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内臓の病気で入院することになった。
病室は四人部屋だが僕ともう一人の二人だけだった。
その一人は、目も鼻も口もついでに声も大きい四十歳くらいで、青井良一という名のおじさんだった。
僕が部屋に入ったとたんに話しかけてきた。
「どこの高校?」に始まり、僕のことを根掘り葉掘り聞いてきたかと思ったら、今度は自分の会社の話、奥さん、子供の話とたたみ掛けるように話し出した。
僕は、はいとか、ええとかしか返さなかった。
いや、返せなかった。
その状態で一時間近く続いた。
僕はトイレが我慢できなくなったので、おじさんにそう言って病室を出た。
そこに病室に入ろうとした看護婦がいた。
看護婦は入口でふと立ち止まり、「あら忘れていたわ」と言って入口にあるプレートの僕の名前の上にある青井良一という名前を消した。
僕は振り返り、おじさんのいたベッドを見たが、そこには誰もいなかった。
終
病室は四人部屋だが僕ともう一人の二人だけだった。
その一人は、目も鼻も口もついでに声も大きい四十歳くらいで、青井良一という名のおじさんだった。
僕が部屋に入ったとたんに話しかけてきた。
「どこの高校?」に始まり、僕のことを根掘り葉掘り聞いてきたかと思ったら、今度は自分の会社の話、奥さん、子供の話とたたみ掛けるように話し出した。
僕は、はいとか、ええとかしか返さなかった。
いや、返せなかった。
その状態で一時間近く続いた。
僕はトイレが我慢できなくなったので、おじさんにそう言って病室を出た。
そこに病室に入ろうとした看護婦がいた。
看護婦は入口でふと立ち止まり、「あら忘れていたわ」と言って入口にあるプレートの僕の名前の上にある青井良一という名前を消した。
僕は振り返り、おじさんのいたベッドを見たが、そこには誰もいなかった。
終
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