博多に移住して人生をやり直す

yamajuu

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第二章 1年生 1学期

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博多に移住してから、1ヶ月が経過した。

当初の1週間は、引っ越し荷物の整理と片付け、家電製品の搬入に集中して時間を費やす。
並行して住民票移動や健康保険の届け出など、事務作業にも追われていた。
日常生活が出来る体制を作りながら、生活圏内を散策していく。
銀行、スーパー、病院、フィットネスクラブ、家電量販店など最低限度の施設確認が終わり、学校生活の準備が出来上がった。

一通りのスケジュールが終わった達成感と時間に余裕が出来たことで、心の奥に欲望が湧き上がる。
netで風俗検索していると、ちょっと気になる娘がいた。
HPの写真では一重ひとえの目元が見えているだけで、顔の大部分を隠しているから俺好みの娘かどうか判別出来ない。
こういう場合は8割方当てが外れて後悔するんだが、それでも予約してみた。

地下鉄を乗り継いて、初めての店に向かう。
中洲のソープランドは狭い地区に密集しているので、すぐに店は見つかった。
入店して受付を済ませたら、10分ほどでお目当ての娘と対面する。
写真より切れ長でシャープな瞳が、強気な女性を想像させた。

「初めまして、香山様。恋々華ここはの指名、ありがとうございます」

「恋々華ちゃんの目力めぢからに惹かれたんだ」

「嬉しい、本気にしますよ」
個室に入って服を脱がされながら、トークで盛り上げる。

「お客様、お体を鍛えてるんですね」

「彼女がいないから、ジムばかり行ってる」

「またあ、女性にモテないはずがない」

「彼女なんか、10年もいないよ」

「もう、嘘ばっかり」
思っていたより盛り上げ上手で、好感度は高い。
背丈は160cmくらいで胸は薄いが、お尻は引き締まって脚がとっても綺麗だった。
身体を洗ってもらうと、俺はお風呂の中で歯磨きとイソジンを終わらせる。
恋々華ちゃんが湯船に入ってきて、Kissから潜望鏡※と定番のサービスが続いていく。

「この先は君に任せるよ。
俺はマットが苦手だから、ベッドだけでも構わない」

「本当にいいんですか?」

「恋々華ちゃんの好きにしていい」
ソープランドは担当の姫に任せるのが一番だ。
それで手を抜かれたら2度と指名はしないし、店のアンケートにも事実を書く。
逆に一生懸命のサービスなら、大らかな気持ちで受け入れるのが俺の流儀だ。

彼女は俺の上で腰を振り、声にならない吐息を漏らした。
大げさな演技じゃない分、強烈に色気を感じる。
俺を興奮させたので、十分に合格点をあげていい。
時間配分に気をつけて、2回戦をきっちり終わらせたのも高評価だ。

「恋々華ちゃん、今日は楽しかったよ。
次は本指名で来るね」

「本当ですか?」

「ああ、また君に会いたいと思ってる」

「嬉しい、絶対ですよ」
次回の約束をして、店を出る。
茉白ちゃん以来、久しぶりに当たりの娘を見つけた。
こういう予想外の出会いがあるから、風俗遊びは辞められない。

《 素人の女性ほど危険です。
適当にプロと遊んで息抜きするのは構いません》
俺の頭の中を、佐藤氏の言葉が頭をよぎった。


※ 潜望鏡
お風呂のお湯から突き出した男根を口で咥えてサービスする技

    
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