女勇者がクズ過ぎて皆逃げ出したい

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逃げれない旅の始まり

値切りまくる女勇者に商人は泣いた

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嵐が過ぎ去り私たちは山小屋を出発した。
あれからルークのことも注意深く観察を続けることとなったが、ルークは隙がない。
見張られているのを知ってるのか

「監視ご苦労様!」
とニッコリ笑う始末だ。

獲物を求めて森に入っていくがいつも私たちを撒いて帰ってくる。しかも獲物は急所に的確に当たり即死したことが伺えた。
本当に何者なのだろう。

道中、大きな荷物を背負った男の人が後ろから追いかけてくる熊から逃げていた。

「助けてえー!」
必死の形相で逃げる男の人はそれでも荷物を捨てなかった。

「大変!助けなきゃ!」
と私が言うとメイカは

「ルーク!頼むよ!ああトドメは私が」
と言い、ルークはナイフを熊に投げつけ熊は急所に当たりその巨体は倒れた。

「何てナイフ捌きだ」
見ていたウィル様がビックリするはどの正確なコントロールで流れるようにナイフを投げて倒した。普通の子供なら絶対できないから。

その後メイカは動けなくなった熊に近寄り聖剣でその首をぶった斬った。
ルークは血を浴びたメイカの顔を拭いてあげている。


「はあーっ、助かりました!ありがとうございます!俺は旅をしながら冒険者の方とかにアイテムなんかを売り歩いてる商人だよ、名前はハンス・トルガー」
ハンスさんはまだ若い青年で帽子を被ったイケメンだった。髪は緑でちょっとオシャレな髪型だった。流行なのかな?
すると腕からチョロリと長細いものが見えた。
ん?何?
よく見ると白くて長細い蛇が巻きついてる!

「ハンスさん!動かないでください!腕に蛇が!」
と言うと、ハンスさんは笑った。

「違う違うこいつは俺の相棒なんだ!叩き殺さないでくれよ?」
と既にルークはナイフを構えていたがメイカは

「まっ、蛇なんか食いたくないからルーク殺さなくていいよ」
と言うとナイフを終い…

「はあーい、メイカ姉さん」
とニッコリと笑う。

「本当にありがとう!お礼に5割引で何か売ってあげるよー」

「そこはタダじゃないのかよっ!」
とメイカは顔を歪ませた。

「すまんね…俺も商人だからタダではやってけないのよ…大負けにしとくから!薬とか必要でしょ?」
と言うとハンスさんはその場に敷き布を引いて商品を荷物から出し始めた。
薬草が減っていたので補充しようと私はそれを買った。他にも魔除けのネックレスなど色々なものがある。しかしメイカは

「ならこれ、1円くらいで売ってよ」
となんと高級食材のタケマツを手に取っている。

「は?1円とは?あなたどこの国の人?そんな単価な聞いたことない…」

「つまり一番安い単価ってこと」
と言うと

「1リンのことかな?さすがにこれは1リンでは無理だよ?1マンリンか3マンリンはするから。5割引でも負けて5センリンだよ…」
と呆れながら言う。当たり前だ。タケマツは希少でめったにとれない種類のキノコだ。味はバツグンに上手く高級レストランなどでしか出されない。一部の領主がコックに料理させたりするやつだ。

「ふーん、単価は割と日本と似てるな…リンが円になった感じか…なら10リンで売ってよ!」
とまたメイカは無茶を言う。

「いやだから、10リンも無理だよぉ?価値が違うんだってこれは!」

「流石に10リンは無理よ?メイカ諦めるか5センリン出すかよ?お金ならあるでしょう?」
とオネェ様が言うとメイカは無視した。
口を聞く気がないみたい。
オネェ様はやれやれと肩をすくめ、ハンスさんから銃の弾を買った。ウィル様はボロボロになった皮の手袋を買い、シグルさんは聖水や回復薬、包帯、携帯食も買った。

「あんたルークが熊を倒さなきゃ死んでたよ?ここにいなかった。命の値段っていくらなの?5割引程度なわけ?助けるんじゃなかったわ!」
と言うとハンスさんは苦そうな顔をして

「せめてセンリン!」

「いや10リンだね!こんなキノコ食べたら便になるだけだよ?効能もないし、便にはお金かかんの?」

「高級食材を便扱いって…あんたやるな!あんたみたいなケチでクズな客は初めて見たよ…」
とハンスさんは引いている。そりゃそうだ。メイカだものね。私は息を吐き

「ではメイカさんは10リンお支払ってください、足りない分は私の分から出しましょう」
と提案した。するとメイカに睨まれ

「どう言うつもり?あたしに借りでも作る気?このおっぱい星人が!」

「なっ…なな!星人が何か知りませんけど何か卑猥なこといいましたね?ただの親切です!裏もないし借りもありませんから!」
と言うとメイカはまた睨みつけ

「ふん、なら私は10リンしか出さないからね!あんたは5センリンだしなよ?」
と言うとハンスは私わ見て可哀想になったのか

「あー…じゃあセンリンでいいよ…お嬢さんに免じてね」
と言うとメイカはまたキレた。

「女魔法使いは負けてやってあたしには負けてやらないとかやっぱか差別じゃん!これだから男を誘惑できるボディの女は有利だよねぇ!」
相変わらずメイカは酷い…
ハンスさんは困って

「あ…なんか悪かったよ俺が悪いわ…あんたも女性だしな。………じゃあこれ…10リンでいいよ」
とタケマツを10リンで売ってしまい、ハンスさんは泣きそうだ。

「ははっやった!10リンで松茸ゲット!」
とメイカは喜んだ。
ルークは

「良かったでるね!メイカ姉さん!売ってくれないならこの人殺しちゃってもいいかと思っちゃった!」
それにハンスさんはゾッとした。

「す、すみませんハンスさん!私たち代わりに何かもっと買おうかなぁ」

「そ、そうよねぇ…ほんと…あ、可愛いぬいぐるみ!あたしこれも買うわ!」

「そう言えば僕が熱を出した時アリアさんがぬいぐるみを割いて枕にしてくれたんですよね、あの時はありがとうございました!僕が買いますよ」
とシグルさんは財布を出す。

「ありがとうシグルちゃん!」
それを見てハンスさんは

「あんたらのPTってなんかこじれてんね…大丈夫なの?」

「あはは…まぁその…いろいろあって…」

「あのさあ、俺も街に行くから同行していい?」
とハンスさんが言うとメイカは

「それってタダで守ってくれってこと?それはないよな?金出しなよ?そうだな10マンリン!」
とメイカが言うと

「ええっタケマツよりすごく高い!!護衛でもそんなにしないよ!人買いが奴隷商に売る金額じゃん!俺の売り上げ全部チャラじゃん!」
ハンスさんが泣いている。

「じゃあ着いてくんな、うっとおしい!」
とメイカは容赦なく言い放つ。
ルークもなんだかワクワクしながら

「お金払わないならこの人ここで埋めてく?」
とニコニコ言う。

ウィル様は
「この人は俺たちが守るからお前達は無視していい、食事も俺たちのを分けるしそれでなんとかしてくれないか?もし不満があるなら俺が手持ちから金を出す」

「えっ…騎士さん…あんた俺の為にそこまで…」

「ふーん、ならあたしはそいつなんか知らない!ルーク行こう!」
と前を歩き出した。ルークもナイフをペロリと舐めて懐にしまいメイカの後を追った。怖い!いちいち怖い!

「何かとんでもないPTだなぁ…」
とハンスさんに言われて私たちのPTがやはり異常なことを悟られてしまう。すみません、努力はしてるんです…。

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