1 / 21
第一章 電脳の少女
第01話 電脳の少女
しおりを挟む
「──緊急速報です! たった今、F国が我が国に対しミサイルを発射したとの情報が入って参りました! 現在、自衛隊がA国と連携し対応に当たっている模様です」
突然、目の前にあるビルの巨大モニターから、女性アナウンサーの慌てた声が聞こえて来た。
は?
ミサイル?
発射?
俺は、余り聞き慣れない単語に何事かと思い、立ち止まってモニターを見上げてみた。周りの人達も皆、同じ様に足を止めてモニターを見上げながら、アナウンサーの言葉に聞き入っている。
アナウンサーは平静を装って喋ってはいるが、明らかに慌てた様子で手元の紙を読み上げていた。やれ首相官邸はどうだとか、情報筋によると何だとか等、ハッキリしない情報を真面目な顔で説明している。
一体、何を言ってるんだ?
確かにF国の大統領の過激な行動や発言は、ここ最近よくニュース等で耳にする。しかし、だからと言って、いきなりミサイルとか言われても今いちピンと来ない。
自国にミサイルを放たれたと言うのに、どこか他人事の様な感じがする。これが平和ボケと言う物だろうか。アナウンサーの言葉を聞いても、何故か緊迫感という物が感じられない。
ふと周りに目をやると、殆どの人達が俺と同じ様な感じだった。
嬉しそうに、スマホで何処かに電話している大学生。
一生懸命SNSで情報を発信している、ギャル風の女子高生。
じっとスマホを眺め、何かを調べているサラリーマン。
中には、少し怯えた様な素振りを見せる親子連れ等もいたのだが、大半の人達は、どこか他人事の様にヘラヘラと笑いながら手元のスマホで何かしている。
奇妙な光景だな、と俺は思った。
ミサイルが飛んで来るかも知れないと言うこの一大事に、逃げるでもなくスマホを弄り出す人達。着弾地点でも載っていると言うのならまだ分かるが、そんな物がスマホで分かる筈が無い。なのに皆、自分がどうするべきかをスマホの情報に頼っている。
普通こう言う時は、もっとパニックが起こる様な物なんじゃないのか? 何故、周りの人には尋ねずに、個人でネットに答えを求めるんだ……意味が分からない。
スマホを持たない俺は奇妙な違和感を感じながら、暫く周りの人達の様子を眺めていた。それだけでも、ある程度の情報は得る事が出来る。人々の会話に聞き耳を立て、俺は情報を集めた。
「──だから、こんな地方都市にミサイルなんか飛んで来る訳ないだろ」
「これヤバくないっ? 狙われたのY市だって!」
「いや、多分A国の迎撃ミサイルなら──」
「すいませんっ! 電車が止まっておりまして……」
……なるほど。
そんな噂程度の情報を、自分なりに整理する。
俺が住んでいるこのS市には、確かに、これと言った軍事施設等は近くに無い。東北では人口がそれなりにいる大きな都市だが、所詮、只の地方都市のひとつだ。
そう考えれば、最初に狙う対象としては可能性が低い場所かも知れない。だがそれも、あくまで可能性の話だ……絶対ではない。
狙われたと言われているY市は、この国の首都にも近い大都市だ。人口も多いし、もし爆撃なんてされたらとんでもない被害が出るだろう。
ソースはどこか分からないが、狙われたと言うのは本当なのだろうか。一応、Y市の近くには軍事施設があるけど、情報の出処が分からない以上、こんな噂を鵜呑みには出来無い。
まして、A国の出方なんて、それこそ俺には分からない。
電車は……知らん。頑張ってくれ。
とにかく俺は、訳あって、とても臆病で疑り深い。それも、異常な程に。
何でも疑ってかかるこの性格は年々酷くなり、俺を社会から一層孤立させて来た。スマホも持てない俺は、ネット上ですら他人との関わりが無い。はっきり言って、完全に時代に逆行している。
そんな事を考えていると、ふと気になる会話が聞こえて来た。
「──おい、見てみろよこれっ! これって犯行声明って奴じゃないのか?」
「マジでっ!? ちょっと見せて──」
見つけましたとアピールする様に、大学生くらいの男が四、五人で大袈裟に騒ぎ立てている。周りで聞いていた人達が少しずつ集まり出して、興味深そうにその大学生達の様子を伺い始めた。
「え、ちょっとこれマジか……!」
薦められてスマホを覗き込んでいた大学生が、わざとらしく驚きながら呟く。まるで、周りに聞かせる為に言っている様な、大きな呟きだ。俺には、その声に少し怯えの様な物が混じっている様な気がした。
「えっ!? 私達にもちょっと見せてっ!」
先程、SNSに精を出していた女子高生の二人組が、キャッキャッとはしゃぎながら、大学生の持つスマホを横から覗き込んだ。大学生は得意気にスマホを操作して、女子高生達の前に画面を向ける。暫くの間、彼女達の様子を伺う周りの人達の沈黙が辺りを包んだ。そして……
「えええーっ!? 何これっ、超ウケるんですけどっ!」
「え……ちょっとこれ、ヤバくない?」
大笑いする金髪と、若干、笑顔が引きつっている茶髪の女子高生二人組。それを見ていた一人のサラリーマンが、大学生に声をかけた。
「すいません。私にもそれ、見せて頂けませんか?」
「あっ、いいっすよ! このサイトで見れるんで……」
大学生はサラリーマンに説明しながら、スマホの画面を彼の方に向けた。周りにいた人達が自分達も見ようと、サラリーマンの肩越しにスマホを覗き込む。自然に人集りが出来始め、暫くすると、あちこちで同じ様な光景が見られる様になった。
俺はその人集りのひとつに紛れ込み、同じ様にスマホを覗き込んだ。
画面には有名な動画投稿サイトが映し出されている。犯行声明らしき物は、まるでこのサイトを占拠した様に、トップページ一面にアップロードされていたらしい。投稿された時刻を見ると……どうやら二時間くらい前。丁度、午前十一時頃みたいだ。俺が時計を確認していると、動画の再生が始まった。
画面に映し出されたのは、所謂、萌えキャラ。
薄い青と白がおり混ざった妖精の様なドレスを身に纏う、短髪で碧髪の可愛らしい二次元の美少女だ。割と作り込まれた動画の様で、暫くすると、画面の中の美少女が豊かな表情で喋り始めた。
「国民の皆さーん! 僕はフリード、よろしくねー!」
女性の声を模した機械音……これくらいは俺でも知っている。俗に言うボカロの声で、ニッコリ笑う画面の中の少女──フリード。どこまでも軽い口調のまま、彼女は恐ろしい事を続けて口にした。
「これからK市を爆撃しまーす! 一回目の試練です。頑張ってねーっ!」
笑顔で可愛らしく手を振りながら、少女の短い動画はあっさりと終わった。
え?
K市?
Y市じゃなくて?
一回目?
本物かどうかも分からない上に、意味までさっぱり分からない。K市は関西の古都で近くに軍事施設も無いし、Y市とは条件が全然違う。俺は、余りに考える材料が無さ過ぎて唖然とした。周りでは動画を見た人達が、嘲笑混じりに会話している。
「タイミング的にはバッチリなんだけどなあ……間違えてK市って言っちゃってるのが惜しいね!」
「この娘、可愛いーっ!」
「いや、これアウトだろおっ! 幾ら悪戯でも不謹慎過ぎるわ……」
好き勝手な感想を言い合う人達。誰一人、本物の犯行声明だなんて思ってもいない。完全に悪戯だと決めつけている様だ。まるで、今夜話すネタでも見つけた様な軽いノリで話している。勿論、俺だって信じちゃいない。
何だガセネタかと溜息をついて、歩き出そうとしたその時、あのアナウンサーの声が聞こえた。
それも、さっきより明らかに動揺した声で……。
「──緊急速報です! たった今入りました情報です! 先程、K市がF国のミサイルにより爆撃されました」
突然、目の前にあるビルの巨大モニターから、女性アナウンサーの慌てた声が聞こえて来た。
は?
ミサイル?
発射?
俺は、余り聞き慣れない単語に何事かと思い、立ち止まってモニターを見上げてみた。周りの人達も皆、同じ様に足を止めてモニターを見上げながら、アナウンサーの言葉に聞き入っている。
アナウンサーは平静を装って喋ってはいるが、明らかに慌てた様子で手元の紙を読み上げていた。やれ首相官邸はどうだとか、情報筋によると何だとか等、ハッキリしない情報を真面目な顔で説明している。
一体、何を言ってるんだ?
確かにF国の大統領の過激な行動や発言は、ここ最近よくニュース等で耳にする。しかし、だからと言って、いきなりミサイルとか言われても今いちピンと来ない。
自国にミサイルを放たれたと言うのに、どこか他人事の様な感じがする。これが平和ボケと言う物だろうか。アナウンサーの言葉を聞いても、何故か緊迫感という物が感じられない。
ふと周りに目をやると、殆どの人達が俺と同じ様な感じだった。
嬉しそうに、スマホで何処かに電話している大学生。
一生懸命SNSで情報を発信している、ギャル風の女子高生。
じっとスマホを眺め、何かを調べているサラリーマン。
中には、少し怯えた様な素振りを見せる親子連れ等もいたのだが、大半の人達は、どこか他人事の様にヘラヘラと笑いながら手元のスマホで何かしている。
奇妙な光景だな、と俺は思った。
ミサイルが飛んで来るかも知れないと言うこの一大事に、逃げるでもなくスマホを弄り出す人達。着弾地点でも載っていると言うのならまだ分かるが、そんな物がスマホで分かる筈が無い。なのに皆、自分がどうするべきかをスマホの情報に頼っている。
普通こう言う時は、もっとパニックが起こる様な物なんじゃないのか? 何故、周りの人には尋ねずに、個人でネットに答えを求めるんだ……意味が分からない。
スマホを持たない俺は奇妙な違和感を感じながら、暫く周りの人達の様子を眺めていた。それだけでも、ある程度の情報は得る事が出来る。人々の会話に聞き耳を立て、俺は情報を集めた。
「──だから、こんな地方都市にミサイルなんか飛んで来る訳ないだろ」
「これヤバくないっ? 狙われたのY市だって!」
「いや、多分A国の迎撃ミサイルなら──」
「すいませんっ! 電車が止まっておりまして……」
……なるほど。
そんな噂程度の情報を、自分なりに整理する。
俺が住んでいるこのS市には、確かに、これと言った軍事施設等は近くに無い。東北では人口がそれなりにいる大きな都市だが、所詮、只の地方都市のひとつだ。
そう考えれば、最初に狙う対象としては可能性が低い場所かも知れない。だがそれも、あくまで可能性の話だ……絶対ではない。
狙われたと言われているY市は、この国の首都にも近い大都市だ。人口も多いし、もし爆撃なんてされたらとんでもない被害が出るだろう。
ソースはどこか分からないが、狙われたと言うのは本当なのだろうか。一応、Y市の近くには軍事施設があるけど、情報の出処が分からない以上、こんな噂を鵜呑みには出来無い。
まして、A国の出方なんて、それこそ俺には分からない。
電車は……知らん。頑張ってくれ。
とにかく俺は、訳あって、とても臆病で疑り深い。それも、異常な程に。
何でも疑ってかかるこの性格は年々酷くなり、俺を社会から一層孤立させて来た。スマホも持てない俺は、ネット上ですら他人との関わりが無い。はっきり言って、完全に時代に逆行している。
そんな事を考えていると、ふと気になる会話が聞こえて来た。
「──おい、見てみろよこれっ! これって犯行声明って奴じゃないのか?」
「マジでっ!? ちょっと見せて──」
見つけましたとアピールする様に、大学生くらいの男が四、五人で大袈裟に騒ぎ立てている。周りで聞いていた人達が少しずつ集まり出して、興味深そうにその大学生達の様子を伺い始めた。
「え、ちょっとこれマジか……!」
薦められてスマホを覗き込んでいた大学生が、わざとらしく驚きながら呟く。まるで、周りに聞かせる為に言っている様な、大きな呟きだ。俺には、その声に少し怯えの様な物が混じっている様な気がした。
「えっ!? 私達にもちょっと見せてっ!」
先程、SNSに精を出していた女子高生の二人組が、キャッキャッとはしゃぎながら、大学生の持つスマホを横から覗き込んだ。大学生は得意気にスマホを操作して、女子高生達の前に画面を向ける。暫くの間、彼女達の様子を伺う周りの人達の沈黙が辺りを包んだ。そして……
「えええーっ!? 何これっ、超ウケるんですけどっ!」
「え……ちょっとこれ、ヤバくない?」
大笑いする金髪と、若干、笑顔が引きつっている茶髪の女子高生二人組。それを見ていた一人のサラリーマンが、大学生に声をかけた。
「すいません。私にもそれ、見せて頂けませんか?」
「あっ、いいっすよ! このサイトで見れるんで……」
大学生はサラリーマンに説明しながら、スマホの画面を彼の方に向けた。周りにいた人達が自分達も見ようと、サラリーマンの肩越しにスマホを覗き込む。自然に人集りが出来始め、暫くすると、あちこちで同じ様な光景が見られる様になった。
俺はその人集りのひとつに紛れ込み、同じ様にスマホを覗き込んだ。
画面には有名な動画投稿サイトが映し出されている。犯行声明らしき物は、まるでこのサイトを占拠した様に、トップページ一面にアップロードされていたらしい。投稿された時刻を見ると……どうやら二時間くらい前。丁度、午前十一時頃みたいだ。俺が時計を確認していると、動画の再生が始まった。
画面に映し出されたのは、所謂、萌えキャラ。
薄い青と白がおり混ざった妖精の様なドレスを身に纏う、短髪で碧髪の可愛らしい二次元の美少女だ。割と作り込まれた動画の様で、暫くすると、画面の中の美少女が豊かな表情で喋り始めた。
「国民の皆さーん! 僕はフリード、よろしくねー!」
女性の声を模した機械音……これくらいは俺でも知っている。俗に言うボカロの声で、ニッコリ笑う画面の中の少女──フリード。どこまでも軽い口調のまま、彼女は恐ろしい事を続けて口にした。
「これからK市を爆撃しまーす! 一回目の試練です。頑張ってねーっ!」
笑顔で可愛らしく手を振りながら、少女の短い動画はあっさりと終わった。
え?
K市?
Y市じゃなくて?
一回目?
本物かどうかも分からない上に、意味までさっぱり分からない。K市は関西の古都で近くに軍事施設も無いし、Y市とは条件が全然違う。俺は、余りに考える材料が無さ過ぎて唖然とした。周りでは動画を見た人達が、嘲笑混じりに会話している。
「タイミング的にはバッチリなんだけどなあ……間違えてK市って言っちゃってるのが惜しいね!」
「この娘、可愛いーっ!」
「いや、これアウトだろおっ! 幾ら悪戯でも不謹慎過ぎるわ……」
好き勝手な感想を言い合う人達。誰一人、本物の犯行声明だなんて思ってもいない。完全に悪戯だと決めつけている様だ。まるで、今夜話すネタでも見つけた様な軽いノリで話している。勿論、俺だって信じちゃいない。
何だガセネタかと溜息をついて、歩き出そうとしたその時、あのアナウンサーの声が聞こえた。
それも、さっきより明らかに動揺した声で……。
「──緊急速報です! たった今入りました情報です! 先程、K市がF国のミサイルにより爆撃されました」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
この世界、貞操が逆で男女比1対100!?〜文哉の転生学園性活〜
妄想屋さん
SF
気がつけば、そこは“男女の常識”がひっくり返った世界だった。
男は極端に希少で守られる存在、女は戦い、競い、恋を挑む時代。
現代日本で命を落とした青年・文哉は、最先端の学園都市《ノア・クロス》に転生する。
そこでは「バイオギア」と呼ばれる強化装甲を纏う少女たちが、日々鍛錬に明け暮れていた。
しかし、ただの転生では終わらなかった――
彼は“男でありながらバイオギアに適合する”という奇跡的な特性を持っていたのだ。
無自覚に女子の心をかき乱し、甘さと葛藤の狭間で揺れる日々。
護衛科トップの快活系ヒロイン・桜葉梨羽、内向的で絵を描く少女・柊真帆、
毒気を纏った闇の装甲をまとう守護者・海里しずく……
個性的な少女たちとのイチャイチャ・バトル・三角関係は、次第に“恋と戦い”の渦へと深まっていく。
――これは、“守られるはずだった少年”が、“守る覚悟”を知るまでの物語。
そして、少女たちは彼の隣で、“本当の強さ”と“愛し方”を知ってゆく。
「誰かのために戦うって、こういうことなんだな……」
恋も戦場も、手加減なんてしてられない。
逆転世界ラブコメ×ハーレム×SFバトル群像劇、開幕。
アブナイお殿様-月野家江戸屋敷騒動顛末-(R15版)
三矢由巳
歴史・時代
時は江戸、老中水野忠邦が失脚した頃のこと。
佳穂(かほ)は江戸の望月藩月野家上屋敷の奥方様に仕える中臈。
幼い頃に会った千代という少女に憧れ、奥での一生奉公を望んでいた。
ところが、若殿様が急死し事態は一変、分家から養子に入った慶温(よしはる)こと又四郎に侍ることに。
又四郎はずっと前にも会ったことがあると言うが、佳穂には心当たりがない。
海外の事情や英吉利語を教える又四郎に翻弄されるも、惹かれていく佳穂。
一方、二人の周辺では次々に不可解な事件が起きる。
事件の真相を追うのは又四郎や屋敷の人々、そしてスタンダードプードルのシロ。
果たして、佳穂は又四郎と結ばれるのか。
シロの鼻が真実を追い詰める!
別サイトで発表した作品のR15版です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる