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第十六章 チャレンジ
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「毅、クリスマスケーキは全部売れた?」
12月25日の夜、俺の店まで来た花蓮が聞いている。
閉店後の店内には、俺の分のケーキが残っていた。
「俺たちの分は取り置きしてたから、部屋に持って行こう」
昨日と今日は、早朝からケーキ作りと配送で大変だった。
それでも予約分が無いだけ、今日の方がましだったが。
店の明かりを消して、3階の自宅まで上がる。
花蓮が持ってきたオードブルとシャンパンでささやかなお祝いをする。
「メリークリスマス」
シャンパンで乾杯したら、彼女がオードブルを取り出した。
「開けてみて」
お弁当箱の蓋を取ると、ローストビーフにエビチリ、コールスローなどがきれいに詰めてある。
「これは美味しそうだ」
「私が作ったの」
「ありがとう、嬉しいよ」
「毅って物欲が無さそうだから、プレゼントに困った」
「いやいや、ありがたいよ。器のセンスも最高だ」
「博多曲げ物っていう工芸品なんだ」
「最高のプレゼントだよ。ありがとう」
そう言ってから、自分のバッグから彼女にプレゼントを渡した。
「開けてみて」
俺に促されて、花蓮が包装紙を開けると封筒が出てきた。
中には、航空券が入っている。
「2月14日、ソウル行きのチケットだわ」
「随分と待たせたから、一緒に行こう」
「ありがとう。有給取るから、絶対に行こうね」
お互いが仕事に忙殺されて、一緒に居られる時間が少なくなっている。
週末が休みじゃないから、休みを合わせるのも大変だ。
「お正月休みくらい、一緒に居たい」
「君の家族が寂しがるだろう、無理を言えないよ」
「毅は、どうしたい?」
「2日か、3日なら一緒でもいいけど、大晦日と元旦は家族といるべきだよ」
「毅って、堅いね」
「ご両親からすれば、いつまでも娘が家にいるとは限らない。
だから正月くらい一緒にって、思うだろう」
「お父さんみたい」
「大人の分別だ」
花蓮がクリスマスケーキをBOXから出した。
5号サイズ(15センチ)だが、ほぼイチゴで覆われている。
「すごいね、贅沢過ぎるほどイチゴが乗ってる」
「うちの専用ハウスで作ってるんだ」
「イチゴまで作ってるの?」
「龍崎農園と契約してイチゴだけじゃなく、キウイやブルーベリー、梨やミカンも作ってる」
「毅って、本当にビジネスマンなんだね」
「まあな。彩音の兄さんとはいい関係を作ってる。
来年は、フルーツのスイーツをメインにするつもりだ」
「企業秘密でしょう、私に話していいの?」
「俺の店に来るんだろう?口は堅いよね」
「もう、意地悪」
まあ世間に漏れても構わない。
みんな考えるところまでは行くんだ。
だが地産地消をビジネスにまで落とし込むのは、規模や資本、実施プランなど障害が多い。
俺たちは、クリスマスケーキで実績を一つ作った。
これで次のステップに進む。
この繰り返しで、ビジネスを大きくしていくしかない。
次の成功は、博多駅前の店にかかっている。
12月25日の夜、俺の店まで来た花蓮が聞いている。
閉店後の店内には、俺の分のケーキが残っていた。
「俺たちの分は取り置きしてたから、部屋に持って行こう」
昨日と今日は、早朝からケーキ作りと配送で大変だった。
それでも予約分が無いだけ、今日の方がましだったが。
店の明かりを消して、3階の自宅まで上がる。
花蓮が持ってきたオードブルとシャンパンでささやかなお祝いをする。
「メリークリスマス」
シャンパンで乾杯したら、彼女がオードブルを取り出した。
「開けてみて」
お弁当箱の蓋を取ると、ローストビーフにエビチリ、コールスローなどがきれいに詰めてある。
「これは美味しそうだ」
「私が作ったの」
「ありがとう、嬉しいよ」
「毅って物欲が無さそうだから、プレゼントに困った」
「いやいや、ありがたいよ。器のセンスも最高だ」
「博多曲げ物っていう工芸品なんだ」
「最高のプレゼントだよ。ありがとう」
そう言ってから、自分のバッグから彼女にプレゼントを渡した。
「開けてみて」
俺に促されて、花蓮が包装紙を開けると封筒が出てきた。
中には、航空券が入っている。
「2月14日、ソウル行きのチケットだわ」
「随分と待たせたから、一緒に行こう」
「ありがとう。有給取るから、絶対に行こうね」
お互いが仕事に忙殺されて、一緒に居られる時間が少なくなっている。
週末が休みじゃないから、休みを合わせるのも大変だ。
「お正月休みくらい、一緒に居たい」
「君の家族が寂しがるだろう、無理を言えないよ」
「毅は、どうしたい?」
「2日か、3日なら一緒でもいいけど、大晦日と元旦は家族といるべきだよ」
「毅って、堅いね」
「ご両親からすれば、いつまでも娘が家にいるとは限らない。
だから正月くらい一緒にって、思うだろう」
「お父さんみたい」
「大人の分別だ」
花蓮がクリスマスケーキをBOXから出した。
5号サイズ(15センチ)だが、ほぼイチゴで覆われている。
「すごいね、贅沢過ぎるほどイチゴが乗ってる」
「うちの専用ハウスで作ってるんだ」
「イチゴまで作ってるの?」
「龍崎農園と契約してイチゴだけじゃなく、キウイやブルーベリー、梨やミカンも作ってる」
「毅って、本当にビジネスマンなんだね」
「まあな。彩音の兄さんとはいい関係を作ってる。
来年は、フルーツのスイーツをメインにするつもりだ」
「企業秘密でしょう、私に話していいの?」
「俺の店に来るんだろう?口は堅いよね」
「もう、意地悪」
まあ世間に漏れても構わない。
みんな考えるところまでは行くんだ。
だが地産地消をビジネスにまで落とし込むのは、規模や資本、実施プランなど障害が多い。
俺たちは、クリスマスケーキで実績を一つ作った。
これで次のステップに進む。
この繰り返しで、ビジネスを大きくしていくしかない。
次の成功は、博多駅前の店にかかっている。
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