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第十五章 ステップアップ
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俺は中古厨房機器店を訪ねて、業務用冷凍庫とオーブンを探し回る。
まずは本店と姪浜店でスタートさせる為に、冷凍庫2台とオーブン1台を買い入れた。
1週間ほどで2店に設置が終わり、冷凍、輸送、焼き上げのテストを繰り返す。
「焼きたてのパンって、やっぱり美味しいね」
試作中のパン、オニオンベーコンチーズを頬張ったヨーコさんが褒めてくれる。
「毎日、焼きたての調理パンを選べるようにして、コーヒーと一緒に出そうと思ってます。
ビジネスとして、上手く行きますかね?」
「納得出来る価格で提供し続ければ、失敗はしないと思うよ」
至極真っ当な答えだ、これでやれる自信がついた。
7月19日、夏休みの前日に兵藤碧と日野かすみを呼び出した。
姪浜店に来てもらい、パン製造責任者の加藤貴大と店長の山本絵美里との顔合わせだ。
「明日から二人は、加藤君の下で働いてもらう。
うちは小規模なので、アルバイトを遊ばせる暇はない。
君たちにも店で売る商品を作ってもらうので、よろしく頼む」
俺がアルバイトの二人を紹介すると、貴大と絵美里が握手をして迎えた。
「君たちをプロとして扱うので、よろしく」
貴大は余裕の挨拶だ、実戦で鍛えられた自信があるんだろう。
「頑張りますので、よろしくお願いします」
「一緒に仕事が出来るのが楽しみです」
碧は張り切っていて、かすみは余裕の表情だ。
この二人を上手く使えれば、貴大はもう1段の成長をするだろう。
自分より年上のかすみが入ってきたので、絵美里は渋い顔だが後でフォローしておく。
続けて、アルバイトの二人を本店に案内する。
場合によっては、一人を本店に入れるかもしれない。
冷凍したパンを焼き上げる作業を任せる為に、挨拶に連れてきた。
「マスター、この二人が製パンを手伝ってくれます」
「「よろしくお願いします」」
元気な挨拶が出来た。
「おう、頑張ってくれ」
マスターは女性には甘い。
ここには、社長がカフェ専科の佐野蓮を連れてきていた。
5人でパンとコーヒーでランチを食べながら、仕事の話をする。
佐野君の指導係は伊崎櫂に任せて、マスターがフォローする形だ。
「お二人は、製菓学校を出て4ヶ月なのに凄い勢いですね」
日野かすみが俺たちに言った。
「まだよちよち歩きのヒヨコだ」
「学校では伝説ですよ、在学中に会社を作ったって」
きらきらした表情で碧から見られると照れる。
「伝説は大げさですね」
武内社長がやんわりと否定した。
「オーストラリアのコーヒーメソッドを製菓学校に持ち込んだのも、お二人ですよね」
蓮くんもレッスンを受けたようだ。
「あれは武内社長が見つけてきたんだ」
俺は社長を立てておく。
「今、奈良屋町に新しい店を建設中です。
そのうえに天神か、博多駅周辺に出店する為にテナントを探しているの。
だから我が社は優秀な人手が欲しい。
この意味は分かるよね?」
3人が首を縦に振る。
武内社長も随分と人をやる気にさせる技を身につけたようだ。
まずは本店と姪浜店でスタートさせる為に、冷凍庫2台とオーブン1台を買い入れた。
1週間ほどで2店に設置が終わり、冷凍、輸送、焼き上げのテストを繰り返す。
「焼きたてのパンって、やっぱり美味しいね」
試作中のパン、オニオンベーコンチーズを頬張ったヨーコさんが褒めてくれる。
「毎日、焼きたての調理パンを選べるようにして、コーヒーと一緒に出そうと思ってます。
ビジネスとして、上手く行きますかね?」
「納得出来る価格で提供し続ければ、失敗はしないと思うよ」
至極真っ当な答えだ、これでやれる自信がついた。
7月19日、夏休みの前日に兵藤碧と日野かすみを呼び出した。
姪浜店に来てもらい、パン製造責任者の加藤貴大と店長の山本絵美里との顔合わせだ。
「明日から二人は、加藤君の下で働いてもらう。
うちは小規模なので、アルバイトを遊ばせる暇はない。
君たちにも店で売る商品を作ってもらうので、よろしく頼む」
俺がアルバイトの二人を紹介すると、貴大と絵美里が握手をして迎えた。
「君たちをプロとして扱うので、よろしく」
貴大は余裕の挨拶だ、実戦で鍛えられた自信があるんだろう。
「頑張りますので、よろしくお願いします」
「一緒に仕事が出来るのが楽しみです」
碧は張り切っていて、かすみは余裕の表情だ。
この二人を上手く使えれば、貴大はもう1段の成長をするだろう。
自分より年上のかすみが入ってきたので、絵美里は渋い顔だが後でフォローしておく。
続けて、アルバイトの二人を本店に案内する。
場合によっては、一人を本店に入れるかもしれない。
冷凍したパンを焼き上げる作業を任せる為に、挨拶に連れてきた。
「マスター、この二人が製パンを手伝ってくれます」
「「よろしくお願いします」」
元気な挨拶が出来た。
「おう、頑張ってくれ」
マスターは女性には甘い。
ここには、社長がカフェ専科の佐野蓮を連れてきていた。
5人でパンとコーヒーでランチを食べながら、仕事の話をする。
佐野君の指導係は伊崎櫂に任せて、マスターがフォローする形だ。
「お二人は、製菓学校を出て4ヶ月なのに凄い勢いですね」
日野かすみが俺たちに言った。
「まだよちよち歩きのヒヨコだ」
「学校では伝説ですよ、在学中に会社を作ったって」
きらきらした表情で碧から見られると照れる。
「伝説は大げさですね」
武内社長がやんわりと否定した。
「オーストラリアのコーヒーメソッドを製菓学校に持ち込んだのも、お二人ですよね」
蓮くんもレッスンを受けたようだ。
「あれは武内社長が見つけてきたんだ」
俺は社長を立てておく。
「今、奈良屋町に新しい店を建設中です。
そのうえに天神か、博多駅周辺に出店する為にテナントを探しているの。
だから我が社は優秀な人手が欲しい。
この意味は分かるよね?」
3人が首を縦に振る。
武内社長も随分と人をやる気にさせる技を身につけたようだ。
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