ささら

ツヨシ

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会社の同僚の女の子と恋に落ち、結婚した。

妻の生まれは東京だが、両親が東北出身ということで仲間内から「色白の秋田美人と結婚できて、羨ましいよ」と言われた。

ちなみに両親は東北生まれだが、それは秋田ではない。

最初は普通の新婚生活を送っていたが、ある日を境に変わった。

その日、寝ていると何かが聞こえてきた。

気がつけば、妻が横でうなされている。

尋常ではないうなされかたで、まるで見えない誰かに首を絞められているかのように見えた。

「おい、大丈夫か」

妻の身体をゆすると、妻はがばと上半身を起こした。

「おい、大丈夫か」

私がもう一度言うと、妻は言った。

「大丈夫よ」

「悪い夢でも見たのか」

「なんでもないの」

そう言うと妻は横になり、そのまま寝入ってしまった。


数日はなにもなかったが、また同じことが起こった。

「大丈夫か」

妻は言った。

「なんでもないの」
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