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第八章 2年生 1学期
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6月のエイジア製菓学校は、2年生にとって忙しい時期だ。
カフェ専科でも企業からの個別説明会があったり、任意のメンバーで企業面接の練習が行われている。
実習も学校1階のカフェ実習室を開放して、10時から14時まで営業する。
10ある班ごとにメンバーでメニューの決定から、前日の仕込み、当日の営業、後片付けまで学生だけで実践することになっていた。
「俺たちの店長は絵美里だな、今まで何の役もやってないだろう」
「香山さんは、何するんですか?」
「店長の下でフロア係でもやるよ」
「お願いです、何か上手く行く為のヒントを下さい」
「そうだな。俺だったら、ランチメニューにミートパイを入れる。
多分、どこの班も選ばないと思うし、作るのは製パン科に頼りになる奴がいるだろ」
最低限のアドバイスをしたが、カフェの準備はなかなか進まない。
女3人では決められないようだが、俺は口出しをしなかった。
流れが変わったのは貴大が絵美里にヒントを与えたからだ。
「うちの班は、お腹一杯になるランチを出します。
ミートパイも大きなカットを出す。
スープ・サラダのセットは、パンはバタールとクッペを選択出来るようにします。
価格は学校が決めた上限一杯の消費税込1,000円でいきたい」
最終の会議で絵美里が提案してきた。
「ほう、思い切ったな」
「花蓮と貴大が手伝ってくれることになりました」
「ティータイムはどうする?」
「メインはカキ氷で、あまおうのスプレッドがけが売りです」
「どう考えても、コストが合わないだろう」
「いえ、彩音の家で冷凍されてたイチゴを安く買うことが出来ました」
どこから見てもズルいが、彼女なりには頑張っている。
みんなが賛成して、絵美里のプランで行くことになった。
実習カフェは、10ある班で2週間にわたり営業をする。
抽選の結果、うちの班は2週目の水曜日に決まった。
何とランチ1,000円の班はうちだけ、次が800円で500円が一番多い。
みんな原価計算が間違ってるか、大した料理は出さないつもりなのか、見ものだ。
「ランチ1,000円は考えたんですが、ちょっと躊躇しました」
俺に向かって、武内女史が言ってる。
彼女の班は2番目の800円のランチを出す計画だ。
「絵美里が決めたんだ、自信があるんだろう」
「お腹一杯になるランチって、香山さんが前から言ってましたね」
「俺の信条だ、いつでも言ってる」
「結局、香山さんの思い通りになってますよ」
「結果がそうでも、決めるまで絵美里は真剣に悩んでいた。
それだけでも、いい経験になっただろう」
「貴方と同じ班になれた娘たちは幸せです」
「社会に出て失敗すれば倒産だ、でも学校では失敗したら反省すればいい。
恥をかくのも良い経験だと思うよ」
俺たちは失敗するつもりはない、だが結果はわからない。
だからこそ、準備は怠らない。
俺は、絵美里の下で出来るだけのことをした。
必ず結果はついてくる、自分に言い聞かせた。
カフェ専科でも企業からの個別説明会があったり、任意のメンバーで企業面接の練習が行われている。
実習も学校1階のカフェ実習室を開放して、10時から14時まで営業する。
10ある班ごとにメンバーでメニューの決定から、前日の仕込み、当日の営業、後片付けまで学生だけで実践することになっていた。
「俺たちの店長は絵美里だな、今まで何の役もやってないだろう」
「香山さんは、何するんですか?」
「店長の下でフロア係でもやるよ」
「お願いです、何か上手く行く為のヒントを下さい」
「そうだな。俺だったら、ランチメニューにミートパイを入れる。
多分、どこの班も選ばないと思うし、作るのは製パン科に頼りになる奴がいるだろ」
最低限のアドバイスをしたが、カフェの準備はなかなか進まない。
女3人では決められないようだが、俺は口出しをしなかった。
流れが変わったのは貴大が絵美里にヒントを与えたからだ。
「うちの班は、お腹一杯になるランチを出します。
ミートパイも大きなカットを出す。
スープ・サラダのセットは、パンはバタールとクッペを選択出来るようにします。
価格は学校が決めた上限一杯の消費税込1,000円でいきたい」
最終の会議で絵美里が提案してきた。
「ほう、思い切ったな」
「花蓮と貴大が手伝ってくれることになりました」
「ティータイムはどうする?」
「メインはカキ氷で、あまおうのスプレッドがけが売りです」
「どう考えても、コストが合わないだろう」
「いえ、彩音の家で冷凍されてたイチゴを安く買うことが出来ました」
どこから見てもズルいが、彼女なりには頑張っている。
みんなが賛成して、絵美里のプランで行くことになった。
実習カフェは、10ある班で2週間にわたり営業をする。
抽選の結果、うちの班は2週目の水曜日に決まった。
何とランチ1,000円の班はうちだけ、次が800円で500円が一番多い。
みんな原価計算が間違ってるか、大した料理は出さないつもりなのか、見ものだ。
「ランチ1,000円は考えたんですが、ちょっと躊躇しました」
俺に向かって、武内女史が言ってる。
彼女の班は2番目の800円のランチを出す計画だ。
「絵美里が決めたんだ、自信があるんだろう」
「お腹一杯になるランチって、香山さんが前から言ってましたね」
「俺の信条だ、いつでも言ってる」
「結局、香山さんの思い通りになってますよ」
「結果がそうでも、決めるまで絵美里は真剣に悩んでいた。
それだけでも、いい経験になっただろう」
「貴方と同じ班になれた娘たちは幸せです」
「社会に出て失敗すれば倒産だ、でも学校では失敗したら反省すればいい。
恥をかくのも良い経験だと思うよ」
俺たちは失敗するつもりはない、だが結果はわからない。
だからこそ、準備は怠らない。
俺は、絵美里の下で出来るだけのことをした。
必ず結果はついてくる、自分に言い聞かせた。
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