英傑は腫れ物扱いで、場内から煙たがられ産まれ出た。

アポ

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 序章

数年後、姫…は

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 魔王城では、四天王達が兵を率いて、鍛錬場で訓練をして居る。
 兵達は隊列を組み、5列横隊で、20人からの兵が一斉に剣を振り、4ヶ所で同じ様な間隔で、見た光景は一糸乱れぬ姿で有った。
 兵の1人が、最近魔王国の事で話をしていた。
「この前魔王様が、巨大鼠を追い払ったみたいだけど、俺は見て無かったんだよ、如何して追い払ったのだろう。」
 剣術の鍛錬場で、他の者達も聞き耳を立てて、この会話を聴いて居る。
 魔王が巨大鼠を追い払った時、近くで見ていた兵が、会話に加わると言う。
「確か魔王様は、食料を渡しそのまま逃した筈だぞ。」
「えっ、食料渡して、逃したんですかぁ。」
 兵を率いる四天王の1人、ニャン助が話をしていた兵の横で、手に持つ剣を剣で叩き付け、周囲を脅す様に1言。
、其処の者達、話をして良いと、誰が言った。
 話をしてた者達は、訓練場を5周と、今日の掃除当番を言い渡す。」
 話をしてた兵が。
「えぇっ。」
 ニャン助が今、喋った人にもう一度振り返り。
1。」
 他の兵達も一斉に、剣の振りが良くなる。
 ニャン助は其れを見て、そのまま隊列の先頭に歩き出す。
 他の兵達は、夫々四天王が見て回る。
 四天王全員が先頭に揃った時、一斉に訓練が終了、先程の兵達は、持ち場を離れ、訓練場の周囲を走り出す。
 四天王達は兵舎に夫々向かう、だが四天王の1人、ニャン丸が居残ると同時に、兵数名が近寄って、剣を構えニャン丸に向かって突撃をして行く。
 魔王が訓練場に入って来る。
 魔王はニャン丸から少し離れ、そのまま見ている。
 他の兵が魔王の側に来て1言。
「見回りご苦労様です。」
 手にする椅子を魔王に勧めるが、魔王はそのまま立ってニャン丸の剣技を、眺めながら言う。
「最近の兵は、良く練習を欠かさないで、良い傾向だが、全体訓練をしている間隔では無いなぁ。」
 先程の兵が答える。
「いえ、兵の剣技も前と違い、四天王様達の稽古で、随分強く成りました。」
「そうなのかぁ、其れにしては余りにも剣技が雑に見えるのだが。」
 ニャン丸と稽古している兵が、徐々に剣の角度が下がり出す。
 明らかに疲れが出て来た様子であった。
「流石に、この様な者を見せられたら、強く成って来たとは。」
 側の兵が、上着を何故か脱ぎ出す。
 魔王は顔を背け。
「な、何をしてるんだ君は。」
 真っ赤な顔の魔王は、先程の兵から少し距離を置く。
「全く、何を考えて…。」
 兵が脱ぎ捨てた服から、物凄い音がする。
「♪ドスン。」
 今までに聴いた事が無い、大量の汗と、服を脱いだ事で、現れたその筋肉が、異様な体格を表す。
 しかし基本の身体は毛が覆われ肉体と言う寄り、異様な獣臭さが先立つ事で、魔王は兵寄り数歩逃げる様に、その場を離れ、鼻をつまみ言う。
ふぁかふた、だはらふふをひろっ分かった、だから服を着ろっ。」
【アポ談:凄いむさい漢が、汗ダグでその場に、毛皮を羽織って居たらと思うと、この様な光景だろう。】
 急いそとその場で、着替える兵だが、既に濡れた服をもう一度着替えた為に。
「ハァハァっっしょん。」
 と可哀想であった。
 魔王はまだ匂う臭いで、近寄れずにそのまま言う。
「跡の事は良いから、先に風呂に行って来い。」
 兵は律儀にお辞儀して、その場から立ち去るが、今から沢山の兵が半裸で、魔王に近寄って来る光景なのだが、その事に気が付く迄、此処で魔王は立ち尽くすのであった。

 さてその頃既に、6歳と成った可愛い姫が、侍女達に勉学を学んでいた。
 先ず先に周辺地理を学び、質問をしている光景。
侍女リンナ、セイフォトの周囲の諸国って。」
 リンナが答える。
「下にエイシャの森を超えて、隣国ハイス、西に行くと、メイティア中欧諸国で、北がリンドバール帝国此処では山脈がそびえて、攻め込んで来る事は出来ません。
 又東の諸国は神聖帝国と呼ばれるバール国で、神官と呼ばれる騎士隊がイルムス神を信仰してます。
 ですがイルムス神は、侵攻して来る国にしか、攻め込んでません、今の処ですが。
 バール国は他に6ヶ国と隣接する為、攻め込んで来た国とは今の処2ヶ国、此処から反対に有るラムラ国と、レレミア国が有ります。
 残りの国は我が国と同盟、モルスァ国・ロヌバフ共和国(獣人・エルフ)が隣接してます、残り2国はロヌバフ共和国の隣にアルタイス連国(エルフ・ドワーフ・獣人)とスルム連国(獣人・ドワーフ・)がロヌバフ共和国と連盟してます、各国先に出てる者が国主をしてます。
 後はまぁおいおい説明致しますが、此処までは、絶対覚えて起きましょう。
 試験に出しますからねぇ。」
(まじかぁ、試験嫌いなんだけどなぁ。)
「因みにですが、我が国には、鉱脈が御座います、なんとレア鉱脈で、メイティアに向う街道に1ヶ所『ミスリル鉱脈』と、リンドバールに有る山脈に『亜鉛・硫黄・銀鉱脈』が御座います。
 又エイシャの森には、不可思議な魔法使いに、カワリナの塔と呼ばれる誰も入って出て来れ無い、不思議な塔が建ってます。
 因みに塔は、後2ヶ所有りますが、名前は有りません。」
 姫は必死に地図で確認してました。
「ではそろそろ、休息を取りましょうかぁ。」
 など言われたが、忘れてしまいそうで、必死に地図を見ている。
「あぁ、そうでした、今日はクルミパンに牛乳を漬け込んだ。」
 姫は、地図から顔を上げ。
、牛乳は要らないでしょうがぁ。」
 赤児の頃の記憶が呼び覚ます。
 姫に取っては、途轍もなく嫌な記憶であった。
 そしてリンナが、嫌がらせの様に姫の頬に、パンと牛乳を押し付けるのだった。
 姫は仕方ないと、パンのみ食べた。
 其処に、出て来た継の侍女アンリは手にオレンジの飲み物と、書物を持って入って来た。
 アンリは、リンナを立たせ背中を押しながら、姫の前にオレンジの飲み物を置くと。
「ハイハイ次は私の、勉学の時間よぉ。」
 とリンナを追い払った。
 アンリは意外と、姫の事を甘やかす事で、リンナとは敬遠の中であった。
「はいはい、仕方ないわねぇ、アンリ、余り姫を甘やかさないでよ。」
 と言い放つとその場から出て行った。
 部屋の外では、何やら侍女達が待機して列を作って、待ち構えるのだが、姫は知り得ないのだった。
「では、サーリファ姫様、今度は私アンリが、貨幣と経済に付いての勉強ですよ。
 さぁ、さぁ、地図は仕舞って、この本を見て下さい。」
 と経済学の本を開き見せる。
 其処にはほぼ数学の様に、算数の計算式が出ていた。
(嫌な記憶を、小学3年程度の、算数式って見せられてもねぇ、まず10貨幣を持って、商店でりんご1個3貨幣で買って、次の商店でハンカチ1枚4貨幣で売り、次の商店ペンを5個2貨幣で買うと、残りはって。)
「1貨幣」
 と言う計算式を永遠と1時間解いては答えを繰り返す。
 今は高校並の問題に、ほぼ全問正解と、ガンゼンとするアンリに、新しい侍女ミミリが次とばかり入って来た。
 そしてアンリは、気落ちしながら部屋を後にする。
 ミミリは基本ダンスの基礎を教えるが、まだ6歳では、足の運びが難しく、時間のみ過ぎてしまった。
 昼食の時間要約休息と也、部屋を出て食堂に向う。
 食堂では王室の食堂が別に在り、王様と一緒に食堂で食事をするのだが、如何に長いテーブルの端に、王様と2人で食事をするのが、凄い嫌な時間と成った。
 但、其れなりの食事なので、食は悪く無かった。
 王様はなんとなく、寂しそうに見え、前寄り痩せた様にも見える。
 最近は食も余り食べて無い様にも見える
 
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