(R18)ふたなりお嬢様の性活

HIIRAGI

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第9話 「安堵の朝。」

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 最近、汐里の元気がない。そりゃああんな事があって元気を出せというのも無理な話ではあるのだろうが、ただショックを受けているのとはどこか違う。

「汐里。晩ごはん出来たよ。」

「うん。今行く…。」

 話しかければ笑顔も見せるし、何も知らない人からするといつも通りの汐里に見えるのだろうが、ずっと一緒にいる私には分かる。時折見せる汐里の寂しそうな目、そしてまた…。

「…………。」

 汐里はたまに自分の腹に手を当てて固まる時がある。お腹が痛いわけでもなさそうだし…。一体何なのか…。

「どこか調子が悪いの?」

「ど、どうして?」

 いきなり話しかけたからなのか、汐里は少し慌てていた。

「最近お腹押さえてる時が多いから、痛いのかなって。」

「ううん、大丈夫。なんでもないよ。」

 そう言って笑顔を見せる汐里だが、明らかに引きつっている。私は悪い予感がし、汐里がお風呂に入っている間に彼女の部屋に入った。

「こ、これ……。」

 彼女の部屋の机の上には、処方された避妊薬が何も手をつけられていない状態で残っていた。

「ひとつも……飲んでない……?」

 私は汐里の考えが理解出来なかった。無理やり犯され、中出しまでされた状態で避妊薬を飲まない理由は何なのか…。

「結衣………?」

 いつの間にかお風呂から上がっていた汐里が、私の背後で表情を曇らせていた。

「これ!一体どういうこと!?これ飲まないと貴方、もしかしたら………。」

「分かってる!」

 今までに聞いた事の無いほどの汐里の大きな声に、私は言葉を飲んだ。

「そんなことは言われなくても分かってるの!私だって嫌よ!あんな男の子供をまた孕むなんて…。でも、こんな汚れた体じゃ……、もう…、結衣とセックスなんて出来ない………。他人の体を受け入れた……他人の精液を取り込んだこんな体で………。だったら、2分の1でもいい。結衣との子供が宿る可能性にかけたの。こんなもの飲んでしまったら、もう一生結衣の子供なんて……。」

 パァンッ!

 気がついたら私は汐里の頬にビンタしていた。

「汚れたから何?レイプされたから何?そんな事で私の気持ちが萎えるとでも思ったの?」

 驚きに目を丸め、赤くなった頬を押さえている汐里に私は続けざまに言い放った。

「襲われて孕まされても私は貴方を捨てるつもりは毛頭ないわ!貴方が私の事を嫌いになってここを出ていくというのなら話は別だけど。私はね。貴方に人生を捧げるつもりで一緒に居るの。その生活を脅かすような不安要素をあなたが残してどうするのよ!」

 私は机の上の薬を汐里に突き出した。

「今すぐにこれを飲みなさい!今回の件で妊娠なんかしたら、一生許さないから!」

「でも…、結衣がくれた精子まで………。」

「まだそんなこと心配?今あなたが心配すべきなのは、あの男の子供を孕まないかという事と、これから私に犯され続ける日々に体が耐えきれるかという事だけよ。」

 顔をぐしゃぐしゃにしながら泣きじゃくる汐里に、私は水を差し出し目の前で避妊薬を飲ませた。全く、私のことを好いてくれるのは良いけど、この子のとる行動は大胆というか……ズレているというか……。
 寝室で寝ている汐里の顔をじっと眺めながら、私はクスッと笑ったのだった。

 それから数週間、私達は静かな生活をおくっていた。ただ粛々と生活する日々。そんな毎日にどこか懐かしさを感じていると。

「結衣!結衣!」

 廊下をドタバタと走りながら、汐里が大声で私の名前を呼んだ。

「汐里?あまり朝からうるさくしないで……、せっかくの優雅な気分が台無しに……。」

「そんなことより!ナプキン持ってない?私、丁度切らせてたみたいで……。」

「えぇ、持ってるわ。ちょっと待ってね。」

 そう言ってポーチを開けて、中にあるもう1つの小さいポーチの中からナプキンを一枚取り出した。

「全く…、貴方も女の子なんだから、今度から切らさないように……注意…し……て…………。」

 ここであることに気がついた。汐里が…ナプキン?

「あ、あなた…、もしかして。」

「そう、来たの!生理が!」

 子供のようにはしゃぎ回って喜ぶ汐里。本来であれば憂鬱で出来れば来て欲しくはない生理だが、今回に限っては、心底嬉しい現象だ。
 ナプキンを抱えてトイレへと駆けていく汐里にクスリと笑いながら、私は再び紅茶のカップを手に取った。

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