」とか「もっと僕を愉しませてくれよぉ!」とか叫んでいたのがかなりインパクトがあったんだよなぁ、メリーさんが魔王って呼ばれてる原因がわかった気がする、だって下手な魔王より口調がそれっぽいもん…見た目美少女だけど。
で、今俺は魔族に抱えられて空を飛んでいるわけだ。
どういうことかって?それは俺が隠れていた魔族に連れ去られてしまったからだよ、みんな目の前の戦いに集中してたんだろうね。もうなんの抵抗もできずに攫われたよ。
仕方ない、なるようになるさ…もし死んだら女神様に苦情を言ってやる。
そう思い僕は取り敢えず降ろされるまで眠ることにしたのだった
ーーーーーー
「それにしても本当に良かったんですか旦那様、いくら優秀だったとしてもまだ五歳児ですよ?」
「そうだよなぁ…流石にスパルタすぎねぇか?これで変なトラウマとかついたら目も当てられないぞ?」
「流石に可哀想かなって僕も思います…」
「これで良いんだよ、行き先も目的も犯人もわかってるからね
何と言っても相手はあの魔女だ、ショタ相手に悲しむ事はできないさ、それにシャドウも付いて行かせてるしね。」
「自分の息子をショタっていうのか…ってマジか、あいつも絡んでんのかよ」
「なるほど、シャドウさんがついてるなら安心できますね。」
「あの…シャドウって誰なんですか?」
「あら、メリーは知らなかったんですか?シャドウさんは私達の誰よりも旦那様との付き合いが長いハウル公爵家の、いや旦那様の影です。ポルタにタイマンで匹敵するぐらいの力を持ち暗殺、誘拐、護衛、情報収集などなんでもござれの凄いお方ですよ。ただ、滅多に姿を見せませんし見せたとしても変装やマスクをして旦那様以外に本当の顔を見せませんけど。」
「へぇー!そんな方がいらっしゃるんですね!僕もハウル家に仕えてなかなかに長いと思っていましたがまだまだ知らない事ばかりです!ですが、なぜ本当の顔を見せてもらえないんでしょうか…」
「あいつは俺たちが裏切るような事があった時に顔を知られてると面倒だから顔を隠してるのさ。自分は嫌われ役になると言わんばかりにな、けっ、全くもって気にいらねぇぜ!
もっと俺らを信頼してくれっての。」
「まあ、あいつはかなり不器用なんだ許してやってはくれないか。それより、計画を立てていたとはいえみんなまるで本当に戦いに夢中になっていたように見えたよ、意外な特技があったんだね。」
と爽やかにはにかむレイに
さっと顔を背ける三人
三人揃って同じ方向に目をそらすのは打ち合わせをしているのだろうか
「…これは減給かな。」
「「「そっ、そんなぁ!」」」
多くの魔族や魔物の死骸の転がる平原に男女の悲鳴が響いた。
いかに強くとも、いかに美しくとも上司となる者…お金を支払ってもらう者相手には弱くなってしまうのであった
後書き
お読みいただきありがとうございました。
ここでは説明の補足や報告などをさせて頂きます。
魔物についてできなかった説明を最初にさせて頂きます
『そこから三年は新しく産まれた弱い魔物しかいなくなったらしい』という文がこの話でありますが
産まれた魔物は歳を取るごとに魔素を吸収し徐々に強くなっていき終いには一つ上のランクの魔物に進化します。
ゴブリンで例えるならばゴブリンからゴブリンナイトに。ゴブリンナイトからゴブリンクイーンへというかんじですね。
話は変わりますが、なんと!この作品がランキングに乗りました!今までの最高順位になりますが
HOTランキング 1位
人気ランキングの24hポイント順にて 2位
人気ランキングのお気に入りの多い順にて 170位
です!
本当にありがとうございました!
感謝感激あめあられって感じです!
これからも不定期更新にはなりますが
失踪だけはせずに頑張っていきますのでよろしくお願いします!
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