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第ニ章
day.31
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そこから俺達は、浩二と俺とでがんばってスマホで予約したアトラクションに乗ったり、空いてる時間に別のアトラクションに並んだり、浩二による見所ワンポイント講座を聞きながら園内を散策したりした。
「ジェットコースター、やべぇ!!すっげぇ楽しい!これ何回でも乗れるな!」
「だろ~!これは人気なんだぜ。」
初めての感覚に、テンションが上がったまま、るんるんで歩いていると、浩二が突然ピタッと足を止めた。
「浩二?」
「そういや、もうすぐパレードの時間なんだけどさ、純也はどうしたい?因みに、俺はパレード見たい派。」
俺はきっと、パレードを見ても、キャラがあんまりわかんねぇから、楽しめないかもしれない……。
みんなが見たいなら仕方ねぇけど、一応主張だけしてみよ。
「あ~、俺はパレードより、まだアトラクション乗りたいかも。」
どうする?と隣りにいる冬悟をちらっと見ると、どちらでも構わんと返ってきた。
「私はパレードが見たいですわ。」
その瞬間、はっと閃いた。
これは、浩二と小百合さんを仲良くさせるいい機会かも!
そう思った俺は、ある提案をする。
「じゃあさ、俺と冬悟でまだ周ってくるから、浩二と小百合さんでパレード見てきなよ!」
えっ!?という顔をした浩二に、小さなガッツポーズで、がんばれ!と伝える。
すると、浩二は一瞬わたわたしたが、腹を括ったように、小さくコクッと頷いた。
「お、おっけー!一旦別れて、後で合流しようぜ!」
そして、ささっと4人のグループLINNEを作成する。
「何かあったらここで連絡な!じゃあ、また後で!冬悟行こうぜ!」
ふうっ、俺、いい仕事した。
にこにこしながら、2人と別れた俺と冬悟は、別のアトラクションを目指して歩いていた。
その途中で、ふとチュロスに目が留まり、ピタッと足を止める。
そして、冬悟の方を振り向き、そのワゴンを指差した。
「なぁ、あれ食わねぇ?」
「食いたいなら、買ってこい。」
すぐにいいと言ってもらえ、やった!と買いに走り、チュロス1本と隣で売ってた肉まんを手に持って、冬悟の元に戻る。
「はい、これ冬悟のな!」
ニカッと笑って、甘い物が苦手な冬悟には、肉まんの方を差し出す。
「…あぁ。」
それを俺の手から受け取った冬悟と一緒に、一口噛じる。
「これ、サクもちで甘くて美味いっ!」
「…よかったな。」
チュロスを食べながら、ふと周りを見渡してみると、あちこちにカップルがいて、みんな仲良さ気に手を繋いで歩いている。
俺も、冬悟と手を繋ぎたいな。
よく考えてみれば、冬悟と手を繋いで歩いたことなんてない。
この前の諏訪家騒動の時は、不可抗力だったし、そもそも、コイツと手を繋ぎたいなんて思う日がくること自体、いまだに嘘みたいだ。
じーっと冬悟の手を見つめ、そっと手を伸ばそうとする。
だけど、いざ繋ごうとすると、緊張から手は震え、指先が冷たくなっていった。
手を繋ぐことって、こんなにハードル高ぇんだ!
それに、もう一度周りを見てみると、手を繋いでいるのは、男女カップルだけだった。
あれ?
もしかして、男同士だと変に思われるのか?
いくら男同士で結婚できるようになったからといって、やっぱりそれは少数派で。
……そもそも、男同士で、手とか繋がないのかも。
そんな風に思ってしまった途端、周りの視線が怖くなってしまい、伸ばしかけた手を、すっと下ろした。
「どうした?」
こちらに振り返り、怪訝そうな顔をした冬悟にバレないように、何でもねぇと言って笑う。
だが、そんな俺を見て、軽く目を伏せた冬悟はふうっと息を吐いた。
「純也。」
「何?」
「…お前は俺と一緒なら、何でも楽しめるんじゃなかったのか?」
その言葉にハッとした。
そうだ。
俺は冬悟と楽しむために、今日ここに来たんだ。
誰かに迷惑を掛けているわけでもないのに、自分の気持ちを我慢して楽しくなくなったら、意味がない。
周りの目なんて、クソくらえだ。
「うん、楽しめる!」
……そう自分に言い聞かせてみたものの、今度は勇気が出なかった。
次は、冬悟に振り払われるんじゃないかという恐怖が、心に襲ってきたからだ。
そうだ、冬悟は俺と、手なんて繋ぎたくない筈だ。
俺は、冬悟を困らせたいわけじゃない。
コイツを楽しませたいんだ!
だから、別の楽しみを見つける。
「じゃあさ、あれも食べに行こうぜ!」
「…お前、アトラクションはどうした?目的が食い物巡りに変わってないか?」
冬悟は呆れながらも、俺の行きたいところについてきてくれ、先程指差したホットドッグを買ってくれた。
その後も、冬悟を俺の行きたいところへ連れ回していると、スマホが鳴った。
「浩二からだ。もしもーし?」
「純也ー?今どこいるよ?」
キョロキョロと辺りを見渡し、目印なりそうな物を探す。
「え~っと、何か可愛らしい家?みたいなんがいっぱいあるとこ!」
「すげぇ遠いとこいてるのな。じゃあ、そっちも適当に動いてていいからさ、お互いが近くに来たときに合流しようぜ~!」
「わかった!じゃ、またあとでな!」
スマホを切った後、冬悟にもそのことを伝える。
向こうの2人も仲良くなれていたらいいなと思いつつ、俺達はもう暫く2人で遊び倒すことにした。
「ジェットコースター、やべぇ!!すっげぇ楽しい!これ何回でも乗れるな!」
「だろ~!これは人気なんだぜ。」
初めての感覚に、テンションが上がったまま、るんるんで歩いていると、浩二が突然ピタッと足を止めた。
「浩二?」
「そういや、もうすぐパレードの時間なんだけどさ、純也はどうしたい?因みに、俺はパレード見たい派。」
俺はきっと、パレードを見ても、キャラがあんまりわかんねぇから、楽しめないかもしれない……。
みんなが見たいなら仕方ねぇけど、一応主張だけしてみよ。
「あ~、俺はパレードより、まだアトラクション乗りたいかも。」
どうする?と隣りにいる冬悟をちらっと見ると、どちらでも構わんと返ってきた。
「私はパレードが見たいですわ。」
その瞬間、はっと閃いた。
これは、浩二と小百合さんを仲良くさせるいい機会かも!
そう思った俺は、ある提案をする。
「じゃあさ、俺と冬悟でまだ周ってくるから、浩二と小百合さんでパレード見てきなよ!」
えっ!?という顔をした浩二に、小さなガッツポーズで、がんばれ!と伝える。
すると、浩二は一瞬わたわたしたが、腹を括ったように、小さくコクッと頷いた。
「お、おっけー!一旦別れて、後で合流しようぜ!」
そして、ささっと4人のグループLINNEを作成する。
「何かあったらここで連絡な!じゃあ、また後で!冬悟行こうぜ!」
ふうっ、俺、いい仕事した。
にこにこしながら、2人と別れた俺と冬悟は、別のアトラクションを目指して歩いていた。
その途中で、ふとチュロスに目が留まり、ピタッと足を止める。
そして、冬悟の方を振り向き、そのワゴンを指差した。
「なぁ、あれ食わねぇ?」
「食いたいなら、買ってこい。」
すぐにいいと言ってもらえ、やった!と買いに走り、チュロス1本と隣で売ってた肉まんを手に持って、冬悟の元に戻る。
「はい、これ冬悟のな!」
ニカッと笑って、甘い物が苦手な冬悟には、肉まんの方を差し出す。
「…あぁ。」
それを俺の手から受け取った冬悟と一緒に、一口噛じる。
「これ、サクもちで甘くて美味いっ!」
「…よかったな。」
チュロスを食べながら、ふと周りを見渡してみると、あちこちにカップルがいて、みんな仲良さ気に手を繋いで歩いている。
俺も、冬悟と手を繋ぎたいな。
よく考えてみれば、冬悟と手を繋いで歩いたことなんてない。
この前の諏訪家騒動の時は、不可抗力だったし、そもそも、コイツと手を繋ぎたいなんて思う日がくること自体、いまだに嘘みたいだ。
じーっと冬悟の手を見つめ、そっと手を伸ばそうとする。
だけど、いざ繋ごうとすると、緊張から手は震え、指先が冷たくなっていった。
手を繋ぐことって、こんなにハードル高ぇんだ!
それに、もう一度周りを見てみると、手を繋いでいるのは、男女カップルだけだった。
あれ?
もしかして、男同士だと変に思われるのか?
いくら男同士で結婚できるようになったからといって、やっぱりそれは少数派で。
……そもそも、男同士で、手とか繋がないのかも。
そんな風に思ってしまった途端、周りの視線が怖くなってしまい、伸ばしかけた手を、すっと下ろした。
「どうした?」
こちらに振り返り、怪訝そうな顔をした冬悟にバレないように、何でもねぇと言って笑う。
だが、そんな俺を見て、軽く目を伏せた冬悟はふうっと息を吐いた。
「純也。」
「何?」
「…お前は俺と一緒なら、何でも楽しめるんじゃなかったのか?」
その言葉にハッとした。
そうだ。
俺は冬悟と楽しむために、今日ここに来たんだ。
誰かに迷惑を掛けているわけでもないのに、自分の気持ちを我慢して楽しくなくなったら、意味がない。
周りの目なんて、クソくらえだ。
「うん、楽しめる!」
……そう自分に言い聞かせてみたものの、今度は勇気が出なかった。
次は、冬悟に振り払われるんじゃないかという恐怖が、心に襲ってきたからだ。
そうだ、冬悟は俺と、手なんて繋ぎたくない筈だ。
俺は、冬悟を困らせたいわけじゃない。
コイツを楽しませたいんだ!
だから、別の楽しみを見つける。
「じゃあさ、あれも食べに行こうぜ!」
「…お前、アトラクションはどうした?目的が食い物巡りに変わってないか?」
冬悟は呆れながらも、俺の行きたいところについてきてくれ、先程指差したホットドッグを買ってくれた。
その後も、冬悟を俺の行きたいところへ連れ回していると、スマホが鳴った。
「浩二からだ。もしもーし?」
「純也ー?今どこいるよ?」
キョロキョロと辺りを見渡し、目印なりそうな物を探す。
「え~っと、何か可愛らしい家?みたいなんがいっぱいあるとこ!」
「すげぇ遠いとこいてるのな。じゃあ、そっちも適当に動いてていいからさ、お互いが近くに来たときに合流しようぜ~!」
「わかった!じゃ、またあとでな!」
スマホを切った後、冬悟にもそのことを伝える。
向こうの2人も仲良くなれていたらいいなと思いつつ、俺達はもう暫く2人で遊び倒すことにした。
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