my name is...

KAWA

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序章-2-

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それから、毎日のように私はクズどものおもちゃにされた。
 
はじめは、みんなの前で制服を引っ張られたりズラされたり、エスカレートしていくとカッターナイフで制服に傷をつけられるようになっていった。
 
その頃はまだ、かわいいもんだったと今になっては思う。
クズどもに、ヒューヒュー、キャーキャー言われたりして、まだ女として扱われている自覚があった。
 
しかし、それから1週間もすると、私には女としての価値もなくなったようで、トイレに連れて行かれて便器に顔をつっこまれたり、小便をかけられたり。そんな毎日だった。
 
もちろん、担任の先生も知っていたはずだ。それでも毎日授業を受け続ける私は決してキレイな恰好ではなかっただろうし、体中に悪臭が染みついていたと思う。
 
でも担任がその行為を咎めることはなかった。
 
そして、それを咎めないことを咎める人もまた、いなかった。
 

だってそういうもんでしょう?
 

私はなんとも思わない。
誰も助けてくれない。
私だって自分に被害が及ぶと分かっていれば、首を突っ込みたくもない。
 

ソウ、ワカッテイレバ、、、
 

最初のころは苦しかったし、散々泣いた。
誰も助けてくれないことに、苛立ったし悲しかった。
 

でも一番苛立ったのは自分に、だった。
 

なぜ、あの時あんな事をしたのだろう。
 

なぜ、私は助けようとしたのに誰も私を助けてくれないのだろう。
 

なぜ、あの子は私に助けを求めたのだろう。
 


 
ある時、それは不信・疑念といった類から確証に変わることとなる。
 

クズどもの中にアレがいたのだ。
 

かつて私が助けようとしたモノが。
 

直接手は出してこないものの、一緒になって私のことを嘲笑している。
 

それが分かった時、なんだかスッキリした。
なんてことはない。私はハメられたのだ。
ソレは自分は弱いふりをして、私がクズどもにけしかけるよう仕組んだのだ。
 

別にいい。過去は変えられない。常に自分にそう言い聞かせた。
 

誰も私を必要としていない。誰にも名前を呼ばれない。
 

ワタシハ、ダレ?
 

ナゼ、イキテイルノ?
 

自分の名前すら、もう分からない。
 

私が居なくなっても誰も悲しまない。
 

あー、こんなことなら親が言うように近くの学校にしとけばよかったなぁ、、、
 

大丈夫。ちゃんと分かってる。
 

過去ハ、変エラレナイ。
 
 
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