婚約破棄予定と言われたので透明になって見たら婚約者の本性を知り悩んでいます

白黒

文字の大きさ
18 / 48

決闘前のおまじない

しおりを挟む
しかしその日からニルス様はさっさと帰るようになり生徒会の仕事はメンバーにちゃんと仕事をする様に押し付けたらしく珍しくメンバーが生徒会室に揃いヘルベルト様はアンナ先輩を膝に置き仕事をしていたらしい。
本当にアンナ先輩がこの国の王妃とかになったら嫌だなぁ…。

私の方は訓練もせず余裕のクリストフ王子が近寄ってきたがマリーが

「そこまでです!イサベル様の半径3メートル以内には入らないこと!!決闘前だしまだ彼女はニルス様のものです!」
え?マリー私は別に自由なんだけどね。縛られるのとか大嫌いだし。

「ちっ!取り巻きの癖に邪魔な!どうせ何しようが俺が勝つんだよ!そう決まってんの!未来でイサベルちゃんの膝枕で眠りたいよ!早く決闘の日にならないかなぁ!!ね!俺のイサベルちゃん!」
となんか背中がゾワッとする台詞を言う。普通の女の子なら喜ぶところを私は悪寒が走りまくってやはりこの人が婚約者とかになるのは無理だと感じた。

ニルス様には何がなんだって勝って貰わなきゃ困る!!

私はニルス様が帰るときに偶然見かけた。なんだか隠れてしまったけど靴箱から靴を取り出す時の手に包帯が巻かれそこから少し血が滲んでいたからギョッとした!!
一体どんな訓練してんの!?

そう言えばアルトゥール様は昔剣が上手かったとよく話していた。あのムキムキな体型からして今も相当鍛えているだろうし…やはりお祖父様に教わっているのかも。いや、たぶんそうだろう。

少し疲れた顔をしていた。大丈夫かな?



明日は決闘の日で私は家に帰り珍しくニルス様にお昼のランチを作ってみた。メイドや料理長に教わり始めて歪なサンドイッチを作り上げた。味は少しだけ卵を甘くしておいた。

「別に好きでは無いけど元気が出るかも」
と呟きつつ学園に向かうとアンナ先輩が早速ニルス様にランチを渡している場面に出会した。

ど、どうしよう!!

「あ!イサベル!!」

「なぁに!?あんな子ほっといて私のランチを受け取って?」
と迫るアンナ先輩に私は勇気を出して鞄からランチを取り出しニルス様に突き出した。

「私も作ってきましたよ!」
と言うと一瞬ニルス様の目はキラキラした。
その後我に帰り私のだけもぎ取った!
アンナ先輩は

「な、なんで!?ニルス様の好物のものばかりなのよ?」
と言うと

「お前が何故俺の好物を知ってる?まぁそれも関係ないがな。俺は婚約者からのランチを受け取る権利はあるからな」

「そ、そんな権利!今日で終わりよ!!決闘はクリストフ王子が勝つんだから!」
と言い張るアンナ先輩。

「言ってろ」
と言い、ニルス様はさっさと階段を駆け上ってアンナ先輩が、私を睨み後に続いた。


放課後が近付いてきて私は30分消えていられる薬を飲んでこっそりと男子の更衣室へと潜り込み、クリストフ王子の棚箱を見つけて訓練服に魔術を組み込んでおいた。これを着るとある体温まで上がると耐久性が弱くなるものを仕掛けておいた。それとちょっとだけベルトに細工して金具ネジを緩めて置いた。

それからそっと外に出るとクリストフ王子が歩いてきて更衣室へと入って行った。

「何とかなるといいけど…」
私は呟き透明化が解けるまで女子トイレに隠れて解けるととりあえず急いで訓練場に向かう。
既にニルス様が到着しておりギャラリーもいて私はちょっと気分が悪くなる。

「おい…イサベル…これをやる」
と小瓶を出した。

「何ですか?」
と受け取ると

「緊張のほぐれる薬だとメイドのばあやから聞いた」
とそれだけ言う。

「ありがとうございます。…あの頑張ってください…応援しています」
と言うと

「ふん!わかっている!お前はちゃんと応援しろよな!…そう言えばお祖父様がお前に渡せと手紙を預かっている。決闘前に渡してその場で読めと言われた」
とニルス様がアルトゥール様からの手紙を渡し私はその場で手紙を開くと

ー可愛い孫の婚約者のイサベルちゃんへー

事情はニルスから聞いた。訓練をつけてくれと頭を下げてきおった!

我が孫はこの1週間わしの訓練によく頑張った!手は血豆が潰れてしまったがそれ程に真剣に剣を習った。

その栄誉を称え決闘前に手を差し出して手の甲に孫からのキスを約束させよ。ただのまじないじゃー

そう書いており

「えええ!?」
と混乱した。ニルス様がキョトンとして

「何が書いてある?俺にも見せろ!」
と取り上げられてニルス様が目を通すと

「あ、あの祖父!!……し、しかしお祖父様の時代ではこういうの当たり前だと聞いた…。くそ!別にしなくてもいいがな!」
とチラチラ私の手を見つめている。

私はスッと差し出してみたらギクッとして

「お前!何を!」

「は、早く!!」
と言うとニルス様は赤くなり手を取り顔を近づけて手の甲に素早くキスをすると歓声が上がり恥かしくなる。

急にドキドキしてきた。私はニルス様からもらった薬を飲み干した。苦いけど効き目は少しあり周囲の騒音が少し弱まった気がした。

「…じ、じゃあな!!」
と持ち場へと行き剣を見ているニルス様はまだ少し赤かった。

マリーが誘導して見学席に座る。
それからクリストフ王子は15分程遅刻してきて

「すまん!これから一瞬でてめえを倒しイサベルちゃんと熱いキスをする想像をだらだらしてたら遅れた」
と言うからニルス様は額に血管が浮きでる。

「は!想像だしいいだろ?そうか現実にすればいいのか!俺が勝ったらイサベルちゃんと熱いキスをしよ!」
と言うクリストフ王子に剣を抜き

「抜け王子!決闘の始まりは互いの剣を一度クロスさせる」
と教えるとクリストフ王子は剣を抜きニルス様の剣先に合わせてクロスさせると不適に笑ったのだ。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

つまらない妃と呼ばれた日

柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。 舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。 さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。 リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。 ――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。

虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました

たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。

「お前を愛することはない」と言われたお飾りの妻ですが、何か?

あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することはない!」「そんな事を言うために女性の寝室に押し入ったのですか? もう寝るつもりで化粧を落として髪をほどいて寝着に着替えてるのに! 最っ低!」 仕事大好き女が「お飾りの妻最高!」と恋愛感情無しで結婚したらこうなるよね、というお話。

処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!? 「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」 不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。

婚約破棄されたので昼まで寝ますわ~白い結婚で溺愛なんて聞いてません

鍛高譚
恋愛
「リュシエンヌ・ド・ベルナール、お前との婚約は破棄する!」 突然、王太子フィリップから婚約破棄を告げられた名門公爵家の令嬢リュシエンヌ。しかし、それは義妹マリアンヌと王太子が仕組んだ策略だった。 王太子はリュシエンヌが嘆き悲しむことを期待するが—— 「婚約破棄ですね。かしこまりました。」 あっさり受け入れるリュシエンヌ。むしろ、長年の束縛から解放され、自由な生活を満喫することに! 「これでお昼まで寝られますわ! お菓子を食べて、読書三昧の生活ができますのよ!」 しかし、そんな彼女の前に現れたのは、王太子のライバルであり冷徹な公爵・ヴァレンティン・ド・ルーアン。 「俺と婚約しないか?」 政略的な思惑を持つヴァレンティンの申し出に、リュシエンヌは「白い結婚(愛のない形式的な結婚)」ならと了承。 ところが、自由を満喫するはずだった彼女の心は、次第に彼によって揺さぶられ始め——? 一方、王太子と義妹は社交界で次々と醜態をさらし、評判は地に落ちていく。 そしてついに、王太子は廃嫡宣告——! 「ええ? わたくし、何もしていませんわよ?」 婚約破棄された令嬢が、のんびり自由を謳歌するうちに、 いつの間にか勝手にざまぁ展開が訪れる、痛快ラブストーリー! 「婚約破棄……むしろ最高でしたわ!」 果たして、彼女の悠々自適な生活の行方は——?

夫から『お前を愛することはない』と言われたので、お返しついでに彼のお友達をお招きした結果。

古森真朝
ファンタジー
 「クラリッサ・ベル・グレイヴィア伯爵令嬢、あらかじめ言っておく。  俺がお前を愛することは、この先決してない。期待など一切するな!」  新婚初日、花嫁に真っ向から言い放った新郎アドルフ。それに対して、クラリッサが返したのは―― ※ぬるいですがホラー要素があります。苦手な方はご注意ください。

氷の騎士と契約結婚したのですが、愛することはないと言われたので契約通り離縁します!

柚屋志宇
恋愛
「お前を愛することはない」 『氷の騎士』侯爵令息ライナスは、伯爵令嬢セルマに白い結婚を宣言した。 セルマは家同士の政略による契約結婚と割り切ってライナスの妻となり、二年後の離縁の日を待つ。 しかし結婚すると、最初は冷たかったライナスだが次第にセルマに好意的になる。 だがセルマは離縁の日が待ち遠しい。 ※小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。

処理中です...