ロボゲー最強の俺がゲーム中に転移した事故

ヤート

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ワムウ三大国家

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ワムウ三大国家であるケイン帝国皇帝は自身の直轄のBA操作部隊通称『マリオネット』から報告を受けていた。
「…で、サイン王国のブリックを墜としそこねたと?」

「はっ、我らの手駒の中でも四位に位置するBA『黒蜘蛛』を使用したのですが子機であるワーム共々バラバラに分解され操作していた部隊の半分を失いました」

「それほどまでにブリックは難敵であったか?」

「いえ、ブリックの部隊17機編成の大隊規模を半日と持たせず3分の2以下にいたしました。ですが突如巨大な光る煙が立ち昇ると瞬く間にモニターにある子機は全滅し、本体である『黒蜘蛛』もダメージは優に60パーセントを超え、我々は即座に撤退を選択いたしました」

皇帝に続けろと促され

「本体の黒蜘蛛が我らの秘密裏の前線基地にたどり着き、周囲の索敵を行う時には遠距離から黒蜘蛛をはるかに凌ぐビーム砲が直撃、黒蜘蛛は大破、付近のBFもその巻き添いで半数近くが中破ないしは機能停止に陥り、機体の回収も満足に行えずこのような結果になりました」

「敵のBFは?」

「煙にはジャミング効果があり、赤外線、BFのモニターにはことごとく映らず肉眼で見た者が私を含めて僅か、その機体は白銀のフレームに背中のバックパックからは大量の眩しい緋色の煙を吐き出し、あまりに華奢でありながらその火力は測り知れず、、、神話の如き存在で」

「ふむ、わかった。さがれ、今年の騎士学校から卒業する者から補充させる」

「はっ」

マリオネットの指揮官を退げ皇帝は城の隠し扉に入りそこに格納されてある既に事切れた一機のBFを見上げる。

ZGBFー45 「アガレス」

建国神話にでてきたBFであり遠い昔にオッキーと同じく転移した者が乗った機体である。主人を失いその大部分の構造が現代の技術をもってしても解析はされずこうして王家の蔵に秘匿されている。

「まさか、創世記の時代の産物、古代の遺産エンシェント・レリックが現れるとはな、神め、、、どこまで我らを嘲るつもりだ」

時を同じくして、サイン王国。

王の前でブリックが報告を行なっていた。

「にしてもブリック王国騎士団長、よくぞ帰って来られましたな聞きましたぞ、BAに遭遇されたとか」
貴族であるグーレが早速女王の懐刀であるブリックに責任を問おうとする。

「まぁ、さしもの騎士団長もBAにはかないませんか」
貴族派閥の面々が苦言をぶつける。


「よせ、グーレ候相手は一国を滅ぼしかねんBAだぞ!!寧ろ全滅しなかっただけ御の字だ」
王派閥の貴族がすぐに反論する。

こうして王の前で貴族派閥、女王派閥の泥仕合が展開され家臣の間ではこっそり「オイルの擦り合い会議」と揶揄されている。

そして女王と側近の筆頭秘書官、レイブン伯爵、騎士団長のみとなり始めて報告会と成る。

「先程の報告でも話した通り、今回のBAの件ですが突如現れたものではないと思われます」

女王は先を促す。

「その訳は?」

「あのBAの脚の打撃を受けた時に付着していた塗料を調べると帝国のBFの指揮官機の物と同一のものでした」

「なぜ?ここ数年単位で同一のBAは出現しなかった...自然が生んだ化け物では?」

「女王陛下、先ほど騎士長の要請で戦闘があった場所を回収、解析部隊を派遣させたところ、確かに帝国のBF数機の残骸とその機体の一部は戦闘型ではなく巨大なコンピューターを搭載したものでした」

「そして前線部隊に高度な情報処理を行う機体は基本投入されません」

そこまで聞き女王は目頭を押さえ
「 わかりました。報告ご苦労様です」

「はっ」


こうしてワムウの三大国家の二国間での緊張状態が加速しだす。
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