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第十四章 始動
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「それなら武内さんと結婚された方が良かったのではないですか?」
父親は武内凜花じゃなくて、俺が花蓮を選んだ理由が気になるようだ。
「武内さんと私では、育ってきた環境も価値観も違いすぎます。
私は子供の頃に両親が離婚して、母と二人都営住宅で育ち、工業高校を卒業して社会に出ました。
運良くお金は手にしましたが、それだけです。
彼女と一緒に仕事をすることはお互いに有益ですが、恋愛したいとは思いません」
「ずいぶんと言いにくい事まで話していただいて、香山さんが誠実な方だと理解出来ました」
「ありがとうございます。
私の事を少しでも理解して頂けたら、今日ご挨拶に伺った甲斐がありました」
花蓮の弟たちも敵意は消えているようだ。
まあ好意は無いけれども。
彼女が素晴らしい家庭で育っていることが分かっただけで、十分な成果だった。
時間にして1時間ほどだったが、ずいぶん長く感じたのは俺も緊張していたんだろう。
「毅が帰った後、母から怒られた」
翌週に花蓮と会ったら、言いたい事があるようだ。
「何でだよ?」
「1年経って気持ちが変わらなかったら、結婚しようと言ったでしょう。
私が本気にしてなかったから、ちゃんとしろって説教された」
「あらかじめ、言っておいただろう」
「聞いたけど、あの場で言うとは思ってなかった」
「嬉しかった?」
「いや、びっくりした。毅が本気だとわかったよ」
「最初から本気だ。遊びで恋愛はしない」
「うん」
花蓮が何やらうれしそうな顔をしている。
「アップルパイ、おいしかったよ。涼介、すごく上達してる」
「商品として店に出してるからな、毎日が真剣勝負だ。
実戦を重ねて、上達するのが一番早い。
見て覚えるとか、技を盗めとかいう無駄な時間は要らない」
「毅って、本当にビジネスマンなのね」
「生き残ってこそ、次の展開がある。
貴大や涼介、健太には、カフェで食べたくなる商品を作るように言ってるよ」
「私が勤めている店とは違うんだね」
「うちはパン屋でも、ケーキ屋でもない。
あくまでも珈琲が中心で、パンやデザートがあるんだ」
「儲かってるの?」
「詳しい数字は言えないが、想定より順調だ」
せっかく自宅に彼女がいるのに、仕事の話をしてしまった。
ソファーに押し倒してキスをすると、カットソー越しに彼女の胸が当たる。
「両親の許可も出たし、花蓮も安心しただろう」
言葉をかけながら、彼女を裸にしていく。
「あの日からずっと待ってたのよ」
「俺だって待ってたよ」
自分でTシャツを脱ぎ捨てて、彼女に覆いかぶさった。
「ここでするの?」
「もう待ちきれない」
キスをしながら、胸に手をかける。
ブラの下から手を入れて、柔らかな胸を掴んだ。
「あん、ダメ」
耳たぶから首筋にキスをして、乳首を舌で転がす。
彼女は抵抗を止めて、俺のされるがままになっていた。
今日の彼女は、快感に身を任せている。
それなら、このまま優しく愛してあげよう。
父親は武内凜花じゃなくて、俺が花蓮を選んだ理由が気になるようだ。
「武内さんと私では、育ってきた環境も価値観も違いすぎます。
私は子供の頃に両親が離婚して、母と二人都営住宅で育ち、工業高校を卒業して社会に出ました。
運良くお金は手にしましたが、それだけです。
彼女と一緒に仕事をすることはお互いに有益ですが、恋愛したいとは思いません」
「ずいぶんと言いにくい事まで話していただいて、香山さんが誠実な方だと理解出来ました」
「ありがとうございます。
私の事を少しでも理解して頂けたら、今日ご挨拶に伺った甲斐がありました」
花蓮の弟たちも敵意は消えているようだ。
まあ好意は無いけれども。
彼女が素晴らしい家庭で育っていることが分かっただけで、十分な成果だった。
時間にして1時間ほどだったが、ずいぶん長く感じたのは俺も緊張していたんだろう。
「毅が帰った後、母から怒られた」
翌週に花蓮と会ったら、言いたい事があるようだ。
「何でだよ?」
「1年経って気持ちが変わらなかったら、結婚しようと言ったでしょう。
私が本気にしてなかったから、ちゃんとしろって説教された」
「あらかじめ、言っておいただろう」
「聞いたけど、あの場で言うとは思ってなかった」
「嬉しかった?」
「いや、びっくりした。毅が本気だとわかったよ」
「最初から本気だ。遊びで恋愛はしない」
「うん」
花蓮が何やらうれしそうな顔をしている。
「アップルパイ、おいしかったよ。涼介、すごく上達してる」
「商品として店に出してるからな、毎日が真剣勝負だ。
実戦を重ねて、上達するのが一番早い。
見て覚えるとか、技を盗めとかいう無駄な時間は要らない」
「毅って、本当にビジネスマンなのね」
「生き残ってこそ、次の展開がある。
貴大や涼介、健太には、カフェで食べたくなる商品を作るように言ってるよ」
「私が勤めている店とは違うんだね」
「うちはパン屋でも、ケーキ屋でもない。
あくまでも珈琲が中心で、パンやデザートがあるんだ」
「儲かってるの?」
「詳しい数字は言えないが、想定より順調だ」
せっかく自宅に彼女がいるのに、仕事の話をしてしまった。
ソファーに押し倒してキスをすると、カットソー越しに彼女の胸が当たる。
「両親の許可も出たし、花蓮も安心しただろう」
言葉をかけながら、彼女を裸にしていく。
「あの日からずっと待ってたのよ」
「俺だって待ってたよ」
自分でTシャツを脱ぎ捨てて、彼女に覆いかぶさった。
「ここでするの?」
「もう待ちきれない」
キスをしながら、胸に手をかける。
ブラの下から手を入れて、柔らかな胸を掴んだ。
「あん、ダメ」
耳たぶから首筋にキスをして、乳首を舌で転がす。
彼女は抵抗を止めて、俺のされるがままになっていた。
今日の彼女は、快感に身を任せている。
それなら、このまま優しく愛してあげよう。
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