前世の記憶を取り戻したら、かつて好きだった男の子孫に嫁ぐことになった

Adria

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婚約披露パーティー②

「まったく……。其方はほどほどというものを知らぬのか」

 パーティーが終わり、ルキウスの部屋でお説教をされながらルドヴィカは納得ができないという顔で彼を見た。

(やりすぎたことは認めるが、そこまで怒らなくてもよいのに……)

 ルキウスがそこまでする必要がないと言っているのに、回復魔法を必要とする者の屋敷まで転移し、治療を施した。
 その上、パーティーの終盤にはパフォーマンスとして炎で龍を出し、「建国の魔女は当代の皇帝と共にある」と声高こわだかに叫びもした。自分の魔法は回復だけに特化したものだけではなく、戦いにも等しく使えるということを示すためにしたことなのだが、彼には気に入らなかったらしい。

「……社交界での出来事は深く刺さった棘のように簡単には消せません。今回のことは皆の心にこびりついて消えないでしょう。圧倒的な魔力を示した私が貴方を皇帝として認め、妃の座におさまると言ったのです。それはルキウスにとって何よりの力になるはずです。これで過去をとやかく言う者もいなくなるでしょう。まあ言ってきたら私が殺してやるので安心してください」
「……レディーが簡単に殺すと言うな、愚か者」
「己の前に立ちはだかる者は消してしまえが信条なので」

 彼の言葉にそう言って笑うと、ルキウスが嘆息した。そんな彼の肩に寄りかかり、くつくつと笑う。


「なんだ?」
「別に。前世の記憶を持って生まれ変わってしまったことを面倒だと思ったこともありましたが、ルキウスとなら楽しく過ごせそうだと思いまして」

(中身はマルクスに似ても似つかないが、彼なら私にまた楽しい夢を見てくれるやもしれぬ)

「協力者として――いや妻として、最大限ルキウスの力になります。一緒にこの国を良くしていきましょう」

 引いてはそれがルチアの願いと死に報いることにもなるだろう。

 ルドヴィカはふっと笑って、ルキウスに口付けた。

「ならば、私も其方一人を愛すると誓おう。だからもう初代皇帝のことは忘れろ。それから今後はその露出の高いものを着るのは禁止だ」

 その小言に言い返す間もなく、また二人の唇が重なる。暫し夢中で口付けを交わした。


 これから色々なことがあるだろう。それでもルキウスとなら前を向いて歩いていける。楽しい生を送れそうだ。

(命尽きる時まで共に駆けようではないか――)
感想 3

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みんなの感想(3件)

ぱら
2023.08.09 ぱら

復活した!?ヤッ*。٩(ˊᗜˋ*)و*。ッター!

2023.08.09 Adria

わぁあ!ありがとうございます!🥹🥹🥹
ご心配をおかけしてすみませんでした😭💦

解除
まぁあた
2023.08.09 まぁあた

まさかコメントを返してもらえるとは…😢♥
連載されている時からのファンです!
久しぶりに読もうと思ったら消えていて、もう読めないのかなぁ…と思っていたらの復活だったのですごく嬉しいです🥹🎀
ルキウスのドSっぷりとルドヴィカのアホ可愛いところ、内容すべてが大好きです♥
どうかどうかネガティブな言葉に負けず頑張ってほしいです!
応援しています☺️🎉🎉

2023.08.09 Adria

そんなに昔から……😭めちゃくちゃ嬉しいです!ありがとうございます😭🙏✨
『鬼畜皇子』は現在も非公開中なのですが、二人を亡き者(言い方)にしたままなのは心苦しく、とりあえず短編エロなしで投稿しました。
いつか『鬼畜皇子』も修正を加えてまた公開できたらなぁと思っているので、その時はよろしくお願いします🙇‍♀️

お優しいお言葉をありがとうございます!救われてます😭😭😭

解除
まぁあた
2023.08.09 まぁあた

どうか削除されませんように(><)

2023.08.09 Adria

上げたり下げたり忙しくてすみません🙇‍♀️💦
やっぱり悲しいお言葉をいただくとどうしても……🥺お約束はできないですが今後ないように気をつけます😞💦ご心配をおかけしてすみません💦

ですが、そう言ってくださる方がいらっしゃるという事実はとても救いになります。本当にありがとうございます😭

解除

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