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第六章 コールダスク 18歳
Healer
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「門脇さん!」
コールダスクは倒れている門脇に駆け寄り、負傷しているか確かめた。
予想した通り、腹部に深い傷を負っているため、溢れ出た大量の血が床を染めている。
「七奈美さん、治せそう?」
「ええ、やってみる」
七奈美は門脇に向かって手をかざし、過去を書き換えて傷を治そうと試みた。
「後数分遅れてたら危なかった……もう大丈夫だから」
七奈美がそう言うと、門脇の目が開いてその場で立ち上がった。
「俺ぁ……一体? そ、そうだ、あのガキに襲われたんだよな」
「そいつはもう倒しました。原生種に寄生された子供だったようです」
「おう、さすがだなコール! あの野郎、あまりにすばしっこい動きだから往生したぜ」
コールダスクは門脇に背中をバンバンと叩かれたが、急に痛みを覚えてその場で蹲ってしまう。
「ど、どうしたんだよ、おい!」
「いや……さっきあの子供に脇腹を斬られたっス」
見ると、コールダスクの脇腹から血が流れていた。
だが、回復を担う七奈美も何故か気を失っており、どちらも瀕死の状態である。
「大丈夫かよ、お二人さん! ちくしょう、まずはコールから応急手当をしないとな」
門脇は背負っていたボストンバッグから医療用具を取り出し、コールダスクの傷口を縫おうとした。
「ま、待って!私が治します」
その時、門脇は背後から七奈美に呼び止められたため、応急措置の手を止める。
「七奈美ちゃん、大丈夫か? さっきまで気を失ってたんだぜ」
「ええ……この過去を書き換える力は日によって調子が違うみたい。今日はもの凄く疲れた感じで、急に意識を失ったの」
「そ、そうか。じゃあコールを治すのも辛いんじゃないのか?」
「大丈夫、やってみせます」
七奈美はコールダスクに向かって手をかざし、過去を書き換えて脇腹の傷を治そうとする。
すると、今まで流れていた血が自然と止まった。
「助かった、ありがとう七奈美さん。けっこう血が流れ出たから、俺も意識を失いそうになったよ」
しかし二人が安心したのも束の間、今度は七奈美がその場で倒れてしまう。
「くそっ! 言わんこっちゃねぇぜ!」
「凄い量の汗だ……しばらく何処かの部屋で休ませよう」
コールダスクは七奈美を抱き上げると、同じ階にある休憩所へ向かい、そこの長椅子に彼女を寝かせた。
「……これからどうするよ、コール?」
「俺たちだけで行動しましょう。七奈美さんは、これ以上一緒に行動するのは無理だと思う」
「そうだな、まずは53階へ行こうぜ」
二人は七奈美を休憩室に残し、外から部屋の鍵を掛ける。
そして先ほどのホールへ戻り、階段を使って53階へと駆け上がった。
53階は誰もいる様子がなく、物音一つ聞こえない。
あるのは生活感のない役員室ばかりで、受付の人間も姿を消していた。
「この階は静かだな……原生種が襲って来る気配もなさそうだ」
「やはり高田が原生種の動きを抑えているみたいですね。だけど、人間に寄生したものだけは見逃しているのかも」
「なるほど、じゃあ油断はできねぇな」
二人は武器を構えて慎重に進むと、廊下の突き当りにエレベーターを発見する。
「これって、50階と繋がってる専用エレベーターですよね?」
「ああ、そうみたいだな」
「じゃあ、ここから55階まで一気に登りましょう。今度は七奈美さんもいないし」
「うえ、オッサンの体にはキツイぜ」
門脇は渋い表情を浮かべたが、背に腹は代えられないので、コールダスクの提案に乗ることにする。
だが、エレベーターの扉をこじ開けて中を見ると、何故かエレベーターのワイヤーロープが切断されていた。
「ちくしょう! マラーニャの野郎、上で切断しやがったな」
「これじゃあ登れないな……どうしよう」
コールダスクはその場で頭を抱えたが、しばらく考え込むと、あるアイデアが思い浮かんだ。
「そうだ、天井を壊して登るってのはどうっスか?」
「はあ? どうやるんだよ」
「俺の衝撃波でぶっ壊します」
コールダスクは天井を見上げながら、床を力強く踏んで地脈の流れを掴もうとする。
そして十分なエネルギーを体内に貯めた後、日本刀を素早く引き抜き、天井目掛けて衝撃波を放った。
ドォォォン!
凄まじい音と共に天井が崩れ落ち、54階へと通じる巨大な穴が姿を現した。
「やったぜ! 待ってろ、ワイヤーガンを撃ってやるからな」
門脇はボストンバッグからワイヤーガンを取り出し、54階に向かって射出した。
「これで登れそうだ」
「行きましょうか門脇さん」
「ちょっと、私を置いて行かないで!」
二人が54階へ登ろうとしたその時、突然、背後から七奈美の声が聞こえた。
コールダスクは倒れている門脇に駆け寄り、負傷しているか確かめた。
予想した通り、腹部に深い傷を負っているため、溢れ出た大量の血が床を染めている。
「七奈美さん、治せそう?」
「ええ、やってみる」
七奈美は門脇に向かって手をかざし、過去を書き換えて傷を治そうと試みた。
「後数分遅れてたら危なかった……もう大丈夫だから」
七奈美がそう言うと、門脇の目が開いてその場で立ち上がった。
「俺ぁ……一体? そ、そうだ、あのガキに襲われたんだよな」
「そいつはもう倒しました。原生種に寄生された子供だったようです」
「おう、さすがだなコール! あの野郎、あまりにすばしっこい動きだから往生したぜ」
コールダスクは門脇に背中をバンバンと叩かれたが、急に痛みを覚えてその場で蹲ってしまう。
「ど、どうしたんだよ、おい!」
「いや……さっきあの子供に脇腹を斬られたっス」
見ると、コールダスクの脇腹から血が流れていた。
だが、回復を担う七奈美も何故か気を失っており、どちらも瀕死の状態である。
「大丈夫かよ、お二人さん! ちくしょう、まずはコールから応急手当をしないとな」
門脇は背負っていたボストンバッグから医療用具を取り出し、コールダスクの傷口を縫おうとした。
「ま、待って!私が治します」
その時、門脇は背後から七奈美に呼び止められたため、応急措置の手を止める。
「七奈美ちゃん、大丈夫か? さっきまで気を失ってたんだぜ」
「ええ……この過去を書き換える力は日によって調子が違うみたい。今日はもの凄く疲れた感じで、急に意識を失ったの」
「そ、そうか。じゃあコールを治すのも辛いんじゃないのか?」
「大丈夫、やってみせます」
七奈美はコールダスクに向かって手をかざし、過去を書き換えて脇腹の傷を治そうとする。
すると、今まで流れていた血が自然と止まった。
「助かった、ありがとう七奈美さん。けっこう血が流れ出たから、俺も意識を失いそうになったよ」
しかし二人が安心したのも束の間、今度は七奈美がその場で倒れてしまう。
「くそっ! 言わんこっちゃねぇぜ!」
「凄い量の汗だ……しばらく何処かの部屋で休ませよう」
コールダスクは七奈美を抱き上げると、同じ階にある休憩所へ向かい、そこの長椅子に彼女を寝かせた。
「……これからどうするよ、コール?」
「俺たちだけで行動しましょう。七奈美さんは、これ以上一緒に行動するのは無理だと思う」
「そうだな、まずは53階へ行こうぜ」
二人は七奈美を休憩室に残し、外から部屋の鍵を掛ける。
そして先ほどのホールへ戻り、階段を使って53階へと駆け上がった。
53階は誰もいる様子がなく、物音一つ聞こえない。
あるのは生活感のない役員室ばかりで、受付の人間も姿を消していた。
「この階は静かだな……原生種が襲って来る気配もなさそうだ」
「やはり高田が原生種の動きを抑えているみたいですね。だけど、人間に寄生したものだけは見逃しているのかも」
「なるほど、じゃあ油断はできねぇな」
二人は武器を構えて慎重に進むと、廊下の突き当りにエレベーターを発見する。
「これって、50階と繋がってる専用エレベーターですよね?」
「ああ、そうみたいだな」
「じゃあ、ここから55階まで一気に登りましょう。今度は七奈美さんもいないし」
「うえ、オッサンの体にはキツイぜ」
門脇は渋い表情を浮かべたが、背に腹は代えられないので、コールダスクの提案に乗ることにする。
だが、エレベーターの扉をこじ開けて中を見ると、何故かエレベーターのワイヤーロープが切断されていた。
「ちくしょう! マラーニャの野郎、上で切断しやがったな」
「これじゃあ登れないな……どうしよう」
コールダスクはその場で頭を抱えたが、しばらく考え込むと、あるアイデアが思い浮かんだ。
「そうだ、天井を壊して登るってのはどうっスか?」
「はあ? どうやるんだよ」
「俺の衝撃波でぶっ壊します」
コールダスクは天井を見上げながら、床を力強く踏んで地脈の流れを掴もうとする。
そして十分なエネルギーを体内に貯めた後、日本刀を素早く引き抜き、天井目掛けて衝撃波を放った。
ドォォォン!
凄まじい音と共に天井が崩れ落ち、54階へと通じる巨大な穴が姿を現した。
「やったぜ! 待ってろ、ワイヤーガンを撃ってやるからな」
門脇はボストンバッグからワイヤーガンを取り出し、54階に向かって射出した。
「これで登れそうだ」
「行きましょうか門脇さん」
「ちょっと、私を置いて行かないで!」
二人が54階へ登ろうとしたその時、突然、背後から七奈美の声が聞こえた。
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