14 / 21
妖精の隠れ家
第14話 二回目のアンケート
しおりを挟む
「──また現れやがった……フリードだ」
リーさんの言葉に一瞬、店内が緊張に包まれた。そして、ハッと思い出した様に、皆が携帯を弄りだす。すると、一番手前にいたオカキンが気を使って、俺の前に携帯の画面を向けて来た。どうやら、一緒に見ようとしてくれているらしい。俺は軽く礼を言って、そのままオカキンの方に一つ、席を詰めた。
「ありがとう……」
「携帯を持ってないんだから、しょうがないだろ」
態度こそ、少し面倒臭そうにしているが、案外悪い奴じゃないのかも知れない。それとも、仲間だと思ってくれたのだろうか……俺の過去の話を聞いて。そんな事を考えていたら、オカキンが声をかけて来た。
「おい、始まるぞ……」
動画の再生ボタンを押して、オカキンが携帯を珈琲カップに立て掛ける。俺にも見やすい様に、配慮してくれている様だ。遠慮なく覗き込んだ携帯の画面には、『通信中』という、ユアチューブが再生を待たせる言葉が浮かんでいる。やがて、動画のストリーミング再生が準備を完了し、あの碧髪の二次元美少女……フリードが姿を現した。
「皆さーん! 元気ですかあーーっ!」
相変わらず、薄い青と白の妖精みたいなドレスに、今日は赤いタオルまで首にかけている。今のセリフと言い、煽る様な仕草と言い……どう考えても、あのプロレスラーの物まねだ。全く、ふざけている。しかし、そんなフリードの態度に憤る俺とは違い、オカキンは隣で悶え始めた。
「うおぉ……萌えぇ……」
バカか、オカキンは……。仮にもテロリストかも知れない相手に、一体何を考えているんだ。しかも、今時『萌え』って……言葉にする奴を初めて見た。全く、緊張感が無いにも程がある。確かに一部、フリードを可愛いとか何とか言って、持て囃している連中がいる事は知っている。おそらくオカキンも、その手の連中と同じなんだろう。
だが、中にはそんな能天気な連中とは違い、フリードを狂信的に崇める奴等までいるらしい。世界を改変する為に現れた、救世主だとか何とか言っているそうだ。そして、恐ろしい事に、その考えに同調する者が、結構な数いるらしい……殆どが現状に不満を持つ、刹那的な考えの人間みたいだけど。
そんな、フリードを崇める連中と、それを支持する傍観者を気取った者達……こいつ等が手を組んで、それなりの数になっているそうだ。全く、呆れた話だ……世の中の注目を集めると、必ずこの手の輩が湧いてくる。まるで、世間を騒がせた凶悪犯にまで、必ず擁護派やファンが現れる様に。
まあ大半は、自分が他人と違う感性である事を、主張したいだけの薄っぺらい、個性という物を勘違いしている奴等なんだが。俺はこの手の連中の事を、そういう奴等だと思っている。
俺はそんな事を考えながら、ふと、画面から目を逸らした。カウンターの中から冷たい視線を向けて来る、亜里沙さんと秋菜の姿が見える。その顔は明らかに、隣で悶えるオカキンに引いていた。俺は少し気まずくなり、慌てて目線を携帯に戻す。すると、画面の中のフリードが、相変わらず可愛らしい女の子の声……に聞こえる、機械の声で話し始めた。
「こないだの国会議事堂の爆破、皆んな喜んで貰えたかなー? 皆んなが、アンケートで『逝ってよし』って言ったから、ちゃんと結果通りにしたんだからねー? ちゃんと望みを叶えたんだから、もっと、僕を褒めて欲しいなー」
そう言って、拗ねた様な仕草を見せるフリード。
「知ってるんだよお? なんかまだ、僕の事をテロリストだとか言ってる人もいるんでしょ? 僕はショックだよ……僕はただ、皆んなのお願いを叶えてあげただけなのに……」
今度は悲しそうに、落ち込んでいる仕草を見せるフリード。だが、どこまでもその態度はわざとらしい。いちいち大げさな動きや表情が、尚更、俺にそう感じさせているのかも知れないけど。
今のところフリードの正体は、F国の工作員ではないかと言うのが大方の予想だ。なにしろ、今からミサイルを撃ち込むなんていう、とんでもない犯行声明を出しているからな……それも、K市という場所まで言い当てて。何かしら関係しているであろうという見解で、あの動画の信憑性はかなり高い。
だがしかし、それでもまだF国とは関係ない、騒ぎに便乗しただけのテロリストだという説も、未だに根強く残っている。犯行声明を出すなんていう馬鹿げた行動が、一国のやる事だとは思えないという理由からだ。他にも「国内に潜む過激派の仕業」だとか、「只の愉快犯の仕業」だとか、とにかくフリードの正体に関しては、相変わらず世論が割れている。
そんな俺達を嘲笑うかの様に、フリードはまたしても馬鹿げた事を言い出した。
「確かにミサイルは撃ち込んだけど、F国と僕は関係ないからね? あれは試練だから仕方無いんだよ。それに僕は、テロリストじゃない。僕のやる事は全部、君達の為にしている事なんだから」
ミサイルを打ち込んだ事は認めておいて、F国と自分は関係ない? 一体、何を言っているんだフリードは……全く意味が分からない。大体、試練って何なんだ。俺達の為って、どういう意味だよ……。
すると、今まで笑顔だったフリードの表情から、急に感情が抜け落ちた。突然、スッと無表情になり、抑揚のない声で話し始める。こいつが時折見せる、冷酷な表情だ。
「だから今回は、僕が中立だっていう事を証明するよ。勿論、未来を選ぶのは君達だけどね……。一応、言っておくけど、必ずちゃんと考えて、どっちを選ぶか決断してね。せっかく無回答をカウントしない代わりに、アンケートを三択にしてあげたんだから」
──ゾクリ。
真顔になったフリードは、可愛らしい見た目とのギャップもあって、酷く冷たくて恐ろしく見える。まるで感情の無い、機械の人形……いや、もともと二次元のキャラクターなんだから、寧ろこっちが普通なのか。俺はそんなフリードの、本性を見た様な気がして寒気がした。
しかし、今回は無回答票をカウントしないのか……。まあ、誰も投票しないなんて事は無いだろうから、アンケート自体は成立しそうだけど。一体こいつ、今度は何を企んでいる……?
俺がそんな思考に耽っていると、フリードは再び、パッとその表情を笑顔に変えた。
「それでは、今からアンケートを始めまーす!」
画面上部から、安っぽいくす玉が降りて来る。フリードは相変わらず、人をバカにした様な軽いノリで、そのくす玉を割って見せた。キラキラと金銀の紙吹雪が舞い、中から垂れ幕が落ちて来る。
『第二回フリードちゃんアンケート! チキチキ私はどっちの味方でもないよ選手権~!』
なんだ、これ……。
パフパフと自らの手で効果音を鳴らし、まるで自主製作の番組の様な、チープな映像を見せられる。すると、フリードが子供番組のお姉さんの様に、人差し指を立てて注意を始めた。
「もし無回答が多くても、結果は変えられませんからね! 後悔したく無かったら、皆さんちゃんと投票しましょうっ! それではまた、結果発表で会いましょー!」
さよーならーと両手を振るフリードは、まるで「また来週」とでも言い出しそうだ。そして、そんなフリードがそのまま、光の粒子となって消えて行く。すると、ゆっくりと画面が暗転を始め、前回と同じ様なアンケート画面が浮かび上がった。薄い青の背景に、デフォルメされたフリードの透かし。そして、その中に不気味な白い文字が、徐々に画面の中央で浮かび上がった。
二回目のアンケート……俺はその内容を見て、戦慄を覚えた。
『どちらかを殺します。どっちがいいですか?
A:日本の総理大臣。
B:F国の大統領。
C:いやいや、どっちもダメでしょ!』
リーさんの言葉に一瞬、店内が緊張に包まれた。そして、ハッと思い出した様に、皆が携帯を弄りだす。すると、一番手前にいたオカキンが気を使って、俺の前に携帯の画面を向けて来た。どうやら、一緒に見ようとしてくれているらしい。俺は軽く礼を言って、そのままオカキンの方に一つ、席を詰めた。
「ありがとう……」
「携帯を持ってないんだから、しょうがないだろ」
態度こそ、少し面倒臭そうにしているが、案外悪い奴じゃないのかも知れない。それとも、仲間だと思ってくれたのだろうか……俺の過去の話を聞いて。そんな事を考えていたら、オカキンが声をかけて来た。
「おい、始まるぞ……」
動画の再生ボタンを押して、オカキンが携帯を珈琲カップに立て掛ける。俺にも見やすい様に、配慮してくれている様だ。遠慮なく覗き込んだ携帯の画面には、『通信中』という、ユアチューブが再生を待たせる言葉が浮かんでいる。やがて、動画のストリーミング再生が準備を完了し、あの碧髪の二次元美少女……フリードが姿を現した。
「皆さーん! 元気ですかあーーっ!」
相変わらず、薄い青と白の妖精みたいなドレスに、今日は赤いタオルまで首にかけている。今のセリフと言い、煽る様な仕草と言い……どう考えても、あのプロレスラーの物まねだ。全く、ふざけている。しかし、そんなフリードの態度に憤る俺とは違い、オカキンは隣で悶え始めた。
「うおぉ……萌えぇ……」
バカか、オカキンは……。仮にもテロリストかも知れない相手に、一体何を考えているんだ。しかも、今時『萌え』って……言葉にする奴を初めて見た。全く、緊張感が無いにも程がある。確かに一部、フリードを可愛いとか何とか言って、持て囃している連中がいる事は知っている。おそらくオカキンも、その手の連中と同じなんだろう。
だが、中にはそんな能天気な連中とは違い、フリードを狂信的に崇める奴等までいるらしい。世界を改変する為に現れた、救世主だとか何とか言っているそうだ。そして、恐ろしい事に、その考えに同調する者が、結構な数いるらしい……殆どが現状に不満を持つ、刹那的な考えの人間みたいだけど。
そんな、フリードを崇める連中と、それを支持する傍観者を気取った者達……こいつ等が手を組んで、それなりの数になっているそうだ。全く、呆れた話だ……世の中の注目を集めると、必ずこの手の輩が湧いてくる。まるで、世間を騒がせた凶悪犯にまで、必ず擁護派やファンが現れる様に。
まあ大半は、自分が他人と違う感性である事を、主張したいだけの薄っぺらい、個性という物を勘違いしている奴等なんだが。俺はこの手の連中の事を、そういう奴等だと思っている。
俺はそんな事を考えながら、ふと、画面から目を逸らした。カウンターの中から冷たい視線を向けて来る、亜里沙さんと秋菜の姿が見える。その顔は明らかに、隣で悶えるオカキンに引いていた。俺は少し気まずくなり、慌てて目線を携帯に戻す。すると、画面の中のフリードが、相変わらず可愛らしい女の子の声……に聞こえる、機械の声で話し始めた。
「こないだの国会議事堂の爆破、皆んな喜んで貰えたかなー? 皆んなが、アンケートで『逝ってよし』って言ったから、ちゃんと結果通りにしたんだからねー? ちゃんと望みを叶えたんだから、もっと、僕を褒めて欲しいなー」
そう言って、拗ねた様な仕草を見せるフリード。
「知ってるんだよお? なんかまだ、僕の事をテロリストだとか言ってる人もいるんでしょ? 僕はショックだよ……僕はただ、皆んなのお願いを叶えてあげただけなのに……」
今度は悲しそうに、落ち込んでいる仕草を見せるフリード。だが、どこまでもその態度はわざとらしい。いちいち大げさな動きや表情が、尚更、俺にそう感じさせているのかも知れないけど。
今のところフリードの正体は、F国の工作員ではないかと言うのが大方の予想だ。なにしろ、今からミサイルを撃ち込むなんていう、とんでもない犯行声明を出しているからな……それも、K市という場所まで言い当てて。何かしら関係しているであろうという見解で、あの動画の信憑性はかなり高い。
だがしかし、それでもまだF国とは関係ない、騒ぎに便乗しただけのテロリストだという説も、未だに根強く残っている。犯行声明を出すなんていう馬鹿げた行動が、一国のやる事だとは思えないという理由からだ。他にも「国内に潜む過激派の仕業」だとか、「只の愉快犯の仕業」だとか、とにかくフリードの正体に関しては、相変わらず世論が割れている。
そんな俺達を嘲笑うかの様に、フリードはまたしても馬鹿げた事を言い出した。
「確かにミサイルは撃ち込んだけど、F国と僕は関係ないからね? あれは試練だから仕方無いんだよ。それに僕は、テロリストじゃない。僕のやる事は全部、君達の為にしている事なんだから」
ミサイルを打ち込んだ事は認めておいて、F国と自分は関係ない? 一体、何を言っているんだフリードは……全く意味が分からない。大体、試練って何なんだ。俺達の為って、どういう意味だよ……。
すると、今まで笑顔だったフリードの表情から、急に感情が抜け落ちた。突然、スッと無表情になり、抑揚のない声で話し始める。こいつが時折見せる、冷酷な表情だ。
「だから今回は、僕が中立だっていう事を証明するよ。勿論、未来を選ぶのは君達だけどね……。一応、言っておくけど、必ずちゃんと考えて、どっちを選ぶか決断してね。せっかく無回答をカウントしない代わりに、アンケートを三択にしてあげたんだから」
──ゾクリ。
真顔になったフリードは、可愛らしい見た目とのギャップもあって、酷く冷たくて恐ろしく見える。まるで感情の無い、機械の人形……いや、もともと二次元のキャラクターなんだから、寧ろこっちが普通なのか。俺はそんなフリードの、本性を見た様な気がして寒気がした。
しかし、今回は無回答票をカウントしないのか……。まあ、誰も投票しないなんて事は無いだろうから、アンケート自体は成立しそうだけど。一体こいつ、今度は何を企んでいる……?
俺がそんな思考に耽っていると、フリードは再び、パッとその表情を笑顔に変えた。
「それでは、今からアンケートを始めまーす!」
画面上部から、安っぽいくす玉が降りて来る。フリードは相変わらず、人をバカにした様な軽いノリで、そのくす玉を割って見せた。キラキラと金銀の紙吹雪が舞い、中から垂れ幕が落ちて来る。
『第二回フリードちゃんアンケート! チキチキ私はどっちの味方でもないよ選手権~!』
なんだ、これ……。
パフパフと自らの手で効果音を鳴らし、まるで自主製作の番組の様な、チープな映像を見せられる。すると、フリードが子供番組のお姉さんの様に、人差し指を立てて注意を始めた。
「もし無回答が多くても、結果は変えられませんからね! 後悔したく無かったら、皆さんちゃんと投票しましょうっ! それではまた、結果発表で会いましょー!」
さよーならーと両手を振るフリードは、まるで「また来週」とでも言い出しそうだ。そして、そんなフリードがそのまま、光の粒子となって消えて行く。すると、ゆっくりと画面が暗転を始め、前回と同じ様なアンケート画面が浮かび上がった。薄い青の背景に、デフォルメされたフリードの透かし。そして、その中に不気味な白い文字が、徐々に画面の中央で浮かび上がった。
二回目のアンケート……俺はその内容を見て、戦慄を覚えた。
『どちらかを殺します。どっちがいいですか?
A:日本の総理大臣。
B:F国の大統領。
C:いやいや、どっちもダメでしょ!』
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
この世界、貞操が逆で男女比1対100!?〜文哉の転生学園性活〜
妄想屋さん
SF
気がつけば、そこは“男女の常識”がひっくり返った世界だった。
男は極端に希少で守られる存在、女は戦い、競い、恋を挑む時代。
現代日本で命を落とした青年・文哉は、最先端の学園都市《ノア・クロス》に転生する。
そこでは「バイオギア」と呼ばれる強化装甲を纏う少女たちが、日々鍛錬に明け暮れていた。
しかし、ただの転生では終わらなかった――
彼は“男でありながらバイオギアに適合する”という奇跡的な特性を持っていたのだ。
無自覚に女子の心をかき乱し、甘さと葛藤の狭間で揺れる日々。
護衛科トップの快活系ヒロイン・桜葉梨羽、内向的で絵を描く少女・柊真帆、
毒気を纏った闇の装甲をまとう守護者・海里しずく……
個性的な少女たちとのイチャイチャ・バトル・三角関係は、次第に“恋と戦い”の渦へと深まっていく。
――これは、“守られるはずだった少年”が、“守る覚悟”を知るまでの物語。
そして、少女たちは彼の隣で、“本当の強さ”と“愛し方”を知ってゆく。
「誰かのために戦うって、こういうことなんだな……」
恋も戦場も、手加減なんてしてられない。
逆転世界ラブコメ×ハーレム×SFバトル群像劇、開幕。
アブナイお殿様-月野家江戸屋敷騒動顛末-(R15版)
三矢由巳
歴史・時代
時は江戸、老中水野忠邦が失脚した頃のこと。
佳穂(かほ)は江戸の望月藩月野家上屋敷の奥方様に仕える中臈。
幼い頃に会った千代という少女に憧れ、奥での一生奉公を望んでいた。
ところが、若殿様が急死し事態は一変、分家から養子に入った慶温(よしはる)こと又四郎に侍ることに。
又四郎はずっと前にも会ったことがあると言うが、佳穂には心当たりがない。
海外の事情や英吉利語を教える又四郎に翻弄されるも、惹かれていく佳穂。
一方、二人の周辺では次々に不可解な事件が起きる。
事件の真相を追うのは又四郎や屋敷の人々、そしてスタンダードプードルのシロ。
果たして、佳穂は又四郎と結ばれるのか。
シロの鼻が真実を追い詰める!
別サイトで発表した作品のR15版です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる