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浴室から出ると、長めの金髪はもう乾いていて、服もいつものTシャツとホットパンツだ。
服は好きなものを自由に着ることができるようだ。
続いて俺が風呂に入った。
ひょっとして「お背中流します」とか言ってミミが入ってくるのではないかと期待したのだが、そんなことはまるでなかった。
風呂から出て他愛もない会話をしていると、夜が更けてきた。
「もうおやすみなさい」
そう言うとミミはふわりと宙に浮かび、そのまま天井まで行くと、天井に横になった。
天井をまるで床のように使っているのだ。
ミミはすぐさま眠りについたようだ。
俺は電気を消し、ベッドに横になった。
暗い中、目をこらして見ていると、ミミが天井で寝返りをうっていた。
持っていった布団も枕も落ちてこないし、どうやらあそこだけ重力が反対になっているみたいだ。
――とにかく寝るか。
俺は目を閉じた。
――!
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