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戦禍
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僕は大きな音が嫌いだ。花火、雷、物がドスンと落ちる音、ドアがバタンと閉まる音。
びっくりする。相棒と目が合うから、相棒も驚いているのが分かる。
花火と雷の発生については、予め相棒が教えてくれる。
今日の夕方、「ドン!ドン!」するかもね、って。
だから、音が近づいてくると相棒の隣にぴったりくっついていることにしている。
そこが一番安心、安全だからだ。
だけど、物がドスンと落ちたり、倒れたり、ドアがバタンと閉まる音を予測するのは難しい。
「今から、物を落としますよ~。」なんて誰も言わない。
そんな時、僕は吠える。理由は2つ。
一つ目は、相棒に知らせるためだ。二次災害が起こるのを防がなければならない。
もう一つは、個犬的なことで恐縮だが、マックスレベルまで上がりきったこの驚きを何とかして、鎮めようとするのだ。
僕は、これまで生きてきた中で、爆弾の音を聞いたことはない。
最近は時々、テレビの中から低く鈍い「ズドーン」という音が聞こえてくる。
だけど、これがもしテレビの中でなかったら、
こんな音ではないはずだ。そして、きっと建物も沢山揺れるはずだ。
何て怖いことだ。
毎日、毎日、いつ始まっていつ終わるかも分からないような、
どこから落とされるか分からない花火や雷の音の何倍も大きな音が繰り返されるのだ。
あまりの怖さに僕は卒倒してしまうかも知れない。
食べ物が喉に通らなくなる。
どんなに怖くて不安な気持ちになるかは、僕だって容易に想像できる。
僕はとても小さい犬だ。僕が噛み付いたところで世界は何も変わらない。
だけど、僕の心は、今戦渦にいる子供達のそばにある。
びっくりする。相棒と目が合うから、相棒も驚いているのが分かる。
花火と雷の発生については、予め相棒が教えてくれる。
今日の夕方、「ドン!ドン!」するかもね、って。
だから、音が近づいてくると相棒の隣にぴったりくっついていることにしている。
そこが一番安心、安全だからだ。
だけど、物がドスンと落ちたり、倒れたり、ドアがバタンと閉まる音を予測するのは難しい。
「今から、物を落としますよ~。」なんて誰も言わない。
そんな時、僕は吠える。理由は2つ。
一つ目は、相棒に知らせるためだ。二次災害が起こるのを防がなければならない。
もう一つは、個犬的なことで恐縮だが、マックスレベルまで上がりきったこの驚きを何とかして、鎮めようとするのだ。
僕は、これまで生きてきた中で、爆弾の音を聞いたことはない。
最近は時々、テレビの中から低く鈍い「ズドーン」という音が聞こえてくる。
だけど、これがもしテレビの中でなかったら、
こんな音ではないはずだ。そして、きっと建物も沢山揺れるはずだ。
何て怖いことだ。
毎日、毎日、いつ始まっていつ終わるかも分からないような、
どこから落とされるか分からない花火や雷の音の何倍も大きな音が繰り返されるのだ。
あまりの怖さに僕は卒倒してしまうかも知れない。
食べ物が喉に通らなくなる。
どんなに怖くて不安な気持ちになるかは、僕だって容易に想像できる。
僕はとても小さい犬だ。僕が噛み付いたところで世界は何も変わらない。
だけど、僕の心は、今戦渦にいる子供達のそばにある。
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