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第三章 聖獣の主
60.示された指針と困惑の問い掛け
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「ペガゾの意見により、元老院と協議した上、ベアトリーチェが外交において、一定の成果をあげる事が出来れば、ベアトリーチェを女王とする旨が決まりました」
「ペガゾ様の意見? 成果?」
夜、いつものように魔法陣を教えて頂く為に、マッティア様のお部屋に行くと、突然そのような事を言われ、わたくしは訳が分からず首を傾げました。
神託についての協議は終わったのでしょうか?
「ペガゾによると己の主は王である事が望ましいと……。この度、神託を得ることが出来ると証明出来たのだから、共同統治者としてベアトリーチェを女王にせよと喚いたのです」
わたくしは、そのペガゾ様の言葉に、とても驚きました。それと同時に、わたくしが女王になる道が示されて、素直に嬉しくも思えました。
「だが元老院とて、そう簡単に認められるものではありません。なので、この度の神託にあったように、2人目の御子をイストリアのノービレ学院に入れるに当たって、貴方には我が国が不利益を被らない、最適な取り決めを交わして頂きたいと思っています」
「最適な取り決め……?」
わたくしに、そのような事が出来るのでしょうか? 外交を任されるなど、良いのでしょうか?
わたくしが不安になり、持っている魔法陣の本を胸の前で、ギュッと抱き締め俯くと、マッティア様が頭を撫でて下さいました。
「大丈夫ですよ。まだ先の話ですし、勿論私もサポートをします。それに、なりたかったのでしょう?」
「…………それは、そうですけれど」
「ベアトリーチェ、まだ2人目は出来てさえいませんが、今から心の準備をしなさい。私も出来る限り協力をするので」
マッティア様は優しく、そう仰って下さいました。あとで、ペガゾ様から聞いた話によると、元老院にそう進言するように、マッティア様が望んだとの事だそうです。
あの方は、本当にわたくしに甘いのですね。わたくしの望みに、誰よりも早く気付き、それを叶えるように動いて下さる……。
そのように優しくされると分からなくなってしまいそうです……。
『ベアトリーチェは、本当に女王になりたいのか?』
「ええ、お父様もそう望んでいますし……、わたくしもそれが最善だと思います」
『何故だ? 別に今のままでも困らないのではないか? 何故、女王を望む?』
た、確かに……今のままでも不自由はありません……。ですが、わたくしはお父様が望んだように……。そして、カルロ様への供養の為にも……。
「ですが、それがお父様が受けた神託でもあります。それに、わたくしカルロ様の死を無駄にしたくないのです」
『ふーん。神託は一種の指針だぞ。人間は何か勘違いしてるみたいだが、絶対じゃない。進む道や心によって、また変わってくる』
進む道や心によって変わる……?
「で、ですが、お父様が受けた神託と同じように、わたくしの生んだ子が王統を継ぎ、プロヴェンツァ家を継ぐという神託を、わたくしも受けました。変わっているようには思えません」
『別に良い。ベアトリーチェが真に望むのであれば、我は気にせぬ。だが、一見復讐に囚われているように見えて、実際はそうは見えぬから、気になっただけだ』
そう言って、ペガゾ様はまた丸まり日向ぼっこを再開されました。
「………………」
わたくしは、ずっとペガゾ様が言った言葉が、まるで反芻でもするかのように、ぐるぐると己の中を巡っていました。
復讐に囚われているようで、実際はそう見えないとペガゾ様は仰いました。では、実際はどう見えているのでしょうか? ですが、それは聞いてしまったらいけない気がします。
わたくしを作っているもの……、それを失うわけにはいかないのです。
だけれど、お父様が夢で言ったから……、カルロ様の死を無駄にしたくないから……。それだけではなく、己が女王になりたい明確な理由を定めないといけないという事でしょうか?
決してブレない志を持ち得ないと、ならないという事でしょうか……?
わたくしは、何故こんなにも女王になりたいのでしょうか? ずっとカルロ様の死に囚われ、お父様の夢に囚われ、自分自身が本当はどうしたいのかを考えた事がありませんでした。
「わたくし、何故女王になりたいのでしょうか?」
『我は別に今のままでも良いとは思うぞ。マッティアはベアトリーチェを鬱陶しいくらい大切にしているし、その愛に身を任せれば充分幸せになれそうだぞ。復讐に生きるより、余程楽だ』
わたくしの呟きを、丸まりながら拾い、そう答えたペガゾ様にわたくしは目を瞬きました。
起きていらしたのですね……。
「ですが、復讐の心がなくなれば、わたくしの価値はなくなってしまいます」
『そんな価値、最初からない。ベアトリーチェが囚われているだけだ。兄に復讐し終えたのだから良いではないか……それに、そこまでして固執する程に酷いことでもあったのか? 本当はマッティアに惹かれているのだろ? 素直になってみると良いぞ』
「そ、そんな事ありません! 惹かれているなど!」
わたくしは声を荒げ、必死に否定致しましたけれど、ペガゾ様が答えて下さる事は、もうありませんでした。
「眠ってしまわれたのですか?」
声をかけても返事はありません。あとは、自分で考えろという事でしょうか?
そこまでして復讐に固執する理由が分からない……?
ペガゾ様は、お兄様とわたくしのやり取りしか知らないので、よく分かっていないのでしょうね……。
わたくしがペガゾ様のフワフワな毛を揉みながら、ぐるぐると考えていると、ペガゾ様がモゾモゾ動き始めました。擽ったいのでしょうか?
『我は眠りたいのだ。ウザいぞ、ベアトリーチェ! 第一、人間なんてタイミングが全ての生き物ではないか!』
「タイミング?」
突然、ガバッと起きて声を荒げたペガゾ様に驚き、わたくしは目を瞬いてしまいました。
『そうだろ? もしも、カルロって男じゃなく最初からマッティアと婚姻していたら、今頃マッティア好き好きって言ってたのではないか? そうじゃないと本当に言い切れるのか? 結局、人間は近しい人間としか恋愛が出来ぬ。全てはタイミングひとつだ』
そう怒涛のように捲し立てて去って行かれました。わたくしは、あまりの驚きに暫く呆然としてしまって、動く事が出来ませんでした。
もしカルロ様ではなく、マッティア様に最初から嫁いでいたら…?
それは、わたくしが最初に望んだ事です。初恋の王子様であるマッティア様に嫁げていれば、何も不幸なこともなく、カルロ様達を死なせる事もなく、わたくしはただただ幸せに生きていたでしょう。
マッティア様の愛に包まれて……。
ですが、そうではないのです。あの悲劇は起きてしまった。今更、初恋だのどうのと言っている場合ではないのです。
それに、今わたくしがお慕いしているのは……カルロ様なのです。
それなのに、マッティア様に惹かれているように、見えるのでしょうか? 踏み台として利用しているように見えないのでしょうか……?
いえ、それで良いのです。寧ろ、利用しようとしているのが見え見えになってしまえば、不都合です。
これで良いのです……。それなのに、何故すっきりしないのでしょうか?
確かに最初に比べれば、マッティア様のことを、そんなには嫌ではなくなっています。寝所での行為も嫌だと思う事はなくなりました。今では抱いて欲しいと思う時さえあります……。
こんなこと、口が裂けても言えませんけれど……。
わたくし、どうなってしまったのでしょうか……。そんなこと思ってしまうだなんて……。わたくし、淫らになってしまったのでしょうか?
だって、マッティア様は巧みで、その……気持ちが良いのですもの……。だから、わたくし……、交わりが嫌じゃなくなってしまったのです……。
わたくしは、己の迷いを打ち消すように、近くにある木に己の頭を打ち付けました。
だからと言って、別にマッティア様を好きだなんて、そんなことありません。利用する相手として最適なだけです。絶対にそうです。
わたくしが愛しているのはカルロ様だけです。この想いは絶対に変わりません。
嗚呼、わたくしどうなってしまったのでしょうか? 変です。変。わたくし……わたくし……。
「ベアトリーチェ?」
わたくしが庭園の高台で、木に頭を打ち付けていると、偶然通りかかったマッティア様と議官の方たちが、とても驚いています。
「な、何故、此処に?」
「それは、こちらのセリフです。何故、木に頭を打ち付けているのですか? 血が出ているではないですか!」
皆、とても大騒ぎしています。きっと、わたくしが乱心したように見えたのですね……。
わたくしはマッティア様の持つ治癒魔術で、打ち付けた額の傷を治して頂いた後、執務室に連行され、何故あんなことをしていたのか厳しく詰問されました。
「あの、なんとなくです」
「なんとなくで、あのような事をする訳がないでしょう! 納得出来るように説明しなさい」
困りました。どうしましょうか?
「ペガゾ様の意見? 成果?」
夜、いつものように魔法陣を教えて頂く為に、マッティア様のお部屋に行くと、突然そのような事を言われ、わたくしは訳が分からず首を傾げました。
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「ペガゾによると己の主は王である事が望ましいと……。この度、神託を得ることが出来ると証明出来たのだから、共同統治者としてベアトリーチェを女王にせよと喚いたのです」
わたくしは、そのペガゾ様の言葉に、とても驚きました。それと同時に、わたくしが女王になる道が示されて、素直に嬉しくも思えました。
「だが元老院とて、そう簡単に認められるものではありません。なので、この度の神託にあったように、2人目の御子をイストリアのノービレ学院に入れるに当たって、貴方には我が国が不利益を被らない、最適な取り決めを交わして頂きたいと思っています」
「最適な取り決め……?」
わたくしに、そのような事が出来るのでしょうか? 外交を任されるなど、良いのでしょうか?
わたくしが不安になり、持っている魔法陣の本を胸の前で、ギュッと抱き締め俯くと、マッティア様が頭を撫でて下さいました。
「大丈夫ですよ。まだ先の話ですし、勿論私もサポートをします。それに、なりたかったのでしょう?」
「…………それは、そうですけれど」
「ベアトリーチェ、まだ2人目は出来てさえいませんが、今から心の準備をしなさい。私も出来る限り協力をするので」
マッティア様は優しく、そう仰って下さいました。あとで、ペガゾ様から聞いた話によると、元老院にそう進言するように、マッティア様が望んだとの事だそうです。
あの方は、本当にわたくしに甘いのですね。わたくしの望みに、誰よりも早く気付き、それを叶えるように動いて下さる……。
そのように優しくされると分からなくなってしまいそうです……。
『ベアトリーチェは、本当に女王になりたいのか?』
「ええ、お父様もそう望んでいますし……、わたくしもそれが最善だと思います」
『何故だ? 別に今のままでも困らないのではないか? 何故、女王を望む?』
た、確かに……今のままでも不自由はありません……。ですが、わたくしはお父様が望んだように……。そして、カルロ様への供養の為にも……。
「ですが、それがお父様が受けた神託でもあります。それに、わたくしカルロ様の死を無駄にしたくないのです」
『ふーん。神託は一種の指針だぞ。人間は何か勘違いしてるみたいだが、絶対じゃない。進む道や心によって、また変わってくる』
進む道や心によって変わる……?
「で、ですが、お父様が受けた神託と同じように、わたくしの生んだ子が王統を継ぎ、プロヴェンツァ家を継ぐという神託を、わたくしも受けました。変わっているようには思えません」
『別に良い。ベアトリーチェが真に望むのであれば、我は気にせぬ。だが、一見復讐に囚われているように見えて、実際はそうは見えぬから、気になっただけだ』
そう言って、ペガゾ様はまた丸まり日向ぼっこを再開されました。
「………………」
わたくしは、ずっとペガゾ様が言った言葉が、まるで反芻でもするかのように、ぐるぐると己の中を巡っていました。
復讐に囚われているようで、実際はそう見えないとペガゾ様は仰いました。では、実際はどう見えているのでしょうか? ですが、それは聞いてしまったらいけない気がします。
わたくしを作っているもの……、それを失うわけにはいかないのです。
だけれど、お父様が夢で言ったから……、カルロ様の死を無駄にしたくないから……。それだけではなく、己が女王になりたい明確な理由を定めないといけないという事でしょうか?
決してブレない志を持ち得ないと、ならないという事でしょうか……?
わたくしは、何故こんなにも女王になりたいのでしょうか? ずっとカルロ様の死に囚われ、お父様の夢に囚われ、自分自身が本当はどうしたいのかを考えた事がありませんでした。
「わたくし、何故女王になりたいのでしょうか?」
『我は別に今のままでも良いとは思うぞ。マッティアはベアトリーチェを鬱陶しいくらい大切にしているし、その愛に身を任せれば充分幸せになれそうだぞ。復讐に生きるより、余程楽だ』
わたくしの呟きを、丸まりながら拾い、そう答えたペガゾ様にわたくしは目を瞬きました。
起きていらしたのですね……。
「ですが、復讐の心がなくなれば、わたくしの価値はなくなってしまいます」
『そんな価値、最初からない。ベアトリーチェが囚われているだけだ。兄に復讐し終えたのだから良いではないか……それに、そこまでして固執する程に酷いことでもあったのか? 本当はマッティアに惹かれているのだろ? 素直になってみると良いぞ』
「そ、そんな事ありません! 惹かれているなど!」
わたくしは声を荒げ、必死に否定致しましたけれど、ペガゾ様が答えて下さる事は、もうありませんでした。
「眠ってしまわれたのですか?」
声をかけても返事はありません。あとは、自分で考えろという事でしょうか?
そこまでして復讐に固執する理由が分からない……?
ペガゾ様は、お兄様とわたくしのやり取りしか知らないので、よく分かっていないのでしょうね……。
わたくしがペガゾ様のフワフワな毛を揉みながら、ぐるぐると考えていると、ペガゾ様がモゾモゾ動き始めました。擽ったいのでしょうか?
『我は眠りたいのだ。ウザいぞ、ベアトリーチェ! 第一、人間なんてタイミングが全ての生き物ではないか!』
「タイミング?」
突然、ガバッと起きて声を荒げたペガゾ様に驚き、わたくしは目を瞬いてしまいました。
『そうだろ? もしも、カルロって男じゃなく最初からマッティアと婚姻していたら、今頃マッティア好き好きって言ってたのではないか? そうじゃないと本当に言い切れるのか? 結局、人間は近しい人間としか恋愛が出来ぬ。全てはタイミングひとつだ』
そう怒涛のように捲し立てて去って行かれました。わたくしは、あまりの驚きに暫く呆然としてしまって、動く事が出来ませんでした。
もしカルロ様ではなく、マッティア様に最初から嫁いでいたら…?
それは、わたくしが最初に望んだ事です。初恋の王子様であるマッティア様に嫁げていれば、何も不幸なこともなく、カルロ様達を死なせる事もなく、わたくしはただただ幸せに生きていたでしょう。
マッティア様の愛に包まれて……。
ですが、そうではないのです。あの悲劇は起きてしまった。今更、初恋だのどうのと言っている場合ではないのです。
それに、今わたくしがお慕いしているのは……カルロ様なのです。
それなのに、マッティア様に惹かれているように、見えるのでしょうか? 踏み台として利用しているように見えないのでしょうか……?
いえ、それで良いのです。寧ろ、利用しようとしているのが見え見えになってしまえば、不都合です。
これで良いのです……。それなのに、何故すっきりしないのでしょうか?
確かに最初に比べれば、マッティア様のことを、そんなには嫌ではなくなっています。寝所での行為も嫌だと思う事はなくなりました。今では抱いて欲しいと思う時さえあります……。
こんなこと、口が裂けても言えませんけれど……。
わたくし、どうなってしまったのでしょうか……。そんなこと思ってしまうだなんて……。わたくし、淫らになってしまったのでしょうか?
だって、マッティア様は巧みで、その……気持ちが良いのですもの……。だから、わたくし……、交わりが嫌じゃなくなってしまったのです……。
わたくしは、己の迷いを打ち消すように、近くにある木に己の頭を打ち付けました。
だからと言って、別にマッティア様を好きだなんて、そんなことありません。利用する相手として最適なだけです。絶対にそうです。
わたくしが愛しているのはカルロ様だけです。この想いは絶対に変わりません。
嗚呼、わたくしどうなってしまったのでしょうか? 変です。変。わたくし……わたくし……。
「ベアトリーチェ?」
わたくしが庭園の高台で、木に頭を打ち付けていると、偶然通りかかったマッティア様と議官の方たちが、とても驚いています。
「な、何故、此処に?」
「それは、こちらのセリフです。何故、木に頭を打ち付けているのですか? 血が出ているではないですか!」
皆、とても大騒ぎしています。きっと、わたくしが乱心したように見えたのですね……。
わたくしはマッティア様の持つ治癒魔術で、打ち付けた額の傷を治して頂いた後、執務室に連行され、何故あんなことをしていたのか厳しく詰問されました。
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