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謎
おじいちゃん日記
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とある田舎町のお祖父様が死なれたので、遺品整理業者であるので出張したんです。
その遺品の中で日記を見つけました。普段なら見ないのですが、あまりにも異質だったのでページを開いてしまいました。
その内容があまりにも不自然で、もしよかったらマスターにも見てほしいんです。
※以下は日記の画像を文字起こししたものになる。本人の希望で日記の画像は省略する。
1992年12月14日
とても寒い日が続いている。肌を切るような冷たい風に耐えられなくなって、もう年なんだなと感慨にふけることが多くなった。
年といえば、こんな田舎ものだから年老いた人間しかもういない。偏屈な考えを押し付けられるばかりでいやになるけど、都会にいくのもめんどうくさい。
まぁなんにせよ、毎年と同じだ。うまく生きて行くしかない。
1992年12月15日
今日の昼、久しぶりに来訪者が着た。しかもスーツを着ている。こんな片田舎に。珍しいこともあるもんだ。
彼の仕事はセールスだと。こんな小さな町に家電を求めている人はいないのに。なんか不自然だ。
1992年12月16日
昨日来たセールスマンが菓子折りと町長をつれて家に来た。
どうやらこの街に住むことになったらしい。仕事と言い、住む場所と言い、変な人だと考えずにはいられない。
ただ1点、見てくれが悪くない所だけが救いだな。
※見つかった時点で当日記は破損しており、17日~31日までを記載したものは破り捨てられていた。
※ここからは残ったページのものを記載。その為、日付がまばらになっている。
1993年1月1日
昨日の酒が残ったまま年が明けた。久しぶりに飲む町長の酒はやはり美味い。見知った顔と味に安心しながらも、一昨年との違いはやはりセールスマンだろう。
もうすでに集まりの中心人物たちとも打ち解けて、みんなと並んでいても違和感を感じられない。
そんな事を仲間達が言っているが、僕の目にはどうしても異質に見える。
一昨日の火事にしても、胡散臭いとは思わなかったのだろうか。
1993年1月3日
なにやら慌ただしいと思ったら、空き地や誰の所有かもしれない土地に、都会の建設業者が足場を組んでいた。
町長曰く、少子化対策として町に移り住むための施策を講じた事で、都心部を離れてここの町に住む人が急増したとのことだった。
どういうことだ。そんな話を町長が相談もすることなく勝手に進めるなんて。
1993年1月4日
僕は今日、町長とセールスマンの会合があるのだと聞いた。この日記を書きおえたら向かうことにする。
噂や話を聞くと、どうやらセールスマンは市の職員のようだ。自信をモデルケースにして、町移住の誘致を促進させることにあるのだとか。
知ったことか。その腹の中にため込んでいるものを聞かせてもらおう。
1993年2月3日
住居スペースがものすごい速さで組み上がっていく。いつもの光景も、静かな空気も、みるみる変化していく、それも町長とセールスマンの独断によってだ。
何の説得もしないままで町民の不満がたまっている。だから僕はデモを敢行すると心に誓った。
突然の施策改編の抗議するため、同士達を集めた。決行は明後日だ。
1993年2月4日
デモが明日に控えているのに、突然同志たちが離れ始めていた。内容もそれぞれあり、僕も納得はした。なのになんだこの不自然な流れは。
僕は、僕が知らない間に大きな流れに巻き込まれているのだろうか。
1993年2月5日
今日は僕1人で町長の家の前で座り込みをしていた。と言ってもそれが何かを変えられるはずもなく。僕は家に帰ろうとした。
すると、町長が門をひら___________【ここからページが破られていた。】
1993年3月15日
部外者達が町に移住してきて半年が経った。賑やかな雰囲気も悪くないとは思いつつ、やはり違和感がぬぐえなかった。寧ろ高まって、危機感に変わった。
僕は一体何に怯えているのだろう。
1993年3月19日
僕が抱える。違和感と危機感の正体に気がついた。
どうやら既に家があり、長らく住んでいる人の家にまで【都会の人間】が住見始めたようだ。
それに気づいたのは今日の昼頃、お向かいに住んでるタチバナさんの家に近所話へ向かった。するとでてきた人は見たことがない。なんでも都会に住んでいた息子さんだと言うのだ。しかも体よくタチバナさんは入院中だと。
おかしい。たしかにタチバナさんの家には子供がいたが、歳はもう35にはなるだろう。キャリアを作っていたはずなのに急に里帰りして住むとはどういうことなのだろうか。
タチバナさんは僕のデモに賛同してくれた同志。ほっとくわけには行かないだろう
調べてみるか…。
1994年12月31日
私は記憶を失った。まるで生まれ変わりでも体験しているような感覚に陥っている。
そんな折、見知らぬ机の引き出しに入っていたこれを見つけた。それでようやく理解が追いついたよ。
これを見つけた人。どうかこの日記を公の場に晒して欲しい。
そのための伏線も準備もしている。
税関職員が来るように税金を滞納したり、生前整理と死後の整理を業者に委託しているので、町の者がこれを触れることはないだろう。
どうか、心からのお願いをする。
その遺品の中で日記を見つけました。普段なら見ないのですが、あまりにも異質だったのでページを開いてしまいました。
その内容があまりにも不自然で、もしよかったらマスターにも見てほしいんです。
※以下は日記の画像を文字起こししたものになる。本人の希望で日記の画像は省略する。
1992年12月14日
とても寒い日が続いている。肌を切るような冷たい風に耐えられなくなって、もう年なんだなと感慨にふけることが多くなった。
年といえば、こんな田舎ものだから年老いた人間しかもういない。偏屈な考えを押し付けられるばかりでいやになるけど、都会にいくのもめんどうくさい。
まぁなんにせよ、毎年と同じだ。うまく生きて行くしかない。
1992年12月15日
今日の昼、久しぶりに来訪者が着た。しかもスーツを着ている。こんな片田舎に。珍しいこともあるもんだ。
彼の仕事はセールスだと。こんな小さな町に家電を求めている人はいないのに。なんか不自然だ。
1992年12月16日
昨日来たセールスマンが菓子折りと町長をつれて家に来た。
どうやらこの街に住むことになったらしい。仕事と言い、住む場所と言い、変な人だと考えずにはいられない。
ただ1点、見てくれが悪くない所だけが救いだな。
※見つかった時点で当日記は破損しており、17日~31日までを記載したものは破り捨てられていた。
※ここからは残ったページのものを記載。その為、日付がまばらになっている。
1993年1月1日
昨日の酒が残ったまま年が明けた。久しぶりに飲む町長の酒はやはり美味い。見知った顔と味に安心しながらも、一昨年との違いはやはりセールスマンだろう。
もうすでに集まりの中心人物たちとも打ち解けて、みんなと並んでいても違和感を感じられない。
そんな事を仲間達が言っているが、僕の目にはどうしても異質に見える。
一昨日の火事にしても、胡散臭いとは思わなかったのだろうか。
1993年1月3日
なにやら慌ただしいと思ったら、空き地や誰の所有かもしれない土地に、都会の建設業者が足場を組んでいた。
町長曰く、少子化対策として町に移り住むための施策を講じた事で、都心部を離れてここの町に住む人が急増したとのことだった。
どういうことだ。そんな話を町長が相談もすることなく勝手に進めるなんて。
1993年1月4日
僕は今日、町長とセールスマンの会合があるのだと聞いた。この日記を書きおえたら向かうことにする。
噂や話を聞くと、どうやらセールスマンは市の職員のようだ。自信をモデルケースにして、町移住の誘致を促進させることにあるのだとか。
知ったことか。その腹の中にため込んでいるものを聞かせてもらおう。
1993年2月3日
住居スペースがものすごい速さで組み上がっていく。いつもの光景も、静かな空気も、みるみる変化していく、それも町長とセールスマンの独断によってだ。
何の説得もしないままで町民の不満がたまっている。だから僕はデモを敢行すると心に誓った。
突然の施策改編の抗議するため、同士達を集めた。決行は明後日だ。
1993年2月4日
デモが明日に控えているのに、突然同志たちが離れ始めていた。内容もそれぞれあり、僕も納得はした。なのになんだこの不自然な流れは。
僕は、僕が知らない間に大きな流れに巻き込まれているのだろうか。
1993年2月5日
今日は僕1人で町長の家の前で座り込みをしていた。と言ってもそれが何かを変えられるはずもなく。僕は家に帰ろうとした。
すると、町長が門をひら___________【ここからページが破られていた。】
1993年3月15日
部外者達が町に移住してきて半年が経った。賑やかな雰囲気も悪くないとは思いつつ、やはり違和感がぬぐえなかった。寧ろ高まって、危機感に変わった。
僕は一体何に怯えているのだろう。
1993年3月19日
僕が抱える。違和感と危機感の正体に気がついた。
どうやら既に家があり、長らく住んでいる人の家にまで【都会の人間】が住見始めたようだ。
それに気づいたのは今日の昼頃、お向かいに住んでるタチバナさんの家に近所話へ向かった。するとでてきた人は見たことがない。なんでも都会に住んでいた息子さんだと言うのだ。しかも体よくタチバナさんは入院中だと。
おかしい。たしかにタチバナさんの家には子供がいたが、歳はもう35にはなるだろう。キャリアを作っていたはずなのに急に里帰りして住むとはどういうことなのだろうか。
タチバナさんは僕のデモに賛同してくれた同志。ほっとくわけには行かないだろう
調べてみるか…。
1994年12月31日
私は記憶を失った。まるで生まれ変わりでも体験しているような感覚に陥っている。
そんな折、見知らぬ机の引き出しに入っていたこれを見つけた。それでようやく理解が追いついたよ。
これを見つけた人。どうかこの日記を公の場に晒して欲しい。
そのための伏線も準備もしている。
税関職員が来るように税金を滞納したり、生前整理と死後の整理を業者に委託しているので、町の者がこれを触れることはないだろう。
どうか、心からのお願いをする。
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