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第ニ章
day.47(川崎視点)
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「ない、ない、ないわ!」
純也が失くしたお客様の大事な指輪を、他のお客様にバレないようにして、客席をこっそりと探す。
あのコ、大丈夫かしら。
自分を追い込み過ぎないといいのだけれど。
あのコのためにも、先輩としてアタシが見つけてあげなきゃ。
「おい、川崎、お前一体何してんだ?」
驚きと呆れが混じった声が、背後から聞こえてきた。
「あら、大林。何って、アレを探してるに決まってるじゃない!」
声の主である大林へ振り返り、オホホと笑った後、見てわからない!?と睨みつける。
だが、返ってきたのは、シラケた視線だけだった。
「いや、それはねぇわ。だってよ、観葉植物の中にはさすがにねーんじゃねぇかな。」
客席を隅々まで確認したけれど、それらしい物は見つからなかった。
だから、自分もまさかとは思ったが、念のためと、観葉植物を必要以上に探してしまった。
「やぁねぇ!そんなの、わかってるわよ!一応よ、一応。」
ふぅ、危ない危ない。パニクってるのがバレちゃうわ。
この男にだけは、弱みを見せたくないのよ。
「この部屋は隅々まで見たけど、例の物は落ちてなかったわ。あと、確認できていない場所といえば………お客様の足元だけよ。」
「足元か……厄介だな。」
そう、お客様の足元を確認するなんて、至極難題なこと。
テーブルクロスを1枚1枚捲っていくなんて、できやしない。
ましてや、足元を覗くなんて、絶対に許されない。
さぁ、どうするべきか。
アタシがスケボーにでも乗って、滑り込むしかないのかしら。
考えあぐねていると、隣がスッと動いた気配がした。
それに気付いて、視線を横に向けると、大林が忽然と姿を消していた。
「大林?」
「ちょっと黙ってろよ。お客様にバレたら一環の終わりなんだからな。」
下から声が聞こえ、そちらに目線を落とすと、なんと、大林が床に這いつくばって足元を見ているじゃないの!?
「ちょっ、ちょっと!アナタ、何してるのよ!!」
周囲にバレないよう、コソコソと小声で話しかけるが、大林は真剣に足元を見続けている。
「ちょっと!!大林!?」
「うっせえな、黙れって!…………ッ!…見つけた。」
「なんですって!!??」
スッと立ち上がり、そっと耳打ちされた。
「3番テーブルの下だ。」
「3…番……ですって?」
嘘だと言って欲しかったが、大林はコクッと頷いた。
絶望感が襲ってくる―。
「そのお客様は………依頼者当人じゃない!!どうすんのよ!!??」
「更に残念なことに、女性の椅子の下だ。」
ヒュッと息を呑んだ。
まさかの、絶対にバレてはいけない方の椅子の下―。
「残念も何も、それ終わったも同然じゃない!!」
「万事休すだな……。」
2人で頭を突き合わせて策を練ろうとするも、何も思い浮かばない。
ここまでなの?
諦めそうになったその時―。
「…失礼。あの下の物が取れればいいんですね?」
超イケメン紳士に声をかけられた。
純也が失くしたお客様の大事な指輪を、他のお客様にバレないようにして、客席をこっそりと探す。
あのコ、大丈夫かしら。
自分を追い込み過ぎないといいのだけれど。
あのコのためにも、先輩としてアタシが見つけてあげなきゃ。
「おい、川崎、お前一体何してんだ?」
驚きと呆れが混じった声が、背後から聞こえてきた。
「あら、大林。何って、アレを探してるに決まってるじゃない!」
声の主である大林へ振り返り、オホホと笑った後、見てわからない!?と睨みつける。
だが、返ってきたのは、シラケた視線だけだった。
「いや、それはねぇわ。だってよ、観葉植物の中にはさすがにねーんじゃねぇかな。」
客席を隅々まで確認したけれど、それらしい物は見つからなかった。
だから、自分もまさかとは思ったが、念のためと、観葉植物を必要以上に探してしまった。
「やぁねぇ!そんなの、わかってるわよ!一応よ、一応。」
ふぅ、危ない危ない。パニクってるのがバレちゃうわ。
この男にだけは、弱みを見せたくないのよ。
「この部屋は隅々まで見たけど、例の物は落ちてなかったわ。あと、確認できていない場所といえば………お客様の足元だけよ。」
「足元か……厄介だな。」
そう、お客様の足元を確認するなんて、至極難題なこと。
テーブルクロスを1枚1枚捲っていくなんて、できやしない。
ましてや、足元を覗くなんて、絶対に許されない。
さぁ、どうするべきか。
アタシがスケボーにでも乗って、滑り込むしかないのかしら。
考えあぐねていると、隣がスッと動いた気配がした。
それに気付いて、視線を横に向けると、大林が忽然と姿を消していた。
「大林?」
「ちょっと黙ってろよ。お客様にバレたら一環の終わりなんだからな。」
下から声が聞こえ、そちらに目線を落とすと、なんと、大林が床に這いつくばって足元を見ているじゃないの!?
「ちょっ、ちょっと!アナタ、何してるのよ!!」
周囲にバレないよう、コソコソと小声で話しかけるが、大林は真剣に足元を見続けている。
「ちょっと!!大林!?」
「うっせえな、黙れって!…………ッ!…見つけた。」
「なんですって!!??」
スッと立ち上がり、そっと耳打ちされた。
「3番テーブルの下だ。」
「3…番……ですって?」
嘘だと言って欲しかったが、大林はコクッと頷いた。
絶望感が襲ってくる―。
「そのお客様は………依頼者当人じゃない!!どうすんのよ!!??」
「更に残念なことに、女性の椅子の下だ。」
ヒュッと息を呑んだ。
まさかの、絶対にバレてはいけない方の椅子の下―。
「残念も何も、それ終わったも同然じゃない!!」
「万事休すだな……。」
2人で頭を突き合わせて策を練ろうとするも、何も思い浮かばない。
ここまでなの?
諦めそうになったその時―。
「…失礼。あの下の物が取れればいいんですね?」
超イケメン紳士に声をかけられた。
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