婚約破棄予定と言われたので透明になって見たら婚約者の本性を知り悩んでいます

白黒

文字の大きさ
2 / 48

婚約破棄の予定

しおりを挟む
馬車が王都の学園に着きため息と共に馬車を降りて校門を潜ると後ろから走ってきた人にぶつかり私は弾き飛ばされ真新しい制服が水溜りにバシャンと跳ねて泥がついた!

見ると…水色のストレートな艶髪に白のカチューシャをして綺麗なアクアマリンの瞳をした美少女がいた。

「あら、ごめんなさいね?気付かなくて?」
と言い一応助け起こしたけど私の手に泥がついていたのか念入りにハンカチで拭き

「汚れちゃったわ、あげる!」
とその汚れたハンカチを私に渡す。
どこの令嬢かは知らないが結構失礼なんじゃないか?
と思ったけど彼女はふふっと笑い行ってしまう。

すると後ろから唯一の友達のハイデマリー…通称マリーが

「大丈夫?イサベル!…見てたよ!今の完全に押したよね?あれ、一つ上の先輩だよ…。確か社交界で見たよ?いろんな男性に声かけてた、アンナ・オブ・クレックナー伯爵令嬢だよ!

イサベルの婚約者のニルス様にも声掛けてたよ!?注意した方がいいよ!?」
と怒ったが

「いや、私がボーとしてたから通行の邪魔だったんだよ…。先に行ってていいよ、私ちょっと制服の泥落としてくるね」
と言うとマリーはため息を吐いた。

「あのね!私がそんな薄情なわけないでしょ?付き合うわよ!一緒に遅刻しよ!」
と言ってくれたの最高に嬉しい。

「あ、ありがとうマリーごめんね?」
と言うと

「謝るのは要らない。ほら行こう!」
と水場まで行き一緒に私達は入学早々式に遅刻した。


遅刻して入学式の行われている部屋にコソコソと入り後ろの列に並ぶと壇上には生徒会の面々がいる。
明るい金髪が二人いたからどっちかが私の婚約者だけど、そのうちの一人が

「生徒会長でありこの国の王太子となる予定のヘルベルト・ヨーゼフ・ワイスである!入学おめでとう!1学年生よ!勉学と恋に励み青春を謳歌せよ!」
とうざい程の元気でありキラキラなオーラが凄い美青年だ。

後ろの方に控えている同じ金髪の人が私の婚約者のニルス様で有り、確かに子供の頃の姿絵に似ていた。ああ、あれが成長なさった実物のニルス様か…。
と思って見ていたら何故かこちらを見た。
え?気のせいかと思っていたが確かに見ている。遅れてきたから?
どうしよ。なんか凄い威圧を感じる。そしてふいっと目を逸らされてホッとした。
遅刻してきた恥かしい婚約者に気付いたのかな?私の姿絵も向こうに送られてるだろうしな。

ようやく式が終わり教室へと向かう途中、誰か凄い威圧でこちらにやってきたかと思うと…肩を掴まれた。

「おい!!お前…お前が!!……イサベル・マリア・キルシュか!?」
と聞かれた!!

「は、…はい…そ、そうですが?」
とビクビクしながら答えると…

「俺は生徒会会計のニルス・ダーヴィト・シャーヴァンだ。お前が俺の婚約者だな?」
と怖い顔で言う。

「は、はい…遅刻してすみません」
と謝ると

「………恥ずかしい真似をするな!入学式から遅刻など侯爵家令嬢として恥だと…」
と言うニルス様に

「お、お言葉ですが!!イサベルは今朝トラブルがあり、やむなく……」

「黙れ庶民が!!これは婚約者として忠告してやってるんだ!この女にな!!」
とニルス様は綺麗な顔で怒る。

「いいか!?今後俺の周りをうろちょろするな!お前みたいな研究バカと俺は違うんだ!国の重鎮となるんだ!後お前とも婚約は破棄する予定だからそのつもりでいろ!どうせ親同士が勝手に決めたものだからな!

学園で会ったら言おうと思っていた!俺が卒業と共に婚約解消すること肝に命じておけよ!」
と言い。ニルス様は去っていった。人だかりがいつの間にか出来ており、その中に今朝のあの水色の髪のアンナ・オブ・クレックナー伯爵令嬢が隣の男性に寄り添いクスクスと笑っていたのが見えた!

というかこの人だかりで私は吐きそうになり目眩がした。

「イサベル!!顔が真っ青!大変!!」
とマリーが私を支えようとしたが時遅く、私は盛大に廊下に吐いた!!

それに対して皆の嘲笑や嫌な声が聞こえてきた。

「何あれ!きったない!」
「くさあ!!」
「誰が掃除すんのよ?」
「顔が綺麗でもあれじゃねえー!」
「あはは!惨め!婚約者に振られて吐いてるわ」
との声にクラクラする。

「…うるさいわねぇ…捕まって!イサベル!医務室へ行こう!」
とマリーに掴まりよろよろと立ち上がり医務室へ行った。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

つまらない妃と呼ばれた日

柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。 舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。 さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。 リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。 ――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。

虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました

たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。

処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!? 「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」 不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。

婚約破棄されたので昼まで寝ますわ~白い結婚で溺愛なんて聞いてません

鍛高譚
恋愛
「リュシエンヌ・ド・ベルナール、お前との婚約は破棄する!」 突然、王太子フィリップから婚約破棄を告げられた名門公爵家の令嬢リュシエンヌ。しかし、それは義妹マリアンヌと王太子が仕組んだ策略だった。 王太子はリュシエンヌが嘆き悲しむことを期待するが—— 「婚約破棄ですね。かしこまりました。」 あっさり受け入れるリュシエンヌ。むしろ、長年の束縛から解放され、自由な生活を満喫することに! 「これでお昼まで寝られますわ! お菓子を食べて、読書三昧の生活ができますのよ!」 しかし、そんな彼女の前に現れたのは、王太子のライバルであり冷徹な公爵・ヴァレンティン・ド・ルーアン。 「俺と婚約しないか?」 政略的な思惑を持つヴァレンティンの申し出に、リュシエンヌは「白い結婚(愛のない形式的な結婚)」ならと了承。 ところが、自由を満喫するはずだった彼女の心は、次第に彼によって揺さぶられ始め——? 一方、王太子と義妹は社交界で次々と醜態をさらし、評判は地に落ちていく。 そしてついに、王太子は廃嫡宣告——! 「ええ? わたくし、何もしていませんわよ?」 婚約破棄された令嬢が、のんびり自由を謳歌するうちに、 いつの間にか勝手にざまぁ展開が訪れる、痛快ラブストーリー! 「婚約破棄……むしろ最高でしたわ!」 果たして、彼女の悠々自適な生活の行方は——?

夫から『お前を愛することはない』と言われたので、お返しついでに彼のお友達をお招きした結果。

古森真朝
ファンタジー
 「クラリッサ・ベル・グレイヴィア伯爵令嬢、あらかじめ言っておく。  俺がお前を愛することは、この先決してない。期待など一切するな!」  新婚初日、花嫁に真っ向から言い放った新郎アドルフ。それに対して、クラリッサが返したのは―― ※ぬるいですがホラー要素があります。苦手な方はご注意ください。

氷の騎士と契約結婚したのですが、愛することはないと言われたので契約通り離縁します!

柚屋志宇
恋愛
「お前を愛することはない」 『氷の騎士』侯爵令息ライナスは、伯爵令嬢セルマに白い結婚を宣言した。 セルマは家同士の政略による契約結婚と割り切ってライナスの妻となり、二年後の離縁の日を待つ。 しかし結婚すると、最初は冷たかったライナスだが次第にセルマに好意的になる。 だがセルマは離縁の日が待ち遠しい。 ※小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。

白い結婚を捨てた王妃は、もう二度と振り向かない ――愛さぬと言った王子が全てを失うまで』

鍛高譚
恋愛
「私は王妃を愛さない。彼女とは白い結婚を誓う」 華やかな王宮の大聖堂で交わされたのは、愛の誓いではなく、冷たい拒絶の言葉だった。 王子アルフォンスの婚姻相手として選ばれたレイチェル・ウィンザー。しかし彼女は、王妃としての立場を与えられながらも、夫からも宮廷からも冷遇され、孤独な日々を強いられる。王の寵愛はすべて聖女ミレイユに注がれ、王宮の権力は彼女の手に落ちていった。侮蔑と屈辱に耐える中、レイチェルは誇りを失わず、密かに反撃の機会をうかがう。 そんな折、隣国の公爵アレクサンダーが彼女の前に現れる。「君の目はまだ死んでいないな」――その言葉に、彼女の中で何かが目覚める。彼はレイチェルに自由と新たな未来を提示し、密かに王宮からの脱出を計画する。 レイチェルが去ったことで、王宮は急速に崩壊していく。聖女ミレイユの策略が暴かれ、アルフォンスは自らの過ちに気づくも、時すでに遅し。彼が頼るべき王妃は、もはや遠く、隣国で新たな人生を歩んでいた。 「お願いだ……戻ってきてくれ……」 王国を失い、誇りを失い、全てを失った王子の懇願に、レイチェルはただ冷たく微笑む。 「もう遅いわ」 愛のない結婚を捨て、誇り高き未来へと進む王妃のざまぁ劇。 裏切りと策略が渦巻く宮廷で、彼女は己の運命を切り開く。 これは、偽りの婚姻から真の誓いへと至る、誇り高き王妃の物語。

処理中です...