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過去回想に映りこむモブ編
第42話 茶会事件―襲撃2
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仮面の襲撃者3人を拘束したモドキ=セーバスは彼らを人気のないところまで引っ張っていった。
「よしよし、予定通りうまくいったな。」
仮面と黒衣を脱ぎ捨てたシドーが言う。
「何が予定通りっすか。襲撃の目的とか話フラれるなんて聞いてないっすよ。
そういうセリフがあるなら事前に言っといてくださいよー。」
同じく仮面と黒衣を脱ぎ捨てたユーリカが涙目でシドーに迫る。
「まぁまぁ。いいじゃねーか。
ほれ、報酬の金貨2枚。今日はこれでパーッと遊びな。」
ユーリカはシドーから報酬を受け取ると愚痴を忘れたように喜んだ。
「出番は終了でいいな?」
仮面と黒衣を脱いだダリウスが疲れた表情でセーバスに確認する。
「そうなるね。それじゃ僕は戻るよ。」
そう言って帰っていくセーバスの背中を見ながらシドーはダリウス達に尋ねる。
「あいつの魔力量凄すぎない?」
「まぁ、エドワードですからね。」
シドーの質問にユーリカは肩を竦めて答えた。
先ほど帰っていったのはモドキ=セーバスではない。
エドワードが<幻影>魔法でセーバスに変身してそう見せている。
この魔法は非常に魔力消費が激しい。
長時間変身を続けるのはかなりの魔力が必要になる。
そのうえ、エドワードは<バインド>の魔法で3人を拘束している。
魔力トレーニングで莫大な魔力量を持つエドワードだからできる芸当であった。
では、なぜ彼らが茶会への襲撃を行ったのか?
それはこのお茶会が開かれる前に遡る。
side:シドー
あのバカの気まぐれで予想外の戦闘があった後、俺はエドワード達と行動をともにしていた。
あの戦いが本当に必要だったかは未だに納得できていないが、エドワード達の中に入り込めたのは僥倖と言える。
なんせ、魔力欠乏による謎の怪死事件を解明できる逸材達と出会えたのだから。
俺はエドワード達と共に患者のところに訪問した。
訪問時に出迎えた老執事が何やら不機嫌そうにしていて居心地が悪かった。
後から聞いた話によると、前回エドワードが訪問した時に気に入らないことがあったそうだ。
そう言った些細な出来事はあったが、治療は非常にスムーズに終わった。
レインが<診断>して身体の異常をチェック。
俺がスキル<探査>で魔力器官の場所を特定。
その患部にレインが手を当てて治癒の上位魔法<再建>を発動させ、魔力器官が壊れる前の状態に戻した。
最後にシスターマリアが魔力漏れが無いことを確認した。
経過観察は必要だが、魔力減少は確認されていないことから治療は無事成功と言っていいだろう。
ただし、<再建>で治せるたのは魔力器官の機能のみ。一度減少した魔力量は戻らなかった。
その事を聞いたセルビーとリコリアは落胆したが、エドワードが何かアドバイスをすると途端に表情を明るくしていた。
ひと段落着いたところで、俺は相談という形で話を持ち掛けることにした。
「お前たちに相談がある。」
不穏な空気を察したエドワードが「今しなければいけない話なのか」と聞き返してきた。
悪いがここは譲れない。
「ああ、もちろん。これはセルビー様にも関係のある話ですよ。」
セルビー達の方に視線を向けると2人は緊張した面持ちで頷いた。
「ありがとう。相談というのは今回の件の落とし前の話です。
これは私の独自ルートから調べたことなのですが、本件はパドレス辺境伯の継承者問題が端を発している事件のようです。」
その言葉にセルビー達は息を呑んだ。まさか、御家問題に関わっているとは思わなかったようだ。
独自ルートというか闇ギルド経由で確認したのでまず間違いない。
「それが分かっているのに捕まえれないのか?
ああ、ここは辺境伯領だったな。」
ダリウス少年は怪訝な表情をしながらもちゃんと理解したようだ。
そう、辺境伯領なのだ。いざとなれば司法なんて簡単に抱き込める。
「その通り。下手に文句を言おうものなら侮辱罪だのなんだのよくわからない罪状で捕まるのがおちだ。
だから、そうならないようにやり返そうと思ってな。」
俺は敢えてニヤリと笑う。
「どうするつもりですか?」
エドワード達は興味を持ったようだ。よしよし、ちゃんと釣れてるようで何よりだ。
「今回セルビー様が被害に遭ったのは、毒の検証対象に選ばれたからでしょう。
あなたは魔法学院でも高い魔力量を誇っていましたから。
検証が終わったら次に何をしますか?」
俺の発言にセルビー達がハッとなる。
「確認できた毒を本命に使うわけですね。」
「正解ですよセルビー様。ターゲットはおそらく側室の子であるミュート様。
正妻であるリンダリン様は側室のキルミィ様もミュート様も嫌ってますからね。
パドレス辺境伯の次期当主の座を得るには他の候補者を排除するのが確実ですからね。」
「あの人たちの確執は有名ですもの。
普通に暗殺や毒を使えば、自身が疑われるのは自明の理。
だけど、盛ったのが超高濃度の薬なら毒は検出されず原因不明の病死となるわけね。
生き残っても魔力減少によって魔力量が著しく減る。
貴族として魔力量が低いものを後継に指名しようとは思わないわね。
つまり、生死問わず薬を盛った時点で勝利となるわけね。」
リコリアは頷きながらシドーの話を補足する。
「そうだ。そこで俺は考えた。
どうすれば意趣返しができるかってな。
そこで情報を仕入れた。
どうやら今度のお茶会で実行する計画があるらしい。
ただ、俺達はまだ役を貰ってないんだよ。
相談というのは役の無い俺達はどう立ち回るべきなのかってことなのさ。」
俺の話を聞いて最初に理解したのはヘカテという少女だった。
彼女は上機嫌で語る。
「かかかっ。お主も中々人が悪いのう。
このまま傍観者でいるか、勝手に役を作って舞台に上がるかという事じゃろ?
それは選択肢のようで選択肢じゃなかろうて。」
「そうですよ。答えは決まっています。」
ヘカテの言葉に同意するのはリコリア。
だが、周りを見ると皆一様に頷いている。どうやら気持ちは一致しているようだ。
こうして、シナリオ潰しの計画が始動することになった。
(いやー、ちゃんと誘導についてきてくれてよかったー。)
シドーは内心でかなりホッとしながら、あのバカを思いだす。
何を隠そうシドーに情報提供したのはアイツであった。
「例の薬の件だけど、闇ギルドに依頼が来てるよ。
次のターゲットはパドレスの次男、パドレス=ミュートだって。」
楽しそうに笑いながら話すセーバス。
闇ギルドには依頼主の名は伏せられていたが、パドレス辺境伯の正妻パドレス=リンダリンだという。
というのも、セーバスはリンダリン付の執事として働いており、執事マッケンジーとリンダリンの密談を盗聴していたのだ。
「闇ギルドとしては依頼を受けることになる。
だけど、ギルド長もできれば穏便に収めたいらしい。
そこでさ、君たち一芝居打ってもらえないかな?」
そこで提案されたのが、お茶会で白昼堂々襲撃するという茶番劇。
その茶番劇にパドレス=キルミィを巻き込む算段は既に付いているらしい。
シドーに話が回ってきた段階で、あとはエドワード達を巻き込むだけというところまで来ていた。
こうして、茶会事件が発生したのである。
なお、茶会事件で仮面の襲撃者に扮装したのは俺シドーとダリウス、ユーリカの3名。
ユーリカはエドワード達の故郷に住む青年でエドワードが金で釣って連れてきた。
俺達を捕まえる役はエドワード。
そのままだと不自然なので魔法〈幻影〉でモドキ=セーバスに変身した。
選考基準は、執事の中で年齢が近いのがセーバスだったかららしい。
(…イケメンに変身して女子にモテたいからとかじゃないよな?)
少し気になったが敢えて突っ込むことはしない。
問題だったのはパドレス=ミュート。
わがままオークという嬉しくない渾名を持つ彼はイレギュラー要因だった。
しかし、それも意外なところから解決した。
「あー、あのぽっちゃり君ね。あれなら大丈夫よ。
もう手なずけてあるわ。
イーレ村の時はあんなのよりもヤンチャな子を相手にしてたから、簡単だったわ。」
レインの口から若干物騒な発言が飛び出した。
どうやら、誕生パーティの時に、行方知れずになったミュートを発見したのがレインだったのだ。
わがままをいうミュートをイーレ村にいた時のように接したらすぐなついたらしい。
おかしな点は多々あるが、すべてスルーすることにした。
ともあれ、ミュート様はレインがフォローすることとなり、いざ実行することになった。
茶会事件の概要は、茶会中に仮面をつけた3人が登場し、パドレス=キルミィを人質に取る。息子であるミュートを呼び出しキルミィとミュートの2人を予め痺れ薬を塗っておいた針で攻撃する。
隙をついて、セーバスに扮したエドワードが<バインド>で仮面の3人を一網打尽にして連行。いいタイミングで彼らを魔法で転移させた。
今回の騒動は既にリンダリンの手の者が彼女に伝えているはずだ。
キルミィとミュートの2人が例の針によって負傷したと誤認すれば計画は完了。
闇ギルド側は同様の依頼は二度は受けないと明言しているため以降は依頼を受け付けないだろう。
つまり、俺達の意趣返しというなの嫌がらせはほぼ成功した。
そのはずだった。
急報がもたらされたのはその日の夜。
俺はモドキ=セーバスに呼び出されて闇ギルドの側にあるバーに行くと苦い顔のセーバスに迎えられた。
「ミュート様が再び襲われた。
今度は本物の魔力増強薬の薬が使われたらしい。」
「よしよし、予定通りうまくいったな。」
仮面と黒衣を脱ぎ捨てたシドーが言う。
「何が予定通りっすか。襲撃の目的とか話フラれるなんて聞いてないっすよ。
そういうセリフがあるなら事前に言っといてくださいよー。」
同じく仮面と黒衣を脱ぎ捨てたユーリカが涙目でシドーに迫る。
「まぁまぁ。いいじゃねーか。
ほれ、報酬の金貨2枚。今日はこれでパーッと遊びな。」
ユーリカはシドーから報酬を受け取ると愚痴を忘れたように喜んだ。
「出番は終了でいいな?」
仮面と黒衣を脱いだダリウスが疲れた表情でセーバスに確認する。
「そうなるね。それじゃ僕は戻るよ。」
そう言って帰っていくセーバスの背中を見ながらシドーはダリウス達に尋ねる。
「あいつの魔力量凄すぎない?」
「まぁ、エドワードですからね。」
シドーの質問にユーリカは肩を竦めて答えた。
先ほど帰っていったのはモドキ=セーバスではない。
エドワードが<幻影>魔法でセーバスに変身してそう見せている。
この魔法は非常に魔力消費が激しい。
長時間変身を続けるのはかなりの魔力が必要になる。
そのうえ、エドワードは<バインド>の魔法で3人を拘束している。
魔力トレーニングで莫大な魔力量を持つエドワードだからできる芸当であった。
では、なぜ彼らが茶会への襲撃を行ったのか?
それはこのお茶会が開かれる前に遡る。
side:シドー
あのバカの気まぐれで予想外の戦闘があった後、俺はエドワード達と行動をともにしていた。
あの戦いが本当に必要だったかは未だに納得できていないが、エドワード達の中に入り込めたのは僥倖と言える。
なんせ、魔力欠乏による謎の怪死事件を解明できる逸材達と出会えたのだから。
俺はエドワード達と共に患者のところに訪問した。
訪問時に出迎えた老執事が何やら不機嫌そうにしていて居心地が悪かった。
後から聞いた話によると、前回エドワードが訪問した時に気に入らないことがあったそうだ。
そう言った些細な出来事はあったが、治療は非常にスムーズに終わった。
レインが<診断>して身体の異常をチェック。
俺がスキル<探査>で魔力器官の場所を特定。
その患部にレインが手を当てて治癒の上位魔法<再建>を発動させ、魔力器官が壊れる前の状態に戻した。
最後にシスターマリアが魔力漏れが無いことを確認した。
経過観察は必要だが、魔力減少は確認されていないことから治療は無事成功と言っていいだろう。
ただし、<再建>で治せるたのは魔力器官の機能のみ。一度減少した魔力量は戻らなかった。
その事を聞いたセルビーとリコリアは落胆したが、エドワードが何かアドバイスをすると途端に表情を明るくしていた。
ひと段落着いたところで、俺は相談という形で話を持ち掛けることにした。
「お前たちに相談がある。」
不穏な空気を察したエドワードが「今しなければいけない話なのか」と聞き返してきた。
悪いがここは譲れない。
「ああ、もちろん。これはセルビー様にも関係のある話ですよ。」
セルビー達の方に視線を向けると2人は緊張した面持ちで頷いた。
「ありがとう。相談というのは今回の件の落とし前の話です。
これは私の独自ルートから調べたことなのですが、本件はパドレス辺境伯の継承者問題が端を発している事件のようです。」
その言葉にセルビー達は息を呑んだ。まさか、御家問題に関わっているとは思わなかったようだ。
独自ルートというか闇ギルド経由で確認したのでまず間違いない。
「それが分かっているのに捕まえれないのか?
ああ、ここは辺境伯領だったな。」
ダリウス少年は怪訝な表情をしながらもちゃんと理解したようだ。
そう、辺境伯領なのだ。いざとなれば司法なんて簡単に抱き込める。
「その通り。下手に文句を言おうものなら侮辱罪だのなんだのよくわからない罪状で捕まるのがおちだ。
だから、そうならないようにやり返そうと思ってな。」
俺は敢えてニヤリと笑う。
「どうするつもりですか?」
エドワード達は興味を持ったようだ。よしよし、ちゃんと釣れてるようで何よりだ。
「今回セルビー様が被害に遭ったのは、毒の検証対象に選ばれたからでしょう。
あなたは魔法学院でも高い魔力量を誇っていましたから。
検証が終わったら次に何をしますか?」
俺の発言にセルビー達がハッとなる。
「確認できた毒を本命に使うわけですね。」
「正解ですよセルビー様。ターゲットはおそらく側室の子であるミュート様。
正妻であるリンダリン様は側室のキルミィ様もミュート様も嫌ってますからね。
パドレス辺境伯の次期当主の座を得るには他の候補者を排除するのが確実ですからね。」
「あの人たちの確執は有名ですもの。
普通に暗殺や毒を使えば、自身が疑われるのは自明の理。
だけど、盛ったのが超高濃度の薬なら毒は検出されず原因不明の病死となるわけね。
生き残っても魔力減少によって魔力量が著しく減る。
貴族として魔力量が低いものを後継に指名しようとは思わないわね。
つまり、生死問わず薬を盛った時点で勝利となるわけね。」
リコリアは頷きながらシドーの話を補足する。
「そうだ。そこで俺は考えた。
どうすれば意趣返しができるかってな。
そこで情報を仕入れた。
どうやら今度のお茶会で実行する計画があるらしい。
ただ、俺達はまだ役を貰ってないんだよ。
相談というのは役の無い俺達はどう立ち回るべきなのかってことなのさ。」
俺の話を聞いて最初に理解したのはヘカテという少女だった。
彼女は上機嫌で語る。
「かかかっ。お主も中々人が悪いのう。
このまま傍観者でいるか、勝手に役を作って舞台に上がるかという事じゃろ?
それは選択肢のようで選択肢じゃなかろうて。」
「そうですよ。答えは決まっています。」
ヘカテの言葉に同意するのはリコリア。
だが、周りを見ると皆一様に頷いている。どうやら気持ちは一致しているようだ。
こうして、シナリオ潰しの計画が始動することになった。
(いやー、ちゃんと誘導についてきてくれてよかったー。)
シドーは内心でかなりホッとしながら、あのバカを思いだす。
何を隠そうシドーに情報提供したのはアイツであった。
「例の薬の件だけど、闇ギルドに依頼が来てるよ。
次のターゲットはパドレスの次男、パドレス=ミュートだって。」
楽しそうに笑いながら話すセーバス。
闇ギルドには依頼主の名は伏せられていたが、パドレス辺境伯の正妻パドレス=リンダリンだという。
というのも、セーバスはリンダリン付の執事として働いており、執事マッケンジーとリンダリンの密談を盗聴していたのだ。
「闇ギルドとしては依頼を受けることになる。
だけど、ギルド長もできれば穏便に収めたいらしい。
そこでさ、君たち一芝居打ってもらえないかな?」
そこで提案されたのが、お茶会で白昼堂々襲撃するという茶番劇。
その茶番劇にパドレス=キルミィを巻き込む算段は既に付いているらしい。
シドーに話が回ってきた段階で、あとはエドワード達を巻き込むだけというところまで来ていた。
こうして、茶会事件が発生したのである。
なお、茶会事件で仮面の襲撃者に扮装したのは俺シドーとダリウス、ユーリカの3名。
ユーリカはエドワード達の故郷に住む青年でエドワードが金で釣って連れてきた。
俺達を捕まえる役はエドワード。
そのままだと不自然なので魔法〈幻影〉でモドキ=セーバスに変身した。
選考基準は、執事の中で年齢が近いのがセーバスだったかららしい。
(…イケメンに変身して女子にモテたいからとかじゃないよな?)
少し気になったが敢えて突っ込むことはしない。
問題だったのはパドレス=ミュート。
わがままオークという嬉しくない渾名を持つ彼はイレギュラー要因だった。
しかし、それも意外なところから解決した。
「あー、あのぽっちゃり君ね。あれなら大丈夫よ。
もう手なずけてあるわ。
イーレ村の時はあんなのよりもヤンチャな子を相手にしてたから、簡単だったわ。」
レインの口から若干物騒な発言が飛び出した。
どうやら、誕生パーティの時に、行方知れずになったミュートを発見したのがレインだったのだ。
わがままをいうミュートをイーレ村にいた時のように接したらすぐなついたらしい。
おかしな点は多々あるが、すべてスルーすることにした。
ともあれ、ミュート様はレインがフォローすることとなり、いざ実行することになった。
茶会事件の概要は、茶会中に仮面をつけた3人が登場し、パドレス=キルミィを人質に取る。息子であるミュートを呼び出しキルミィとミュートの2人を予め痺れ薬を塗っておいた針で攻撃する。
隙をついて、セーバスに扮したエドワードが<バインド>で仮面の3人を一網打尽にして連行。いいタイミングで彼らを魔法で転移させた。
今回の騒動は既にリンダリンの手の者が彼女に伝えているはずだ。
キルミィとミュートの2人が例の針によって負傷したと誤認すれば計画は完了。
闇ギルド側は同様の依頼は二度は受けないと明言しているため以降は依頼を受け付けないだろう。
つまり、俺達の意趣返しというなの嫌がらせはほぼ成功した。
そのはずだった。
急報がもたらされたのはその日の夜。
俺はモドキ=セーバスに呼び出されて闇ギルドの側にあるバーに行くと苦い顔のセーバスに迎えられた。
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