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友人と二人でキャンプに行った。
適当なところに車を停め、川のそばで始めた。
キャンプ場ではない場所だ。
「ここでキャンプして、怒られないかな」
「こんな山の中に、誰もこないさ」
と友人。細かいことは気にしない。
友人のいいところであり、悪いところでもある。
テントを張り釣りをし、バーベキューをして酒を飲む。
あとは二人でしゃべる。
たわいもないことを。
すっかり日が暮れて、あとは寝るだけだ。
うとうとしていると、音がした。
「うん?」
友人も気づいたようだ。足音。
ただそれは人間のものではない。
かなり大きく、重量を持つものが歩いている音だ。
そいつが歩くたびに、小さく地響きまでおこる。
それがこちらに向かって真っすぐに歩いてくるのだ。
そしてテントの入り口の前で止まった。
恐る恐る入り口の隙間から外をのぞいたが、月明りの中、そこになにも見ることができなかった。
すると友人がテントの入り口を開け、その辺りを懐中電灯で照らした。
――おいおい。
思ったが友人は懐中電灯の照らす先を、じっと見ていた。
しかし、なにもいなかった。
友人が懐中電灯を消し、入り口を閉めた。
すると、また重い足音がした。
それはテントからゆっくりと遠ざかっていき、やがて何も聞こえなくなった。
その間友人と俺は、全く動くことができなかった。
明るくなって外に出ると、そこには大きく丸い足跡が残されていた。
終
適当なところに車を停め、川のそばで始めた。
キャンプ場ではない場所だ。
「ここでキャンプして、怒られないかな」
「こんな山の中に、誰もこないさ」
と友人。細かいことは気にしない。
友人のいいところであり、悪いところでもある。
テントを張り釣りをし、バーベキューをして酒を飲む。
あとは二人でしゃべる。
たわいもないことを。
すっかり日が暮れて、あとは寝るだけだ。
うとうとしていると、音がした。
「うん?」
友人も気づいたようだ。足音。
ただそれは人間のものではない。
かなり大きく、重量を持つものが歩いている音だ。
そいつが歩くたびに、小さく地響きまでおこる。
それがこちらに向かって真っすぐに歩いてくるのだ。
そしてテントの入り口の前で止まった。
恐る恐る入り口の隙間から外をのぞいたが、月明りの中、そこになにも見ることができなかった。
すると友人がテントの入り口を開け、その辺りを懐中電灯で照らした。
――おいおい。
思ったが友人は懐中電灯の照らす先を、じっと見ていた。
しかし、なにもいなかった。
友人が懐中電灯を消し、入り口を閉めた。
すると、また重い足音がした。
それはテントからゆっくりと遠ざかっていき、やがて何も聞こえなくなった。
その間友人と俺は、全く動くことができなかった。
明るくなって外に出ると、そこには大きく丸い足跡が残されていた。
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