(R18)ふたなりお嬢様の性活

HIIRAGI

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第21話 「克服。」

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 事件から一か月。私たちは前まで通りの生活を送っていた。
 私の前から勝手に居なくなった事に関しては、改めて長々と説教をしたら汐里は分かってくれたようで、深く反省してその場で泣き崩れるほどだった。

「汐里?トーストはバターかジャムどっち?」

「ジャム……。」

 寝起きで眠そうに目を擦りながら汐里がリビングへ姿を現した。
 頭はボサボサ、ドすっぴんなのにも関わらず、寝起きの汐里はすこぶる可愛い。

「汐里、おいで。」

「ん……?」

 半分寝ていそうな表情でよたよたと私の元へ歩いてくる。私はそんな汐里に軽くキスをして、キッチンの角で壁にもたれさせる。

「朝からごめんね。ちょっと付き合って。」

 少し驚いた表情を浮かべる汐里にそう言うと、汐里は軽く頷いた。
 パジャマの上からそっと胸に手を置き、優しく撫でるように刺激を与えながら、ゆっくりと深いキスをする。
 抱き寄せるように体を密着させ、今度は唇を重ねたまま汐里の寝癖でボサボサの頭を両手で撫でる。

「ん………。」

 体をよじって一瞬逃げようとするのを体に手を回して阻止する。

「朝から、激しい……。」

 言葉では少し拒否するような反応を見せているものの、体にはほとんど力が入ってない。
 私はパジャマの上からそっと汐里の胸に手を置き、優しく撫でるように刺激を与えながらゆっくりと深いキスをした。

「ん……。」
 
 寝起きでも体に細かい反応は出る。
 ピクピクと小さき震える体を抱き寄せ、今度は唇を重ねたまま汐里の寝癖でボサボサになっている頭を両手で撫でる。

「それ……すき…かも。」

 気持ちいいのか、目を細くして嬉しそうな表情を浮かべる汐里。それはまるで猫を撫でている様な感じだった。

「どうする?お腹すいた?」

「んー。…いいよ。このまま結衣の好きにして。」

 おそらくお腹は空いているのだろう。しかし、私のことを優先してくれるあたり本当にこの子は優しい。

「じゃあ、先に朝ご飯食べちゃお。」

「私は結衣の朝ご飯じゃ…ひゃん……!」

 パジャマのズボンの中に手を入れ、下着越しに汐里のクリトリスを弄る。キスで感じたのか、この状況に興奮したのか、汐里の下着はもう既にビチョビチョに濡れてしまっていた。

「朝からこんなに興奮してくれたんだ。」

「……。」

 恥ずかしがって顔を背けられてしまった。
 震える様な息遣い、小刻みに震える体。そう、汐里はこの間の一件以来、誰かに体を触られるのが苦手になってしまっていたのだ。
 だから私は今までみたいにがっつく様な攻め方はしない。ゆっくり、優しく、まるで処女の子の相手をするかの様に攻める。

「グショグショだね…。このまま指、入れちゃっても……いい?」

「…。」

 ただ黙って小さく頷く。
 私は第一関節部分までゆっくりと中指を汐里の中に埋めた。それだけで汐里の体がビクン!と跳ね上がる。しかし、これは感じている訳ではない。快感を含んだ違和感と、恐怖心が同時に彼女を襲ったことによる生理的反応だ。
 私はそのままゆっくり指を抜き、再び第一関節まで挿入する。

「焦らさなくて…いい。」

 震えた声で一言そう呟いた。
 一気に挿入して恐怖心を快感で紛らわせたいのか、それとも生かさず殺さずのこの状況が一番彼女にとって辛いのかは分からない。しかし、本人が焦らすなと言うのであれば、今はそれに従うべきだと私は解釈した。

「じゃあ、いくよ?」

 ぬぷんっ!
 ドロドロの膣はあっけないほど無抵抗に私の指を根元まで飲み込んだ。
 汐里の荒い息が私の首筋に当たる。

「大丈夫?」

「だい…じょうぶ……。だから、このまま……ね?」

 私から体を離し、じっと顔を見つめてくる。
 踏み台用に置いていた椅子に汐里を座らせて、キスをしながら指を膣内で動かす。

 クチョ…クチュ…!

 水気を含んだいやらしい音をたてながら、体がピクン!ピクン!と反応し始める。

「気持ちいい?」

「うん。結衣の指……すごく気持ちいい…。」

 泣きそうな汐里に一瞬指が止まりそうになったが、彼女の幸せそうな表情を見るとその行為は間違いなのだと気づいた。
 左手で右乳首を転がす様に弄り、右手は膣内の指を二本に増やして膣内を擦る。

「はぁ……あっ!んぅ……。」

 気がつけば私が押さえていなくても、汐里自ら私が弄りやすい様に足を広げてくれていた。

「完全じゃなくても、かなり克服出来てきた?」

「……かも?」

 照れ臭そうに返事をする汐里。

「変態。」

「え!?何でそうなるの??」

「だってレイプされたトラウマが私とのエッチですぐに克服出来るって結構なことよ?」

「それを言うなら同じようにレイプされといて、ほとんどいつもと変わらなかった結衣の方がよっぽど変態なんじゃないの?」

「だって私は……。」

 そこまで言って私は言葉を止めた。
 ここで自分以上にダメージを負った汐里を見てたら落ち込んでる訳にはいかなかったなんて言ってしまうと、この子の事だから絶対に気にしてしまう。
 
「私だって忘れたくても忘れられないよ?でも、汐里はもっと……。」

 気を使う私に汐里はキスをして微笑んだ。

「もう大丈夫だって!結衣のおかげだよ。」

 可愛らしく嬉しい事を言ってくれる汐里に、必死に抑えていた私の理性が吹っ飛んだ。

「ごめん……!もう無理。」

「いいよ…。きて……。」

 床に崩れ落ちるように汐里を押し倒して、その口に自分の舌を滑り込ませる。
 舌先で彼女の舌や歯の裏なんかを舐め回しながら、入れたままの2本の指を上下左右に激しく動かす。

「あぁぁっ!そ、それ…!だめぇ……!」

 イキそうになる汐里。
 私は指を引き抜き、寸止め状態で攻めるのをやめた。

「え…、やだ……。もうちょっとだったのに…。」

「ダメって言うから…。」

「このダメはやめてほしいダメじゃなくて……。」

「ん??なに?」

 額同士を重ねてゼロ距離で問いただす。
 すると、汐里は顔を真っ赤にしながら答えた。

「イキそうだったから思わず言っちゃっただけで、もっとしてほしい…。」

 涙目で恥じらう彼女の顔は、こっちがイッてしまいそうになる程の破壊力があった。
 私は一旦汐里から離れ、足を大きく開かせてその間に入る。そして、蜜をダラダラ垂らしながらぱっくり開いている汐里のまんこに豪快にしゃぶりついた。

「ひゃぅっ!」

 飛び跳ねる汐里の腰をガッチリ押さえて、吸ったり舐めたりを繰り返す。

「ダメダメ!ほんとに!…今そんなことされたら……!」

 鬼気迫る声で慌て始める汐里。しかし、私はやめるどころかさらに強い刺激を与えるように舐め回す。

「イクっ…!ほんとに……イッちゃう………!」

 汐里の腰がビクビクっ!と細かく跳ねたその時、彼女のまんこから温かい液体が何度かに分けて飛び出してきた。

「じゅる……!じゅるじゅる………。」

 私はその液体を全て口で受け止めて、やっと汐里から離れた。

「はぁ……はぁ……。」
 
 床に転がり大きく股を広げたまま、天井を見上げて洗い息をしている汐里に顔を近づけて唇を重ねる。

「ん……んっ!?」

 何の警戒もなく私のキスを受け入れた汐里の口の中に、私はさっき口で受け止めた潮の半分くらいを流し込んだ。

「………飲んで。」
 
 目を白黒させて驚く汐里にド近距離でそう告げる。
 汐里自身も、この液体が何なのかは容易に察しがつく。自分の吹いた潮を飲まされる経験なんてそうそうするもんじゃない。
 未だに飲み込めず、しかし私に見られている以上吐き出すこともできずにいる汐里にもう一度告げる。

「汐里。…飲んで。」

 私からの二度目の言葉でようやく観念したのか汐里はぎゅっと目を閉じ、ー喉を鳴らして一思いに自ら出した潮を飲み込んだ。

「いい子。」

 頭を撫でられる事で屈辱感が増し、悔しそうな表情を浮かべた汐里は何か決心したように体に力を入れて立ちあがろうとする。

「もう少しこのまま。」

「ダメ!今度は私が…。」

 そう言いかけたところで不意にキッチンの扉が開き、コツコツと誰かがこちらに歩いてくる。
 息を殺してやり過ごすにも私たちの居る場所は流し台の正面。キッチンのメインとも言える場所だった。
 さらに、この屋敷に出入りする人間は限られている。その中でこの時間にこんな場所にくる人物を私たちは連想できなかった。

「まさか……。」

 ふと、あの男たちの顔が頭をよぎる。
 もしもまた、あいつらの様な奴が入ってきてしまったら。今度こそ何があっても汐里を守り通さなければならない。
 私は汐里の体をギュッと抱きしめて、足音の主が姿を現すであろう台の角をジッと睨みつけた。

「うわぁ!!お、お嬢様!?汐里様も…、こんな所で一体……。」

 足音の主は汐里の代わりにこの屋敷の事を任せていた成瀬さんだった。汐里が帰ってきた事で成瀬さんとの契約は終了していたと思っていたのだが、どうやらそうではなかったらしい。朝イチに買い物に出て今から朝食を作ってくれようとしていたみたいだった。

「よかったぁー!私はてっきり…。」

 と言いかけて今の状況をふと思い返してみる。
 半裸で股を広げたまま床に仰向けになっている汐里。その汐里を押し倒す様に覆いかぶさっている私。

「す、すみません!私……、何も知らなくて。」

 頭の中で状況を整理したのか、成瀬さんは顔を真っ赤にして慌ててキッチンから飛び出して行った。

「あぁ………。」

 無音のキッチンで唖然とする二人。

「とりあえずお風呂入ろっか…。」

 後のことを考えるのは今は諦めることにして、まずは二人で体を流すため浴室へと向かうのだった。
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