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番外編
首輪のその後
「え? 首輪ですか?」
「その首輪はもう必要ないだろう?」
「え? ですが……」
これは、わたくしの身を守る為にくださったのでしょう?
わたくしが戸惑っていると、ロブがわたくしの首輪に触れました。赤く光ったかと思うと、首輪がとても可愛らしいネックレスに変わっていました。
一粒の綺麗な宝石がついているのです……。
今、何が起きたのですか? 何をしたのですか?
わたくしが、ロブをジッと見つめると、ロブは微笑みながらネックレスに触れました。
「ロ、ロブ? これは……」
「ヴィアには大きな宝石より小ぶりの方が似合うと思ってね。それにチェーンも細めの方が良いと思ったのだよ。気に入ったかい?」
「は、はい!」
わたくしの為……?
わたくしに似合うデザインを考え、首輪を作り替えて下さったのですか?
嬉しい! とても嬉しいのです!
とても綺麗で可愛らしいのです。ロブから、アクセサリーのプレゼントを頂いた事がなかったので、とても嬉しいのです!
「効果はそのままだから、安心すると良いよ」
「ありがとうございます。大切に致しますね」
わたくしがあまりの嬉しさに鏡に張り付き、ネックレスを眺めていると、突然ロブがわたくしの左手首にブレスレットをつけました。
「え? ロブ? これは……?」
そして、何も答えて下さらないまま、膝をついたかと思うと右の足首にアンクレットをつけました。
ブレスレットやアンクレットは、ネックレスとよく似たデザインになっています。
え? 何? 何ですか?
「ロブ、これは何ですか? 何故?」
「ピアスも贈りたかったけど、ヴィアの体に穴を開けるのは忍びないからね……。あとは、指輪かな。どのようなデザインが良いとかあるかい?」
いえ、質問の答えになっておりません。
「ロブ。わたくし、こんなに沢山頂くのは……」
「これは君の身を守るものだから、外してはいけないよ」
「え? ですが、ネックレスの結界があるのにですか?」
「そんな物だけでは足りないよ。痴れ者から君を守る為なら、本当なら君自身を僕の魔力で包みたいくらいだよ」
痴れ者って、ご自分のお兄様なのに……。
ですが、お義兄様って……わたくしにちょっかいをかけたいと言うよりかは、ロブに構って欲しいような気が致しますけれど……。もしくはルカ様に虐めて欲しい……という気もしなくはないです……。
ふふっ、ロブって心配性ですよね。
わたくしの事を大切にして下さっているのが分かって、とても嬉しいのですけれど。
ですが、こんなにもアクセサリーを頂いて宜しいのでしょうか?
「ヴィアは装飾品をつけなさ過ぎるのだよ」
「ですが、学生ですし……」
「そうかい? 皆、好きなようにつけていると思うけど」
「まあ、そうなのですけど……」
華美に飾るのは、苦手だったりするのですよね……。
その点、ロブに頂いたものは落ち着いていて、わたくし好みです。
「ふふっ。とても嬉しいです。ありがとうございます」
「気に入ったのなら良いのだよ。外しては駄目だよ」
「はい! ですが、ロブは心配し過ぎですよ。基本的には、わたくしは貴方の傍にいますし」
「ヴィアは分かっていないのだね」
わたくしが首を傾げると、ロブがわたくしの腰を抱き、顎を掴みました。
ロブ?
何やらドキドキしてしまうのです。
「装飾品を贈るのは、男の独占欲だよ。一目見ただけで、僕のものと分かるようにね」
「ロブ」
「君は僕のものだからね」
「は、はい」
ロブに耳元で囁かれて、わたくしは顔を真っ赤にしてコクコクと頷きました。
ロブとは沢山交わっていますけれど……こういう触れ合いは、何故か慣れません。ドキドキしてしまって、心臓が跳ねそうなのです。
「あとは烙印も消そうか?」
「えっ!!?」
「そんなに驚くことかい? 烙印は従属だから、主従ではなくなった僕達には不要だと思わないかい?」
そ、そうかもしれませんけれど……これがなくなるのは寂しいのです。
「不要ではありません。思い出と申しますか……わたくし達の絆をカタチにしたようなものと申しますか……。とにかく、なくなるのは寂しいのです」
「そういうものかい?」
ロブは、そうではないのですか?
寂しくないのですか? 上手く言えませんけれど、何だか嫌なのです。嫌ったら嫌なのです。
「……なら、君に施している魔法陣を変えようか。現在は従属の魔法陣だからね、あまり良いものではないよ」
「魔法陣を変える?」
変えられるものなのですか?
わたくしは、己の下腹部をソッと押さえました。
「うーん。では、守護の魔法陣にしようかな」
「守護って……アクセサリーの結界もあるのに、どれ程わたくしを守るつもりなのですか? この学院には、そのような危険などありませんよ?」
此処は戦場ではないのですよ……。
平穏に生きている貴族の娘に、身の危険などそうそうあるものではありません。
それに、ロブが守って下さっているのに……。
「念には念を入れてだよ」
「ロブ、わたくしって……そんなにも危なっかしいですか?」
「うん」
そ、即答されてしまいました。
ショックなのです。わたくし、授業を受けている以外は基本的にロブの傍で大人しくしていると思うのですけれど……。
「ヴィアは、簡単に騙されそうなんだよ。例えば、廊下にお菓子が落ちていたら、それを拾いそうだし。可愛い動物を見つけるとついて行きそうだ。いとも容易く罠にかかりそうで、気が気じゃないよ」
お、落ちている食べ物なんて拾わないのです!
ひどい! そこまで馬鹿な子だと思われていたのですか?
「わたくし、子供ではありません! そのような事は致しません」
「そうかい?」
その瞬間、ロブが手のひらに美味しそうなマカロンを出しました。
色とりどりで、とても綺麗なのです。
「美味しそうなマカロンですね」
わたくしが手を伸ばそうとすると、ロブに引っ込められてしまいました。
「あっ! 何故、隠すのですか?」
「ほら、そういうところだよ。お菓子を見れば、フラフラと……。これに毒が入っている場合だってあるのだよ」
「で、ですが、ロブがそんな事をする訳がないのです」
すると、ロブがやれやれと溜息を吐いて、わたくしの頬をつまみました。
「いひゃいのれす……」
「君なら同級生だからだとか言って、ありもしない安心をして不用意に貰って食べそうだ」
「え? 同級生はお友達ではありませんか?」
「ヴィア、覚えておくと良いよ。親しい者全てを疑えとは言わないけど、同級生とか、同じ学院に通う貴族だとか、そのような薄っぺらい関係で他者を信用してはいけないよ」
貴族など腹の中を見せない生き物だと仰ったので、わたくしは何やら悲しくなりました。
「そのように落ち込まなくて良い。特別に親しくしている友人までを疑えとは言わないよ。ただ、気をつけて欲しい。危機感や警戒心は常に持っていて欲しいのだよ」
「は、はい……でも、わたくしだって警戒心くらい……」
「僕みたいなのにほいほいついて来て、まんまとやられてしまったヴィアの警戒心なんて信じていないよ」
そんな……。
あれはロブが王族としての身分を傘にきて、わたくしを……。
「あれは……拒否なんて出来ないような空気だったのです……。敢えて言うのならロブの方が悪いのです」
「ヴィアは、己の身が危ない時に拒否出来ない空気だったで諦めるのかい?」
え? で、ですが……。
「すまないね。意地悪な質問だったね。でも、本当ならそういう時は全力で逃げなければならないのだよ」
「でも……逃して下さいましたか?」
「勿論、逃さなかったけどね」
「………………」
やはり、ロブのほうが悪くありませんか?
わたくしが悪いですか?
「僕は良いのだよ」
「…………」
「その目は何だい?」
「いえ……」
ロブ、理不尽という言葉を知っていますか?
「僕はこれから先のことを言っているのだよ。絶対に気をつけるのだよ」
「はい」
まあ、ロブの結界があるので絶対に大丈夫なのです。
それに、わたくしがロブの婚約者だという事は既に知れ渡っています。
王子殿下の婚約者に手を出そうとする愚か者は、この国にはそうそういないと思います。お義兄様くらいでしょうか……。
その後、烙印のままで良いと駄々を捏ねるわたくしに、ロブがほぼ無理矢理守護の魔法陣を施して…………何故かお義兄様を呼びつけ、効果の程を試しました……。
お義兄様がわたくしに触れると、無数の魔法陣が展開し、バチバチと雷のようなものがお義兄様を攻撃致しました。
「ロブ! これは、あまりにも酷いのです」
「その結界は害意ある者に反応するのだよ。やはり、兄上は隙さえあればヴィアを襲おうと思っている証拠だよ」
自業自得だよ、と仰るロブに戸惑いつつ、瀕死のお義兄様に「大丈夫ですか?」と聞くと、「うるさい」と言われ、睨まれてしまいました。
やはり、怒っているのです。
当たり前です。突然呼びつけられ、触ってみろと言われたから触ってみただけなのに、こんな仕打ちを受けるなんて……怒って当然です。
「兄上は、いつか何か困った事があった時は助けになると約束しよう、とヴィアに言ったじゃないか。これくらいしか出来る事はないのだから、寧ろ喜んだらどうだい?」
「ロブッ!」
その後、お義兄様はルカ様に手当てをされ、「お前らなんて嫌いだ!」と仰って、部屋を飛び出して行かれました……。
ロブは効果が試せて、とても満足そうですけれど、これで良かったのでしょうか? いえ、良くありませんよね?
「あ、ヴィア。明日、職人を呼んで指輪を仕立てよう。揃いでつけるのも悪くないとは思わないかい?」
お揃いの指輪?
わたくしは、そのロブの気遣いがとても嬉しくて、「はい!」と元気よくお返事致しました。
とても嬉しいのです。お揃いの指輪だなんて、婚約者っぽいのです。
指輪の話題が出た頃には、わたくしは舞い上がってしまっていて、もうお義兄様の事を忘れてしまっていたので、そこは反省すべき点だったと思います。
申し訳ございません、お義兄様……。
◆後書き◇
そういえば、首輪の事や烙印の事を書くのを忘れてました。
申し訳ないですm(_ _)m
「その首輪はもう必要ないだろう?」
「え? ですが……」
これは、わたくしの身を守る為にくださったのでしょう?
わたくしが戸惑っていると、ロブがわたくしの首輪に触れました。赤く光ったかと思うと、首輪がとても可愛らしいネックレスに変わっていました。
一粒の綺麗な宝石がついているのです……。
今、何が起きたのですか? 何をしたのですか?
わたくしが、ロブをジッと見つめると、ロブは微笑みながらネックレスに触れました。
「ロ、ロブ? これは……」
「ヴィアには大きな宝石より小ぶりの方が似合うと思ってね。それにチェーンも細めの方が良いと思ったのだよ。気に入ったかい?」
「は、はい!」
わたくしの為……?
わたくしに似合うデザインを考え、首輪を作り替えて下さったのですか?
嬉しい! とても嬉しいのです!
とても綺麗で可愛らしいのです。ロブから、アクセサリーのプレゼントを頂いた事がなかったので、とても嬉しいのです!
「効果はそのままだから、安心すると良いよ」
「ありがとうございます。大切に致しますね」
わたくしがあまりの嬉しさに鏡に張り付き、ネックレスを眺めていると、突然ロブがわたくしの左手首にブレスレットをつけました。
「え? ロブ? これは……?」
そして、何も答えて下さらないまま、膝をついたかと思うと右の足首にアンクレットをつけました。
ブレスレットやアンクレットは、ネックレスとよく似たデザインになっています。
え? 何? 何ですか?
「ロブ、これは何ですか? 何故?」
「ピアスも贈りたかったけど、ヴィアの体に穴を開けるのは忍びないからね……。あとは、指輪かな。どのようなデザインが良いとかあるかい?」
いえ、質問の答えになっておりません。
「ロブ。わたくし、こんなに沢山頂くのは……」
「これは君の身を守るものだから、外してはいけないよ」
「え? ですが、ネックレスの結界があるのにですか?」
「そんな物だけでは足りないよ。痴れ者から君を守る為なら、本当なら君自身を僕の魔力で包みたいくらいだよ」
痴れ者って、ご自分のお兄様なのに……。
ですが、お義兄様って……わたくしにちょっかいをかけたいと言うよりかは、ロブに構って欲しいような気が致しますけれど……。もしくはルカ様に虐めて欲しい……という気もしなくはないです……。
ふふっ、ロブって心配性ですよね。
わたくしの事を大切にして下さっているのが分かって、とても嬉しいのですけれど。
ですが、こんなにもアクセサリーを頂いて宜しいのでしょうか?
「ヴィアは装飾品をつけなさ過ぎるのだよ」
「ですが、学生ですし……」
「そうかい? 皆、好きなようにつけていると思うけど」
「まあ、そうなのですけど……」
華美に飾るのは、苦手だったりするのですよね……。
その点、ロブに頂いたものは落ち着いていて、わたくし好みです。
「ふふっ。とても嬉しいです。ありがとうございます」
「気に入ったのなら良いのだよ。外しては駄目だよ」
「はい! ですが、ロブは心配し過ぎですよ。基本的には、わたくしは貴方の傍にいますし」
「ヴィアは分かっていないのだね」
わたくしが首を傾げると、ロブがわたくしの腰を抱き、顎を掴みました。
ロブ?
何やらドキドキしてしまうのです。
「装飾品を贈るのは、男の独占欲だよ。一目見ただけで、僕のものと分かるようにね」
「ロブ」
「君は僕のものだからね」
「は、はい」
ロブに耳元で囁かれて、わたくしは顔を真っ赤にしてコクコクと頷きました。
ロブとは沢山交わっていますけれど……こういう触れ合いは、何故か慣れません。ドキドキしてしまって、心臓が跳ねそうなのです。
「あとは烙印も消そうか?」
「えっ!!?」
「そんなに驚くことかい? 烙印は従属だから、主従ではなくなった僕達には不要だと思わないかい?」
そ、そうかもしれませんけれど……これがなくなるのは寂しいのです。
「不要ではありません。思い出と申しますか……わたくし達の絆をカタチにしたようなものと申しますか……。とにかく、なくなるのは寂しいのです」
「そういうものかい?」
ロブは、そうではないのですか?
寂しくないのですか? 上手く言えませんけれど、何だか嫌なのです。嫌ったら嫌なのです。
「……なら、君に施している魔法陣を変えようか。現在は従属の魔法陣だからね、あまり良いものではないよ」
「魔法陣を変える?」
変えられるものなのですか?
わたくしは、己の下腹部をソッと押さえました。
「うーん。では、守護の魔法陣にしようかな」
「守護って……アクセサリーの結界もあるのに、どれ程わたくしを守るつもりなのですか? この学院には、そのような危険などありませんよ?」
此処は戦場ではないのですよ……。
平穏に生きている貴族の娘に、身の危険などそうそうあるものではありません。
それに、ロブが守って下さっているのに……。
「念には念を入れてだよ」
「ロブ、わたくしって……そんなにも危なっかしいですか?」
「うん」
そ、即答されてしまいました。
ショックなのです。わたくし、授業を受けている以外は基本的にロブの傍で大人しくしていると思うのですけれど……。
「ヴィアは、簡単に騙されそうなんだよ。例えば、廊下にお菓子が落ちていたら、それを拾いそうだし。可愛い動物を見つけるとついて行きそうだ。いとも容易く罠にかかりそうで、気が気じゃないよ」
お、落ちている食べ物なんて拾わないのです!
ひどい! そこまで馬鹿な子だと思われていたのですか?
「わたくし、子供ではありません! そのような事は致しません」
「そうかい?」
その瞬間、ロブが手のひらに美味しそうなマカロンを出しました。
色とりどりで、とても綺麗なのです。
「美味しそうなマカロンですね」
わたくしが手を伸ばそうとすると、ロブに引っ込められてしまいました。
「あっ! 何故、隠すのですか?」
「ほら、そういうところだよ。お菓子を見れば、フラフラと……。これに毒が入っている場合だってあるのだよ」
「で、ですが、ロブがそんな事をする訳がないのです」
すると、ロブがやれやれと溜息を吐いて、わたくしの頬をつまみました。
「いひゃいのれす……」
「君なら同級生だからだとか言って、ありもしない安心をして不用意に貰って食べそうだ」
「え? 同級生はお友達ではありませんか?」
「ヴィア、覚えておくと良いよ。親しい者全てを疑えとは言わないけど、同級生とか、同じ学院に通う貴族だとか、そのような薄っぺらい関係で他者を信用してはいけないよ」
貴族など腹の中を見せない生き物だと仰ったので、わたくしは何やら悲しくなりました。
「そのように落ち込まなくて良い。特別に親しくしている友人までを疑えとは言わないよ。ただ、気をつけて欲しい。危機感や警戒心は常に持っていて欲しいのだよ」
「は、はい……でも、わたくしだって警戒心くらい……」
「僕みたいなのにほいほいついて来て、まんまとやられてしまったヴィアの警戒心なんて信じていないよ」
そんな……。
あれはロブが王族としての身分を傘にきて、わたくしを……。
「あれは……拒否なんて出来ないような空気だったのです……。敢えて言うのならロブの方が悪いのです」
「ヴィアは、己の身が危ない時に拒否出来ない空気だったで諦めるのかい?」
え? で、ですが……。
「すまないね。意地悪な質問だったね。でも、本当ならそういう時は全力で逃げなければならないのだよ」
「でも……逃して下さいましたか?」
「勿論、逃さなかったけどね」
「………………」
やはり、ロブのほうが悪くありませんか?
わたくしが悪いですか?
「僕は良いのだよ」
「…………」
「その目は何だい?」
「いえ……」
ロブ、理不尽という言葉を知っていますか?
「僕はこれから先のことを言っているのだよ。絶対に気をつけるのだよ」
「はい」
まあ、ロブの結界があるので絶対に大丈夫なのです。
それに、わたくしがロブの婚約者だという事は既に知れ渡っています。
王子殿下の婚約者に手を出そうとする愚か者は、この国にはそうそういないと思います。お義兄様くらいでしょうか……。
その後、烙印のままで良いと駄々を捏ねるわたくしに、ロブがほぼ無理矢理守護の魔法陣を施して…………何故かお義兄様を呼びつけ、効果の程を試しました……。
お義兄様がわたくしに触れると、無数の魔法陣が展開し、バチバチと雷のようなものがお義兄様を攻撃致しました。
「ロブ! これは、あまりにも酷いのです」
「その結界は害意ある者に反応するのだよ。やはり、兄上は隙さえあればヴィアを襲おうと思っている証拠だよ」
自業自得だよ、と仰るロブに戸惑いつつ、瀕死のお義兄様に「大丈夫ですか?」と聞くと、「うるさい」と言われ、睨まれてしまいました。
やはり、怒っているのです。
当たり前です。突然呼びつけられ、触ってみろと言われたから触ってみただけなのに、こんな仕打ちを受けるなんて……怒って当然です。
「兄上は、いつか何か困った事があった時は助けになると約束しよう、とヴィアに言ったじゃないか。これくらいしか出来る事はないのだから、寧ろ喜んだらどうだい?」
「ロブッ!」
その後、お義兄様はルカ様に手当てをされ、「お前らなんて嫌いだ!」と仰って、部屋を飛び出して行かれました……。
ロブは効果が試せて、とても満足そうですけれど、これで良かったのでしょうか? いえ、良くありませんよね?
「あ、ヴィア。明日、職人を呼んで指輪を仕立てよう。揃いでつけるのも悪くないとは思わないかい?」
お揃いの指輪?
わたくしは、そのロブの気遣いがとても嬉しくて、「はい!」と元気よくお返事致しました。
とても嬉しいのです。お揃いの指輪だなんて、婚約者っぽいのです。
指輪の話題が出た頃には、わたくしは舞い上がってしまっていて、もうお義兄様の事を忘れてしまっていたので、そこは反省すべき点だったと思います。
申し訳ございません、お義兄様……。
◆後書き◇
そういえば、首輪の事や烙印の事を書くのを忘れてました。
申し訳ないですm(_ _)m
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