13 / 20
13. 二人の休日④
しおりを挟む
確認したいことが山ほどあって、ユーミリアは何から尋ねるべきか困ってしまった。悩んだ末に、最初に聞く内容を決めた。
「いつから隠し場所に当たりをつけていたの?」
「確信したのは、遊歩道に向かう前」
ほぼ序盤だ。
「そんなに早くから? もしかして、アネモラの特性を知っていた?」
花瓶に飾られたアネモラの花弁の色が午前中と異なるのは、使用人にお願いしてすり替えてもらったわけでは決してない。一輪挿し自体は、そのまま同じ個体である。ではなぜ花弁が薄桃色から薄紫色になっていたのかというと。
ルディウスが指の腹で花びらを弄びながら、歌うように言う。
「アネモラの花びらは酢酸マグネシウムと化学反応を起こす性質を持っている。ユミィが俺の前で花瓶に注いだのはただの水ではなく、無色透明な酢酸マグネシウムの水溶液。茎が水を吸い上げて時間の経過と共に花びらが変色したってわけだ」
完全に変色するまでには、だいたい三から四時間ほど掛かる。
また、花びらの色によって変色後の色は異なる。薄紫色に変色するのは、薄桃色のものだけである。
「知名度の低い花だから、流石のディーも知らないと踏んでいたのだけど……」
「知らなかったよ。だから調べた」
調べた、と繰り返したユーミリアはあっと気づいた。
「書庫に行きたがったのはそれでなのね?」
「ああ。他に調べ物があったのも本当だけど」
ユーミリアは小首を傾げる。
「どうしてアネモラを調べようと思い立ったの?」
「ユミィが想定していたであろう通りに、花瓶に水を入れた君の行動が俺の中で引っ掛かっていたから」
厨房を出る間際に、ユーミリアは花瓶に水を注いだ。その行動を不自然と捉えられるのは、想定内。
「器具も材料も準備は万全で、水差しにはきちんと水まで用意された状態だった。ここまで入念に準備されていたにもかかわらず花瓶に水が入っていないというのは、妙な話だ。意図して作られた状況に思える」
ルディウスの指摘通り。ユーミリアは彼の目の前で水差しの中身を花瓶に注ぐと、事前に決めていた。
「そうは言っても、人間誰しもうっかりはあるから。準備を手伝った使用人が水を用意したものの、花瓶に注ぐのを忘れて気づいたユミィが気を利かせたという可能性も、なくはない。だからまぁ、一旦は違和感は置いておいたんだけど」
「だけど?」
「本に挟んであったカードを読んだ時に、おかしいなって思った」
メッセージカードを読んで、糸口という表現はどうなんだ、とルディウスは思いっきり渋面になっていた。
「俺に謎解きを持ちかけておきながら、答えに辿り着くためのヒントを謳って用意されたはずのヒントが、推理材料としてまったく機能していない。ヒントもなしに答えに辿り着けというのは公平性に欠けて、君らしくない」
ユーミリアは自他共に認めるひねくれ者だけれども。この手のことでは公平性を重んじていたりする。
「最初は最後のメッセージカードに辿り着けばヒントが得られるのかなと推測したんだけど。それだと『三つ揃えて解を得よ』って言い回しがしっくりこない。『カードを辿って解を得よ』とか、他にいくらでも書きようがあったはずなのに」
ルディウスがふっと瞳を細めた。
「『糸口』という表現はどうなんだって抗議したら、ユミィは正しい表現だって譲らなかっただろ? それで、見方を変えてみた」
彼からの指摘を尤もだと思いつつ、あの時ユーミリアは正しいと言い張った。レシピ本の隠し場所を暗示する謎解きの文言を別角度から紐解けば、正しい表現とも解釈できるからだ。
些細な言動からルディウスに看破されないよう、本音はほどほどに、それっぽい言葉で誤魔化しはしたものの。
「逆説的な推理になるが、隠し場所に繋がるヒントが別の形で提示されていると仮定すれば、カードの文言がヒントとしては不適切なことに説明がつく。この仮説なら、君の性格とも整合性が取れる」
ルディウスは指先で軽く花瓶を弾いた。
「それらしきものが何かあったかなって思い返したら、花瓶の件が気になったんだ。君のことだから、俺が違和感を拾うのは予測できたはずなのに、なぜ不自然な行動を取ったのか」
涼やかな声で綴られる説明は、淀みのないもの。
「不自然さそのものを俺に印象づけさせたかったと考えれば、ヒントとも捉えることができる。だからアネモラについて調べた」
アネモラの性質を気取られたくないのであれば、事前に花瓶に水を入れておいて、後から使用人に中身を水溶液と入れ替えさせればよかっただけ。
にもかかわらず、彼の目の前で水を注いだのは、疑問に思ってもらうために他ならなかった。
「見本用のアネモラが答えというのは引っ掛けで、他の場所にも薄紫色のアネモラが用意されている可能性は考えなかった?」
「言っただろ? ユミィは公平《フェア》だって。厨房のアネモラを引っ掛けに使うなら、『薄紫色のアネモラの近くに手順ありけり』なんて文言にはしない。場所を仄めかす一節も加える。絶対にね」
ああ、とルディウスが付け足した。
「君が断言した通り、糸口という表現は適切だった。メッセージカードがヒントとして機能していないこと自体が、他に推理材料がないかを考え直す取っ掛かりになるわけだから。三つ揃えて解を得よって文言は、三枚のカードがヒントになっていないことの共通点を拾えという意味」
締め括るように、くすりと笑む。
「一応、最後のカードは薄っすらヒントにはなっていたけど。『灯台下暗し』って。抽象的過ぎて、答えを知っていないとヒントとして機能しないが」
「厨房という答えに確証を持たせるために、念の為に入れておいたの」
肩を竦めたユーミリアは、ふう、と息を吐いた。
「全然気づいている素振りがなかったから、カードの文言がふざけていることに呆れて、推理を放棄しているのかと思っていたわ」
まさか、ルディウスが答えに辿り着いていたとは。
「ふざけている自覚はあったんだ」
「私だったら見つけた瞬間に破り捨てているわ。何よあれ」
「作成者はユミィでは……?」
仕事終わりに作ったので、疲労でちょっとテンションがおかしくなっていたのだと思う。
「最初はね、メッセージカードにレシピの隠し場所のヒントを散りばめようとしたの。でもそれだとディーのことだから少しのヒントで答えに辿り着きそうだと思って、やめたのよね」
「それで、ひねりのある謎解きになっていたのか」
「結局早々にバレているから、あまり意味はなかったけど」
ユーミリアの性格から逆説的に仮説を組み立てることによって、早々に答えに辿り着かれたのは、予想外。
これ見よがしに花瓶に水を注ぐ行為を見て、直感で怪しい、件のアネモラなのではと至る者はいるかもしれない。
だが、ここまで論理立てて思考を進め、早々に答えに至れる者など、そうはいない。
これが、負けず嫌いなユーミリアが絶対に敵わないと全面降伏する、ルディウスの頭脳である。
的確に違和感を拾い、性格や心理状況から行動を予測し、相手の思考を読み切ってしまう。
ユーミリアは秀才ではあるとは思うけれど。目の前の幼馴染は、間違いなく天才だ。
「ねぇ」
最後に、ユーミリアは一番気になっていたことを尋ねるべく、ルディウスの顔を覗き込んだ。
「そこまで早い段階でレシピの在処を確信していたのに、最後まで付き合ってくれたのは、どうして?」
庭園のベンチでカードを見つけた時点で、これほど完璧にユーミリアの思考を読んでいたのなら。その後の散策に付き合う必要など、彼にはなかったはず。
理知的に輝いていた銀灰色の双眸が、柔らかく細まった。
「その方が、君が喜ぶ気がしたから。違った?」
ユーミリアはぱちりと目を瞬かせ、そっぽを向く。
「……違わない」
「なら、よかったよ」
彼の答えを聞いて、内心で苦笑する。
(……これは、見抜かれているわね)
今日のユーミリアの目的が、本当はなんだったのか。
ユーミリアはルディウスに八つ当たりがしたかったわけでも、謎を解いてほしかったわけでも、彼お手製のクッキーが食べてみたかったわけでもないのだ。
「ところで俺、ここから先の作業には心底自信がないんだけど」
先ほどまでの自信に満ちた表情から打って変わって、ルディウスは弱ったように眉尻を下げている。
叱られた子犬みたいな情けない顔に、ユーミリアはくすくすと笑ってしまう。
「……でしょうね。一緒に作りましょ?」
椅子に掛けてあった二人分のエプロンを手に取って、ユーミリアはそう提案するのだった。
「いつから隠し場所に当たりをつけていたの?」
「確信したのは、遊歩道に向かう前」
ほぼ序盤だ。
「そんなに早くから? もしかして、アネモラの特性を知っていた?」
花瓶に飾られたアネモラの花弁の色が午前中と異なるのは、使用人にお願いしてすり替えてもらったわけでは決してない。一輪挿し自体は、そのまま同じ個体である。ではなぜ花弁が薄桃色から薄紫色になっていたのかというと。
ルディウスが指の腹で花びらを弄びながら、歌うように言う。
「アネモラの花びらは酢酸マグネシウムと化学反応を起こす性質を持っている。ユミィが俺の前で花瓶に注いだのはただの水ではなく、無色透明な酢酸マグネシウムの水溶液。茎が水を吸い上げて時間の経過と共に花びらが変色したってわけだ」
完全に変色するまでには、だいたい三から四時間ほど掛かる。
また、花びらの色によって変色後の色は異なる。薄紫色に変色するのは、薄桃色のものだけである。
「知名度の低い花だから、流石のディーも知らないと踏んでいたのだけど……」
「知らなかったよ。だから調べた」
調べた、と繰り返したユーミリアはあっと気づいた。
「書庫に行きたがったのはそれでなのね?」
「ああ。他に調べ物があったのも本当だけど」
ユーミリアは小首を傾げる。
「どうしてアネモラを調べようと思い立ったの?」
「ユミィが想定していたであろう通りに、花瓶に水を入れた君の行動が俺の中で引っ掛かっていたから」
厨房を出る間際に、ユーミリアは花瓶に水を注いだ。その行動を不自然と捉えられるのは、想定内。
「器具も材料も準備は万全で、水差しにはきちんと水まで用意された状態だった。ここまで入念に準備されていたにもかかわらず花瓶に水が入っていないというのは、妙な話だ。意図して作られた状況に思える」
ルディウスの指摘通り。ユーミリアは彼の目の前で水差しの中身を花瓶に注ぐと、事前に決めていた。
「そうは言っても、人間誰しもうっかりはあるから。準備を手伝った使用人が水を用意したものの、花瓶に注ぐのを忘れて気づいたユミィが気を利かせたという可能性も、なくはない。だからまぁ、一旦は違和感は置いておいたんだけど」
「だけど?」
「本に挟んであったカードを読んだ時に、おかしいなって思った」
メッセージカードを読んで、糸口という表現はどうなんだ、とルディウスは思いっきり渋面になっていた。
「俺に謎解きを持ちかけておきながら、答えに辿り着くためのヒントを謳って用意されたはずのヒントが、推理材料としてまったく機能していない。ヒントもなしに答えに辿り着けというのは公平性に欠けて、君らしくない」
ユーミリアは自他共に認めるひねくれ者だけれども。この手のことでは公平性を重んじていたりする。
「最初は最後のメッセージカードに辿り着けばヒントが得られるのかなと推測したんだけど。それだと『三つ揃えて解を得よ』って言い回しがしっくりこない。『カードを辿って解を得よ』とか、他にいくらでも書きようがあったはずなのに」
ルディウスがふっと瞳を細めた。
「『糸口』という表現はどうなんだって抗議したら、ユミィは正しい表現だって譲らなかっただろ? それで、見方を変えてみた」
彼からの指摘を尤もだと思いつつ、あの時ユーミリアは正しいと言い張った。レシピ本の隠し場所を暗示する謎解きの文言を別角度から紐解けば、正しい表現とも解釈できるからだ。
些細な言動からルディウスに看破されないよう、本音はほどほどに、それっぽい言葉で誤魔化しはしたものの。
「逆説的な推理になるが、隠し場所に繋がるヒントが別の形で提示されていると仮定すれば、カードの文言がヒントとしては不適切なことに説明がつく。この仮説なら、君の性格とも整合性が取れる」
ルディウスは指先で軽く花瓶を弾いた。
「それらしきものが何かあったかなって思い返したら、花瓶の件が気になったんだ。君のことだから、俺が違和感を拾うのは予測できたはずなのに、なぜ不自然な行動を取ったのか」
涼やかな声で綴られる説明は、淀みのないもの。
「不自然さそのものを俺に印象づけさせたかったと考えれば、ヒントとも捉えることができる。だからアネモラについて調べた」
アネモラの性質を気取られたくないのであれば、事前に花瓶に水を入れておいて、後から使用人に中身を水溶液と入れ替えさせればよかっただけ。
にもかかわらず、彼の目の前で水を注いだのは、疑問に思ってもらうために他ならなかった。
「見本用のアネモラが答えというのは引っ掛けで、他の場所にも薄紫色のアネモラが用意されている可能性は考えなかった?」
「言っただろ? ユミィは公平《フェア》だって。厨房のアネモラを引っ掛けに使うなら、『薄紫色のアネモラの近くに手順ありけり』なんて文言にはしない。場所を仄めかす一節も加える。絶対にね」
ああ、とルディウスが付け足した。
「君が断言した通り、糸口という表現は適切だった。メッセージカードがヒントとして機能していないこと自体が、他に推理材料がないかを考え直す取っ掛かりになるわけだから。三つ揃えて解を得よって文言は、三枚のカードがヒントになっていないことの共通点を拾えという意味」
締め括るように、くすりと笑む。
「一応、最後のカードは薄っすらヒントにはなっていたけど。『灯台下暗し』って。抽象的過ぎて、答えを知っていないとヒントとして機能しないが」
「厨房という答えに確証を持たせるために、念の為に入れておいたの」
肩を竦めたユーミリアは、ふう、と息を吐いた。
「全然気づいている素振りがなかったから、カードの文言がふざけていることに呆れて、推理を放棄しているのかと思っていたわ」
まさか、ルディウスが答えに辿り着いていたとは。
「ふざけている自覚はあったんだ」
「私だったら見つけた瞬間に破り捨てているわ。何よあれ」
「作成者はユミィでは……?」
仕事終わりに作ったので、疲労でちょっとテンションがおかしくなっていたのだと思う。
「最初はね、メッセージカードにレシピの隠し場所のヒントを散りばめようとしたの。でもそれだとディーのことだから少しのヒントで答えに辿り着きそうだと思って、やめたのよね」
「それで、ひねりのある謎解きになっていたのか」
「結局早々にバレているから、あまり意味はなかったけど」
ユーミリアの性格から逆説的に仮説を組み立てることによって、早々に答えに辿り着かれたのは、予想外。
これ見よがしに花瓶に水を注ぐ行為を見て、直感で怪しい、件のアネモラなのではと至る者はいるかもしれない。
だが、ここまで論理立てて思考を進め、早々に答えに至れる者など、そうはいない。
これが、負けず嫌いなユーミリアが絶対に敵わないと全面降伏する、ルディウスの頭脳である。
的確に違和感を拾い、性格や心理状況から行動を予測し、相手の思考を読み切ってしまう。
ユーミリアは秀才ではあるとは思うけれど。目の前の幼馴染は、間違いなく天才だ。
「ねぇ」
最後に、ユーミリアは一番気になっていたことを尋ねるべく、ルディウスの顔を覗き込んだ。
「そこまで早い段階でレシピの在処を確信していたのに、最後まで付き合ってくれたのは、どうして?」
庭園のベンチでカードを見つけた時点で、これほど完璧にユーミリアの思考を読んでいたのなら。その後の散策に付き合う必要など、彼にはなかったはず。
理知的に輝いていた銀灰色の双眸が、柔らかく細まった。
「その方が、君が喜ぶ気がしたから。違った?」
ユーミリアはぱちりと目を瞬かせ、そっぽを向く。
「……違わない」
「なら、よかったよ」
彼の答えを聞いて、内心で苦笑する。
(……これは、見抜かれているわね)
今日のユーミリアの目的が、本当はなんだったのか。
ユーミリアはルディウスに八つ当たりがしたかったわけでも、謎を解いてほしかったわけでも、彼お手製のクッキーが食べてみたかったわけでもないのだ。
「ところで俺、ここから先の作業には心底自信がないんだけど」
先ほどまでの自信に満ちた表情から打って変わって、ルディウスは弱ったように眉尻を下げている。
叱られた子犬みたいな情けない顔に、ユーミリアはくすくすと笑ってしまう。
「……でしょうね。一緒に作りましょ?」
椅子に掛けてあった二人分のエプロンを手に取って、ユーミリアはそう提案するのだった。
11
あなたにおすすめの小説
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
私が、良いと言ってくれるので結婚します
あべ鈴峰
恋愛
幼馴染のクリスと比較されて悲しい思いをしていたロアンヌだったが、突然現れたレグール様のプロポーズに 初対面なのに結婚を決意する。
しかし、その事を良く思わないクリスが・・。
伯爵令嬢の婚約解消理由
七宮 ゆえ
恋愛
私には、小さい頃から親に決められていた婚約者がいます。
婚約者は容姿端麗、文武両道、金枝玉葉という世のご令嬢方が黄色い悲鳴をあげること間違い無しなお方です。
そんな彼と私の関係は、婚約者としても友人としても比較的良好でありました。
しかしある日、彼から婚約を解消しようという提案を受けました。勿論私達の仲が不仲になったとか、そういう話ではありません。それにはやむを得ない事情があったのです。主に、国とか国とか国とか。
一体何があったのかというと、それは……
これは、そんな私たちの少しだけ複雑な婚約についてのお話。
*本編は8話+番外編を載せる予定です。
*小説家になろうに同時掲載しております。
*なろうの方でも、アルファポリスの方でも色んな方に続編を読みたいとのお言葉を貰ったので、続きを只今執筆しております。
【完結】大好きなあなたのために…?
月樹《つき》
恋愛
私には子供の頃から仲の良い大好きな幼馴染がいた。
2人でよく読んだ冒険のお話の中では、最後に魔物を倒し立派な騎士となった男の子と、それを支えてきた聖女の女の子が結ばれる。
『俺もこの物語の主人公みたいに立派な騎士になるから』と言って、真っ赤な顔で花畑で摘んだ花束をくれた彼。あの時から彼を信じて支えてきたのに…
いつの間にか彼の隣には、お姫様のように可憐な女の子がいた…。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
裏の顔ありな推しとの婚約って!?
花車莉咲
恋愛
鉱業が盛んなペレス王国、ここはその国で貴族令嬢令息が通う学園であるジュエルート学園。
その学園に通うシエンナ・カーネリアラ伯爵令嬢は前世の記憶を持っている。
この世界は乙女ゲーム【恋の宝石箱~キラキラブラブ学園生活~】の世界であり自分はその世界のモブになっていると気付くが特に何もする気はなかった。
自分はゲームで名前も出てこないモブだし推しはいるが積極的に関わりたいとは思わない。
私の前世の推し、ルイス・パライバトラ侯爵令息は王国騎士団団長を父に持つ騎士候補生かつ第二王子の側近である。
彼は、脳筋だった。
頭で考える前に体が動くタイプで正義感が強くどんな物事にも真っ直ぐな性格。
というのは表向きの話。
実は彼は‥‥。
「グレース・エメラディア!!貴女との婚約を今ここで破棄させてもらう!」
この国の第二王子、ローガン・ペレス・ダイヤモルト様がそう叫んだ。
乙女ゲームの最終局面、断罪の時間。
しかし‥‥。
「これ以上は見過ごせません、ローガン殿下」
何故かゲームと違う展開に。
そして。
「シエンナ嬢、俺と婚約しませんか?」
乙女ゲームのストーリーに何も関与してないはずなのにどんどんストーリーから離れていく現実、特に何も目立った事はしてないはずなのに推しに婚約を申し込まれる。
(そこは断罪されなかった悪役令嬢とくっつく所では?何故、私?)
※前作【悪役令息(冤罪)が婿に来た】にて名前が出てきたペレス王国で何が起きていたのかを書いたスピンオフ作品です。
※不定期更新です。
【書籍化】番の身代わり婚約者を辞めることにしたら、冷酷な龍神王太子の様子がおかしくなりました
降魔 鬼灯
恋愛
コミカライズ化決定しました。
ユリアンナは王太子ルードヴィッヒの婚約者。
幼い頃は仲良しの2人だったのに、最近では全く会話がない。
月一度の砂時計で時間を計られた義務の様なお茶会もルードヴィッヒはこちらを睨みつけるだけで、なんの会話もない。
お茶会が終わったあとに義務的に届く手紙や花束。義務的に届くドレスやアクセサリー。
しまいには「ずっと番と一緒にいたい」なんて言葉も聞いてしまって。
よし分かった、もう無理、婚約破棄しよう!
誤解から婚約破棄を申し出て自制していた番を怒らせ、執着溺愛のブーメランを食らうユリアンナの運命は?
全十話。一日2回更新 完結済
コミカライズ化に伴いタイトルを『憂鬱なお茶会〜殿下、お茶会を止めて番探しをされては?え?義務?彼女は自分が殿下の番であることを知らない。溺愛まであと半年〜』から『番の身代わり婚約者を辞めることにしたら、冷酷な龍神王太子の様子がおかしくなりました』に変更しています。
恋人でいる意味が分からないので幼馴染に戻ろうとしたら‥‥
矢野りと
恋愛
婚約者も恋人もいない私を憐れんで、なぜか幼馴染の騎士が恋人のふりをしてくれることになった。
でも恋人のふりをして貰ってから、私を取り巻く状況は悪くなった気がする…。
周りからは『釣り合っていない』と言われるし、彼は私を庇うこともしてくれない。
――あれっ?
私って恋人でいる意味あるかしら…。
*設定はゆるいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる