42 / 42
日本
エピローグ
「やっぱり怖いよ……。もう少し心の準備をしてから……」
「ダメです。大丈夫ですから、行きますよ」
「でも……」
久しぶり過ぎなので私を見た母がどんな顔をするんだろうと考えるだけで怖くなって足が竦む。でもトモはそんな私を祖父のお屋敷の離れへと引っ張って行った。
相変わらず、立派な和風建築に落ち着く木の香り。何も変わっていないそこは、さらに私の胸を締めつける。
持っている鍵で玄関を開けて、ぐいぐいと引っ張られながら離れの中へ入る。奥にある母の部屋の前についてしまい、思わず体が逃げるとトモに腰を抱かれてしまった。
「や、やっぱり、お祖父様がいる時やお兄様たちがいられる時にしよう!」
「何を言っているんですか。このあと、ロンドンに戻るのに今を逃せば次にいつ会えるか分からないですよ」
う……でも……
俯いていると、トモが優しい眼差しで顔を覗き込んでくる。
「花梨奈さん、レターセットを渡すんでしょう? ちゃんと側にいますから、少しだけ勇気を出しましょう」
「……うん」
私はトモの言葉に観念して深呼吸をしたあと、震える声を抑えるように障子戸越しに「花梨奈です。お母様……」と声をかけた。
「……」
当然ながら返事はない。
息をごくりと呑み込むと、トモが私の背中をさすってくれる。
「入りましょうか?」
「うん」
お母様、私って分かるかしら?
最後に会ったのは十代の時だったから忘れられているかもしれないわ。そう思うと怖い。
でもそんなことを言っていたら、いつまでも逃げ続けることになる。ちゃんと向き合うのよ、私。トモもついていてくれるのだから、しっかりしなきゃ。
そう自分を鼓舞し、私は震える手で障子戸をゆっくりと開けた。すると、クリーム色のカーテンが風にそよいでいて、広い部屋の真ん中にあるベッドに母が体を横たえ目を瞑っていた。
眠っているのかな……?
起こすのが躊躇われて、入り口のところで立ち尽くしていると、母がゆっくりと目を開けた。視線が絡み合うとドキッと胸が跳ねて、変な汗が出てくる。
「花梨奈さん」
「う、うん……」
トモは私に声をかけ中にさっと入り、体を起こそうとした母を支えた。そしてベッドのリクライニングを調整してあげている。
そんな二人を見つめながら、ドキドキと脈打つ胸を押さえ、ゆっくりと近づくと母は以前と変わらない笑みを私たちに向けてくれた。
「お母様……」
椅子を置いて腰掛け、そう呼ぶとベッドのリクライニングを使って起こした上体をわずかにこちらに向けてくれる。
いつ会っても、いつ見ても、変わらない柔らかい表情……。でも痩せた……
以前会った時よりも、か細くなった体を見ながら小さく頭を下げた。トモは何も言わずに側にいてくれる。
「今まで来られなくてごめんなさい……」
私はイタリアに留学し、そこで就職をしたこと。伯父と同じ研究職だということをぽつぽつと話した。そして、留学してから一度も日本に帰って来なかったことを謝りながらぎゅっとスカートを掴んだ。
俯いていると、その手に涙がぽたぽたと落ちる。
「わ、私、怖かったの。お母様は、いつも……いつも、そうやって微笑んでくださるけど……。それでも、私と会った日は……決まって、体調を崩すから……本当は、重荷なんじゃないかって……ずっと、怖かったの……」
だから向き合うことから逃げたの……
日本を離れて家族と離れれば、楽でいられたから。ここはイタリアだから会えないのは仕方ないって。仕事が忙しいから帰れないのは仕方がないって――理由づけをして、向き合うことから逃げていたの……
嗚咽の声を抑えることなく、何度も謝りながら泣いていると、弱々しい手が私の頭に触れた。その感触に驚き、顔を上げると母がとても悲しそうな表情で私の頭を撫でていた。
幼い時は会えば撫でてくれた。でも大きくなるにつれ、それはなくなっていた。まさか、また撫でてもらえるなんて……!
「お母様……」
母は何も言わずに私を見つめたあと、小さく――でも確かに首を横に振った。
もう謝らないでいいと言ってくれているのだろうか……
その気持ちが嬉しくて震える手を伸ばすと、トモが「抱き締めて差しあげたらどうですか?」と言ったので、私は椅子から立ち上がって戸惑いがちに母に抱きついた。
その体は骨を感じられるくらい、とても細くて小さくて、力を入れると折れてしまいそうだった。でも、母は弱々しい手を私の背中に回し、優しくさすってくれる。
「お母様……」
その母の手に涙があふれて止まらない。
生まれてはじめて母の腕の中に抱かれて、こんなにも温かいものなんだということを――今日はじめて知った。
会いに来てよかった。怖がってまた逃げなくて良かった……
母に縋るように抱きついて泣いていると、トモが穏やかな口調で、私とのことを話しはじめた。そして、深々と頭を下げる。
「花梨奈さんを愛しています。絶対に幸せにすると誓います。傷つけたり泣かせたりしないとお約束します」
そして泣きすぎてちゃんと報告できない私の代わりに父のことも報告してくれた。
「もう何も心配することはありません。赤司さんが貴方や貴方の大切な子供たちを傷つけることはもう絶対にありません。なので、安心してください。これからは頻繁に会いにきますので、失われた時間を取り戻していきましょう」
「トモ……。ありがとう……」
彼の力強い言葉に母は何も返事はしなかったけど、私を抱き締めてくれる手がわずかに震えていた。そしていつもと変わらない柔らかい表情で頷いてくれたから、ちゃんと伝わっているのだと感じられた。
私が母から少し体を離し、涙であふれる目をぐしぐしと擦ると、トモがベッドテーブルの上にレターセットと万年筆が入った包みを置いた。
「これは花梨奈さんからのお土産です。レターセットなのですが、体調がよい時に……少し気が向いたらでいいので、少しずつでもお気持ちをしたためてくださると嬉しいです。どれだけ短くてもいいので、お願いします」
トモの言葉に何度も頷きながら、母の手を握った。
「いっぱい……いっぱい……手紙、書くね……。今まで、会えなかった分……いっぱい、書くからっ……お返事くれると……嬉しい……」
母は頷いたり返事はしてくれなかったが、微笑みながら私の頭を撫でてくれたから、きっと「分かったよ」って言ってくれているのだと思う。そう信じたい。
そのあとは、しばらく何も言わずに三人でゆっくりと過ごした。私は相変わらず泣いていたけど、それでもとても穏やかで優しい時間を過ごすことができたと思う。
***
「会いに来て良かった。ありがとう、トモ」
「いえ、僕もお会いできてよかったです」
祖父の言うとおり、母は私たちを愛してくれていたんだと自信が持てた。
涙でぐちゃぐちゃの顔で笑うと、トモは優しげな微笑みで涙を拭ってくれる。
「時にはぶつかってみないと分からないこともあります。花梨奈さんのお母様が、ちゃんと気持ちをぶつけることができていれば、あそこまで心を壊してしまわなかったのかもしれませんね……」
「うん、そうだね。辛いことは辛いって……助けてって言わないといけないんだなって、今回私もよく分かった気がする」
「花梨奈さん。これから先何かあったら必ずぶつかってきてください。絶対に抱え込んだりしないでください」
トモの言葉に止まった涙がまたあふれ出して、私はこくこくと頷いた。
「トモもだよ。トモも、ちゃんと言ってね?」
「もちろんです。ちゃんと二人で話し合っていきたいです」
そう言って力強く抱き締めてくれる。
トモの腕の中で身を委ねて、ニコッと微笑む。
とても幸せだ。日本に来るまではどうなるんだろうと思っていたけど、今なら来てよかったと心の底から言える。
彼はストーカーだし性欲おばけだし、困ったところも多いけど、とても頼り甲斐があって懐が深いから、彼の手を取ってよかったと本気でそう思える。彼が私を見つけて、ずっと追いかけ続けてきてくれたから今があるんだと思うと、感謝の気持ちでいっぱいになった。
「トモ、ありがとう。好き、大好きよ。愛しているの……」
「僕も、僕も愛しています」
「ずっと側にいてね? 絶対に離さないでね?」
「ええ、もちろんです。離せって言っても永久に離してなんてあげません」
トモらしい言葉にふふっと笑うと、彼が優しいキスをくれる。その重なった唇の温かさと心地よさに多幸感に包まれて、また涙があふれてくる。
この人と一緒にいることが私の幸せなんだと、自信を持って言える。彼と過ごす未来は幸せであふれているんだと――それが自分の幸せなんだと確信が持てる。
彼は流れる涙を拭ってくれ、もう一度キスをしてくれた。これから先の共に過ごす幸せな未来を誓うみたいなとても温かいキスだった……
「ダメです。大丈夫ですから、行きますよ」
「でも……」
久しぶり過ぎなので私を見た母がどんな顔をするんだろうと考えるだけで怖くなって足が竦む。でもトモはそんな私を祖父のお屋敷の離れへと引っ張って行った。
相変わらず、立派な和風建築に落ち着く木の香り。何も変わっていないそこは、さらに私の胸を締めつける。
持っている鍵で玄関を開けて、ぐいぐいと引っ張られながら離れの中へ入る。奥にある母の部屋の前についてしまい、思わず体が逃げるとトモに腰を抱かれてしまった。
「や、やっぱり、お祖父様がいる時やお兄様たちがいられる時にしよう!」
「何を言っているんですか。このあと、ロンドンに戻るのに今を逃せば次にいつ会えるか分からないですよ」
う……でも……
俯いていると、トモが優しい眼差しで顔を覗き込んでくる。
「花梨奈さん、レターセットを渡すんでしょう? ちゃんと側にいますから、少しだけ勇気を出しましょう」
「……うん」
私はトモの言葉に観念して深呼吸をしたあと、震える声を抑えるように障子戸越しに「花梨奈です。お母様……」と声をかけた。
「……」
当然ながら返事はない。
息をごくりと呑み込むと、トモが私の背中をさすってくれる。
「入りましょうか?」
「うん」
お母様、私って分かるかしら?
最後に会ったのは十代の時だったから忘れられているかもしれないわ。そう思うと怖い。
でもそんなことを言っていたら、いつまでも逃げ続けることになる。ちゃんと向き合うのよ、私。トモもついていてくれるのだから、しっかりしなきゃ。
そう自分を鼓舞し、私は震える手で障子戸をゆっくりと開けた。すると、クリーム色のカーテンが風にそよいでいて、広い部屋の真ん中にあるベッドに母が体を横たえ目を瞑っていた。
眠っているのかな……?
起こすのが躊躇われて、入り口のところで立ち尽くしていると、母がゆっくりと目を開けた。視線が絡み合うとドキッと胸が跳ねて、変な汗が出てくる。
「花梨奈さん」
「う、うん……」
トモは私に声をかけ中にさっと入り、体を起こそうとした母を支えた。そしてベッドのリクライニングを調整してあげている。
そんな二人を見つめながら、ドキドキと脈打つ胸を押さえ、ゆっくりと近づくと母は以前と変わらない笑みを私たちに向けてくれた。
「お母様……」
椅子を置いて腰掛け、そう呼ぶとベッドのリクライニングを使って起こした上体をわずかにこちらに向けてくれる。
いつ会っても、いつ見ても、変わらない柔らかい表情……。でも痩せた……
以前会った時よりも、か細くなった体を見ながら小さく頭を下げた。トモは何も言わずに側にいてくれる。
「今まで来られなくてごめんなさい……」
私はイタリアに留学し、そこで就職をしたこと。伯父と同じ研究職だということをぽつぽつと話した。そして、留学してから一度も日本に帰って来なかったことを謝りながらぎゅっとスカートを掴んだ。
俯いていると、その手に涙がぽたぽたと落ちる。
「わ、私、怖かったの。お母様は、いつも……いつも、そうやって微笑んでくださるけど……。それでも、私と会った日は……決まって、体調を崩すから……本当は、重荷なんじゃないかって……ずっと、怖かったの……」
だから向き合うことから逃げたの……
日本を離れて家族と離れれば、楽でいられたから。ここはイタリアだから会えないのは仕方ないって。仕事が忙しいから帰れないのは仕方がないって――理由づけをして、向き合うことから逃げていたの……
嗚咽の声を抑えることなく、何度も謝りながら泣いていると、弱々しい手が私の頭に触れた。その感触に驚き、顔を上げると母がとても悲しそうな表情で私の頭を撫でていた。
幼い時は会えば撫でてくれた。でも大きくなるにつれ、それはなくなっていた。まさか、また撫でてもらえるなんて……!
「お母様……」
母は何も言わずに私を見つめたあと、小さく――でも確かに首を横に振った。
もう謝らないでいいと言ってくれているのだろうか……
その気持ちが嬉しくて震える手を伸ばすと、トモが「抱き締めて差しあげたらどうですか?」と言ったので、私は椅子から立ち上がって戸惑いがちに母に抱きついた。
その体は骨を感じられるくらい、とても細くて小さくて、力を入れると折れてしまいそうだった。でも、母は弱々しい手を私の背中に回し、優しくさすってくれる。
「お母様……」
その母の手に涙があふれて止まらない。
生まれてはじめて母の腕の中に抱かれて、こんなにも温かいものなんだということを――今日はじめて知った。
会いに来てよかった。怖がってまた逃げなくて良かった……
母に縋るように抱きついて泣いていると、トモが穏やかな口調で、私とのことを話しはじめた。そして、深々と頭を下げる。
「花梨奈さんを愛しています。絶対に幸せにすると誓います。傷つけたり泣かせたりしないとお約束します」
そして泣きすぎてちゃんと報告できない私の代わりに父のことも報告してくれた。
「もう何も心配することはありません。赤司さんが貴方や貴方の大切な子供たちを傷つけることはもう絶対にありません。なので、安心してください。これからは頻繁に会いにきますので、失われた時間を取り戻していきましょう」
「トモ……。ありがとう……」
彼の力強い言葉に母は何も返事はしなかったけど、私を抱き締めてくれる手がわずかに震えていた。そしていつもと変わらない柔らかい表情で頷いてくれたから、ちゃんと伝わっているのだと感じられた。
私が母から少し体を離し、涙であふれる目をぐしぐしと擦ると、トモがベッドテーブルの上にレターセットと万年筆が入った包みを置いた。
「これは花梨奈さんからのお土産です。レターセットなのですが、体調がよい時に……少し気が向いたらでいいので、少しずつでもお気持ちをしたためてくださると嬉しいです。どれだけ短くてもいいので、お願いします」
トモの言葉に何度も頷きながら、母の手を握った。
「いっぱい……いっぱい……手紙、書くね……。今まで、会えなかった分……いっぱい、書くからっ……お返事くれると……嬉しい……」
母は頷いたり返事はしてくれなかったが、微笑みながら私の頭を撫でてくれたから、きっと「分かったよ」って言ってくれているのだと思う。そう信じたい。
そのあとは、しばらく何も言わずに三人でゆっくりと過ごした。私は相変わらず泣いていたけど、それでもとても穏やかで優しい時間を過ごすことができたと思う。
***
「会いに来て良かった。ありがとう、トモ」
「いえ、僕もお会いできてよかったです」
祖父の言うとおり、母は私たちを愛してくれていたんだと自信が持てた。
涙でぐちゃぐちゃの顔で笑うと、トモは優しげな微笑みで涙を拭ってくれる。
「時にはぶつかってみないと分からないこともあります。花梨奈さんのお母様が、ちゃんと気持ちをぶつけることができていれば、あそこまで心を壊してしまわなかったのかもしれませんね……」
「うん、そうだね。辛いことは辛いって……助けてって言わないといけないんだなって、今回私もよく分かった気がする」
「花梨奈さん。これから先何かあったら必ずぶつかってきてください。絶対に抱え込んだりしないでください」
トモの言葉に止まった涙がまたあふれ出して、私はこくこくと頷いた。
「トモもだよ。トモも、ちゃんと言ってね?」
「もちろんです。ちゃんと二人で話し合っていきたいです」
そう言って力強く抱き締めてくれる。
トモの腕の中で身を委ねて、ニコッと微笑む。
とても幸せだ。日本に来るまではどうなるんだろうと思っていたけど、今なら来てよかったと心の底から言える。
彼はストーカーだし性欲おばけだし、困ったところも多いけど、とても頼り甲斐があって懐が深いから、彼の手を取ってよかったと本気でそう思える。彼が私を見つけて、ずっと追いかけ続けてきてくれたから今があるんだと思うと、感謝の気持ちでいっぱいになった。
「トモ、ありがとう。好き、大好きよ。愛しているの……」
「僕も、僕も愛しています」
「ずっと側にいてね? 絶対に離さないでね?」
「ええ、もちろんです。離せって言っても永久に離してなんてあげません」
トモらしい言葉にふふっと笑うと、彼が優しいキスをくれる。その重なった唇の温かさと心地よさに多幸感に包まれて、また涙があふれてくる。
この人と一緒にいることが私の幸せなんだと、自信を持って言える。彼と過ごす未来は幸せであふれているんだと――それが自分の幸せなんだと確信が持てる。
彼は流れる涙を拭ってくれ、もう一度キスをしてくれた。これから先の共に過ごす幸せな未来を誓うみたいなとても温かいキスだった……
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(21件)
あなたにおすすめの小説
あなたがいなくなった後 〜シングルマザーになった途端、義弟から愛され始めました〜
瀬崎由美
恋愛
石橋優香は夫大輝との子供を出産したばかりの二十七歳の専業主婦。三歳歳上の大輝とは大学時代のサークルの先輩後輩で、卒業後に再会したのがキッカケで付き合い始めて結婚した。
まだ生後一か月の息子を手探りで育てて、寝不足の日々。朝、いつもと同じように仕事へと送り出した夫は職場での事故で帰らぬ人となる。乳児を抱えシングルマザーとなってしまった優香のことを支えてくれたのは、夫の弟である宏樹だった。二歳年上で公認会計士である宏樹は優香に変わって葬儀やその他を取り仕切ってくれ、事あるごとに家の様子を見にきて、二人のことを気に掛けてくれていた。
息子の為にと自立を考えた優香は、働きに出ることを考える。それを知った宏樹は自分の経営する会計事務所に勤めることを勧めてくれる。陽太が保育園に入れることができる月齢になって義弟のオフィスで働き始めてしばらく、宏樹の不在時に彼の元カノだと名乗る女性が訪れて来、宏樹へと復縁を迫ってくる。宏樹から断られて逆切れした元カノによって、彼が優香のことをずっと想い続けていたことを暴露されてしまう。
あっさりと認めた宏樹は、「今は兄貴の代役でもいい」そういって、優香の傍にいたいと願った。
夫とは真逆のタイプの宏樹だったが、優しく支えてくれるところは同じで……
夫のことを想い続けるも、義弟のことも完全には拒絶することができない優香。
フリーランスエンジニアの優しすぎる無償の愛
咲妃-saki-
恋愛
26歳OLの木崎茉莉は人生のどん底にいた。上手くいかないことに慣れ、心を凍らせることで自分を守る毎日に絶望した茉莉は、雨の夜に思わず人生の終わりを願ってしまう。そんな茉莉に手を差し伸べたかっこいい彼。茉莉は、なぜか無償の愛のような優しさをくれる不思議な男性に少しずつ救われ、前を向いていく。けれど、疑ってしまうほど親切な彼には、親切であり続ける理由があって……。雨の夜の出会いがもたらした、優しくも切ない物語。
不遇な令嬢は次期組長の秘めたる溺愛に絡め取られる。
翼 うみ
恋愛
父の会社を立て直す交換条件のため、ほぼ家族に身売りされた形で関東最大級の極道・桜花組の次期組長に嫁入りしたジェシカ。しかし母を亡くして以降、義母と義妹に虐げられていたジェシカは実家を出られるなら、と前向きだった。夫となる和仁には「君を愛することはない」と冷たく突き放される。それでもジェシカは傷つくことはなく、自分にできることを探して楽しんでいた。
和仁には辛い過去がありそれ故に誰のことも愛さないと決めていたが、純真で健気なジェシカに段々と惹かれてゆき――。
政略結婚から始まる溺愛シンデレラストーリー。
溺婚
明日葉
恋愛
香月絢佳、37歳、独身。晩婚化が進んでいるとはいえ、さすがにもう、無理かなぁ、と残念には思うが焦る気にもならず。まあ、恋愛体質じゃないし、と。
以前階段落ちから助けてくれたイケメンに、馴染みの店で再会するものの、この状況では向こうの印象がよろしいはずもないしと期待もしなかったのだが。
イケメン、天羽疾矢はどうやら絢佳に惹かれてしまったようで。
「歳も歳だし、とりあえず試してみたら?こわいの?」と、挑発されればつい、売り言葉に買い言葉。
何がどうしてこうなった?
平凡に生きたい、でもま、老後に1人は嫌だなぁ、くらいに構えた恋愛偏差値最底辺の絢佳と、こう見えて仕事人間のイケメン疾矢。振り回しているのは果たしてどっちで、振り回されてるのは、果たしてどっち?
【完結】僕ら二度目のはじめまして ~オフィスで再会した、心に残ったままの初恋~
葉影
恋愛
高校の頃、誰よりも大切だった人。
「さ、最近はあんまり好きじゃないから…!」――あの言葉が、最後になった。
小島久遠は、新たな職場で、元カレとまさかの再会を果たす。
若くしてプロジェクトチームを任される彼は、
かつて自分だけに愛を囁いてくれていたことが信じられないほど、
遠く、眩しい存在になっていた。
優しかったあの声は、もう久遠の名前を呼んでくれない。
もう一度“はじめまして”からやり直せたら――そんなこと、願ってはいけないのに。
それでも——
8年越しのすれ違いは、再会から静かに動き出す。
これは、終わった恋を「もう一度はじめる」までの物語。
絶交した幼馴染と大学の合コンで再会した。
孤独な蛇
恋愛
中学生の浅野春樹は上級生と喧嘩騒動を起こしたことがあった。
その上、目つきが悪く地毛は茶髪のため不良少年のような扱いを受けて学校では孤立していた。
そんな中、幼馴染の深瀬志穂だけは春樹のことをいつも気遣ってくれていた。
同じ高校に行こうと声を掛けてくれる志穂の言葉に応えたい一心で受験勉強にも力を入れていた。
春樹にとって、学校で孤立していることは問題ではなかった。
昔から志穂が近くにいてくれるから……。
しかし、3年生なってから志穂の態度がよそよそしくなってきた。
登下校も別々になり、学校で話しかけてくることも無くなった。
志穂の心が自分から離れていってしまっている気がした春樹は焦っていた。
彼女と話がしたい。笑った顔が見たい。
志穂と一緒に帰ろうと、彼女が部活動を行っている体育館へ向かったのだが……。
そこで春樹が耳にしたのは、自分の悪口を言って部活の友達と楽しそうにしている志穂の声だった。
その瞬間、春樹の中で志穂に対する想いや信頼は……消滅した。
苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」
母に紹介され、なにかの間違いだと思った。
だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。
それだけでもかなりな不安案件なのに。
私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。
「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」
なーんて義父になる人が言い出して。
結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。
前途多難な同居生活。
相変わらず専務はなに考えているかわからない。
……かと思えば。
「兄妹ならするだろ、これくらい」
当たり前のように落とされる、額へのキス。
いったい、どうなってんのー!?
三ツ森涼夏
24歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務
背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。
小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。
たまにその頑張りが空回りすることも?
恋愛、苦手というより、嫌い。
淋しい、をちゃんと言えずにきた人。
×
八雲仁
30歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』専務
背が高く、眼鏡のイケメン。
ただし、いつも無表情。
集中すると周りが見えなくなる。
そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。
小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。
ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!?
*****
千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』
*****
表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101
不埒な一級建築士と一夜を過ごしたら、溺愛が待っていました
入海月子
恋愛
有本瑞希
仕事に燃える設計士 27歳
×
黒瀬諒
飄々として軽い一級建築士 35歳
女たらしと嫌厭していた黒瀬と一緒に働くことになった瑞希。
彼の言動は軽いけど、腕は確かで、真摯な仕事ぶりに惹かれていく。
ある日、同僚のミスが発覚して――。
退会済ユーザのコメントです
Adriaさま〜〜〜〜〜〜!!!
お久しぶりでございまするぅぅぅ!!!
私生活がバタバタし、ちょっとばかし体調を崩したりしててやっと落ち着いてきたのでゆっくり読もうかと思っていたら、先に完結でした!おめでとうございます!!!
途中、何だこのク◯親父は!と憤っておりました。鼻フックで街中引きずり回してやろうかとも思ってたんですがwwいや〜、あの口から「家族」と出た時は本当に臍で茶を沸かせそうだなぁとwみんなの力で色んな意味で終了したのを見て、これから本当の「家族」としてみんなが進んでいけるのだとホッとしました。
私的にはシモーネさんがお気に入りでした。2人の良き理解者でちゃんとツッコミ役もこなしてくれるというwきっと今後いい出会いがあって素敵なパートナーが現れるでしょうね!やっぱり私はシモーネさんと結婚したいww
花梨奈さんは父親の愛には恵まれなかったけど、お兄様たち、おじいさま、お母様、たくさんの人達から確かに愛されているのだと気付かせてくれたトモくんの重い愛は素晴らしいです!!普通相手の身内にストーカー認識されたら居た堪れないはずなんですが、トモくんはそんな次元にはいませんでしたねw下着も把握しとかないといけませんから。花梨奈さんへの行き過ぎた愛を一生貫いてほしいですwwおじいさまとの静かなバトルも好きですw
意外にも無自覚な小悪魔花梨奈さんに翻弄されるトモくん面白い!これからも2人仲良く楽しい日々を過ごせますように!!
慣れないタブレットで感想書いてるのでいつも以上に読みにくくなってすみません!
うれしい友情出演もあってより楽しめました。あちらの方々も幸せそうで何より♪
また次回作も楽しみにしております。
でもご無理はなさいませんように。ご自愛くださいませ。
大好きです〜!!!
けいさまぁぁぁ!!(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
お久しぶりです!!!
どうしているのかと心配していました! 体調大丈夫ですか?(´;ω;`)ウウッ
落ち着いたならよかったです。無理だけはしないでくださいね??
鼻フックで街中引きずりまわしwww
めちゃくちゃ気持ちわかります(笑)書いていて、マジくそだなって思いましたもん(・᷄ὢ・᷅ )
なんとか片付けられてよかったです( ー̀֊ー́ )✧
シモーネさん、常識人ですもんね! 私の作品って、シモーネさんといいマリーナちゃんといい、脇役が一番まともw(´^ω^`)
普通好きな人の家族にストーカー認定されたら払拭するために必死になりそうなものなのに、全く気にしないヒーロー( ◜▿◝)ヤバーイ
はい、これから先も行き過ぎた愛を貫きます!(๑و•̀ω•́)و✧
来世まで追いかけてきそう( ◜௰◝ )
宗雅も出せたし、めちゃくちゃ趣味に走りまくって楽しかったんですけど、読んで下さってる方は大丈夫かな? と思ったので、そう言って下さると嬉しいです!
いつもありがとうございます!!
あと、謝らなければならないことが……。
ヤンデレ公爵様、感想頂いていたのに行き詰まり非公開にしてしまいました。本当にすみません。゚(゚´ω`゚)゚。
削除はしていないので感想は大切に宝物として残してありますけど、やっぱり非公開にしてしまってごめんなさい(><)
一から練り直しながら書き直そうかと思っています……内容ガラッと変わるかもしれないけど書けたらまた投稿しますね(´;ω;`)ゴメンナサイ
完結おめでとうございます✨
トモくんの励ましのおかけで、お母様と会えて、心の内を吐き出せて、本当によかったです。
花梨奈ちゃんの未来には幸せしかないですね💕
月子さん!!
長い間お付き合い頂き、ありがとうございました!!
ママに言いたいこと言えて抱擁もできたし、トモヒトは来世まで追いかけ続けてくれそうですし、幸せ間違いなしですね(≧m≦*)💕💕